しかし、「あなたが火星や金星に行ったとしても誰も見えないでしょう。なぜなら、彼らはガスよりも精妙な細かいエーテル物質の肉体(エーテル体)で暮らしているからです」と付け加えています。(1)

(2022/6/25)

『転換期にある惑星』

いかに正義と自由は実現されるのか

グラード・アートセン    アルテ  2016/10/1

・太陽系の惑星に住むスぺース・ブラザーズは、正義と自由に基づいて平和な社会を実現している――世界各地のコンタクティーがもたらした情報を通して、火星や金星での社会の在り方を紹介しながら、アクエリアス時代の始まりにおけるこの惑星の優先順位を検討する。

・私たちは、すべての生命が一つであることを見失い、人類の兄弟姉妹として一つであることさえ見失ったため、創造主から分離し、惑星とのつながりや、存在の本質つまり魂とのつながりも失ったと思い込んできました。(中略)私たちが一つであることを認識し、その認識から行動するとき、何が可能かということについて限界はありません。

<UFO>

・これまでになく多くの人が、UFO(未確認飛行物体)現象の調査に時間を捧げています――目撃例を追及したり調査したりする人もいれば、目撃者にインタビューを行う人、次々に理論を提示する人もいます。

・多くのコンタクティーに対して予告されたように、私たちが何百年もの間、生命の基本的な霊的実相を無視してきたという事実が、私たちを地球規模の災厄の瀬戸際へと追いやったのです。

<地球外生命の存在――木を見て森を見る>

・「異星人は現在、私たちの周りの至るところにおり、いつも私たちを見守っています。彼らは私たちに対して敵対的ではなく、むしろ、助けたがっています。しかし私たちは、彼らとの直接的なコンタクト(接触)をするほど十分に成長していません」。

・彼は同じインタビューで、ヨシフ・スターリンが報告を受けた、1942年のスターリングラード(現在のボルゴグラード)上空のUFO目撃についても描写しました。

・各国政府の最善の努力にもかかわらず広がりつつある黙示的な、脱線したディスクロージャーの追加的なエピソードとして、ロシア首相であり元大統領であったドミートリー・メドベージェフが2012年12月7日に記者に述べたコメントがあります。それは放送されないはずのものでしたが、インタ―ネット上に流れると、世界中にかなり広まりました。「大統領は、核兵器の発射コードの入ったブリーフケースと、この惑星を訪れた地球外生命だけを扱っている特別な『極秘』フォルダーを受け取ります。その報告書は、我が国において地球外生命に対処している特別な機密機関によって提供されます」

・アクドナルド氏は、空軍基地レベルでUFOに関する情報を漏らした場合は1万ドルの罰金もしくは禁固10年の刑に処するという、1950年代にアメリカ政府が始めた政策をおおっぴらに批判しました。「その結果として、科学的調査に類するものは過去15年間全く行われていません」

・アダムスキーの火星人のコンタクトの相手、ファーコンはこう説明しました。「仕事やレジャータイムのときは地球人と混ざっていますが、別な世界の人間だという秘密は絶対に漏らしません。充分におわかりのように、洩らせば危険になるのです。私たちは、ほとんどの地球人が自分を知る以上に地球人のことをよく理解していますし、地球人をとりまいている多くの不幸な状態の理由もはっきりとわかります」

 「あなたが他の惑星に人間が存在することを主張しつづけておられる一方、科学者たちが他の惑星の生命維持は不可能だと言っているために、あなたが嘲笑と非難に直面しておられることは私たちにわかっています。ですから、私たちが自分の故郷は別な惑星だとほのめかしただけでも、この身にどんな事が起こるかは容易に想像できるでしょう。その簡単な事実――ちょうどあなたが生活して学ぶために他国へ行くように、私たちが働いて何かを知るために地球へ来たという事実を口外しようものなら、気違い扱いされるでしょう」

「私たちは故郷の惑星へ短期間帰ることが許されています。ちょうどあなたが環境の変化を望んだり旧友に会いたくなったりするのと同様に、私たちもそうするのです。もちろん地球の知人から怪しまれないように、公休日とか週末にそうした留守をする必要があります」

 ハワード・メンジャーのコンタクトの相手はこう確認しました。「私たちの民の多くがあなたがたの中におり、あなたがたに混じっており、観察し、可能なところで援助しています。彼らはあらゆる階層の中にいます――工場、事務所、銀行で働いています。地域社会や政府内で責任ある立場についている者もいます。掃除婦であるかもしれないし、ごみ収集人である場合さえあります」。したがって、ベンジャミン・クレームが説明しているように、もし宇宙からの訪問者が「宇宙の兄弟たちのために秘密裏に働いている場合、その人はあなたにとって普通の人のように見えるでしょう。その人が他の惑星から来ているとか来ていないとか区別することはできないでしょう」

・もう一人のアメリカ人のコンタクティー、バック・ネルソンもまた、宇宙からの多くの訪問者が私たちの中にいると語りました。「私が話をした人たちは英語をたいへん上手に話しました。自分たちがコンタクトをしている人々の言語を学ぶようです。多くの者が私たちの中にいる、と彼らは私に語りました。政府関係者を船内に招いたことさえありますが、政府関係者は失うものが多すぎるため、それについて話すことを恐れています。私の身に何が起こったとしても、そのために苦しむ家族はおりません」。

・スぺ―ス・ピープルはいつも、自分たちがコンタクトする人々が直面する反発に十分気づいていました。アダムスキーのコンタクトの相手であるラミューが語ったように、「私たちが語り合った地球人として、あなたがその最初でもなければ唯一の人でもありません。私たちがコンタクトした人は地球の各地にたくさんいます。そのなかには、自分の体験をあえて話したばかりに迫害された人々もいます。いわゆる“死”に至った人も少数います。その結果、多くの人は沈黙を保っています」

・例えば、ジョージ・アダムスキーは母船への最初の訪問中、金星から来たホスト(訳注=客をもてなす人の意)の一人、カルナから次のように告げられます。「このような宇宙船はたくさん建造されています。金星ばかりでなく火星、土星、その他多くの惑星で造られているのです」

<# いったい誰がジョージ・アダムスキーを真面目に受け止めるのか>

・著名なイギリスの作家ティモシー・グッドは、自分の研究に基づいて、「アダムスキーの主張の多くは却下することのできないものです」と述べました。アダムスキーは、軍事基地への立ち入りを許可するアメリカ政府兵站局発行の身分証明書を所持しており、彼に機密情報を伝えた軍の知人と定期的に会っていました」

・ティモシー・グッドは著書『エイリアン・ベース』(1998年)の中でこう結論付けています。「私の偏見は別にしても、『スぺ―ス・ピープル』や彼らのテクノロジーについてアダムスキーが述べたことの多くは、40数年前よりも21世紀にさしかかった今のほうが、はるかに信憑性に富み、科学的に意義があることをここで強調しておきたい」

<補遺 「幼児や乳飲み子の口に………」>

・ベンジャミン・クレームは著書『光の勢力は集合する――UFOと彼らの霊的使命』(2010年)の中で、コンタクティーが馬鹿にされることについて述べています。「私たちは真実を語る人を馬鹿にし、それが真実だと認識しているときでさえそうします。真実を拒絶するのです。真実は変化を意味し、考え方、感じ方、行動や反応の変化を意味するからです。それは真の心理的変化を意味するので、困難なのです。ですから、肯定するよりも否定する方が容易です」

・1950年代にさかのぼるフライング・ソーサ―・レビュー誌や、シンシア・ヒンドが1988年から2000年の死去までに編集した出版物、特に「UFOアフリニュース」の報告は、アフリカ大陸各地でさらに多くの目撃があったことを示しています。

<宇宙での地球の孤立――自らに課した限定>

・1960年代半ばのある夏の日の夕方、オランダ人のビジネスマン、アド・ビアーズと彼の家族がオランダ南西部の大きな入り江、オースターシェルデを航行していたとき、ヨットのコンパスが壊れたように思えました。港に帰る途中、彼は突然、強烈な青白いサーチライトを見つめていました。

・もっと詳しく調べてみると、ビアーズ氏のボートは転覆した船の船体にぶつかったようでした。彼は近くの海中に体が漂っているのを見ました。命綱を着けて飛び乗ると、約1メートルの深さのところで固い表面に足が衝きました。漂っていた体に命綱を結び付けて間もなく、おぼれていた人と似たような服、宇宙服のように見える服を着た何者かが救助活動を手伝おうと海水に浸かりながら歩いてきました。「多くな四角い瞳孔のある、眠気を誘うようでいて自信たっぷりの目をした動物のような顔」を見たとき、雷に打たれたような衝撃を受けた、と彼は描写しています。

 その時初めて、彼らが別の惑星からの訪問者であることを彼は悟りました。彼らは救助活動への感謝の気持ちから、彼らの世界についての詳細な情報を提供しました。彼らは半分沈んだ船の中へ降りるように招かれ、そこで2日間にわたって、彼らが「イアルガ」という呼ぶ惑星の社会がどのように成り立っているかについての鮮明なイメージを見せられるとともに、背後にある哲学について詳細な説明を受けました。

・1969年発行のその本は、多くの版を重ねてベストセラーとなりました。1977年に最初の英語版が『地球存続作戦』として出版されました。一方、英語の改訂増補版が1982年に故ウェンデル・スティーブンスによって『イアルガ星からのコンタクト』として出版されました。

・自分が見せられ言われたことにすっかり感心したビアーズ氏/ステファン・デナエルドは、交流が終ろうとするとき、地球文明を進歩させるためにもっと詳しい技術的知識を提供してもらえるかどうかを、宇宙から来たコンタクトの相手に尋ねました。返事は、それ以上ないというくらいの素直なものでした。「あなたがたが最も必要としないものは、知的発達と、ほとんど存在しない社会的進歩との格差を広げることになる技術的情報です。世界人口の半分が貧困と飢えの中で生きているのに、火星探査機で遊ぶことを続けているのが現状です。あなたがたが必要とする唯一の情報は、社会的基準の領域にあります」

 彼のコンタクトの相手によると、これは、人類が何千年もの間、宇宙で孤立してきた理由でもあります。

・いくつかの逆の主張――エリート集団が宇宙旅行のテクノロジーを所有しており、人類と世界資源を支配するという狙いをもって「離脱」文明をおおむね確立したという主張――にもかかわらず、ほかの多くの人物もデナエルドと同じことを言われてきました。

・さらに、つい最近の2008年にも、「私たちがこの惑星上で訪問を受けているという事実を知る特権を得ている」と自分自身のことを語るアポロ14号の宇宙飛行士エドガー・ミッチェル博士は、インタビューでこう語りました。「過去60年間かそこらで何らかのバックエンジニアリング(分解工学)が行われたのではないかと思いますが、(………)訪問者たちが所有しているものに比べたら、まだ全く洗練されていません」

・ベンジャミン・クレームの師である覚者は、このこのことをとても雄弁に述べています。「商業至上主義、すなわちあの急速に発展した、しかし陰険な、しばしば隠れた脅威が今や数えきれない何千何百万の人間の生活と運命を支配する。そして人間の天与の個人性を取るに足らないものにしている。今や人間は統計にすぎず、そこには人間の目的も必要も考慮に入らず、人間は市場エネルギーと企業の利潤というチェスゲームのポーン(歩)の駒である」

・金星人の覚者(マスター)は次のように続けました。しかし、現状では、「もし私たちがこの力を(推進力を)あなたやその他の地球人に洩らして、それが一般の知識になったならば、地球人のなかには宇宙旅行用の船をすぐに建造し、鉄砲を積み込んで、征服の意図をもって撃ちまくり、他の世界を占有する者もあるでしょう」。したがって、「地球人は現在の地球で見られるような利己的な個人生活よりも、他の世界の人々が送っている全包容的生活を取り入れることを学ぶまでは、大勢で来たり滞在したりすることは許されないでしょう」

・ベンジャミン・クレームの師が次のように書いているのも、理由がないわけではありません。「わわれわれが現代世界と呼ぶところの荒涼たる砂漠は、人間を人間らしくするもの、すなわち幸せや、創造的な充実感、お互いの必要に速やかに反応する特質、自由というものを人間から奪う。破壊的な競争は人間の精神を腐食させ、そして今や、人生の“戦い”の審判の座にある。人生、すなわち『偉大なる冒険』は腐敗し、単なる生存のための苦しい不公平な苦闘に置き換えられた」

<# 世界教師?いいえ、もう一つの宗教ではありませんよ!>

・生命の一つの機能として、そして自然界の一つの事実として、意識の進化というアイディアが現代において初めて注目されるようになったのは、H・P・ブラヴァツキーが『ベールをとったイシス』(1877年)と『シークレット・ドクトリン』(1888年)という作品を発表したことによります。彼女は人類に、人間王国から進化した霊的王国という概念を改めて知らせました。これは、知恵の覚者方とイニシエートたちから構成されており、「大白色同胞団(グレート・ホワイト・ロッジ)」、あるいはキリスト教の用語では「神の王国」としても知られています。

・ジョージ・アダムスキーは、この教師たちの「周期的な顕現の法則」に十分気づいており、「知恵を持つ大師たちから何世紀にもわたって伝えられてきた普遍的な諸法則」について語りました。彼は実際、知恵の覚者方と一緒にチベットで学んだ数名の弟子たちの一人でした。

・新しい教師によるこの繰り返される啓示は「来るべき方の教理」として知られており、教師の再来への期待としてはほとんどすべての宗教においてはっきりと示されています。キリスト教徒は再臨を待望し、ユダヤ教徒はいまだにメシアを期待し、仏教徒は第五仏陀を待ち望み、ヒンズー教徒はヴィシュヌの十番目の化身、つまりカルキ・アバターを、イスラム教徒の一部は十二番目のマフディー、つまりイマーム・マフディーを待ち望んでいます。

・イギリスの作家、秘教徒であるベンジャミン・クレームはコンタクティーとして、1950年代にスぺースブラザーズの霊的使命に関する講話を行いました。そして1974年から、今回は世界教師自身がやって来ることを世界に知らせるという使命を開始しました。

 クレームによると、マイトレーヤは1977年7月、現代世界における拠点地であるロンドンに到着し、それ以降、可能な限り最も早い時期における公の顕現のために人類と世界を備えさせてきました。ちなみに、マイトレーヤという名は世界教師の個人名である、と彼は述べています。

 世界教師は宗教指導者として来るのでも、「救われる」べき追従者をつくるために来るのでもなく、人類に自己実現の術を教え、新しい摂理の礎として正しい人間関係を確立するためにやって来る、とクレームは常に主張してきました。クレームの最新の情報【2015年7月時点】によると、長く待たれてきた「大宣言の日」は1年半以内に起こり得るが、現在の経済・金融システムが崩壊した時に最も起こりそうである。

<補遺 新世界秩序は私たちが創るもの>

・1977年にベンジャミン・クレームはこう述べました。宇宙からのコンタクトは法によって治められており、あまり善意を持たない他の惑星の人々が過去において確かに地球に来たこともあったが、これは止められた、と。これはウィルバート・スミスによって裏付けられています。彼は自分自身のコンタクトに基づいてこう述べています。「地球人の霊的福祉と進化的前進を安泰なものにすることを特別な使命とした多数のスぺースブラザーズが団結し、地球の用語で『宇宙警察』と呼べるようなものを形成しました。どんな警察でも、その真の役割は純粋に防衛的なものである、と彼らは付け加えました。それは、社会全体の安全と幸福、および、この目標を守るための法と秩序の維持を確かにすることを意図した防護手段です(………)」

・声を上げる責任を引き受けつつも、自分たちの惑星で起こるのを許してきたことに関して何らかの外部勢力を非難する必要のない人々の中に、フランシスコ法王がおります。最近ボリビアを訪れた際、彼は抑制のきかない資本主義を「悪魔の糞」だとして非難し、こう述べました。「どのような現実の、つまり既成の権力も、諸国民から完全な主権の行使を奪う権利を持っておりません。彼らがそうするときはいつでも、平和と正義の実現可能性を深刻に損なう新しい形の植民地主義が頭をもたげます。この新しい植民地主義は様々な顔を持ちます。時には、それは名前を伏せたマモン(富の悪霊)の影響力として現れます。つまり、企業や貸付機関、特定の『自由貿易』協定、労働者と貧困者にいつも倹約を強いる『緊縮』財政政策の押し付けとして現れるのです」

 多くの人にとって、これは社会主義への呼びかけのように聞こえるかもしれません。

・ベンジャミン・クレームによると、知恵の覚者方は、「健全な社会の結合と正義のための理想的な関係は、70パーセントの社会主義と30パーセントの資本主義であるという見解を持っています」

<正しい人間関係――地球外生命が見せて説明する>

・「エイリアンの脅威」に関する根拠のない幾多の話と、同じくらい多いように思える、非現実的な「銀河の使者」からの希望的チャネリングを前にすると、スぺ―スピープルがこの転換期に人類を助けるためにここにいることを裏付ける実際の個人的な遭遇に関する証言はたくさんあるという事実を、いくら強調して繰り返し言っても言い過ぎるということはありません。

・さらに、ベンジャミン・クレームはこう続けています。「宇宙人は、人類を変性させ、人類と密接につながった存在であるこの惑星を保存するために、大きな効果をもたらす強力な宇宙エネルギーを、われわれの世界に放出してくれています。彼らの仕事は絶えず続けられ、終えることのない仕事なのです。われわれは非常なおかげをこうむっているのです」。

・UFOとエクソポリティクス(宇宙政治学)という主題に関心のあるほとんどの人は、多くのコンタクティーの説明の中にある他の惑星についての描写のことを知っているでしょう。例えば、火星への訪問に基づいて、バック・ネルソンはこう述べました。「火星はとても色彩豊かです。どこで一つの色が終わり、どこからもう一つの色が始まるのか見分けがつきませんでした」

 トルーマン・ベサラムが何度か会った、「クラリオン」から来た女性船長は、彼に対してこう述べました。「火星は美しいところです。……そこには、あなたや私と同じような人々がいます。………すべての家には花や低木が生い茂る美しい芝地があります」。また、ハワード・メンジャーは金星のことを途方もなく美しいと描写しています。「都市という印象は受けませんでした。その代わり、地球で見たことがあるような美しい郊外の地域を思い起こしました。もちろん、驚くほど異なっていましたが。建物は大きな木々のある自然環境に溶け込んでいました。木々はアメリカ杉のようなものに見えました。庭はあらゆる方向に広がっていました。それから、森や小川、大きな水域がありました。柔らかいパステルカラーの服を着た人々が動き回っていました。なじみのない四つ足の動物も見ました」。彼はのちにこう付け加えています。「彼らは森の中の、自然環境に接した小さなコミュニティーに住んでいます。樹木をすべて伐採して土地を裸にし、それから箱物を建てるというようなことはしません。コミュニティーは小さく保たれています。……」

・ジョージ・アダムスキーはこう書きました。「彼らは無数の中心的な共同社会を持っていますけれども、地球上のように巨大な混乱した都市はありません。私たちは地球全体の比較的小部分だけを利用しますが、彼らは人々の必要物を求めて惑星全体の土地を利用します。彼らは私たちのように肥えた土地を徹底的に使用しないで、作物の輪作を励行し、根覆いと肥料として自然の何割かを土地に返してやります。こうしてあらゆる土地に周期的な休息が与えられるのです。このようにして自然界と協力しながら、彼らは有毒性のスプレーや人工肥料などの使用を不必要としています。(……)彼らはあらゆる生命体は“宇宙の計画”において重要であり、人間の干渉がなくても大自然はその子供たちのすべてに必要物を与えて、しかも永久に釣り合いを保っているということを知っています」

・ハワード・メンジャーと同じように、アダムスキーも次のように観察しました。「あらゆる都市は円形または楕円形になっており、密集しているように見えるのはない。この集中都市間にまだ住民の住んでいない土地が沢山ある。(………)道路は立派にととのっており、色とりどりの花で美しく縁どられている」。同じように、「農家の家もやはり円形に配置してあり、田園地帯のあちこちに散在してはいなかった。話によればこの円形配置法は農業グループが小さな自給自足社会を形成するのにきわめて有利なのだそうで、ここは田舎の人たちになくてはならない品物のすべてを供給するのに必要なあらゆる物をそなえているのである」

・ステファン・デナエルドの記述によると、「イアルガ」でも、居住に適したすべての地域が、円形の集合住宅を持っているといいます。彼の説明には、彼が得た情報に基づく数枚の詳細な絵が添えられています。彼のコンタクトの相手はこう言いました。「私たちはそれを家の輪と呼びます。それは実際に、屋根のある憩いの場を中央部に持った輪の形をしているからです」

・アダムスキーは金星の生活についての描写を次のように続けています。「共同社会の生き方においては、相互に尊敬し合い、生活の必要品は万人に供給されますので、職員をかかえた刑罰機関の必要はありません。金星、火星、その他の太陽系内のどこの惑星の人々も互いに調和して生きることを学んでいますので、彼らは緊張することはなく、その結果、病気になりません。(………)」

「彼らは食物から肉体的に必要な物を摂取しますので、医薬品の必要はありません。事故の場合は人体の理解力のおかげで互いに助け合います。以上のすべてを考えてみますと、彼らが医師、看護婦、病院などを必要としない理由がわかります」。このような生き方は地球でも達成の可能性はある、と彼は続けています。「そのための主な必要条件は、各個人が自分の内部で、そして他人との交際において、調和的であることを学ぶことです」

・多くの人は現在のところ、絶対禁酒の社会に対するバック・ネルソンの熱意は何となく時期尚早だとか魅力的でないと思うかもしれませんが、彼が次のように言うとき、アダムスキーの情報を裏付けているのは明らかです。「太陽系内の他の惑星の人々は、戦争がなく、武力や警察がなく、たばこやコーヒー、お茶がなく、お酒や有害な麻薬がなくても、秩序正しく生きることができます。未精製の自然食品を利用することにより、病気は非常にまれであり、病院や刑務所、療養所はいりません。寿命はとても長く、政治にかかる費用はとても少なく、規則は真理と正義に基づいています」。彼はそれにこう付け加えています。「他の惑星のこうした人々の政府は非常に簡素であるように思えます。彼らはそれを『ホームライフ』と呼んでいました。実際に黄金律に従って生きていると、(………)大きな政府庁舎や武器弾薬、軍隊、警察、刑務所の必要性はなくなります」

 

・このことはまた、次のように書いたハワード・メンジャーによって裏付けられています。「彼らはどのような種類の当局や政府役人も持っておりません。平和に調和して生活しており、誰もが自分に特有の才能が何であるかを知っています。そのため、その特定の仕事を行い――しかも自分の仕事を愛しています」

・バック・ネルソンもよく似た観察をしていました。「火星、月、金星の人々は、ここ地球の私たちと同じように見えますが、一般的に私たちよりもずっと恰好良く見えます。(………)彼らは肉を食べました。少なくとも、私が食べたものは肉のように見え、肉の味がしました。食べ物は主に果物と野菜であるように思えました。彼らは健康で陽気な人々でした。病気は珍しいと言われました………」。同じように、ハワード・メンジャーのコンタクトの相手は言いました。「私の惑星では、病気は珍しい出来事です。しかし、体が何らかの病気の症状を示すときは、この同じ体は、無限なる父の自然法則の一つを生きることを怠っていると認識します」

 

<#他の惑星と他の界層での生活――「暗黒物質(ダークマター)などはない」>

・しかし、それ以来、どのコンタクティーも、宇宙からの訪問者の出身地をこの太陽系内とはしなくなりました。しかし今日では、秘教徒のベンジャミン・クレームがきっぱりと、「私たちの太陽系システムのすべての惑星に居住者がいます。………」と述べています。しかし、「あなたが火星や金星に行ったとしても誰も見えないでしょう。なぜなら、彼らはガスよりも精妙な細かいエーテル物質の肉体(エーテル体)で暮らしているからです」と付け加えています。

<補遺 イアルガ、オフィル、クラリオン、つまり火星、金星、土星?>

・私たちの惑星に存在する異星人が私たち自身の太陽系内から来ているということは先の検討においても示唆しましたが、そのことを支持する詳しい論説は『スぺース・ブラザーズ――助けるためにここにいる』の第5~6章にあります。このように考える根拠は、アメリカ(アダムスキー、ネルソン、メンジャー)と他の地域(クラスペドン、スミス、ギバウディ)の初期コンタクティーの陳述に示されており、また、人類の教師から来る情報――不朽の知恵の教え――によって裏付けられています。こうしたコンタクティーが受けた嘲笑や中傷は、(ベサラム、アンゲルッチ、マイヤー、デナエルドのような)ほかの人々が、自分のコンタクトの相手は他の太陽系や銀河系から来たと告げられた、と述べる十分な理由となっています。

・着陸した円盤に乗るように――トルーマン・ベサラムと同じように――招待されたディーノ・クラスペドンは、1952年11月に自分が初めて見た円盤の一つの船長は、「木星の衛星」から来たと語った、と述べています。一方、ベンジャミン・クレームは、木星の居住者は「惑星を回る様々な月(衛星)に住んでいます」と述べました。

 クラスペドン氏が訪問者の背の高さに驚きの気持ちを表したとき、彼はこう言われました。「私たちはみな小柄なわけではありません。同じ衛星に、小さい人や大きい人、色の白い人や黒い人、浅朝黒い人がいます」。

・金星の人々は、約180センチメートルの背の高さがある、とディーノ・クラスペドンは告げられています。「彼らは様々な人種に属していますが、色白なタイプが優勢です。体はがっしりしていますが、見かけも精神も地球人に最もよく似ています。精力的で、話し好きで、優しく、何よりも霊的志向を持っています」。ジョージ・アダムスキーとハワード・メンジャーによる金星人についての描写はよく似ており、金星は「信じ難いほど」進化しているというベンジャミン・クレームの主張を裏付けています。

・一連の質疑応答の中で、ディーノ・クラスペドンのコンタクトの相手はこう言います。「冥王星では、生活は地球上の生活とよく似ています。人びとはほとんどすべての点で同一です。しかし、進歩した知性にもかかわらず、彼らは悪へと傾斜し、神を無視します。さもしい本能が自分たちを支配するのを許してしまいます。彼らは昔、宇宙を旅することを覚えました。自分たちの間で戦争は行いません――戦争は、悲しいかな、地球にだけ存在します。しかし、彼らは危険な存在であり、円盤が地球の人々に害を及ぼす例はすべて彼らによるものでしょう」。冥王星にいる存在についての質問に答えて、ベンジャミン・クレームは、彼らは「暗い夜に会いたくないような存在です!」と述べました。

・不朽の知恵の教えは、すべての惑星は7つのラウンド(環期)、つまり「転生」を経験し、それぞれのラウンドが非常に長い期間続くと教えています。火星に関しては、地球とほぼ同じ進化段階にある一方で、最終ラウンドにある金星はほとんど完成している、とクレーム氏は述べています。しかし、「火星は地球の私たちのように多くの過ちを犯しませんでした。そのために彼らの科学技術は私たちのよりも信じ難いほど進歩しています。……私たちが見、そしてUFOと呼んでいる小さな観測機から巨大な母船に至るまでほとんどの宇宙船を、彼らは製造しています。金星のUFOの一部でさえも、金星人の設計書に基づいて火星で製造されています」。クレーム氏は何度か、次のように述べてきました。火星は「この太陽系の宇宙船の『工場』です。そこで全宇宙船の90パーセントがつくられます」。ベンジャミン・クレームの師も、「火星人は最高の宇宙技術者たちである」と述べました。面白いことに、トルーマン・ベサラムも、「火星は偉大な製造惑星です」と述べておりました。さらに、アダムスキーもこう述べました。「私にはわかっているが、火星は科学と工業が高度に発達している」

・ステファン・デナエルドは、「イアルガ」を別の太陽系に位置付け、「私たちから10光年以上は離れていない」としています。彼はその膨大な人口にびっくり仰天しています――本のある箇所で3千億人としていますが、このようなことは「いくらか不正確な部分も組み込んでください」というホストたちの要求を彼が受け入れた例の一部かもしれない、という可能性を排除することはできません。

・ディーノ・クラスペドンは火星人についてこう述べています。「火星には二つの根本種族があります。一つは色白で、もう一つは色黒です。色白の種族は非常に従順で温厚です。色黒の種族は背が低く、快活な気質をした人々で構成されています」

 ベンジャミン・クレームによると、火星は金星と同じ進化の地位になく、A、B、Cという三つのレベルもしくは区域を持っています。上位の階層であるA区域では、「人々は神々のような完全な存在です」。これは人類の兄たち、知恵の覚者たちに相当すると推測することができます。B区域には、「まだ完成してはいないが、かなり進化した人々がいます。最低のCの階層の人々は、大して進化していません」。彼はまた、火星の生命体が惑星の濃密物質界に顕現していた時から3百万年が経過したと述べました。このことが意味しているのは、それ以降、火星の生命体はエーテル物質界に存在しているということです。

<新しい文明――私たちが道を開かなければならない>

・したがって、金星人の覚者がアダムスキーに告げたように、「あなたは地球の同胞の心に、自己を理解することが第一の要件だということを極力印象づける必要があります。そこでまず疑問が起こります。(自分とはだれなのか?いま自分ははずれてしまったけれども元の一体性へ帰るために、は、いかなる経路を通じてそれをあらわせるのか)」。ハワード・メンジャーもおなじことを言われています。「人は、自分が何なのか、どこから来たのか、この惑星での自分の本当の目的は何なのかを知らなければなりません」

 宇宙からの訪問者たちが絶えず言及しているのは、私たちがそこから由来し、私たちの存在が依拠している神聖な原理もしくは原因との、こうした一体性です。

・このことに関連して、ジョージ・アダムスキーは、次のことを私たちに再認識させてくれています。「あらゆる惑星は宇宙の教室です。ちょうど私たちが学校を卒業し、下級の学校で学んだ知識を保ち応用するのと同様に、私たちは惑星から惑星へ、太陽系から太陽系へと進学してゆきます。宇宙はあらゆる状態の人間にとって多くの学部を持つ広大な学校です。そこには原始的な惑星群がありますし、私たちの地球的な想像を超えてはるかに進歩した惑星群もあります。しかし私たちは最終的にはあらゆる惑星へ行ける可能性はあります。私たちが地球に関係をもつ必要があるのは、現在のレッスンをマスターして、確かに私たちの宿命である未来をもっと急速に受け継ぐことができるようにするためです」

・近年では、ディスクロージャーを要求する人々が署名活動を行ったり、市民公聴会を開催したりして、政府が地球外生命の存在について知っていることを開示するよう強く求めています。

・各国政府が地球外生命の存在を隠蔽している状態であるため、アダムスキーのコンタクトの相手であったイルムスとカルナは、1950年代に彼に対して、情報開示は一般大衆からの圧力を必要とするだろうと言い、その頃からすでに民衆の力の重要性を強調していました。

<# 宇宙の教室としての惑星群>

・ある惑星出身の人間が別の惑星に転生する証拠はあるのでしょうか。もちろん、自分でそうした主張をする人々の事例はありますが、証明や証拠を提示するつもりで彼らが言うことは何であれ、信用して受け入れるか、あるいは受け入れないかくらいのことしかできません。しかし、別個の証拠や外部の裏付けが入手できる事例もいくつかあります。

 私の著書『ジョージ・アダムスキー ――不朽の叡智に照らして』では、ジョージ・アダムスキーが実際に、金星の人類出身の魂であったことを示すいくつかの情報源を引用しています。彼は使命を果たすために地球に転生し、その使命のために有名になりました。

・面白いことに、ベンジャミン・クレームは長年にわたって、何人かの著名な歴史上の人物に関して、彼らが他の惑星から地球に転生したと述べてきました。例えば、ウィリアム・シェイクスピア(木星から)、マリア・カラス(火星から)、レオナルド・ダ・ヴィンチ(水星から)なのです。

<補遺 メッセージと由来譚>

・アダムスキーが1954年8月に金星の母船内での最後の会見のためにコンタクト相手のファーコンとラミューに迎えてもらったとき、彼らはアダムスキーにこう言って安心させ、彼の悲しみに対処しようとしました。「あなたは肉体の形でのみ私たちと別れるのです。どこにいてもやはりテレパシーで通信することを忘れないでください」。それでも、彼自身は神秘的な経路から来るメッセージについて警戒していました。「………私は、自分が何を扱っているのかを理解している心霊主義者や神秘主義者は一人も知りません。そして、彼らはこれらの状態において、他の人になりすます人や偽予言者からのあらゆる印象に対して受け入れやすくなっているのです」

<エピローグ>

・「空飛ぶ円盤ムーブメント」として始まり、「UFO研究」へと進化したものは今や、しばしば「エクソポリテクス」と呼ばれています。これは、秘密主義と偽情報により大きな損害を被ってきた話題に対して、学問的な信憑性を与えようとする試みです。

・エクソポリテクス――他の惑星から来る人々が、自らの見解を押し付けることなく、社会を運営する代替的でより健全な方法を人類に示すこと。

<調査方法――批判的統合>

・第ニ次世界大戦後に始まる現代のUFO時代の歴史が、隠蔽や偽情報、陰謀論、憶測、関心集めだらけであるとすれば、どの情報を信頼し真剣に受け止めたらよいのか、ほとんど誰も分からないでしょう。その結果、大量の証拠や無数の信頼できる目撃例、豊富な目撃証言があるにもかかわらず、大多数の人々――特にメディア――は、地球外生命の訪問という主題を真剣に受けとめようとさえしません。

 反論の余地のない出来事が展開するとき、この大多数の人々が追いついてくるのは間違いありませんが、現在、本物の情報を特定しようと奮闘している人々にとっては、実際のところ「信じる」必要などない、と強く主張したいと思います。

<歴史的な考察>

・地球外生命の存在に関する仮説が非常に多くあるため、現代のUFO時代の歴史の始まりにあたり、第ニ次世界大戦中の戦闘機パイロットによる多くの「フー ファイターズ(幻の戦闘機)」目撃報告、1947年6月のケネス・アーノルドによる目撃、1947年6月のロズウェル近郊での円盤墜落、そしてまさに世界規模の関心の高まりにつながった1950年代初頭のコンタクティーの体験から、探求を始める必要があります。

<社会的な考察>

・もし私たちが、善良な意図を持った地球外生命と邪悪な意図を持った地球外生命の双方の訪問を受けているとすれば、一方のタイプのコンタクトが、コンタクトを体験する一つの社会階級の人々だけに起こり、ほかの社会層の人々には起こらない理由はありません。

<政治的な考察>

・もし私たちが、善良な意図を持った地球外生命と邪悪な意図を持った地球外生命の双方の訪問を受けているとすれば、私たちは1950年代初頭以降いつでもあれ、協力、正義、平和だけでなく、正反対のものを促進しようとする本物のコンタクトに関する報告を、さらには、いっそう破壊的な技術の提供も、コンタクトの相手から受けているはずです。

<霊的な考察>

・もし私たちが、善良な意図を持った地球外生命と邪悪な意図を持った地球外生命の双方の訪問を受けているとすれば、人類が共有する知恵の伝統や宗教の基本的教えと一致したりそれを裏付けたりする、本物のコンタクトに由来する生命哲学や教えだけでなく、それとは正反対の教えや生命観に関する報告も受けているはずです。

<訳者あとがき>

・こうした状況とは対照的に、火星や金星ではどのような社会を実現しているかを、本書は詳しく伝えています。貧困や飢え、戦争のない社会、必要なものが自由に入手でき、労働時間が短く、余暇がふんだんにあり、宇宙旅行が簡単にできるほどテクノロジーが発達している社会です。しかも、社会全体として科学と倫理のバランスがとれています。人々は、創造主の意志を意識しながら、普遍的な法則に従って生きており、ジョージ・アダムスキーが接触した金星の覚者が言うように、「過ぎゆく一瞬一瞬が歓喜の瞬間」となっています。

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