アメリカの特権階級でフリーメイソンまたはイルミナティの秘密結社に入っていない人物を探し出すのは至難である。(1)

(2023/4/23)

『20世紀のファウスト  上 』

黒い貴族がつくる欺瞞の歴史

鬼塚英昭  成甲書房  2010/3/11

・この世の中に偶然に起こることは少ない。その多くは必然という名の偶然が故意に創り出したものである。すべての恐慌は故意に創り出されたものである。私たちは歴史の闇の中に入り込む勇気を持たねばならないのである。

<「20世紀のファウスト」に魅せられて>

・「20世紀のファウスト」とは、アヴェレル・ハリマンという一人のアメリカ人に、私がつけたニックネームである。彼は19世紀の末に生まれ、20世紀の末まで生きた。どうして私はこの男に魅せられたのか。私はこの男の心の中に、悪魔と神を発見したからである。

・私はこの政治家、外交官、そして財閥のオーナーの人生を追跡していく過程で、どうして彼が忘れ去られた人物なのかを知るようになったのである。彼は世界を実質的に支配する闇の支配者たちの一員であった。彼ら闇の支配者たちを、私は「世界権力(ザ・オーダー)」と名づけた。

 私たちの歴史は光明に隠されている。アヴェレル・ハリマンことファウストは、人生の大半をこの闇の支配者たちのために行動する。

 しかし、年老いたファウストは若きケネディ大統領と巡り合い、闇の支配者と闘うのである。

・「支配階級」という語は、国際金融、ビジネス、知的職業および政府におけるパワー・エリートに対する一般用語である。彼ら支配階級の人々は(特にアメリカにおいては)主としてニューイングランド諸州の出身者であり、誰が大統領であるかに関係なく、アメリカ国家の権力の大半を握る。大部分のアメリカ人は、この権力の依って立つ「合法的マフィア」の存在を知らない。それに、「支配階級」の力は、基金から補助金を欲しがる教授から、閣僚あるいは国務省の職を目指す志願者にまで浸透する。そして、ほとんどすべての分野にわたって、国の政策に影響を及ぼす。

<トルストイの予言>

・1904(明治37)年の日露戦争の翌年、ロシアの文豪であるトルストイは、ある友人に次のような手紙を書いた。

 この総崩れは、以前から金のための争いや、いわゆる科学、芸術面における成功を巡って始まっていた。この分野では、ユダヤ人があらゆる国においてキリスト教徒に勝っており、したがって、すべてのねたみと憎しみを買っている。今日、日本人は同じことを軍事面で行い、キリスト教徒が追求すべきではない目標に対して、野獣のような力によって立ち向かった。彼らが、それを求めれば彼ら非キリスト教徒によって破られ、とにかく失敗するであろう。

 ほとんどの日本人は『戦争と平和』の作者であるトルストイの予言を知らなかった。たとえ知っていたとしても、完全に無視したであろう。トルストイは晩年に非暴力主義を説いた。彼の主義を本当に理解し、その思想を政治の面で活用したのは、マハトマ・ガンジーであった。トルストイは当時の政治家や知識人から、「つむじ曲がりのばか老人」と侮られたが、民衆からは良心の代弁者として尊敬されたのである。

 手紙の中の「この総崩れ」とは、日露戦争によるロシア軍の敗北を意味する。

 日露戦争が勃発したとき、日本は戦費が不足していた。

・日露戦争の間、日本は四度外債を発行し、外債の総額は8200万ポンド(4億1千万ドル)に達した。シフの力添えでアメリカが引き受けた外債の総額は3600万ポンド(1億8千万ドル)で、全体の4割に相当した。残りの6割も背後でロスチャイルドが動いたといわれる。

 J・シフはロスチャイルド家と同じく、ドイツのフランクフルト市のユダヤ人ゲットーの出身である。もう少し詳しく書くならば、フランクフルトのロスチャイルド家の屋敷の中で生まれた男である。生れてから死ぬまで、ロスチャイルドの従僕であった。ユダヤ王ロスチャイルドの実質的な援助を得て、クーン・ローブ商会はアメリカ大陸で大きく飛躍したのである。

・10月12日、桂太郎首相はアメリカの鉄道王エドワード・ハリマンと会談し、満州国における鉄道事業を両国が共同経営とすることで、桂・ハリマン仮条約に調印した。元老の伊藤博文、井上馨、財界の渋沢栄一らもこの案に賛成した。

・この満州と言う土地に、ユダヤ王ロスチャイルドは「ユダヤ王国」を建設しようとし、クーン・ローブ商会のJ・シフやエドワード・ハリマンを動かしていたのだった。ユダヤ王国とは、ユダヤ人たちを満州に移住させる計画であった。

 ハリマンは東京でアメリカ人の聖職者のロイド・グルスコムに会い、次のように語っている。

 グリスコム、これは絶対に確かだ。もし、私が南満州鉄道の管理権を日本から獲得できたら、ロシアから東清鉄道を買い取り、バルト海までのシベリア横断鉄道の軌道使用権を獲得し、アメリカまで汽船航路を開設する。そうすれば、アメリカ大陸横断鉄道と連絡でき、パシフィック・メールと日本の太平洋横断汽船とも提携できる。世界で最も素晴らしい交通輸送システムとなるだろう。われわれは世界をぐるっとつなぐことになる。

いくらハリマンが財を成したといっても、この事業を成就させるためには、ロスチャイルドの資金が必要となる。ハリマンの夢はロスチャイルドの夢に他ならない。1500万人しかいない満州の土地の一部に「ユダヤ王国」建設のプランが存在した。そして消えていったのである。

 ユダヤ人と日本人が同一民族であるとする説がある。この説が流されていく過程に、この「ユダヤ王国」建設のプランがあった。この日猶同一民族論を流布させたのがユダヤ人であることを知る必要がある。

・ロスチャイルドを中心とするユダヤ国際資本家は、帝政ロシアを倒すべく謀略の数々を繰り返していた。その一つが日本をしてロシアと戦争させることであった。共産主義思想をロシアで実現したのも、ユダヤ国際資本家がレーニン、スターリン、モロトフ、トロツキーらに資金を提供したからである。共産主義を生んだカール・マルクスも、レーニン以下の政治家も、ユダヤ人か、ユダヤの血をひく人間たちである。

 1917年のソヴィエト革命の後に、白ロシア人とともに多数のユダヤ人が満州に侵入してきた。彼らは密かに満州の一部にユダヤ王国を建設しようと謀っていた。

・シフ氏はクーン・ローブ商会という大民間銀行の会長である。クーン・ローブ商会は、大西洋のこちら側でロスチャイルドの権益の代理を務めている。シフ氏は金融戦略家の評を得ていて、スタンダード石油という法人の大蔵大臣を長年にわたってつとめていた。同氏はハリマン家やクールド家(鉄道王の一人)、ロックフェラー家と密接に関係し、アメリカ鉄道、金融の世界を支配する権力を握っている。

・1902年、43歳という米史上最年少で大統領になったセオドア・ルーズヴェルトはその最初の教書の中で、企業の独占をきびしく非難した。

「資金の過当な集積は罪悪である。企業結合や連合、合同などの資本集中は、禁止されないにしても、厳重に監視、統制されなければならぬ」

 教書から2カ月後、ルーズヴェルトはノーザン・セキュリティーズを告発した。鉄道経営者たちが作り上げた巨大なトラストである。

 しかし、思うような成果はあがらなかった。その理由は、セオドア・ルーズヴェルト当人が鉄道業界から多額の政治献金を受けていた事実が発覚したからであった。ルーズヴェルトを大統領にするために選挙資金10万ドルを提供したのはモルガン、ロックフェラー、ハリマンであった。この醜聞を世に知らしめたのは、当時の有名作家マーク・トウェインであった。こうして、J・P・モルガン、ロックフェラー、そしてハリマンは巨大財閥の首領となっていったのであった。

 この巨大財閥に背後から資金提供し、アメリカの政治、経済を実質的に支配していたのは、ユダヤ王ロスチャイルドであった。

・1987年、ハリマンがクー・ンローブ商会の資金を得てユニオン・パシフィックを獲得すると金融業者オットー・カーンは「哀れな代物で、大平原の荒野を横断する二本の錆びた筋」だと言った。

 しかし、ハリマンはちゃんと計算していた。映画「明日に向かって撃て」のシーンのような列車強盗をする無法者たちを追い払うために、ハリマンが用意していたのは、最も頑丈で脚の速い馬と、その馬に跨るハンターとガイドたちであった。

 こうして今まで乗客を悩ましていた無法者たちは去っていった。あの「ブッチ・キャシディとサンダース・キット」の物語は終わりを告げた。この過程でハリマンはクーン・ローブ商会、そして何よりもロスチャイルドの信用を一層確実なものにした。

・鉄道建設で忘れてはならない一面がある。それは中国から痩せ衰えたアヘン中毒のクーリー(苦力)たちが中国からアメリカ本土に送られてきたことである。当時、彼らは世界最大の蒸気汽船会社、ペニンシュラ&オリエント海運会社の汽船で連れてこられた。この船会社の所有者はアヘン貿易で財を成した香港上海銀行の設立役員インティケープ卿である。

 10万を超えるクーリーたちは、ハリマンの鉄道建設で働くのみならず、アヘン常習者として、アメリカとイギリスの黒い貴族たちが財を築くのに大いに役に立った。このアヘン中毒のクーリーたちがアメリカ各地に広がっていき、中華街の一員となり、この中から中国マフィアの「三合会(さんごうかい)」が生まれてくる。

・ユニオン・パシフィックの乗っ取りに際して、ハリマンは途方もない金融勢力を楯にしていた。つまり、フランクフルトやベルリンからの資金を保有するクーン・ローブ商会のみならず、「わが国最大の資金源」であるナショナル・シティバンクもである。

・1881年に帝政ロシアでユダヤ人の大虐殺(ポグロム)が始まり、ロシア、東ヨーロッパの各地からユダヤ人の大量移民の群れがアメリカに押し寄せた。この巨大な波は、ニューヨークのマンハッタンのロウアー・イースト地区に流れ込んできた。19世紀の末には60万人に達した。

・WASPがプロテスタントであることに注目しなければならない。少し遅れてアメリカにやってきたカトリック系の人々はWASPすなわち支配階級には入れなかった。WASPは数々の上流クラブを作った。ユダヤ人の富裕階級もこの上流クラブには入れてもらえなかった。エドワード・ハリマンは名高きユニオン・クラブを入れて14のクラブに入会し、支配階級としての地位を不動のものにした。1906年、J・シフは「アメリカ・ユダヤ人協会」の設立運動の中心にいた。この組織がアメリカの運命を左右していくのである。

 1909年、61歳の若さでエドワード・ハリマンは死んだ。その息子アヴェレル、18歳のときであった。遺産は総計1億ドル(現在評価額で約2兆円)とされる。だが、この推計は多分少なすぎる。有価証券とか隠し資産を入れると数倍となろう。

・エドワード・H・ハリマンは死に、その遺産は未亡人と長男アヴェレル、そして姉と弟たちに遺された。アヴェレル・ハリマンは父の遺産の上にさらに財を築き上げ、巨大な財閥を形成していく。鉄道のみではなくあらゆる分野に進出していくのである。「20世紀のファウスト」はこうして世に出ていくことになる。

<スカル&ボーンズ>

・E・H・ハリマンは学問とは無縁の男であった。しかし、晩年に「オールドマネー」と呼ばれる特権階級の仲間入りを果たした。エドワードは彼の息子や子供たちを真の特権階級にするために、寄宿学校、一流大学に入れた。

・アヴェレルは14歳のとき、全寮制の名門、グロートン校に入った。グロートン校(高校)はマサチューセッツ州グロートンに1884年に創立されたWASP専門の学校である。

・グロートン校を卒業し、エール大学に入学し、大学生活を送っていたとき、偉大なる父が死んだ。

・1910年、ハリマンはエール大学に入った。エール大学は1701年にプロテスタントの牧師たちによって設立された。アイビーリーグでは、第二に古い大学である。コネティカット州のニューヘブンにある。ニューヨーク市から車で1時間もかからない。石造りで中世の街のようなキャンパスがある。

・エール大学、ハーバード大学、プリンストン大学がアイビーリーグのビッグ・スリーである。アメリカの上流階級を支配する者の息子たちは、このビッグ・スリーを目指した。

 エール大学においてもハリマンは優秀な学生であった。ハリマンの人生を大きく転向させる事件が、このエール大学時代に起こった。1912年にハリマンは「スカル&ボーンズ」という秘密結社に入会した。この結社の法律上の名称は「ラッセル信託」といわれるが、結社員たちは、「エウロギア」または「エウロギアン・クラブ」と称している。1832年に創立されたこの結社は、ウィリアム・H・ラッセルの力添えによる。ラッセル家はアヘン戦争があった19世紀、髑髏と二本の大腿骨(スカル&ボーンズ)の旗を掲げて、大英帝国のためにトルコから中国などへと麻薬を運んでいた。この旗の図案は古代イルミナティのシンボルで、生贄儀式や秘密の言語で使われていた。テンプル騎士団もこの旗を使用している。

 ラッセル家は中国での活動拠点を広東に置いた。この時期にウォーレン・デラノ・ジュニアがこのラッセル社の責任者となった。この男の孫が、フランクリン・デラノ・ルーズヴェルト大統領である。

・スカル&ボーンズのシンボルについてもう少し考察してみたい。このシンボルは死を意味する。海賊の旗の中にも、ナチスのトウランコルフの中にも見える。中世の時代、キリスト教会の迫害から逃れるためにこのスカルと二本の骨のシンボルが異端者たちに使用されたという。このシンボルがやがて私掠船や海賊船のマストにはためくようになった。フリーメイソン、聖堂騎士団などを理解しようとするとき、このシンボルが自然に登場してくる。反キリスト教のシンボルを示しているからに他ならないからだ。スカルは知恵を表わすといわれている。それはまた、人生の旅、啓発の道程だとされる。

・「新しい世界秩序」はイルミナティの創設者のアダム・ヴァイスハウプトが「世界主義」と呼んだものである。ヒトラーもジョージ・W・ブッシュもこの言葉を多用した。イルミナティは1776年、アダム・ヴァイスハウプトにより創設された秘密組織である。全メンバーは偽名を使う。世界統一政府を最終目標としている。このイルミナティへの参入儀式は、スカル&ボーンズの参入儀式と酷似する。世界を一つの政府(あるいは組織)にまとめて支配しようとする闇の力が、このイルミナティを動かしている。

・1912年5月16日、エール大学では「タップ・デイ」と呼ばれる日に、15名のみがこの結社に選ばれた。ハリマンはこの結社に入ることを切望していた。多くの学生がバトラー・チャペルの大きな樫の木の下に集まった。雨が降り、泥濘と化した木の下でハリマンは自分の名が呼ばれるのを待った。ボーンズからの特使がハリマンのところへ直進し、彼の肩を軽くたたいた。「ハリマンはボーンズの会員になった」。ハリマンは多くの群衆の間を抜けて走り出し、蔦で覆われた壮大な墓の中へと入っていった。「テイク・イッツ!」という声がするなか、15人のみが選ばれ、他の学生たちは落胆したのである。

・エール大学の第3学年生に焦点を絞って毎年正確に15名を入会させる。この結社は別名「死の兄弟結社」ともいわれる。オールド・キャンパスのはずれにあり、ハイ・ストリートに面している。窓のない建物「墓」を結社本部とする。この本部の地下に棺が置かれている。新参入者はオカルトの秘密の儀式を受けた後にナイトの位を与えられる。彼らは必然的に、「ザ・オーダー」といわれる秘密グループの一員に迎えられる。

 この結社はイルミナティ(光を与えられた者たち)の一組織である。イルミナティの中でも上位のものとして、フリーメイソンの上位組織、テンプル騎士団、マルタ騎士団、聖ヨハネ騎士団、そしてイエズス会がある。イエズス会はローマ・カトリックを背後から操っている。しかし、オプス・ディが戦後に勢力をのばし、イエズス会をしのいでいる。オプス・ディは国際ユダヤ資本と深く結びついている。

・さて、イニシエーションと呼ばれる入会の儀式はフリーメイソンの入会儀式とほぼ同じである。儀式新参入者の「納棺と新生」をもって始まる。新参入者は参入の贈り物として無条件で1万5千ドルが与えられる。20歳にすぎない青年にとっては信じられないほどの金額である。

「肩をたたかれて、スカル&ボーンズへ入らないかと勧誘されたら、その後の人生で成功への心配は無用となることは、エール大学では有名な話だった」とノーマンドットが彼の自伝の中で書いている。

・新参入者はCB(結婚生活の至福)という儀式の中で性体験を告白することになる。4年生になると幹部会員となり、幹部会員はニューヨーク・アレキサンドリア湾の北東数マイルにあるローレンス川に浮かぶディア・アイランドで深いイニシエーションを受ける。島には豪華なクラブハウスがあり、ボーンズマンの保養地としても利用されている。

 偉大なるピューリタンの国の中で、悪霊は集団を好む。その中で重要視されるのが秘密を暴くこと、告白することである。ここディア・アイランドにはデーモンの群にかこまれた死せるソロモンの幻影が揺らめく。

・古代エジプトの黄泉(よみ)の国の神、オシリスが星座のきらめきの下で、竪琴を奏でる女王の高吟に聞き入っている。沈黙が一つの答えそのものとなる。若きハリマンはローレンス川の瀬音の中に証しがたき死の領域の実相を知ろうとする。夜が特別の響きをもって、万物の死と万物の生誕のときを告げる。プレアデス星団(昴)のかすかなきらめきから、アルシオネ星が一瞬炎のように燃えて、若きハリマンの心にその波動を伝える。師がかすかな声で囁く。

 「神はプレアデス星団のアルシオネ星に住まわれる………」

 あるいは呪術(じゅうじゅつ)なりしか。このディア・アイランドの小さな館にからみつく蔦に似て、呪術の無言の響きがこの場所にぴったりとからみつく。師はまた囁く。

「君が生きし20年の歳月が、このわずかの時の沈黙の中の出来事のように見えたとしたら、君は選ばし者のみが持つ永遠がいかなるものかを理解するだろう………」

 ハリマンは師の囁く声に聞き入る。

「かの昴を見よ。そこはエホバの御座なり。そこから至高の権威が行使される………」

・イギリスの哲学者バートランド・ラッセルは『人類に未来はあるか』の中で、「ともあれ、オシリスを賞賛して捧げなければならないのは、全人類の幸福の歴史とはちがう、それ以外のものであろう」と書いた。

 オシリス、エジプト神話の神。この神の信仰もスカル&ボーンズの結社員の勧めである。天にアルシオネ星、地にオシリスを……。

 かつての肉体は完全に死に絶えて蘇生し透明になる。瀬音を聴きつつ、身体は星の光に輝き光りはじめる。四肢は不可解な身振りをしつつ、星座の中の一つの記号となる。

・若きハリマンは彼の胸の奥深くに一つの恩恵を植え付けられたのである。それは、感謝に満ちた物分かりの良い素朴な人々に、スカル&ボーンズの会員自身が善行を施すことである。もう少しはっきり書くならば、反キリストの思想を受け入れることである。世界に、人生に悲劇は起こり続ける。しかし、罪の観念でこの悲劇を克服しない方法を、若きハリマンは身につけたのである。

 20世紀の初頭、イギリスとアメリカのイルミナティ結社員により、「ピルグリム・ソサエティ」が創設された。サタン崇拝主義の結社である。ハリマンはこの結社の一員となる。

性の衝動を彼らは儀式の中で捨て去る。後に残るのは、自己を維持し管理する啓蒙的な弁証法ということになる。

・秘密結社員になる資格の一つは、自己管理術の中にある。アヴェレルという名はキリスト教徒の受礼名である。しかし、ボーンズの世界では、この名は使われない。彼はナイトの称号で呼ばれる。

・スカル&ボーンズの会員たちは、彼らの先輩から祝福を受ける。そして、「エスタブリッシュメント」の世界、すなわち、ザ・オーダーの世界に参入していく。この儀式は19世紀初頭から変わることがない。アメリカのザ・オーダーの歴史がこのクラブの中から誕生したのである。

 ザ・オーダーは、新しい名を与える。15人は新しい血の兄弟となる。彼らは告げられる。「不当な圧力を加えるような者たちや、詮索する者たちを好きになってはいけない」と。マフィアと同じように血で契りをする。

 

・スカル&ボーンズの会員たちは一つの呪文を唱える。「絞首刑執行人は死に等しい、死は死に等しい」

 秘密の儀式には「T」または「322」とよばれる窓のない「墓」の奥にある儀式部屋で行なわれる。「322」はこの秘密結社のシンボルの数字といわれている。ギリシャの雄弁家デモステネスが紀元前322年にこの世を去ったからという伝説から来ているといわれる。また、雄弁の女神エウロギアが天に昇り、1832年に、このスカル&ボーンズの墓に住みついた、といわれている。

・この墓の中の棺の中に入り、自らの半生を語るのである。時には数時間も………。最初はセックス体験を。そして2題目に「LH」といわれるライフ・ストーリーを語らねばならない。こうして、メンバーは生涯にわたる結束を約束する。セックス体験が豊富な騎士は「マゴク」といわれる。最も少ない騎士は「ゴク」といわれる。ハリマンが「マゴク」であったのか、「ゴク」であったのかの記録はない。ハリマンは生涯を通じて、キーナンバー《91》を持つボーンズマンとなった。

 プレスコット・S・ブッシュ(前大統領ブッシュの祖父)はハリマンの4年後輩で、ハリマンの弟のローランドとエール大学でともにスカル&ボーンズに入った。後にハリマンの下で働く。ブッシュは、「私にとって、すべてはエール大学から始まった」と述懐している。

・スカル&ボーンズの出身者は「オールド・ブルー」(典型的なエール大学卒業生)といわれた。ハリマンは卒業後もエール大学の同窓会によく出席した。

・エール大学の頂点を極めることは、スカル&ボーンズに入ることであった。ハリマンはこの秘密結社のメンバーとして、バンディ、コフィン、ロード、フェリプス、ホイットニー、タフト、ロックフェラーらのアメリカ屈指の名家と深く結びついていったのである。

・ハリマンは父がユダヤ資本を元にして、10数年間の間にハリマン財閥を作りだしたことを知っていた。それゆえユダヤ人に対する差別感を持つことがなかった。

・スカル&ボーンズは、セシル・ローズの秘密結社、ミルナーのラウンド・テーブル、そして、ユダヤの秘密結社と同じものではないのか。そんな一枚の絵の中に収まるものではないのだろうか。イルミナティの世界そのものではないのだろうか。

・雑誌「イコノクラフト」(因習破壊主義者の意)1870年号にスカル&ボーンズの世界が描かれている。以下は私の拙訳である。

彼らは胸にサインを示す。それは、彼らの人種と名をかたっている。見よ、青ざめし死のバッチを。そして、かの王国からサタンの息子、罪なる息子が人間の敵がやってくる。すでに外は不安に満ちし夜明け前。向こうから、内から外から忍び寄る。沈黙のときが切れ目なく続く中。ずる賢きカラス、おそろしき死の先頭に立ち、黒き首巻を互いにだらりと巻きあって、戸に立ちて、情け容赦なく持ち場につく。たいまつは燃やされ、スカル&ボーンズの旗はひらめく。

<ダーウィニズムの世界>

・人々を権威に服従させる原因となるもの、命令の本質を考慮することなく、その服従を喜ばしいものと考える心理的な衝動を生むものとして、ダーウィンの進化論がもてはやされてきた。この進化論をフロイトやフロムなどの精神分析家たちも採用した。フロムは、「権威をより低い階層へと押しつけることからも快楽を引き出すことができる」と説いた。ダーウィニズムの見事な応用である。金ピカ時代の成金たちは、金という権威を快楽の源とするためにこぞって進化論を採用したのであった。

・進化論はアメリカの保守主義と結合し、やがて、「社会進化思想」と呼ばれるようになっていった。ダーウィンが説いた「生存競争」とか「適者生存」という思想が、放任主義の中から大金を得た成金たちにうけた。

・アメリカの貴族とは、20世紀までに大金を獲得した成金をいう。今日では多少変化したけれども、依然として、この思想はアメリカに残っている。

・かくて反キリスト教的思想、あえていえばフリーメイソンの思想がオールド・マネー層の深くまで浸透していくのである。そこにはもはや、平等思想はない。アヴェレル・ハリマンがエール大学3年生にときに受けた秘儀、「納棺と新生」が大きな意味を持ってくる。アメリカの特権階級でフリーメイソンまたはイルミナティの秘密結社に入っていない人物を探し出すのは至難である。アメリカは発展の途上で社会進化の原理を受け入れ、平等思想、自然権の思想を否定した。アメリカの民主主義はこの社会進化の原理を基礎にして成立している。

・ヴェブレンはエスタブリッシュ(WASP)の中に自己宣伝と自己顕示を発見した。「すべての未開種族の中でも独自の祝祭、儀式、乱痴気騒ぎがある」ことの中に、成金たちを重ねたのである。

 成金たちは、汚名をすすぐため、家名を上げるため、自分たちの娘をイギリスの貴族の嫁にしようとした。20世紀の初頭までに約5百名の娘が“輸出”された。

・アメリカの貴族とイギリスの黒い貴族がドッキングするのである。百万長者になることは難しい。この困難を克服して得た地位がどうして悪いというのか。これがアメリカの原理である。

 さて、この社会進化思想から優生思想が生まれてきた、とすでに書いた。ロックフェラーがドイツの優勢学会に多額の援助をしたのはごく自然であり、当然の帰結であった。

・日本人の学者の中には、アメリカが一方的に移民制限をしたために、太平洋戦争の一因となったと書きたてる人々がいる。しかし、その学者たちの中で、アメリカの「社会進化思想」ならびに「優生学思想」に注目して論じる者はほとんどいない。移民制限が戦争の原因になったと昭和天皇は『昭和天皇独白録』の中で語っている。

 日本人を移民させて一番の利を上げたのは、日本郵船などの海運会社であった。

・1888年、マックス・ノルダウが「北米評論」誌で展開したダーウィニズムを見よう。ノルダウは、ドイツの作家、ユダヤ人にしてシオニズム運動の指導者である。

 あらゆる戦争論者のうち最高の権威者はダーウィンである。進化の理論が公表されて以来、戦争論者たちは自然の野蛮さをダーウィンの名でカバーし、心の底に宿る殺伐な本能を科学という最高権威として主張することができる。

 この一文の中に第ニ次世界大戦の最大の原因が描かれている。「心の底に宿る殺伐な本能」の意味を、私たち日本人はよく考えなければならない。若きハリマンはこの本能を処理する方法をエール大学で学んだ、彼は「納棺と新生」の儀式を経て学んだのである。

 日本人は人情とか義理とかいう感情をもとにして世界を認識しようとする。

・デューイは『ドイツ哲学と政治』で、「戦争は単に有限なる利害関係の中で、そのむなしさを救う最も効果的な説教師である。そいつは個人の生命や財産も自分自身や家族のものとして主張する個人の自己的エゴイズムを終わらせるのである」と書いている

 ダーウィニズムの信奉者たちは、国家という目標を第一義とし、個人の自由を抑圧することを心がけていくようになった。「合法的マフィア」にとって、何が利益を生み出すのかを知るようになった。それが戦争である。戦争は、すべてある意図を持った者たちによって巧妙に作り出されるのである。国家が戦争を始めるのではない。革命は偶発的に発生するものではない。同じように革命も財政的裏付けが必要である。ソヴィエトの革命もナチス・ドイツの革命も、ウォール街の財政的援助があって初めて成し遂げられた。戦争が革命を必要としたのである。「20世紀のファウスト」はレフトとライトのために尽力し、ついに二つの陣営を戦争へと誘うのである。ダーウィニズムを信奉する「エスタブリッシュメント」といわれる特権階級の者たちが何者なのかが見えてきたであろうか。

 彼らはユダヤ・シオニストと資本主義からなる権力の崇拝者たちである。彼らはいかなる手段を用いようとも、この世界から富を略奪し、人々を家畜化しようと企むマルクス主義的自由主義者である。彼らの行為は一言でいえば、「不道徳」である。権力に対する渇望があまりにも強力であるために人格的退廃者となった連中である。

・ファウスト的人間がエスタブリッシュメント的人間である。「合法的マフィア」とは政治的マフィアである。彼らはユダヤ人でなくとも、シオニズムの信奉者である。ナチズムとマルクス主義とシオニズムは、仲が悪いふりをした血族たちの宗教である。

・「イルミナティ」については簡単であるが記述した。ここでは別の面から記しておきたい。イルミナティは世界統一政府を樹立するために数多くの戦術をとっている。その中の最重要政策が教育である。

・要するに、骨抜きにされた、「ハイ、ハイ」という人間を育てるために、ペスタロッジなどの偽善者たちが人間を家畜化しようとしたのである。もう一人の偽善的教育者がプラグマティズム哲学で有名な教育学者でもあるジョン・デューイであった。この哲学者も日本の教育者が崇拝し続けた。彼の哲学はヘーゲルとイルミナティ思想を結びつけたものである。「正当化を行なうという希望を捨て去る勇気を持て」とか、「罪の意識を捨て、絶えず人生における行為者であれ」と説いた。

・私たち日本人のほとんどは、イルミナティの何たるかを知ろうとしない。しかし、イルミナティの思想が私たち日本人の心を蝕んでいる。不正に対して怒りを示せない人間ほど悲しい人間はいない。そのような人間になれと、日本の教育者たちは説き続けている。国家の危急存亡の秋(とき)を迎えて、果敢に立ち上がれと説く教育者が、この日本に一人としているか、と私は問いたい。なめられっぱなしの日本が、この平成の時代の姿なのである。

・さて、もう一度、ハリマン一族に話を戻そう。エドワードの財産は母のメアリーが管理した。やがて5人の子供たちに分配されることになった。エドワードの財産は信託財産となり、この金で5人の子供たちはオールド・マネー階級にそれぞれなっていく。

・第一次世界大戦中、アメリカはイギリスやフランスに工業製品や軍需品を提供した。戦後、荒廃しきったヨーロッパにアメリカは農産物を送ることになった。この戦争によりアメリカの工業力は驚異的に飛躍し、イギリスの地位を奪う時代が到来した。ロシアでは共産革命が起こり、レーニンの時代がやってきた。

<ハリマンとジェルジンスキー>

・イギリスとオランダが、主要な貿易大国、金融王国となった過程について、カール・マルクスは『資本論』の中で次のように書いている。

 アメリカで金銀の産地を発見すること、原住民を撲滅し、奴隷化し、鉱山へ埋葬してしまうこと、東インドの征服と略奪を開始したこと、アフリカは商業的黒人狩猟場と転化したこと、これらのことが資本主義生産の時代の真っ赤な曙を象徴している。これらの牧歌的な過程が原始的な蓄積の主要な契約なのである。

 マルクスの言うとおり、ヨーロッパの外で略奪し、奴隷化して得た財宝によって、ヨーロッパはそれらを資本に転化し、繁栄した。マルクスの『資本論』は資本の蓄積についてほんの少しだけ書く。彼はユダヤ王ロスチャイルドの援助を受けて『資本論』を世に出したことを隠し通した。

・ユダヤ王ロスチャイルドは多方面のコネクションを使い、レーニン一派に資金を提供している。日露戦争とは、ユダヤ王ロスチャイルドを経済支配下に置くために、日本を誘導して起こしたという史実を知ることが必要である。

 あのソヴィエト革命の前夜、ロシア人のほとんどはギリシャ正教の信徒であった。ギリシャ正教の僧たちは、「ユダヤ人は異端者、信仰の害、キリストを殺した子孫たち」と民衆に説いた。代々のロシア皇帝はユダヤ人を迫害することにより、その権力を維持してきた。

 ユダヤ人たちのために「ユダヤ部門」すなわち、彼らの正業を規制していた。既製服製造、タバコの製造、皮なめし業などである。ユダヤ人の大多数は下層労働者階級であった。彼らは「ルフトメンシュ」と呼ばれた。直訳すれば「空中人間」である。ユダヤ人の画家マルク・シャガールの絵はこの言葉を裏付けるがごとく空中人間を描いている。

・スターリンの名前のジュガシュピリはグルジュア語で、「イスラエルの息子」という意味である。なぜなら、「ジュガ」はイスラエル人を意味し、「シュピリ」は息子の意味であるからだ。キリスト教徒のジュガシュピリの家族は、19世紀初頭にキリスト教に改宗したコーカサスの山岳ユダヤ人の出身である。

 私たちはジョルダン教授により、カト(スターリンの母)の父がクタイシ山脈の中にいたユダヤ人であったことを知らされる。

・マルキシズムもファシズムも歴史的に深い関連がある。何百万という根無し草のような労働者の出現、初期の資本主義のもたらす不公平、そこから生まれた階級対立への答えとして二つの思想が生まれたのである。イデオロギーの激流が二つに分岐した。二つに共通するものは恐怖政治であった。

・スターリン崇拝熱は冷めたけれども、スターリンをユダヤ人にしたくない気持ちがロシアの学者たちにあるとみた。私は数多くの本を読んできたが、ロシアの学者たちはソヴィエト革命の初期にアメリカ資本が革命を助けたことにも目を塞いでいる。しかし、隠し切れない事実がある。スターリンの3人の子供全員がユダヤ人と結婚している。娘のスペトラーナもユダヤ人と結婚している。スターリンの最初の妻エカテリーナ・スワニーゼもユダヤ人と再婚している。スターリンの3番目の妻のローザカガノヴィッチはユダヤ人である。

 すべてこれらは、ユダヤ人に特徴的な傾向ではないのか。先祖、父母、祖父母にユダヤ人がいれば、その子供たちはユダヤ人と結婚する確率が高いのだ。スターリンは間違いなくユダヤ人である、と私は確信する。彼の人生がそれを裏付ける。ゆっくりとスターリンを追求していこう。

・スターリンは、レーニンが「社会主義とはソヴィエト政権+電化」であると宣言した路線を堅持する。そのためにはドル資金が必要であった。このことは極秘にされた。ドルを獲得するために、1920年から31年にかけて、農業工場と巨大コルホーズが建設されていく。男女、子供を含め1500万人が追放され、そのうち200万人が工業プロジェクトの現場へ強制移住させられた。残りの1300万人は北極圏へ追放された。このうちの1千万人が強制労働収容所へ送られた。

・ハリマンは、革命は何かという、革命の本質を描写している。何百万人の孤児がいるということは、父と母と祖父と祖母が何百万、何千万と殺されたということである。数千万単位の殺人がロシア革命であり、革命後も数千万単位で、レーニンやスターリンに民衆は殺され続けた。革命を賛美することはたやすい。しかし、その現実は悲惨なものであった。

・ハリマンは革命の悲劇を自分の目で確かめていたにもかかわらず、ソヴィエト国家を賞賛し続けたのである。

 ソヴィエトの悲劇は世界の悲劇であった。この悲劇は日本にも大きな影響を及ぼした。戦後数十年が経過しても、日本のインテリたちはソヴィエトを礼賛し続けた。真実の姿を見ようとする信念なきままにである。

<ファウスト、アメリカを社会主義国にせんとする>

・この現実世界を創造したのは「悪神」であり、それゆえにこそ、この世界をどのように改造しようともそれは人間の勝手なのだ、という思想である。この思想から近代科学も誕生してくる。現実の彼方にいる「善神」のもとに参入する「秘儀」として、「真理の探究」が求められた。この思考の精神的な探求者の代表としてシモン・マーグスが崇拝されるのである。

 このグノーシス信仰が薔薇十字会、ユニテリアン派などの中に流れていき、フェビアン協会となった。社会主義は別名を共産主義、またはマルクス主義という。レーニンからゴルバチョフ、エリツィンにいたる共産主義者たちが、共産主義という言葉よりも社会主義という言葉を愛し、多用したことを見ても、このことがわかるのである。社会主義と共産主義という言葉は置き換えが可能な思想なのである。

・グノーシス信仰の、「この世界をどのように改造しようとも人間の勝手である」が現実のものとなる。ハリマンを私が「20世紀のファウスト」と命名するのは、この思想である。

 社会主義と共産主義の拡大は、世界を一つの国家とするのに都合のよい思想である。この思想はグノーシス信仰、フリーメイソンの「納棺と新生」の信仰の中にも見えてくる。すなわち、世界統一思想へと向かっていく。ワン・ワールドが最高であるという思想である。この思想を広めたのは、最終的に世界統一政府を願う「見えざる政府」の人々であった。

・ラスキーは真実を知らなかったのであろうか。ソヴィエトの強制労働「ラーゲリ」は、無償の労働力の供給を秘密警察に委任していた。彼らは国家の建設という笑み目的で無実の人々を数千万単位でラーゲリに送り込んだ。1日1斤のパンと腐ったキャベツの汁のみの生活、衣類1枚さえ提供されなかった。そして彼らは「人民の敵」とのラベルを張られた。

 共産主義は決して労働者の不足を起こさないために発明されたものであった。「無階級社会、無国家の建設」という共産主義国家の目的は大衆を家畜化することであった。イギリスの黒い貴族から送り込まれたウイルスであった。

 バルビュス、ロマン・ロラン、バーナード・ショーなどの作家たちが、スターリン崇拝に加わった。あのアインシュタインもスターリンを熱烈に支持した。「マドリードから上海まで」の、世界的な現象であった。

・インフレとデフレを演出して大恐慌を起こしたのは「見えざる世界政府」ではなかったのか。所得税を上げ、国民所得を強制的に再配分するという政策が極貧の人々に支持された。こうして増税とドルの大量印刷により、大掛かりな国家事業が始まった。

<黒い貴族の階段>

・政治には偶然に起きることは何もない。それはもう、そのように計算されていたと考えて間違いないのだ。

<悪魔の中の神>

・イギリスの黒い貴族たちによる組織は「ザ・グループ」と呼ばれている。このザ・グループは、ロスチャイルド一族を通じてユダヤ人組織と同一視されている。アメリカの「ザ・オーダー」がグッゲンハイム、シフ、ウォーバーグのユダヤ一族と連絡しているのと同じである。

 ザ・グループがオックスフォード大学の「オール・ソウル・コーリッジ」を中心とするように、ザ・オーダーはエール大学の「スカル&ボーンズ」を中心とする。

 ザ・オーダーとザ・グループは同一機構と考えられている。この二つの秘密社会を、以降は「ザ・オーダー」という言葉で統一して表記する。そのほうが理解しやすいからである。

<「カチンの森」の物語>

・スターリンのソヴィエト軍はポートランドに進攻し、約2万6千人の軍人や民間人を拘留した。また、120万人のポートランド人をシベリアや中央アジアへ強制移送した。

 1940年にカチンの森で処刑されたポートランド兵の墓が1943年4月に発見された。この虐殺を、スターリンはドイツ軍の手によるものとした。真実は、秘密警察長官ラヴレンチー・ベリヤの指揮のもとでNKVDにより殺害されたものであった。ポートランド将校、下士官ら、1万2千から1万5千人にのぼるポートランド軍人がカチン郊外の森の中に死体となって埋められていた。

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