日本はいま、やがて第三次世界大戦と呼ばれるであろう戦争の攻撃対象国となっている。(1)
(2023/2/9)
『知られざる世界権力の仕組み 上』
ロスチャイルド&ロックフェラー帝国の全貌
ユースタス・マリンズ 成甲書房 2017/12/9
<はじめに>
・世界権力の手先たちは、人類に対する犯罪を武装勢力や法制度によって処罰されることを恐れる以上に、みずからの正体を暴露されることを恐れている。姿を隠して世界権力を操る者たちはごく単純な手法によって権力を維持してきたことを、わたしは突きとめた。
その手法は仮面舞踏会にたとえることができる。舞踏会用の仮面のおかげで、「グノーシス派」つまり「智恵ある人びと」は、だれが味方でだれが敵か見分けることができる。だれがどんな仮装をしているのか、彼らだけが知っているのである。仮面舞踏会は、偽装すなわち正体を隠そうとする工作によって成立しているのだ。
・「紳士たちの一隊。どの国の出身かはその外見からわからない人びと………強盗は仮面をかぶって被害者に身元が割れないようにする。世界権力の強盗たちがまんまと世界全体から盗みを働くことに成功したのも、仮面のおかげだった。その偽装によって彼らは、身元を暴かれることも告発を受けることも免れて、サタンの技を実行することができるのだ。
・仮面舞踏会に招待されてわざわざ出掛けていく見返りは、「智恵ある人びと」の一員に加えてもらえることである。彼らはどの仮面が王様の顔を隠し、どの仮面が首相のものかを知ることができるのだ。ほかの客たちには、自分が話しかけているのがただのお追従屋なのか、それとも有力者なのか、知る術はない。大衆は舞踏会場の窓に顔を押しつけてなかを覗くだけで、参加者たちの一人として見分けられず、ついに見分ける手立てもない。
これが世界権力の手法である。仮面を着けて神秘に隠れ、その権力機構を匿名性と仮面によって守るのだ。その結果、たとえ世界権力に反逆しても、せいぜい見当違いの目標や使い捨ての下っ端の役人に攻撃を仕掛けることになってしまうのだ。
世界権力の記録は恐怖の記録である。虐殺された何十億もの人びとの恩霊が、恨みを晴らしてくれとおめき叫ぶからである。
・ポーがこの小説(『赤死病の仮面』)で描いていることがらは、世界権力の介護と陰謀のもとで、現在の世界に起きている。ひどくなるばかりの汚染や疾病、飢餓が、ついには世界中に荒廃をもたらし、わが人類が絶滅するという結果になるかもしれない。
われわれが生き延びる道は、赤死病の顔から仮面を引きはがし、彼らがもともと出てきた地獄へと送り返してやることだ。神は、大地を生きとし生けるもののために造られたのであって、われわれはもっと早く、死の同胞団を攻撃すべきだったのだ。われわれはもうこれ以上、世界権力の利益のために生まれた「戦争」へと誑(たら)し込まれてはならないし、世界権力がマスコミや教育や政府機関におよぼす統制によって誤った道を歩みつづける余裕はもはやないのだ。
この本のなかには読者がどうしても認めたくないような事実がたくさんある。
<新世界権力は五千年の歴史を持つ「人類支配機構」>
・調査によって、世界権力の略奪行為はおよそ5000年にわたって遡ることがわかっていたからである。
おそらくは本書でわたしが暴露した内容に答えるためであろう。「死の同胞団」のスポークスマン(秘密結社「スカル&ボーンズ」のメンバーのジョージ・ブッシュ元大統領のこと)が「新世界秩序(権力)」という主張を発表した。新世界秩序(権力)とは本質的に、オルダス・ハクスレーがその核心的な小説のなかで描いた「すばらしき新世界」にほかならない。この新権力の要求すべての背後にあるのは、同じ命令である。スタンレー・ホフマン教授は『首位かそれとも世界秩序(権力)か』のなかでその命令を列挙している。
・起こらなければならないことは、合衆国の社会・経済・政治制度を世界秩序(権力)の命令に徐々に適応させていくことである。
ホフマン教授が指摘するように、合衆国は新世界権力が発射するミサイルの第一攻撃目標となっている。なぜなら、合衆国には市民に自由を与える共和国のための必要不可欠の仕組みが、歪曲されたとはいえ、いまだに保持されているからである。
・世界権力の現在の目標は、1815年のウィーン会議でカースルレー卿によって設定されたものである。このときヨーロッパは、卿の手によって、ロスチャイルド商会の存在に代表されるような勝ち誇る金融勢力に譲り渡されたのであった。これが「勢力均衡」といわれたものである。しかし、実は勢力の均衡などではまったくなく、むしろ陰謀家たちが意のままに操れる世界規模の支配機構といったほうが正確だった。ヘンリー・キッシンジャーはこの支配回復計画をよみがえらせるために多忙をきわめていた。
・いまわれわれは、「新たな勢力均衡」に直面している。今日それは「新世界秩序(権力)」という概念に翻訳できる。新世界秩序(権力)は集団安全保障により保護された一連の法的取り決めから出現するであろう。
<連合国=国際連合=世界権力は共産主義に対抗する者を敵とする>
・ファシズムは、歴史的に法と秩序、法律による統治、犯罪者処罰の意志を意味しているのである。もちろんこれは世界権力の陰謀家たちがなんとしても避けたいと願うことである。
『オックスフォード英語辞典』はファシズムを「共産主義に対抗するためにイタリアで1919年に結成されたイタリア国家主義団体の一つ」と定義している。その他の辞書の定義では簡単に、ファシスト党は「ボルシェヴィキ主義と闘う」ために結成されたとなっている。
このように、ドイツ・イタリア・日本は「反共産主義」勢力を体現していた。連合国は本来、これらの反共産主義国と闘うために設立されたのである。
1945年にこの目標が達成されたとき、連合国はもはや歴史的使命を終えていたはずである。にもかかわらず、それは引き続き機能し、ロックフェラー一族はマンハッタンのもっとも高価な不動産区画を連合国=国際連合の本部用地として寄贈したのであった。
・ロックフェラーはヨーロッパに対する「わが新秩序(権力)」を唱えて、この名称を先取りしたのがアドルフ・ヒトラーだった事実を無視した。
<世界権力の行き着く先は東洋的専制主義である>
・新世界権力(秩序)……それは偉大な思想である。この体制においては、人類の普遍的な願望である平和と安全、自由、そして法による統治を実現するために、さまざまな国家が一つにまとめられる。
・すなわち、「新世界権力(秩序)」とは、秩序を実現するのに明らかにピラミッドパワーに頼った時代のための新しい権力機構だった。このシンボルの起源は1776年にさかのぼる。イルミナティ教団の創立者アダム・ワイスハウプトが今日の世界権力の陰謀家たちの計画とそっくりの計画を作成したときである。ワイスハウプトは以下の諸項目を要求した。
① すべての君主国およびすべての勅任政府の廃止 ②私有財産および遺産相続の廃止 ③愛国心および民族意識の廃止 ④家庭生活および結婚制度の廃止と子供のための集団教育の確立 ⑤すべての宗教の廃止
ロスチャイルドはカール・マルクスと義人同盟を大金で雇って一つの計画を作成させ、1848年に共産党宣言を受け取ったのだが、このなかに、上のワイスハウプトの行動派分子がフリーメイソン運動を乗っ取ると、フリーメイソンがこの計画を法律として成立させるための媒体の一つとなった。
<この世界を真に支配しているのはだれか>
・現在の世界の大いなる疑問は「支配者はだれなのか?」という問題である。どの国でも、はっきりと目に見え、だれもが知っている人物が支配している。彼らは選挙で選ばれたか、武力で権力を掌握したか、陰謀によって地位を与えられた者たちである。
だがほんとうは、これらの指導者たちは一つの国際的グループによって秘密裏に選ばれるのだ。この国際的グループのことをわたしは「世界権力」と呼んできた。
・1985年にこの秘密結社に関する歴史書『世界権力』をわたしが初めて出版したときは、ほとんど注目されなかった。だが、1990年にジョージ・ブッシュ大統領がテレビに登場し、彼の「新世界権力/New World Order」【日本ではこの英文の訳語を新世界「秩序」としているが、本書では「権力」と訳出するのが至当と考える。秩序とは「物事の条理」あるいは「物事の正当な順序」の意味であるが、彼ら国際的グループが実現しようとしているのは、天然自然と正反対のおぞましい世界だからである。訳注以下同じ】を提唱するにおよんで、わたしの本はがぜん注目を集めることになった。
・世界権力の陰謀家たちの計画とは、どんなものなのだろうか?世界権力のメンバーにはだれとだれがいるのか? こうした疑問は、実際に世界権力というものが存在し、世界権力がさまざまな働きをしている実体であることをいったん認めれば、答えるのにさほど難しい問題ではない。
・われわれには世界権力が存在することがわかっている。というのも、世界権力のメンバーたちはいまや傲慢になっており、無力な民衆の前におのれの力を日常的にひけらかしているからである。彼らはもはや暴露されているのを恐れてはいない。
世界権力というエリート集団は血縁によって永続してきた寡頭支配体制である。彼らは歴史のなかでは、カナン族すなわちノアの息子ハムのわがままな息子カナンの子孫として知られている。カナンは「創世記」第9章24~27節に書かれているように。神によって呪われた。カナンとその子孫すべては永遠に奴隷として生きるよう宣告されたのである。だが、今日ではカナン族はまったく見当たらない。彼らはどうなったのだろうか?
その答えは『チェンバーズ百科事典』のなかにあり、ほかのどこにもない。カナン族は紀元前12世紀に名前を変えたのだ。彼らはフェニキア人として知られるようになった。今日彼らはユダヤ人として知られている。カナン族にかんする知識を研究している学者なら、カナン族はいまから3000年前に消滅したと結論づけるかもしれない。
<世界権力の根本教義は「カナンの遺言」にある>
・この民族は歴史上、一貫として偽装とごまかしの達人であった。彼らは犯罪行為を行なったので、ともに住む他の民族から憎しみを買った。犯した罪に対する処罰から逃れるために、彼らはしばしば名前を変え、住みかを移した。
カナンはおのれの奴隷生活を激しく嫌悪し、復讐のはかりごとをめぐらした。カナンは臨終の床に息子たちを呼び、彼らの運命にどうやって反抗するかを教えた。この教えこそ、現在「カナンの遺言」といわれているものである。カナンの遺言は、過去5000年を通じてカナン族という劣等人種の秘密の計画となった。『タルムード』に次のように書いてある。
「カナンは息子たちに五つのことを要求した。たがいに愛し合え。盗みを愛せ。邪淫を愛せ。自分の主人を憎め。決して真実を語るな」
カナンの遺言はきわめて有害な反抗の教義を世界中に持ち込んだばかりではない。同時に、カナン族のあらゆる活動の背後にある支配的な動機として、憎悪という要素をも導き入れた。
この教義は、なにゆえに世界権力の手先たちが自分たちに対立する者を「憎悪を煽る者」、つまり「憎悪によって心がねじくれた者」といって非難するかを明らかにしている。この手口は、自分が実際にやっていることを相手が行なっていると非難する古い手口である。
・さらにカナンの掟には、「盗みを愛せ」ということが含まれている。正直に働くよりも、人のものを盗め、というわけだ。だから、彼らは盗みによって手に入れたものでも大切にすることができるのである。
「邪淫を愛せ」とカナンは命じたが、その意味はあらゆるかたちの性的倒錯を行なえということだった。この掟の結果が今日ほど顕著になったことはいまだかつてない。この掟はカナン族の宗教であるバール神崇拝の儀式において神聖とされ、その神殿は売春宿として世界的に有名だった。今日、世界にはカナン族の腐敗がどっとあふれ返っていて、およそ考えられるかぎりのあらゆる形の邪淫をほめたたえる出版物が、潮流のようにすべてを席巻している。
・カナンの最期の命令である「けっして真実を語るな」という掟も、現代の生活のあらゆる局面に大きな影響をおよぼしてきた。カナン族たちはけっして真実を語らないばかりでなく、彼らは世界権力の力を駆使して、犠牲者たちに彼らのウソを公然と容認するよう強制さえする。そして、彼らの手先になると、カナン族のウソこそ現実的には唯一の真実であると認めざるをえなくなってしまうのだ。
<カナン族は「ホロコースト」と『シオンの議定書』を踏み絵として利用する>
・19世紀のあいだに、カナン族たちは中央銀行というカラクリをまんまと成功させ、それによって地上のすべての民族を略奪し奴隷化する権力を手に入れたので、世界権力として急速に発展を遂げ、それまで何千年にもわたって支配者であった古代からの貴族階級に取って代わった。19世紀以前にも、イングランド国王のチャールズ1世とフランスのルイ16世を公開処刑して、カナン族が権力を握ったことをはっきり見せつけていた。
・カナン族は、こうして手にした巨大な権力を代理人を通じて行使するには、もっと詳細な計画が必要だと気づくにいたり、この計画がスイスのバーゼルで開かれた「世界シオニスト会議」において詳細に検討されたのち、『シオンの議定書』として配布された。この計画の原則はあらゆる細部までそのまま受け入れねばならないこと、そしてこの現代版のカナンの掟からけっして逸脱してはならないことが、カナン族の人間すべてにはわかっていた。
・カナン族が中央銀行の協力を通じて仕掛けた世界大恐慌のあと、公然と反カナン的な政策をとる政府がイタリア、ドイツ、日本に出現した。カナン族はこれらの国に宣戦布告し敵を倒そうとした。これが第ニ次世界大戦といわれるものである。
この戦争に彼らは勝利したが、それは大量生産能力のおかげだった。そして戦後に敵の指導者を「戦争犯罪」の罪で裁判にかけ処刑した。戦争犯罪とは、勝者に対して敗者が犯した罪のことである。戦争に勝った諸国は、第ニ次世界大戦中に数百万人のユダヤ人が大量に虐殺されたと主張した。いまやカナン族はユダヤ人として知られていたのである。これらのいわゆる犠牲者なる者たちは、「ホロコースト」として顕彰されている。
<第三次世界大戦では日本がターゲットにされている>
・日本という国家は、今日の世界において人種的にまとまりのある数少ない共同体の一つであり続けているために、カナン族の世界権力はこの国を次なる絶滅の候補に選んだ。日本はいま、やがて第三次世界大戦と呼ばれるであろう戦争の攻撃対象国となっている。
クリントン大統領は、第三次世界大戦の対象国日本に対する「日本叩き」を政権の主要目標に掲げて、公式に開始した。これまでの政権にも50%ほどの役人がカナン族ユダヤ人から登用されてきたが、クリントンは新記録を達成した。つまり、大統領スタッフと役人の68%がユダヤ人から指名されたのである。これらの狂信的シオニストたちのなかには、数多くの名だたる性的倒錯者が混じっていて、「邪淫を愛せ」というカナンの掟を実行している。
この数十年のあいだに日本国民が達成した高い生産力によって莫大な額のお金が生みだされたが、これがカナン族ユダヤ人の貪欲心を刺激してきた。日本の企業はおだてあげられて、ユダヤ人の支配するハリウッドの映画スタジオのようないかがわしい事業に何十億ドルも投資するよう丸めこまれた。投資が行なわれてしまうと、ユダヤ人は日本人からお金をもち去って気前よく使いまくった。その結果、哀れな日本人投資家に残されたものは、何十億ドルもの損失よりほかなにもなかった。
・ワシントン・ポスト紙は最近、日本人を食いものにした世界権力による別の金融上の大成功を大きく取りあげ、「ロックフェラーはどうやって20億ドルを手に入れて破産法廷を困惑させたか?」という見出しを掲げた。ニューズウィーク誌のウォール街担当編集者アラン・スローンの書いたその記事は、ロックフェラー(スティーヴン・バーミンガムの書いたベストセラー『わが仲間』でユダヤ人一族であると正体を暴露された)が、1989年に13億7000万ドル(約2000億円)でマンハッタンにある伝説のロックフェラーセンター・ビルの株の80%を三菱地所に売却したときに使った“手品”を明らかにした。スローンが言うには、日本人はとんでもない高値で買わされたのだそうだ。
現在、三菱地所は負債の重なったビルを売却してしまった。しかしながら、世界権力の卓越した一族であるロックフェラー家は、ロックフェラーセンターの持株から1985年以来20億ドル以上の利益を上げたことを、スローンは明らかにしている。
・世界権力という国際的秘密結社と取引する際に、日本の投資家たちは一見すると合法的に見える事業投資において数十億ドルも騙し取られ続けてきた。ずるがしこいカナン族は、財産を実際の価値の何倍もの値段で売りつけ、それから不運な買い手を破産へと陥れることにかけては、何世紀にもわたって精通してきた。これが「高く売って安く買い戻す」という手口である。
<原爆投下は人間以下と見なされた日本人の大量虐殺が目的だった>
・日本が世界権力という勢力にいかに狙い撃ちされてきたかを暴露するたくさんの記録書類が明るみに出ている。第ニ次世界大戦中に広島・長崎の両市に原子爆弾を投下し、非戦闘員の一般市民に対するおぞましい殺戮を計画的に実施することにより、日本国民を大量虐殺しようとした陰謀が、長年秘蔵されていた記録文書によって暴露された。
わたしはもう何年も前に、日本に対するこの残虐行為の責任が、ジェームズ・B・コーナントと名乗る世界権力の指導的ヤマ師にあることを突き止めている。コーナントは科学者で、当時ハーバード大学総長だった。わたしはコーナントを公式の法廷記録のなかで「第ニ次世界大戦の最大の戦争犯罪人」と決めつけたが、この陳述に対してこれまでだれからも異議申し立ては出されていない。
・政府暫定委員会で1945年5月15日に行なわれた討論に関する5月31日付の暫定委員会議事録が機密解除となり、それをネーション誌が次のように引用している。
ハーバード大学総長で連邦科学行政官のジェームズ・B・コーナントの提案により、陸軍長官ヘンリー・スティムソンは、就業労働者が多数いて、周囲に労働者住宅が密集する軍需施設がもっとも望ましい原爆投下の攻撃対象になるだろうと同意した。
・これについてネーション誌は次のように解説している。
お上品な湾曲表現を剥ぎ取って考えれば、この議事録は非戦闘員である労働者とその妻子を殺戮する意図をはっきり謳っている。これは、第ニ次世界大戦の残虐行為の一部であった。
さらに続けて、ネーション誌は指摘する。
広島は軍事上の攻撃目標ではなかった。住民の大部分は非戦闘員だった。広島を原子爆弾の攻撃目標とするに当たって、米軍参謀部と文官指導層はそのことを正確に予想していた。原爆を投下する第一の目的は、敵の非戦闘員を大量に殺戮することにあり、さらにこれによって生存者を威嚇することにあった。
・ここに、われわれは世界権力の戦略を現実にありのままの姿で目にする。つまり、その戦略は究極的に、残酷でもっぱら大量虐殺のみを目指す剥きだしのテロリズムに依拠している。世界権力を牛耳るカナン族ユダヤ人は、自民族以外の世界の人びとを真剣に考慮する価値のない人間以下の動物と見なして嘲笑しているから、そうした手段をとることができるのである。
<すべての民族が「世界権力」という国際犯罪秘密結社と戦わねばならない>
・彼らは常に政府という神話を引き合いに出して、みずからの残虐行為を隠蔽しようとする。しかしながら、犯罪のあるところに政府というものはありえない。なぜなら、政府の目的とするところは、われわれを犯罪から守ることだからである。
いまやわれわれに立ちはだかるのは、政府の代わりに、みずからが奴隷であるという歴史的役割を免れるために、世界のすべての民族を奴隷化することに血道を上げる世界権力である。彼らの願いは、すべての民族を管理しやすいように一つの大集団に均質化することであり、そのときの人びとの命はなんらの価値のない無意味なものとなる。
・平和を愛する日本国民にいま、テロリズムが襲いかかっている。その理由はおそらく、日本がカナン族ユダヤ人を暴露する出版物がおおっぴらに流布している世界でも数少ない場所の一つだからであろう。日本でのテロ事件の源をたどっていくと、どこにでも出没するイスラエル情報部のモサドへ最終的に行き着く可能性がある。モサドはテロ行為の名人であり、合衆国の政府資金を無制限に使って、世界のどこであろうとテロ行為を起こす手先たちを狩り集めることができる。
・自国の政府を尊敬することは文明生活の一面だった。ただしそれは啓蒙主義運動の時代までである。啓蒙主義はカナン族の作戦で、この作戦の結果、フランスのルイ16世がギロチンにかけられた。旧来の貴族階級が、「盗みを愛せ」というカナンの掟に従って生きるカナン族のなかのもっとも過激な犯罪分子に取って代えられた。
中央銀行というカラクリがカナン族ユダヤ人のために巨大な財産を新たに創り出し、彼らは新たに手に入れたこの富を使って城を購入し、貴族階級と結婚して、やがて「黒い貴族」として知られるようになる新しい階級を創り出した。哲学者のプルードンがかの有名な「すべての政府は犯罪である」と断言したのは、この黒い貴族がフランス政府のなかに浸透した直後だった。実際には、政府が犯罪であるなどということはありえない。政府は文明生活の不可欠の一部である。
しかしながら、世界権力の犯罪者たちからなる政府は犯罪である。そして「世界権力」という名前でまかりとおっている国際的な犯罪秘密結社こそ、今日すべての民族が戦うべき相手なのである。
<ソヴィエト・ロシア帝国の誕生と崩壊>
・マルクス主義という宗教は知識の偽造である。………だから、マルクス主義に染まった知識人たちは、人類の歴史上もっとも野蛮から進化した社会に暮らしながら、その社会をこんなにも激しく憎悪する。そして、断固として知性が支配するようになった歴史上唯一の文明をこれほどやっきになって破壊しようとするのである。
<「悪の帝国」ソヴィエトを生み育てた国際銀行家たち>
・ソヴィエト・ロシアが第ニ次世界大戦の廃墟から戦勝国の一つとして姿を現わすことができたのは、ひとえに西側文明世界が新たな十字軍を差し向けるべき次なる「悪の帝国」としてソ連を必要としたからにほかならない。ロシアは戦争で4000万の人命を失い、それに加えて1917年以来ボルシェヴィキによって6600万人が虐殺されて、破産状態に陥っており、みずからを養うこともできなくなった。そこで、ふたたび「世界権力」が介入して、合衆国から莫大な食糧・物資を援助し、「敵の力」を維持しなければならなくなったのである。
・1916年の「ベルギー救済委員会」が、1948年の「マーシャルプラン」に姿を変えた。ふたたび救援物資が船便でヨーロッパに送り込まれた。表向きはヨーロッパの連合国側の各国援助のためとなっていたが、実は明確にソヴィエト圏の支援を目的としたものであった。
ジェイコブ・シフの個人代理人のジョージ・ケナンが、19世紀の終わりごろを定期的にロシアを旅行し、共産主義革命のために資金と武器を持ち込んでいた(ケナンの孫【ジョージ・フロスト・ケナン】の証言によれば、シフはボルシェヴィキ革命を引き起こすため2000万ドルを使った)ものの、一つの政治体制全体を支えるためには、もっと多方面からの協調した支援が必要だった。そのためにケナンは、1905年の日露戦争でシフが日本に融資する援助もしている。その功により、ケナンは明治天皇から最高勲章の勲一等旭日大綬章を贈られた。
・1915年、アメリカン・インターナショナル・コーポレーション(AIC)がニューヨークに設立された。この会社の主要な目的は、従来、シフなどの銀行家たちが非公式ベースで行なってきたボルシェヴィキに対する援助、とくに財政上の援助を調整することであった。新会社の資金を提供したのはJ・P・モルガン、ロックフェラー一族、およびナショナル・シティバンクであった。
新会社AICの会長には、ナショナル・シティバンクの前頭取で、1910年に連邦準備法を起草したジキル島グループ(ジョージア州のリゾート地ジキル島に集まって、連邦準備法案を起草したロスチャイルドの代理人たち)の一員でもあるフランク・ヴァンダーリップが就任した。
・これほど大物の銀行家たちが共産主義者に味方して「反資本主義」革命の資金援助を行なうなどとは、とうていだれも本気では信じられないだろう。しかし、これこそまさに事実そのものである。しかもその同じ銀行家たちが、ウッドロー・ウィルソンの大統領選挙運動にも資金援助を行なっている。そして、ウィルソンはパリ講和会議の冒頭演説のなかで、その同じ銀行家たちについて、次のように述べている。
そのうえにさらに、われわれの態度と目的をはっきりさせよと要求する一つの声があります。わたしにはその声が、混乱した世界情勢のなかで発せられているどんな感動的な声にもまして、大きくわれわれを突き動かす力をもっているように思えるのです。それはロシアの民衆の声であります。わが合衆国にも、ボルシェヴィキ思想に共感している非常にすばらしい気質をもった人たちがいます。彼らには、ボルシェヴィキ思想こそ、自分たちの目標、すなわち個人にチャンスを与える体制を提供するものだと見えるのです。
・ウィルソン大統領の言葉にある「非常にすばらしい気質を持った」人びと、すなわちモルガン一族やロックフェラー一族は、ほんとうは個人にとってのチャンスなど望んでいなかった。彼らが望んでいたのは、個人を終生にわたって「世界権力」のもとに隷属させることだった。そして、これこそ彼らが世界的規模でなんとしても達成しようと努力し続ける目標なのである。
<アメリカの歴代政権の基本理念はレーニンの「国家論」であった>
・この「非常にすばらしい気質を持った」アメリカ人たちは、彼らの事業を代行してもらうためにレーニンを選んだ。というのも、彼らが1917年9月の「恐怖の破局」で実現しようとした計画のアウトラインを、あらかじめレーニンが以下のように描いていたからである。
第一、国有化。銀行によって扱われる資本の所有権そのものは諸銀行が国有化されて一つの国立銀行に統合されても失われたり変化したりはしない。この結果、何百万、何億のカネが、どこからどこへ向かって、いつどのように流れているかを国家が把握するという段階に到達できる。諸銀行が一つの国立銀行に統合された場合には、簡単に実施できるほかのさまざまな手段を併せ用いて、この国立銀行の業務を管理するだけで、納税者の財産隠しや所得隠しを見逃すことなく、所得税を現実に徴収することが可能になる。
こうして初めて、国家は銀行の通貨操作の全体を監督し、次にその操作を管理し、さらに国民の経済生活全体を統制する立場に立つことになる。国家は資本家紳士諸君に金融業務代金として目の玉の飛び出るような高い手数料を払わずに、国家的大事業のための資金を何百万、何億と入手できるようになるのである。
これにより、企業連合の国有化、商業秘密の廃止、保険業の国有化を促進し、労働者の管理と組合への強制加入、および消費の規制を円滑に進めることができる。そして、銀行の国有化はすべての金持ちに対して小切手の流通を法律で強制し、所得隠しに対しては財産没収で応ずる道を開くことになる。
したがって、望ましい計画の五つの要点とは、銀行の国有化、企業連合の国有化、商業秘密の廃止、保険業の国有化、全住民の消費組合への強制的組織化である。
レーニンはこの計画を公刊していたおかでで、ボルシェヴィキ革命を経てロシアの指導者にのし上がったのである。
・レーニンの計画は、単にソヴィエト・ロシアの計画であるばかりではない。それはまた、ルーズブェルトのニューディール政策であり、トルーマンの社会主義政策であり、戦後の英国の労働党政府の政策であり、その後のアメリカの歴代政権の基本理念でもある。英国の労働党政府は、イングランド銀行の国有化の際に、レーニンの「資本の所有権は銀行の国有化によって影響を受けない」という見解が間違いないことを証明してみせた。
またレーニンの計画はそっくりそのまま、合衆国内国歳入庁(IRS)の計画である。つまり内国歳入庁は「納税者の財産隠しや所得隠しを見逃すことなく、所得税を現実に徴収」し、「所得隠しに対しては財産没収で応ずる」のである。
レーニンの計画はまた、私有財産を廃止し国家の支配下に置くという点で、超富豪たちの計画とも見事に合致する。そして、国家はこの超富豪すなわち「世界権力」によって支配されているのである。
レーニンの計画の有無をも言わせぬ権威は金融業者たちの注意を引きつけた。この計画には、全体主義国家の権力をもって将来起こるあらゆる競争を制圧支配し、将来の発展を抑えつけ、世界の全人口を彼らの貪欲さの奴隷にする絶好の機会が含まれていた。この計画のおかげで、レーニンはモスクワにもどって武力で政権を奪取し、テロによる統治を行なうことができたのである。
<ボルシェヴィキ革命に資金を提供した国際銀行家たち>
・レーニン一党、すなわちボルシェヴィキたち約40名は国外に連れ出してしまうほうがドイツにとって有利と判断された。特別列車が仕立てられ、軍隊によって護送されるもようである。
・ヴェルナドスキーはその著書『レーニンの生涯』のなかでこう述べている。
1915年秋、ドイツおよびロシアの社会民主党員で、先の1905年の革命で活躍したパルヴュス・ヘルファンド(イスラエル・ラザレヴィチ)は、ベルリンで新聞『鐘』を発行すると発表した。そして自分の使命は「ドイツ軍部と革命的ロシア人プロレタリアートを結びつける知識人仲介役として奉仕する」ことにあると宣言した。………戦時中、ヘルファンドはドイツ軍への物資供給に従事しており、その取扱量は莫大だった。したがって巨額の資金が彼の手を経由して革命勢力へ流れたはずである。
………レーニンとマルトフをはじめとする亡命者を乗せた鉄道車両は、1917年4月8日にドイツへ向かってスイスを出発した。そして同年4月13日にレーニンはドイツの港町ザスノッツからスウェーデン行きの汽船に乗船した。つまり、彼らのドイツ通過の旅は少なくとも4日かかったことになる。
ロシアに到着したレーニン一党は、ドイツから融通してもらった資金をすぐに使い果たした。そのために、ボルシェヴィキによる絶対権力奪取の企てはふたたび疑わしく見えてきた。となると、レーニンが泣きつく相手はホワイトハウスの有力な友人以外にだれがいるだろう?
ウィルソン大統領はただちにクーン・ローブ商会の弁護士で前国務長官のエリフ・ルートをロシアに派遣した。その際に、ボルシェヴィキに与えるために特別戦時資金から支出した2000万ドルを持たせたのである。
・J・P・モルガン商会も、気前のよさでは負けてはいなかった。包囲されたレーニン配下のテロリストたちに援助資金を急送している。レイモンド・ロビンズ大佐は、赤十字ロシア使節団の団長を務めた。JPモルガンの右腕と言われたヘンリー・P・デーヴィソン(1910年年に連邦準備法を秘密裏に起草したジキル島チームの一員)は、第1次世界大戦中に赤十字のために3億7000万ドルを現金で調達したが、このうちの数百万ドルはロビンズ使節団によってロシア人に供与された。この慈善事業においてデーヴィソンを補佐していたのが、アメリカン・インターナショナル・コーポレーション会長のフランク・ヴァンダーリップとニューヨーク連邦銀行の理事の一人であるウィリアム・ボイス・トンプソンであった。
<「愛の使徒」たちによる何百万人もの女性と子供たちの虐殺>
・国際金融業者たちは、このようなグンベルグの助言を受けた結果、いまや世界規模の一大宣伝活動を繰り広げはじめた。ボルシェヴィキを「世界中に兄弟愛と博愛を広めることのみを願う理想主義者、献身的人道主義者、キリストの現代の使徒」として売り込んだのである。「愛の使徒」たちが何百万人もの女・子供を虐殺するたびに、ロシアで絶え間なく鳴り続けるマシンガンのうなりを背景にして、場違いな讃美歌のメロディーが響きわたった。だが、合衆国にいるボルシェヴィキ崇拝者たちの耳には、その音程が狂っているとは聴こえなかった。
<唯物論は宿主から栄養を摂取することだけを考える寄生体の世界観>
・新体制によって発布された最初の命令のうちの一つに「銀行業は国家独占とする」という命令があったが、これには、シグネード、レーニン、キリレンコ、ポドヴォルスキー、ゴルブノフの署名がある。
マルクスの歴史哲学の主張によれば、「世界は商品の生産と交換にもとづく社会の経済組織をとおしてのみ動いている」ことになる。しかし、これは宿主から栄養を摂取することだけを気にかける寄生体の世界観である。「生活とは他人を犠牲にして食糧を得ることにすぎない」と考える唯物論は、まず第一に、人間の精神生活を排除し、そして第二に、あらゆる思想を排除する。なぜなら、唯物思想は他のあらゆる思想をきっぱりと排除するからである。さらに第三に、長期的観点、すなわち配当を手にするまでに何年もかかったり、場合によってはついに配当を得ずじまいになることもありうる、長期間にわたる投資という考え方を排除する。
寄生体は次の食事のことだけ、あるいは、次の食事にありつく前に追い出されないようにすることだけしか考えない。マルクス主義者のこの刹那的なものの考え方はアメリカの経営学大学院での標準的な教義となった。
・また、国際銀行家たちが押しつける高金利のおかげで、産業は短期間に収益をあげて、単に銀行融資の利息支払いだけにあくせくせざるをえない状況に無理やり追いこまれている。マルクスはこう述べている。
金の第一の機能は、価値を表現するための材料、すなわち同じ材質のままでその量の多寡によって比較ができる一元的変数として、他のあらゆる商品の価値を表現するための材料を、商業界に提供することである。
<革命家マルクスと英国貴族階級との知られざる深い関係>
・マルクスの経済観は、ロンドンのシティーにおける特権的銀行家階級、とくにロスチャイルド商会の考え方とまったく矛盾しない。そう考えてみれば、カール・マルクスの墓がモスクワではなくロンドンにあるのも偶然ではない。また、ロシアにおけるボルシェヴィキの勝利とそれに続く血の粛清の結果、不運なツァー(皇帝)によってヨーロッパとニューヨークの銀行に預金されていた10億ドルを、ロスチャイルドとその仲間がまんまと現金で奪取することになったのも偶然ではない。
・マルクスがジェニー・フォン・ウェストファーレンと結婚したことから生じた縁で、英国の貴族階級と関係が深かったことを知る者はほとんどいない。ジェニーはスコットランドのアーガイル公爵家と縁続きであって、このアーガイル公爵の家系は代々革命主義者を輩出した。また、ジェニーはキャンベル家とも縁続きであるが、キャンベル家というのはバプティスト派の分派のキャンベル派を設立した家系である。ジェニー・フォン・ウェストファーレンの先祖をたどると、以下のような人たちがいる。
まず、バルカラスおよびアーガイルの女伯爵アンナ・キャンベルは、1657年から59年までオレンジ公の家庭教師だった。オレンジ公は未来の国王ウィリアム三世で、後年イングランド銀行に設立特許状を授与した人物である。
・アーガイル=バルカラスの家系は現在、リンゼイ家、キャンベル家に代表される。現クローフォード伯爵のロバート・A・リンゼイはまた、ナショナル・ウェストミンスター銀行の会長であり、ロスチャイルドのサン・アライアンス保険の役員である。ロバート・A・リンゼイの母は、キャベンディッシュ家の出身である。彼はかつて国務大臣の私設秘書を務めた後、国防大臣、外務大臣兼通産大臣を歴任した。
<「反共主義者」フーヴァーが加担したアメリカのボルシェヴィキ支援体制>
・ハーバート・フーヴァーはのちに「反共主義者」との評判が高くなったが、エドワード・マンデル・ハウス大佐と協力して非常に精力的に国際連盟を支持した。そればかりではなく、フーヴァーは、まだおぼつかないボルシェヴィキ体制に反対する大勢力が台頭することを防ぐために、大規模な援助を行なうことによりロシアに介入した最初のアメリカ人でもある。
フーヴァーは、包囲された共産主義者にあてて食糧を急送するための大がかりな計画を組織して、ボルシェヴィキを救った。
・1921年9月23日ハスケルは、ボルシェヴィキが地主や実業家の大量殺戮を続行する力を維持できるようにするための新しい慈善使節の任務に着手した。ハスケルはこのボルシェヴィキ救済事業を1923年まで続けた。このときやっと、ボルシェヴィキ体制がもはや危険な状態にないという決定が下されたのである。この努力のせいで、ハーバート・フーヴァーはのちに政界入りしたとき、「反共主義者」としての立場を採用することに大きな反対を受けた。世界権力の支配のもとでは、ものごとの見かけと本質はかならずしも一致しないことがある。
・フーヴァーの努力により700万トンもの食糧その他の物資がボルシェヴィキに供給された。それに要した費用は7800万ドルだった。そのうちの2000万ドルは議会がこの計画のために割り当てた費用である。4000万ドルはチャリティ募金として公募して集められたものである。800万ドル相当の医薬品は合衆国陸軍から提供されたが、ロシア人はこの800万ドルを自分たちの手持ちの金塊(惨殺した皇帝ニコライ2世から奪取した金塊)によって支払った。
ハスケル少将が出国したのち、スターリンは、この計画に関係して使節団とともに働いた者を片端から逮捕した。彼の体制が資本主義国から受けた援助について、スターリンはだれにもしゃべらせるわけにはいかなかったのである。
・ウィルソン大統領はロシアの三月革命を歓迎した。それは、彼が思い描いていたような戦後世界の完成に向かっての大きな一歩だったからである。彼は、合衆国こそ暫定政権を最初に承認する国になると確信していた。
・同じくニューヨーク連邦準備銀行で1914年から副会長を務め、ロックフェラー家のために一般教育委員会を組織した有名な「慈善家」のジョージ・フォスター・ピーボディは、「ボルシェヴィキのとった国家独占形態を支持する」と述べている。
このように、サンダーズ、ピーボディ、ウィリアム・ボイス・トンプソンといったニューヨーク連邦準備銀行のもっとも著名な三人の役員がボルシェヴィキ思想を支持したという記録が残っている。トンプソンにいたっては、当時、合衆国におけるボルシェヴィキの宣伝活動を推進するために100万ドルを提供するつもりだと公言している!
<ボルシェヴィキ運動の世界本部はウォール街の「エクイタブル生命ビル」>
・ところで、ニューヨーク連邦準備銀行はその株式の53パーセントを所有する5つのニューヨークの銀行に支配されており、かつこれら5つの銀行がロンドンのN・M・ロスチャイルド&サンズによって直接交配されていることを考えれば、この3人は単に雇い主の意向を代弁していたとしか考えられない。
・J・P・モルガンとギャランティ・トラストは、アメリカにおけるソヴィエト政府の金融代理機関として活動した。「ソヴィエト」の金塊、実際にはロシア皇帝の金塊だが、これが預けられたのはギャランティ・トラストだった。
・ハーバード大学のエリオット総長はボルシェヴィキ思想を教えている。最悪のボルシェヴィキがアメリカにうじゃうじゃいる。大学の先生ばかりではない。ウィルソン大統領もその一人だし、資本家や資本家の妻たちもそうだ。たとえばフランク・V・ヴァンダーリップはボルシェヴィキだ。社会主義は民主主義を破壊する毒だ。社会主義は、人が仕事を辞めても、もっといい暮らしができるという希望を抱かせるからだ。ボルシェヴィキ思想は、まぎれもなくそういう社会主義の果実である。
<トロツキーを釈放したロックフェラーの手先カナダ首相キング>
・アメリカ人の多くは、ロックフェラー財団が世界のあちこちにある共産主義組織に対して執拗なまでに融資を行なう傾倒ぶりに困惑しているが、共産主義に対するこうした献身ぶりのもとをたどれば、ボルシェヴィキが権力に向かって行進していたある決定的瞬間に行き着く。
・ロックフェラーの「慈善事業」は、共産主義こそ世界に兄弟愛をもたらす理想的手段であると見なしているかのようだった。
・まぎれもないキリスト教の信奉者であるジョン・D・ロックフェラー二世には、一つの目的がある――それは仲間に奉仕することである。
・こうしてトロツキーはロシアへの旅を続け、やがてレーニンの片腕となってロシア市民の皆殺しに加担した。トロツキーはウォール街の弁護士トーマス・D・サッチャーの強力な支援を受けて赤軍を組織した。一方のトロツキーを逮捕したカナダ秘密警察の職員たちは解雇され、その後の就職の道が閉ざされてしまった。
・フランク・P・ウォルシュは合衆国のある委員会に喚問されて、「ロックフェラー財団は、組織労働者を奴隷状態に導くロックフェラーの計画の隠れ蓑である」と証言した。
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