「1万2000年前に大西洋に沈んだ古代レムリア大陸から人々が移住してきた」、「山の地下には地底都市テロスが存在する」、「日本の富士山と地底回廊でつながっている」など多くのふしぎな話が伝わる。(2)
『宇宙人飛来の謎』 宇宙考古学の解く人類の誕生
(アラン&サリー、ランス・バーグ) (二見書房) 1976
<太古神“ヴィラコチャ”>
・伝説の語るところによれば、肌の白い髭をはやした男たちがチチカカ湖の岸辺から現れ、原住民を支配して、彼らに文明の祝福を与えたという。
この話は、アズテック族の間に伝わる“善なる神ケツアルコアトル”についての伝承を想起させる。この神も、恵み深い恩寵を原住民に施そうと、東方から大高原に登ってきたという。
<白い神ケツアルコアトル>
・伝説の霧の中に隠れた、このヴィラコチャとケツアルコアトルとククルカンとは、三つの異なる文化と祖先たちのおぼろげな記憶の彼方では、同一人物とみなすことができるだろうか?
『あなたの前に宇宙人が現れます!』 ついに来たその時
大出現!UFO&地球外知的生命体の『超』機密解除
田村珠芳、グレゴリー・サリバン(ワンダラー) ヒカルランド 2011/7/30
<運命の糸に導かれてUFOの基地アダムズ山へ>
・アメリカ西北部、シアトルから約250キロ離れたアダムズ山に毎晩、UFOが見える別荘があります。
・そうした中で、ECETIを知りました。「エンライテンド・コンタクト・ウィズ・エクストラ・テレストリアル・インテリジェンス/地球外知的生命体との覚醒的コンタクト」の略称です。
・このECETIが所有する別荘が、アメリカのワシントン州にあり、毎晩UFOが見えるというのです。
・ECETIは素晴らしく感動的な所でした。アダムズ山の景観や周りの自然もとても美しく、スタッフに東京で育ったという人もいて、日本在住の私との不思議な縁を感じさせられました。
<アダムズ山の地下に、UFOの入口がある!>
・アダムズ山には地底都市の入口があります。UFOはこの付近から出入りします。別荘は山から約20キロの所にあります。
・これまで、UFOを目撃したという数多くの証言があります。飛行機や流れ星ではないと確信を持って宣言できる人が増えれば、世界は変わってきます。
・1940年代後半に「空飛ぶ円盤(フライング・ソーサー)」という言葉が生まれました。1947年、アメリカ人のケネス・アーノルドが自家用飛行機で飛行中に、上空を飛行する奇妙な物体を目撃し、「円盤状の物体が水面上をスキップするように猛スピードで移動していた」と報告しました。アーノルド氏が飛行していたのも、アダムズ山が連なるワシントン州のカスケード山脈だ。
・アダムズ山は火山で、ネイティブ・アメリカンのヤキマ族の聖地です。ヤキマ族の神話では宇宙人とのつながりが強いエリアとして描かれています。許可を得ていない一般人は登山できず、車で近づくこともできません。ヤキマ族の神話には宇宙人が登場します。目が真っ青で金髪の宇宙人です。アダムズ山付近はヒーリング・スポットであり、多くのボルティックスがあります。
・骨折や病気をしたら山へ行き、三日ほどこもると、すっかり治っていることもあるそうです。ヤキマ族と宇宙人とは友好的な交流が続けられてきたからでしょう。ECETIの別荘が建っているエリアは、妖精、小人、オーブ、ビッグフット、自然霊など、まさに八百万(やおろず)の神が集まっている場所です。
<地球に来る小さな宇宙船と地球に近づかない大型のアシュター・コマンド(母船)>
・グレッグ;宇宙連合のアシュター・コマンド(母船)は地球から遠い所にあり、我々がコンタクトしているのは、小さい宇宙船です。母船は、あまり地球に近づかないのです。
『この地球を支配する闇権力のパラダイム』
騙されるな!光の叡智AtoZ
(中丸 薫) (徳間書店) 2006/9
<マゴッチの深宇宙の情報・宇宙連盟>
・アリゾナ州のセドナの町一帯は、特殊なエネルギーの充満するパワー・スポットとして有名です。UFOの往来が多くて、全町民が至近距離で見ているので、これを疑う人は一人もいないと言うことです。
・その赤い土壌の下には、クリスタルからなるレムーリアの都市、星とつながる古代の出入り口があると信じられているそうですが、なんといってもその中心は、ベルロックでしょう。それは、巨大な「空飛ぶ円盤」の形をした丘状の岩石層で、このベルの形をした岩石の内部になにか仕掛けがあるらしく、マゴッチさんは、1987年の2月、この丘のメディスン・ホイールに近づくと突然足の下が抜け落ち、内部に引っ張り込まれました、そこには、宇宙人クェンティンさんが待っていて、ここで本を著すための集中講義をうけます。
・各部門はあらゆる点で完全な自立管理体制をとっているが、連邦の首都ザンシウスに代表を送っている。連邦諸世界は精神面で統一されており、遥か遠く離れたガーディアン評議会と言う上部機関に導かれている。これらの諸世界は、連邦宇宙艦隊によって結び付けられている。
・マゴッチさんの1985年2月24日のコンタクト場所は、メキシコシティから68キロ離れたテオティワカンの古代ピラミッドがあるところでした。メキシコの様々な歴史的出来事を描いたナショナル・パレスの大壁画の最初に描かれているのは、大昔のトルテック族時代のある光景で、先住民に囲まれて王座に座っている金髪の青い目をした白人が、伝統的な神座統治者ケツァルコアトル(この時代、クェンティンさんはこの人物として地球にいました)です。この地でマゴッチ(「深宇宙探訪記」(加速学園出版部))さんは、通りすがりのメキシコ人のほとんどが、クェンティンさんを眺めていくのに気がつきます。
<聖地にはパワーがある>
・アメリカ合衆国、アリゾナ州フェニックスは灼熱の砂漠にありながら、大都会に成長して、膨大なエネルギーと水資源を浪費している。この大都市とホピ族居住地の中間点にセドナという小さな町がある。風光明媚な観光地区であり、多くの芸術家たちが、住むこの町の特長は、なんといっても周辺にあるヴォルテックスと呼ばれるエネルギーの渦であろう。5ヶ所ほどから発せられ、それぞれが異なる種類のエネルギーは、地中から上空に向かって発散され、あたかも大竜巻のような形をしている。これは赤外線の航空写真からも見ることができるが、人間の健康に非常に良く、霊的な成長も促すという。
・また、ベルロックと呼ばれる鐘の形をした丘(一種の巨大なピラミッド)の上空では、エネルギーを充填するために現れるUFOが頻繁に目撃されている。ベルロックに限らず、このようなパワー・スポットでは、UFOが目撃されることが多いのである。
『セドナ・スピリチュアル・ガイド』
レバナ・シェル・ブドラ クリアサイト・ジャパン 2011/11/1
<セドナのヴォルテックス>
・人々がセドナで経験したことや、ヴォルテックスの性質や場所、特別なパワーが感じられる場所、宇宙への出入り口、時間の扉、崖に建つクリスタル寺院や地中のクリスタル都市、セドナで目撃されたUFOのことなどについてさまざまな話を聞くこともできるでしょう。
<精霊の土地>
・現在、セドナには、およそ1万8000人が住み、毎年400万人の観光客が訪れます。1995年に北アリゾナ大学が行った調査によるとセドナにやってくる旅行者の64パーセントがスピリチュアルな体験を求めているということです。
・ポジティブなパワー・スポットは、ハワイのカウアイ島とセドナで、どちらも赤い岩に覆われた土地となっています。強力なエネルギーが渦巻き、創造主が虹を生み出す場所になっているのだということです。
<セドナは狭い地域の中に驚くほどたくさんのヴォルテックスが密集している点で特別な場所>
・セドナでは多くの人が人生を変えるような経験をしています。
<ヴォルテックスはエネルギーの渦です>
・エアポートメサは、オリオン座と強い結びつきを持っています。このヴォルテックスは、また光のエネルギーが流れる天上のレイラインを通してエジプトのルクソール神殿とカルナック神殿につながっています。
・月と冥王星からやって来るエネルギーはベルロックを通して地表を通るレイラインに入り地球全体に送られます。
・この15年の間にヴォルテックスを訪れたサイキックや霊媒や占星術家の多くは、実にさまざまなビジョンを目にし、ヴォルテックスのもつさまざまな面を感じ取っています。異星人を見た人もいれば、さまざまな自然の神々や大地を守るカチーナの精霊を見たという人もいます。
<セドナ郵便局>
・セドナ郵便局の一帯は、エネルギーの状態が常に思わぬ変化を続けているため、「時空のゆがむ場所」と呼ばれます。
・郵便局の正面玄関の外にあるベンチに座ると、はっきりとエネルギーを感じ取ることができます。このヴォルテックスは、目の前の幹線道路を横切って延びており、人によっては陰のエネルギーを感じさせ、郵便局の前を通り過ぎる時に、奇妙な経験をしたと言う人もいます。
<コートハウスロックではアストラル界の寺院のエネルギーが、強く感じられる>
<セドナとレムリア文明>
・セドナに行った人の多くが、瞑想中に、地下に埋もれたクリスタルの都市やクリスタルの寺院を共通のビジョンとして見ています。
そうした地下のビジョンを見た人のなかには何の予備知識もないままセドナにやってきた旅行者も多く含まれています。このことからセドナはレムリアが海底から隆起した土地で、地下にはレムリア人の建設した巨大なクリスタルの都市が埋もれているのだと考える霊能師やエネルギーワーカーもいます。確かにセドナには海のエネルギーを感じます。地質学的に言っても、その一帯は、かって海の底でした。
<私自身も赤い岩山の上でクリスタルの寺院のビジョンを見たことがあります>
『深宇宙探訪記』
(オスカー・マゴッチ)(加速学園) (発売 星雲社)1992/11
<葉巻型の宇宙船は世界各地で目撃談が多い大型宇宙船>
・宇宙型船内宇宙研究室(連盟登録番号 SLA8701)
宇宙研究用の移動研究室。12の異なる世界を展示。多種族の乗組員と科学者が搭乗。総搭乗員数3000『人』
全長2400m。直径約400m(厚さ約188mの単独航行可能モジュール18基で構成)
<宇宙研究室の外観>
・各モジュールは、居住者の便宜を考え、それぞれの貫通路に沿って観測窓が、一つずつ付いている(実際には大型の展望用球体で、拡大機能および夜間赤外線利用暗視機能がある。)
<種々のUFO>
・『帝国同盟』の三角形をした地球外の戦闘機。『悪魔機』として知られている。
・7機の円盤を収容できる中型円盤型母船。直径100m。高さ40m。
・偵察型の円盤(直径25m。高さ10m)
・幽霊船(およそ、長さ40m、幅10m) 本船が生きている存在で、固体の固い金属構造物ではない。準バイオニック船である。
・ダイヤモンド型エーテル船(高さ12m、幅12m)
<深宇宙探訪記に書かれてある中型船内宇宙研究室は、葉巻型UFOか>
・宇宙研究用の移動研究室は、搭乗員が3000人で、全長2400メートル、直径400メートルで長さ122メートルの単独航行可能なモジュール18基で構成されているようです。そして、バミューダ三角海域の次元間移行ゾーンを利用しています。これが、有名な葉巻型のUFOのように思われますが、大きさから考えると世界中で見られているのとは違うかもしれません。
・オスカー・マゴッチの本によると「シリウスは連盟の送信センターである。暗黒の勢力とその地球の光明派の召使達はシリウスから来た善玉になりすましている。暗黒の勢力は、自分達の基地は、オリオン大星雲にあると、私達に思い込ませようとしている。
しかし、彼らはそこからやって来たにすぎない。オリオン座は、光の主たちの故郷であり、銀河系委員会の故郷であるのだ。そしてアルクトゥルスを中継基地に使っている。暗黒の勢力と彼らが支配する悪の帝国の本拠地は、大熊座にあり、ドラコニスを主要作戦センターとしている。宇宙連合の宇宙人は、友好的な善意の宇宙人であるが、惑星連合や地底連合の宇宙人は、邪悪な宇宙人である」
<アメリカ政府と宇宙人の契約>
・1947年7月2日ニューメキシコ州ロズウェルでUFO墜落事件が起きた。だが、米軍は、気球の墜落だと発表し、事実を偽装した。奇妙なことに1949年1月30日同じロズゥエルで、UFO墜落事件がおき、その際、偶然にも地球外生命体が1名生存しており、ロスアラモス研究所に送られた。その地球外生命体は、「イーバ」と名づけられ、1952年6月18日まで生きた。その間の調査では、イーバは自らの母星が、地球から55光年離れたところにあると告げたという。
・ 彼の身体的外観は、現在多くの人に知られるところとなった「グレイ」に似ており、爬虫類と昆虫の特徴を持っていた。そして、1954年1月、アメリカは、後に「ラージ・ノーズ・グレイ」と呼ばれるようになる地球外生命体と初コンタクトを行なう。この地球外生命体の出自は、オリオン座のペテルギウスを巡る一つの惑星だった。これは、500光年離れた赤色巨星を巡る惑星からやってきた事になる。
・1954年2月。ラージ・ノーズ・グレイの代理として、イーバそっくりの「クリル」と名づけられた地球外生命体が再度地球人とのコンタクトのため送り込まれ、この時、アイゼンハワー大統領が統括していたアメリカ政府は、この「クリル」を全権大使とした「オリオン座領域から来訪した」地球外生命体と何らかの契約を結んだと言われている。「それから50年、国家最高機密は、厳重に守られている」。
<ハリウッド映画で有名なグレイは、人類に比べ科学力で優に5万年を先んじている>
・ Tシャツのプリントになるほど、スター化した地球外生命体の「グレイ」のルーツは、琴座である。約50年前、かって琴座領域にあったアペックスと呼ばれる惑星で核戦争が起き、生き残ったアペックスの人々は地下生活を余儀なくされた。核戦争を引き起こした2つの勢力は、ポジティブ派が、主として、レチクル座の2重星(ゼータ)付近を拠点としているが、ネガティブ派のほうは、その多くがオリオン座のペテルギウス領域や大犬座のシリウス領域に移住した。
・ネガティブ派の中で特にオリオンに拠点を置く者たちは、リゲリアンという種族だが、地球でグレイと呼ばれる存在は、このリゲリアンを指している。リゲリアンという呼称そのものは、ケンタウルス座のα星であるリギル・ケンタウルスにも隠れたつながりがあるが、彼らのルーツには、判然としない部分がある。現在、地球には、惑星アペックスに出自を持つ地球外生命体が、時空を超え、過去、現在、未来の次元から同時に訪れている。
<ウォーク・インとワンダラー(スターピープル、スターシード、スターライト)>
・地球人に生まれ変わったワンダラーや、人生の途中で地球外の魂と劇的なソウル・チェンジ(魂の変換)を起こしたウォーク・インなどを地球外生命体(ET)の魂を持つという意味で、ETソウルと呼んでいる。ウォーク・インやワンダラーは、白色同胞団でも活躍している。白色同胞団(ホワイト・ブラザーズ・フッド)のルーツは、プレアデスと同じ牡牛座のアルデバランという説と、火星でアルデバランの人々と共存していたさそり座のアンタレスからの人々だという説がある。
・また、チャネリングは、日常ではない、別次元の意識やいわゆる地球外生命体と意識のレベルで交信することを言います。シリウス経由のチャネリングによりますと、地球に介入した2種類の生命体があると語ります。約2600万年前、地球に2種類の非人間的生命体が入植した。それらは、射手座星系からやって来た爬虫類的存在とオリオンのベラトリックス星系からの恐竜的存在だったという。
・ここで言う爬虫類と恐竜は生物学的に分類されるそれらの意味とは異なる)そして、地球ではこの2種類の生命体が入り込んだ後に、人間の祖となる哺乳類的生命体が現れる。
『深宇宙探訪記』
(オスカー・マゴッチ)(加速学園出版)1992/11
<グランド・マスター達の下に位置する評議会を構成するガーディアン達>
・ありとあらゆる系に存在し、人類の長老である彼らガーディアン達は、二度とあのような宇宙規模の破壊行為が生じるのを防ぐことと、暗黙の勢力から守ることに献身するようになった。グランド・マスター達の下に位置する評議会を構成する彼らガーディアン達は、多宇宙の構造の『外側』に、つまり時空を超越した完全に非物質的な次元の最上階域に存在し機能している。
・彼らは霊的存在であり、時としてその在住場所に光の存在として出現することがある。私達の故郷がどのような宇宙界であろうとも、彼らは、この世のものでない在住場所から私達人間世界が適切に機能し進化するよう導いてくれている。
・このように数十万年前の昔に私達の多宇宙の遠い所でさまざまな人間世界系の諸問題を管理するために大連盟が誕生した。第11部門もそうして誕生し、その中核であるサイキアン諸世界が大連盟の中心部門となった。その統治惑星をザンシウスという、連盟の33部門を構成しているのは総計5千の主な世界センター惑星だが、それに加えて手付かずで未開発の惑星がその数の百倍はある。
・一部門として参加しているのが銀河系連合で、その代表はアシュター司令部だが、もしかしたら連盟加盟につながるかも知れないので、惑星地球の進化に関心を払っている。
(2019/8/1)
『旅がなければ死んでいた』
坂田ミギー ベストセラーズ 2019/7/1
<旅マニア/エッセイスト/クリエイティブディレクター>
・年間旅行日数100日以上の旅マニア。20代でうつ病を患い、プチひきこもりになるも、回復期にインドを旅したらどうでもよくなり寛解。がんばったら幸せになれると信じて日々を生きるも、過労と失恋で「このままじゃ死ぬ」と気づき、命からがら世界一周へ。旅を機に立ち上げたブログ「世界を旅するラブレター」は、世界一周ブログランキング上位常連の人気ブログに。
<旅に出る前、わたしは社畜だった>
・朝から深夜まで働き、寝て起きてシャワーを浴びたら、また仕事。
裁量労働制という名の、残業代の出ない定額働かせ放題システム。定額で使い放題なのは、データ通信量だけにしていただきたい。
とはいえ、がんばっていればチャンスはもらえるし、貧乏性なうえ使う暇がないので、勝手に多少の貯金はできた。
・そうして数年が経ち、増える一方の仕事に埋もれていた、ある日、
オフィスに3日連続お泊り中だった。自分の異変に気がつく。うれしくも悲しくもないのに、涙が止まらない。視界が滲んで、エクセルが読めない、使えない。エクセルのせいかと思ったが、フォトショップでも、ワードでも、結果は同じだった。それから、さらに数日後。
変なものを食べたわけでもないのに、吐き気がした。
トイレで吐いてびっくり。便器が真っ赤。
・このままじゃ精神も肉体もやられて、最悪死ぬ可能性もある。20代の数年をうつ病に費やしていた自分は、このまま沼にハマるとどうなるかわかっていた。
<出発早々プチトラブルに見舞われつつも、旅の初夜に手紙を放つ。(中国・北京)>
・中国の北京空港に降り立ち、荷物をかついでホテルの迎えを探す。
出口で掲げられたネームカードをひとつずつ確認していくも、自分の名前が書かれたものは見つからない。あれ? おかしいな……ちゃんと予約したときに送迎もお願いしたのに。そう思ってホテルに電話を入れるも、英語が通じないまま切られてしまう。そうだ、ここは中国だ。
大学では第二外国語で中国語を選択した。普通は2年間で終える過程を、落第してわざわざ3年間も学ぶくらい、中国語には慣れ親しんでいた。3年間も中国語を読み書きしていたのに「あなたのホテルから迎えが来ていません」の一言すら出てこない。あの3年間は一体何だったのだろうか。
迎えに来てもらうのは諦め、タクシーに乗ってホテルへ向かう。
到着後、フロントで再度「なぜ迎えに来なかったのか」と言うも、やはり英語が通じない。
おたがいの言い分が伝わらないままワーワー言い合っていると、横から端整な顔立ちをしたカピバラのような好青年が現れて「どうしたのですか?」とニッコリ。事情を話すとカピバラさんは通訳をかってでてくれ、ようやくスタッフとの意思疎通ができた。
どうやらホテルで問題が起きたらしく、迎えにいけるスタッフがいなくなってしまったらしい。
しかし、そんなことを言われても、こちらはタクシー代を払うハメになったので「そうですか」とは引き下がれない。
タクシー代を宿泊料から減額してほしいと話すと、値引きはできないが、このホテルで一番いい部屋にアップグレードするから勘弁してくれと言われる。
<UFOの飛来するスピリチュアルな街で起きたハプニング・ライフ。(ブラジル、アルトパライソ)>
・わたしはスピリチュアル派でもなければ、オカルト好きででもないのだが、おもしろそうなものがあると、ついつい手を出してしまう性癖がある。
ブラジルには、UFOが頻繁にやって来ることで(一部のマニアのあいだでは)有名なアルトパライソという街がある。
UFOなんぞ信じてはいない。見たことがないからだ。もしUFOを見ることができれば、それは価値観が変わりそうなくらいに、衝撃の出来事であることは間違いない。これは自分の価値観をぶち壊して再構築する旅なので、ぜひUFOを拝見せねば。
UFOが飛来する街なら、もしかしたら宇宙人に会えちゃうかも。宇宙人はわたし好みの犬顔の男性の姿をしているかもしれないし、アメーバ状でローションのようなヌルヌル生命体かもしれない。
運命の相手は、宇宙人。なんともいいストーリーではないか。それならば、いままで地球人とうまくいかなかったことも納得できる。
UFOと宇宙人を目当てに、さっそくバスを乗り継いで、その街へと向かった。
・アルトパライソは、ヘンテコな空気が流れる街だ。街のあちこちにUFOのオブジェが置かれているし、壁にはたくさんのUFOの絵が描かれているし、UFOの御用達らしい公園(通称UFO公園)もあるし、UFO型の宿泊施設まである。
アルトパライソは、南米におけるヒッピーと宇宙人のたまり場のような場所なのだと、全身タトゥーだらけのゲストハウスのオーナーは笑う。
この街のUFO以外の娯楽といえば、滝である。
・映画館やゲームセンターのようなものはないが、滝だけはたくさんある。滝はどれもが美しい自然のなかにあり、観光案内所には滝マップが置かれていた。というより、滝以外に推せる場所やアクティビティがほとんどないので、観光案内所は滝案内所と化しているのだ。
街のあちこちで行われている謎のイベントに精力的にでかけてみると、宇宙に声を届ける会(発声練習)だったり、宇宙を感じる会(瞑想)だったりした。
<シャーマンパワーは本物なのか ⁉ 幻覚剤アヤワスカ・トリップ、(ペルー。サンフランシスコ村)>
・わたしは目に見えるもの以外は信じてこなかったし、科学的に実証されていないものを疑って生きてきた。
たとえば、霊感だとか、UFOだとか、超常現象だとか、神さまだとか。
それは自分に実感がないせいだろう。霊感はないし、UFOは見られなかったし、超常現象なんて体験したこともないし、もし神さまがいるとするなら、この世はけっこう残酷な仕上がりだ。
・それでも、占い師やスピリチュアル・カウンセラーみたいな人が、本当に霊的なチカラがあるのかといえば、それはちょっと「?」と思ってしまう、へそ曲がりな人間、それがわたしだ。
・そんな自分の偏屈な部分をタコ殴りにしてみたいと、やってきたのがペルーのサンフランシスコ村だ。この村には数人のシャーマンが住んでおり、彼らは幻覚剤アヤワスカを使って、その人に必要なビジョンを見せるセレモニー(儀式)をしてくれるのだという。
アヤワスカは、ホフマン博士が生み出した有名な幻覚剤LSDを遥かにしのぐ効果があるらしく、なんとその差100倍とのウワサだ。
LSDの100倍もぶっ飛ぶといわれる強烈な効果のせいか、アヤワスカを違法とする國もあるのだが、ペルーでは合法。
それもそのはず、アマゾン上流域のシャーマンは、古くからこのアヤワスカを使ったセレモニーを通じて、さまざまな精霊たちと交わり、そこで得られたビジョンを用いて村の行事を決めたり、争いごとを解決したり、病気の治療をしてきたのだ。
・サンフランシスコ村は、小さな空港のあるプカルパから、バイクタクシーで20分弱。そしてヤリナコチャの湖畔から、エンジン付きのボートで1時間半ほどであり、アクセスはそんなに悪くない。
偶然リマから同じ飛行機でプカルパまでやってきた、スラリとしたイギリス人の美女タニアも、これからサンフランシスコ村で2週間ほど滞在して、セレモニーを受ける予定だという。
以前イギリスでサンフランシスコ村から招待されたシャーマンの女性・リサのセレモニーに参加したところ、人生が変わるくらいにすばらしい経験ができたらしい。
・シャーマンと一括りに言っても、その質はさまざまだ。
数年前にはセレモニーでオーストラリア人が死亡し、その死体が遺棄された事件があった。アヤワスカで酩酊状態の女性をレイプする極悪シャーマンだっている。
少々マニアックなジャングルなので、最新のシャーマン情報を得るのも一苦労。これもなにかの縁だろうと思い、わたしもタニアと同じシャーマンのところでお世話になることにした。
夜になり、命の気配がそこかしこにある紺色のアマゾンを、ボートが音を立ててすべっていく。
アヤワスカセレモニーを希望する者は、そのセレモニー主のシャーマンと、同じ敷地に滞在するのが一般的だ。わたしたちの滞在する施設は、どんな感じだろうか。
・荷物を置いて、タニアとダイニングのある小屋へ行くと、そこではすでに10名の男女がキャンドルを囲んで談笑していた。全員がアヤワスカセレモニーのために世界各国から集まり、きょうからここに滞在するのだという。
ちょうど自己紹介をしていたところだったらしく、われわれも仲間に入る、アメリカから来た男性3人組のほか、フィンランド、スペイン、オーストラリア、フランス、イギリス、チリ、ぺルー、そして日本と、グローバルな顔ぶれだ。
アヤワスカの経験者は4人。リピートしたくなるようなすてきな体験なのだろうかと、期待におっぱいがふくらむ。
リサのセレモニーを受けるために、ほぼ全員が2週間以上滞在する予定らしい。さながらアヤワスカ合宿だ。
・食事をとり、セレモニーに使うアヤワスカづくりをお手伝い。
アヤワスカとは、アマゾンに自生しているツル植物の名前なのだが、実はアヤワスカ単体だけでは、十分な幻覚効果は得られない。アヤワスカをハンマーで叩いてほぐしたものに、緑の葉チャクルーナを加えて長時間煮込んだものが、幻覚剤アヤワスカと呼ばれている。
昔の人はどうしてこの茶色のツルと、緑の葉をあわせて煮詰めると、幻覚剤ができるとわかったのだろうか。そんなことを考えながら、ボコボコとアヤワスカを叩き続けた。
・サンフランシスコ村のあるプカルパ周辺だけでなく、東に位置する街イキトスなどでも、観光客向けにアヤワスカ・セレモニーが行われている。イキトスでは一晩で何万円もする、ラグジュアリーな宿泊施設がいくつもあり、各国のセレブも数多く訪れていると聞く。シャーマニズムが、観光資源として使われるようになってきているのだ。
・開始時間は、明日の夜8時。リラックスすることがたいせつなので、締め付けのない服を着ること。濃い色の服は避け、できれば白い服が望ましいこと、嘔吐したくなったら我慢せずに、そばに置かれたバケツに出すことなどが告げられる。
・・それから参加者はひとりずつリサのもとへ行き、彼女から注がれたアヤワスカを1杯ずつ飲んでいく、
自分の番になって、いざコップに入ったアヤワスカを見ると………量が多い。180ccはあるのではなかろうか。ドロドロで嗅いだことのない臭気をはっしている。
気合いを入れて、一気飲みした。カカオを粘土の高い液状にして、仕上げに泥をぶち込んだような、なんとも表現しにくい味と臭い。絶妙なマズさだ。
・リサとそのとなりにいた男性のシャーマンが、ふぅと一息ついて、歌をうたいはじめた。シャーマンによって受け継がれている歌、イカロだ。
・目を閉じるとビジョンが見えやすいと聞いていたので、まぶたをかぶせると緑色のフラッシュがまたたく、ハッキリとしたモチーフが見えたり、劇的な変化が起こったりするのではないかと観察しているうちに……そのまま眠ってしまった。
・翌朝、わたしが起きたのを見つけると、近くにいたみんながハグをしにやってくる。
「どうだった、どんな体験だった」と次々と聞かれる。みんな自分の体験を話したくて、そしてほかの参加者の体験を聞きたがっていた。彼らの話を聞くと、ほとんどかなり深いところまでビジョン・トリップをしてきたようだ。
「ミギーはどうだったの」と聞かれるが、特に話せるようなことは起きなかったので、それを素直に伝える。
・前夜のセレモニーでビジョンが見えなかったのは、わたしとスウェーデンから来た学校教師のスーだけだった。
・もっとアヤワスカとシャーマニズムを体験したかったが、いまの自分にはビジョンよりも送られたモアイのほうがたいせつだ、きっと、いまはそういうタイミングだったのだろう。リサに礼を告げ、スピリチュアルな仲間たちに見送られ、後ろ髪を引かれながら、施設をあとにした。
<「当たり前」>
・学校や仕事を休んだり、辞めたりして、長旅に出ることも、いまは世捨て人だ、人生の落後者だと揶揄されるけど、そんなの超ナンセンスだし、こういう「当たり前」も、率先して時代錯誤としていきたい。
こういう社会の「当たり前」を変えていくには、長い時間がかかるけれど、自分の「当たり前」は、案外どうにか変えることができる。
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