サナート・クマラは非常に古い魂で、「白色同胞団」として知られる、次元を超えた銀河評議会の一員です。(1)

(2023/5/25)

『新・ハトホルの書』

アセンションした文明からのメッセージ

トム・ケニオン ナチュラルスピリット 2014/1/8

<ハトホルとはだれか、そしてなぜ地球にやって来たのか>

・わたしたちは集合意識ハトホルです。

 わたしたちは愛とともに、あなたが地球の素晴らしい理想的な響きをたずさえてやって来ました。もしみなさんに新しい世界をつくり出す用意があれば一緒に知性と感性の旅に乗り出しましょう。

わたしたちはあなたがたの先輩であり、兄弟姉妹にあたる存在で、この惑星で進化を遂げつつある人類をとても長いあいだ見守ってきました。

・わたしたちは、次元を超えたエネルギー的存在です。

 もともとわたしたちは別の宇宙から、あなたがたの宇宙の入口であるシリウスを経由してやって来ました。そしてシリウスからあなたがたの太陽系に入り、金星のエーテル界に落ち着くことになったのです。

 わたしたちは昔、とりわけ古代エジプトで豊饒の神として祀られていたハトホル女神をとおして務めにあたっていたことがありました。

 わたしたちの文明はそのように地球の古代文明とも交流がありましたが、あなたがたの知る宇宙を超えた、はるかかなたの銀河にもまた点在しています。

 わたしたちはすでにアセンション(次元上昇)を経ている文明であり、特有の振動性のエネルギー場に存在しています。わたしたちもあなたがた人類と同じように神秘の一部であり、すべての宇宙を支えむすぶ愛の一部なのです。

・エジプト史のなかに、わたしたちの存在や動機や身体的特徴などの痕跡を見出そうとしても、それはほとんど不可能でしょう。ただしハトホル女神を祀ったいくつかの神殿には、わたしたちの姿を模した彫像が残されています。本書の表紙の写真もその一例であり、ご覧になって何らかの記憶が呼び超こされる人々もいるかもしれません。

 

・まず本書では、あなたがエネルギーであるという解釈から入っていくことにしましょう。わたしたちがエネルギーの話から始める理由は、現時点の地球では、人類の意識が三次元の現実と呼ぶところ、つまりあなたがたの身体的感覚によって見たり触れたりできる物質界に固定されているからです。しかしながらエネルギーのスペクトル、すなわち地球の物理学者がまだ解明していない電磁スペクトルのなかでは、そこに存在するもののうちあなたに見ることのできる範囲は1パーセントにも満たないのです。

<エネルギー体としての人間>

・あなたがたの兄であり姉であるわたしたちは、あなたがたの言葉でいえば4次元から12次元の領域に棲んでいます。そのため、あなたがたに対する見え方やとらえ方も違っています。わたしたちは、あなたがたとは異なるエネルギーの状態を介して見ているからです。わたしたちには、あなたがたの姿は幾重にもかさなりあったエネルギー場として認識できます。

 そうしたさまざまなエネルギー場のうち、あなたがたにとって一番はっきりしているのが肉体と呼ばれるもので、それは肉体の空間をうずめる無数の細胞のなかにひろがる種々の化学的、生化学的、あるいは電気的プロセスも含んでいます。しかし、わたしたちがあなたがたの肉体を見るときには、ほとんど空間という観点で見ています。

<チャネリングについて>

・まず何よりも、姿や肉体のない存在による情報だからといって、それが人間による情報よりも価値があるとか優れているなどと自動的に決めてかからないでください。肉体をもたないことは、その存在が賢明であるという決め手にはならないからです。

 

・たとえどんな存在やチャネルから真実として聞かされたことでもあっても、鵜呑みにはしないでください。

 あなた自身の心でそれをどう感じるか、真実であると感じられるかを見ていただきたいのです。感性のフィルターをとおしたら、その次には論理的に考え、理性的に見極める能力を使ってください。

<ハトホル評議会>

・わたしたちは数百万人の文明に属する、10名の個性を有した存在です。わたしたちの職業は、地球でいう医師、科学者、それに複数名の教師と歴史学者です。さらにあなたがたなら神秘家あるいは哲学者と呼ぶようなメンバーも1人いますが、本質的にはわたしたちの全員が神秘的ないし哲学的資質を持ちあわせています。そのように、わたしたちのグループは非常にバラエティに富む多様な視点が存在しているのです。

 わたしたちは兄弟姉妹である人類を愛しく大切に思っています。そしてこの惑星に途方もなく大きな変化が起きつつあることを感じ、それを確認しています。あなたがたは新しい意識の次元へと生まれ変わるプロセスのただなかにあります。わたしたちの文明も同じプロセスを通って今にいたっているため、時空間の扉を通過し、より広大な現実へと誕生する時の痛みを、わたしたちは体験的に知っています。そのため、時空情報を分かち合い、あなたがたの一助となることを選択したのです。わたしたちのこうした思いは、あなたがたへの愛と共感、そしてあなたがた人類とともにいられることの歓びから発しています。

<ハトホルの身体的特徴>

・わたしたちは美しく印象的な風貌をしています。しかしそのなかにも個人差はあります。身長はだいたい3メートルから4メートル余りというところですが、それより高かったり低かったりもします。頭は比較的大きめで耳も大きく、頭髪もあります。髪は後方へ梳き上げています。地球人類の標準身長よりもはるかに上背があるため、手足もそれだけ長くなっています。すでにお話ししたように、わたしたちの本来の姿は(あなたがたと同様に)光です。しかし、わたしたちの意識がより密度の濃い存在レベルに移ったときには、光の体は物質的身体として現われます。

<ハトホル文明の実相>

・わたしたちはいわば、ある周波数の帯域幅に存在しており、それによって一定の内的姿勢、つまりある感情パターンの整合性を有しています。その帯域幅には、一定の整合性を保つことなしに留まることはできません。

 したがってわたしたちは一つの文明として、その領域に棲んでいます。それでも、わたしたちにも個人差はあります。意見の違いや、アプローチのしかたや技能の違いがあり、明確な個性をもっています。

 みなさんの多くが、意識レベルが高くなるにつれて全員が同じになると考えていることを知り、興味深く思いますが、でも実際にはそうではありません。

・(著者註):ハトホルたちが周波数を上げると、とりわけ9次元から12次元においては、かれらの体は複雑な幾何学形に輝く光となります。

<形と振動>

・わたしたちはみずからを体のある存在として経験しています。とくに人に似た形をとっているときには、あなたがたと同じように互いに触れあうこともできます。しかし、あなたがわたしたちを見ようとしても、透視能力がなければ見えないでしょう。

 わたしたちの高次元における姿は、あなたがたの3次元のそれと比べてあまりに振動が速いため、あなたにとっては事実上、目に見えないのです。

<神秘学派>

・わたしたちは主として人類の感性をとおして、あなたがたに働きかけていました。あなたがたはそれを「感情体」と呼ぶこともあるようです。次元空間を超越したマスターであるわたしたちにとって、あなたがたと交信するのは何ら難しいことではありません。人類との交信は、ふつうはあなたがたの遠隔盗聴能力や遠隔透視能力(ビジョン)や直感力を介して、あるいは夢に現れるといった形でおこなわれます。

 文明初期における古代エジプト人との交信は、ハトホル女神の神秘的視覚化によってなされました。わたしたちはハトホル女神信仰を通じて、古代エジプト人が霊的な黄金時代を築くのを援助できたのです。黄金時代には数々の神秘学派の樹立をみるほど全盛をきわめました。そうした神秘的な拠点を媒体に、わたしたちはイニシエートたちの手ほどきを助けるなど、好ましい影響を地球上に広めることができました。

・プレアデス人、シリウス人、オリオン人、アルクトゥルス人はわたしたちも知っています。そのほかにも、あなたがたの間でまだ名前のない存在たちもいます。まだと申しあげたのは、人類が銀河人類になり、銀河すら超越していくことで、いずれ変わる可能性があるからです。

<アトランティスとレムリアの崩壊>

・わたしたちはアトランティスやレムリアにおいても、数名の高度に進化した個人(先覚者たち)とともに活動していたことがありました。アトランティスとレムリアの崩壊が決定的になったとき、わたしたちはそのなかの幾人かをエジプトへと導きました。そうすることで錬金術の「偉業」が守られ、イニシエートの系統や知識が蹂躙を免れたからです。古代エジプトに播種した超銀河文明は、わたしたちだけではありません。当時、アルクトゥルス人やプレアデス人も、かれらが関与していた人類のイニシエートたちの幾人かを北アフリカへと導いたのです。

<ハトホルの影響>

・わたしたちが人類に対して及ぼしうる最大の影響は、「神聖な愛」と「無条件の受容」の倍音(ハーモニクス)にあると考えています。さらに意識に関するわたしたち独自の見解もまた、人類にとってきわめて有益なものと思います。わたしたちが古代エジプトの錬金術をとおして播種した秘儀的教えの数々は、エジプトを超えて世界に広まり、インド、中国、チベットなど多くの文化圏にその痕跡を見ることができます。その他の超銀河文明や超次元文明からの教えと同様に、わたしたちの教えの真髄もまた、各文明が古代エジプトの秘儀を吸収するなかで、それぞれの文明に統合されていきました。

<無数の宇宙とエネルギーの扉>

・あなたがたの三次元宇宙は、無数に存在する宇宙の一つにすぎません。わたしたちの出身地はいわば「非物質的」で、その宇宙は主としてエネルギーと光と音から成っており、人類が三次元世界で体験するような物質は基本的に存在しません。わたしたちの世界を構成する「粒子」は、人類の基準からすれば、きわめて淡いものです。あなたがたの宇宙では約99パーセントが空間ですが、わたしたちの宇宙はそれよりもさらに肉体的に乏しいのです。

・あなたがたの宇宙とわたしたちの宇宙とのあいだには、二つの通路しか知られていません。非物質的である超空間から三次元世界へは、シリウスのような扉(ポータル)ないし入口を通るか、あるいは物質自体の基層を通って入るかです。時空間や物質の基層に入ると、同時にあらゆる場所に存在することのできる遍在性と、あらゆる次元に広がる多次元性とあわせ持った意識層に接触することになります。

 あなたがたの宇宙の基層、すなわち地球の物理学者のいう量子場と接触するプロセスは、意識そのものの働きによってなされます。やり方はともかくとして、原子内部の粒子のまわりに浮かぶ「ミクロの扉」を通ってこの世界に出入りすることができるのです。しかし、わたしたちがあなたがたの宇宙に入るのに使ったのはこの経路ではありません。数回の例外をのぞき、わたしたちはシリウスの銀河の扉を通ってあなたがたの物質宇宙に入っています。

<ホログラフィックな宇宙>

・あなたがたの宇宙は本来ホログラフィックであるというのがわたしたちの見解です。人類のホログラフィに関する科学は、「表面を引っ掻いたにすぎない」という言い回しよろしく、まだ揺籃期にあります。

 わたしたちの見方では物質とエネルギーには互換性があります。このことは地球の科学も立証しています。具体的に言うと、あなたがたの体を含むすべての物質は本質的に閉じ込められた光(振動の速度を落とした光)なのです。

・ホログラフィは、高度に位相のそろった光線であるレーザー光を用いた特殊撮影により、三次元的映像がつくりだせることを示しています。現像された映像を撮影時と同じ角度で見ると、三次元的な立体像が現われます。実は、これは毎瞬あなたの日常において起こっている現象です。あなたが揺るぎない実体として経験している物質世界は、本質的には物質のホログラフィックな性質によってつくり出された蜃気楼なのです。

・あなたの意識は、まさしく位相のそろったレーザー光線のようなものです。あなたがた人類は全員で同じものごとを「見る」ために、意識のレンズのかまえ方を決めて合意しているのです。けれどもあなたの神経は、ものごとのそうした見え方だけに拘束されるわけではありません。

 意識の焦点をどう当てるかで、この世界の感知のしかたは変わってきます。それはあなたのいつもの思考でなく、気づきと意図の強い連帯をとおしてなされます。気づきと意図がひとつになると、文字どおり時間と空間の構造が「ワープ」して、まったく異なる世界を知覚するようになるのです。

<観察者たちはどうやって地球に来るのか>

・観察者たちはとても面白い現象を使って地球にやって来ます。

 なかには意識をシフトさせて時間と空間をたたみ、物理的に地球に来なくとも、意識の一部を地球に実際に存在させることのできるものもいます。また、アストラル旅行と呼ばれる移動手段を見出した文明の存在も、地球の精妙な領域に来ています。

 もちろん、あなたがたのいう宇宙船を使って物理的に移動することを可能にした文明もいくつかあります。かれらの宇宙船は物理的な装置には違いありませんが、地球で使われる宇宙船という言葉の意味にはあまり当てはまらない乗り物です。そのほかにも、まだまだ秘儀的な方法があるくらいですから、宇宙のこの象限への到達手段はいかにバラエティに富んでいるかおわかりでしょう。

 天の川銀河のこの腕において重大な何かが進行中だというニュースがすでに発信されており、それが多くの活動を喚起しています。

<サナート・クマラ>

・わたしたちにこの宇宙への参入を依頼したのは、サナート・クマラその人でした。サナート・クマラは非常に古い魂で、「白色同胞団」として知られる、次元を超えた銀河評議会の一員です。明言しておきますが、白色同胞団の白という言葉は肌の色を指すのではなく、純粋な意識の状態を表わしたものです。

 サナート・クマラはアセンションしたマスターとして、地球および太陽系の進化向上にかかわる責任ある役割を引き受けており、そうした務めに何千年ものあいだ取り組んでいるのです。この領域に対する彼の貢献はついぞたゆむことなく、エネルギッシュで魅力にあふれた存在として宇宙全体に知れわたっています。わたしたちは彼に大変好意をもっており、とりわけその素晴らしいユーモアのセンスが大好きです。彼もわたしたち同様、太陽系における意識の進化とアセンションをうながすために活動しています。

彼の故郷は、あえて物理的に言えば金星ということになりますが、ご存知のとおり、彼はいくつもの次元にまたがって存在しています。彼のやり方は、わたしたちが伝えようとするすべてと調和します。

<惑星の居留地>

・人類の研究によって明らかにされている歴史は、非常に限定された、すこぶる偏狭な見方によるもので、その全体像のパズルのピースがすべてそろっているわけではありません。たとえば地球には人類の初期発達段階に先だち、進んだ文明が存在していました。事実、人類がまだ非常に原始的な状態であったころ、すでに宇宙空間を行き来できる高度な超銀河文明が、地球における生命発祥のプロセスを観察する目的でこの太陽系を定期的に訪れていたのです。そうした存在たちはあらゆる場所に自分たちの居留地をこしらえ、その主要なものとして火星や金星がありました。

・(著者註):ハトホルたちによれば、水星にも金星にもかつては肉体をもつ存在がいたそうです。さらなる問いに答えてハトホルたちは、アヌンナキと呼ばれる銀河を超えた古代文明が、採鉱を目的とする遠征隊を地球、火星、金星に送り出したことや、それが金星では短命に終わったことも語っています。

<金星>

・金星は地球の姉であるとお考えください。それぞれの惑星が実際に形成される前、まだ形のなかった時代にも、それらの惑星の種子とも言えるわずかな振動はすでに存在し、そうした空間をぬうように移動していた想念型や存在たちがいました。当時の地球と金星は密接に結びついており、その二つの惑星は無限大の記号(∞)の形によく似た、脈動するエネルギーの動きを形づくっていました。

 つまり地球と金星という概念が誕生したときから、二つの惑星はつながっていたのです。

 わたしたちの仲間が金星の別の次元に存在しており、地球と深く関わっています。こうした深いつながりゆえに、この美しい惑星への転生を決意した存在や、アセンションのプロセスを独自に歩みはじめた地球に手を差し伸べることは、わたしたちの歓びなのです。

<シリウス>

・シリウスは、あなたがたの宇宙の外側や別次元にある宇宙からの入り口として、次元の扉の役目も果たしています。それを三次元空間の見地から理解するのは難しいかもしれません。というのも、次元の扉が介しているのは非物質的な次元空間だからです。

 非物質的な次元空間という概念は、三次元に暮らす存在にとって難解であるに違いありません。いうなれば、それはこの文章(二次元平面)の終わりにある「。」(まる)が、自分が書かれている紙面や、自分を見ている存在(つまりあなたです)を取り巻く空間を推し量ろうとするようなものだからです。「。」にとってみれば、二次元よりも高度で複雑なものは、みずからの体験に根ざした基準がないために理解不可能なのです。それでも、わたしたちがシリウスを通ってこの三次元の現実に入ってきたことは間違いありません。

 

・シリウスはあなたがたの宇宙の一種の連結点で、あなたがたの何連もの時空間連続体が非物質的超空間と出合い、交差するポイントなのです。

これはたしかに耳慣れない概念で、論じるとなれば長時間を要することでしょう。しかしそれは本書の目的ではありませんので、ここでは、非物質的超空間とは宇宙意識そのもののなかにある一種の発生母体であることを述べるにとどめておきたいと思います。

・意識が宇宙を創造するときには、空間の物理的位置となる連結点へとみずからを分極化させる方法をとります。すると今度はそこから、あなたがたが時間と呼ぶプロセスが始まります。わたしたちの本当の故郷は、いうなれば非物質的超空間ですが、この三次元宇宙に来てからの最初の物質的な故郷はシリウス系であったということです。わたしたちは、そこからさらに地球に近づこうとして金星に到達したのです。

<惑星マルデック>

・あなたがたの太陽系史の初期において、金星と地球のあいだにもう一つの惑星が存在しており、わたしたちのなかには準肉体に宿ってその惑星に暮らしていたものたちもいました。ところがその惑星が爆発し、住んでいた仲間たちは死んでしまいました。言い換えれば、その存在から肉体が取り去られたのです。それでわたしたちはより精妙なエネルギー体である「カー」にもどることを余儀なくされました。

 その惑星の名はマルデックといいました。当時のわたしたちは、今ほどこの物質的宇宙における精妙な領域の性質をはっきりとは理解していなかったため、マルデックの破壊によってかぎりなく深い悲嘆と喪失感に打ちのめされました。

・最初の発見は、意識の継続性についてでした。わたしたち自身が精妙なエネルギー諸体を有することは知っており、理解していました。また、だれかが亡くなった瞬間に肉体は本来の元素の状態に戻りはじめても、何かが精妙なレベルに残っていることにも気づいていました。ところが、死んだはずのものたちが実際に生きて存在している精妙なレベルというものには、まったく理解が及んでいなかったのです。

・マルデックが破壊されたときの感情的な動揺があまりにも大きかったために、わたしたちの文明で高度の進化を遂げていたものたち、つまりあなたがたが神官と呼ぶような超感応力者や超能力者らは、意識の深淵まで旅して、愛するものたちの足跡をたどるしか選択はありませんでした。

・意識の継続性にくわえて、わたしたちは精妙なエネルギー諸体どうしの関係性を見出し、肉体と「カー」とのつながりも、さらに深いレベルで理解するようになりました。というのも、破滅に追いやられたものたちのなかには、もとのレベルに残留できるほど強い「カー」をプラーナ体として有していたものもいたからです。かれらは、準肉体がなくとも「カー」のなかで完璧に存在するという体験を神官たちに語りました。やがてかれらの「カー」が溶けはじめると、神官たちは実際にかれらを追いかけて、精妙な領域までたどってゆくことができたのです。

 そのように、わたしたちは一つの文明全体として、あなたがたの宇宙に存在する意識の継続性というものを理解するにいたりました。悲劇に感じていたことが、一転してわたしたちの文明に途方もない豊かさをもたらす源へ変貌したのです。

 そしてもちろん、破壊されたかに見えたものたちも、わたしたちの子孫として帰ってきました。

・(著者註):「準肉体」というのは、より密度の濃い「カー」を表わす言葉です。ハトホルたちによれば、惑星マルデックは、かれらがその高次の性質を失うことなく光の領域とつながりを維持したまま、より波動の低い物質領域に入ることができるかどうかを見きわめるための初期実験がなされた場でした。かれらがマルデックで発達させた体は「カー」よりは密度が濃いのですが、現在の人類の肉体ほど濃密ではありませんでした。マルデックが小惑星と衝突して砕け散った時点で、ハトホルたちはその実験を放棄しています。

<ピラミッド>

・わたしたちはピラミッドの建造に関与していません。ピラミッドについて言えば、それは地球の歴史学者や考古学者が考えているような、単なる埋葬目的の建造物ではありません。たしかにピラミッドには埋葬室を備えたものも少なくないのですが、ピラミッドの第一義はエネルギー発振装置としての機能にありました。当初のピラミッドはすべての側面がよく磨かれた光沢のある大理石のような花崗岩に覆われていたため、エネルギーの発振が可能だったのです。

・ピラミッドは地球全域で、あらゆる場所に建てられました。ただし一つの文明によってではなく、多くのさまざまな文明によって造られました。それでも建造にたずさわった存在ないしは文明は、直観と「大いなる神秘」の知識によって、お互いに深い意識レベルでつながっていたのです。そして自分たちのしていることをエネルギーという見地からきちんと理解していました。特定の指導的な建築家によってすべての施工が監督されたわけでもなければ、三次元の時空間で指導者たちのあいだに示し合わせがあったわけでもありません。そうした古代の建築家たちは、銀河を超えてやって来た訪問者、とりわけアルクトゥルス人、アンドロメダ人、プレアデス人、シリウス人などからも支援を受けていたのです。

<ハトホル神殿>

・古代エジプトの見方では、「源」ないし「神秘」は四大元素をとおしてそれ自身を表現していました。そして大気は神ともっとも関わりの深い元素であると考えられていました。なぜかと言えば、原始の人々はみずからを地表から離れられないものとして三次元の現実と関わっていたため、神は上方、すなわち天界から来るものと考え、神性と天空を結びつけて考えるようになったからです。

 ハトホル女神ははじめ天空の女神として顕現しましたが、その後、古代エジプト人たちによって豊饒と結びつけられるようになりました。つまりエジプト諸神の最初の女神(ファラオの時代より前のことです)は古代エジプト人の心のなかで変容を遂げていったのです。当初、ハトホル女神は気の元素と関連づけられ、神なる愛や恍惚の顕現と見なされました。

 やがてハトホル女神は豊饒や大地とも結びつけて考えられるようになり、愛と恍惚のみならず、セックスや歓喜の象徴としても見なされるようになりました。

<エジプトの神々>

・イシスやオシリスなどといった古代エジプトの神々は、あなたがたの言葉で説明するなら、力場、すなわちある広大な意識や気づきのエネルギーの原型であるというのがもっとも真意に近いでしょう。そうしたエネルギーは古代エジプト人によって擬人化されていました。すなわち古代エジプトの神々とは、いうなれば宇宙の波動的な力場を描写したものなのです。

・古代エジプト史におけるわたしたちの痕跡をたどるには、ファラオ以前の時代を見る必要があります。それは天空の女神がハトホル、天空の男神がホルスと呼ばれていた時代で、もっとも早期の影響はおよそ紀元前1万年ごろに始まっています。

・アセンションしたわたしたちは、広大な地域をめぐりながら多くの文明と関わることができます。ほんの一握りの人々との交信にとどまる場合もあれば、古代エジプトの場合のように何千人もの人々とつながって活動をともにすることもあります。わたしたちのもたらす情報のなかには、古代エジプトの秘教的な教えとして守られ、今日まで伝えられているものもありますが、わたしたちの知識のほとんどはまだ人類に知らされていません。

<オシリス神話と錬金術の鍵>

・「オシリスの復活」と呼ばれる、古代エジプトの神話があります。とても長くてこみ入った物語ですが、実際にはこれは意識の復活を達成するための方法を示す、錬金術の鍵とも言える教本ないしは手引き書なのです。ただしそれは暗号やシンボルのなかに隠されています。わたしたちはこの複雑な神話のほんの小さな側面をお話しすることで、あなたがたのすべてが意識の高まりとともに体験する精神的な緊張にスポットをあててみたいと思います。

・オシリスにはセトという弟がいました。セトは二元性の蛇、つまり大蛇アポーフィスを象徴するシンボルとして登場します。セトは人間社会の幻影に惑わされ、兄オシリスへの復讐を企てます。原因はセトがものごとのうわべに惑わされたからで、ここでは、オシリスがセトの妻ネフティスと関係をもったことが表立った原因となっています。

 セトは兄を赦すことを拒み、殺害してしまいます。これによってセトはこの神話で悪人となります。

 神話では、もうひとつのシンボルとしてホルスが登場します。ホルスは殺されたオシリスの息子です。

 ホルスという人物には、いくつもの象徴的な意味があります。彼は正当な王位継承者であり、女神マアトのシンボルでもあります。マアトは恒久平和の具現者で、イニシエートの死の瞬間にその心臓を量る秤をたずさえています。その結果によってイニシエートが天界に入るか地下世界に落ちるかが決まるのです。

 神話のなかで、マアトは永遠に遍在する平和を表わすシンボルであり、これは二元性を表わす大蛇アポーフィスの対極に位置します。したがってオシリスの物語は、いうなればアマトとアポーフィス、真実と幻影の相克を表わしたものなのです。つまりホルスと叔父セトとの闘いの表面下ないし背景には、アマトとアポーフィスの姿をかりた真実と幻影の対立が存在しているのです。

・神話では、弟のセトが兄オシリスを殺してその体を小さく切り刻んだうえに、その断片を世界中にばらまいてしまいます。これは二元性を象徴しており、ものごとの総体性を保つことなく細かく刻んでばらばらにしてしまうという二元的思考のシンボルです。

 オシリスの神話はこの両面の対立についての物語であり、その最終的な段階ではセトとホルスが結合して一人になったセト・ホルスという存在が出現します。二人は泥沼の闘いにはまり込んだあげく、どこからがセトで、どこからがホルスなのかわからなくなってしまったのです。

 ホルスは鷹の頭をもつ人の姿、セトは犬のような頭をもつ人の姿で描かれます。これは錬金術的解釈では、人間とは幻影と真実の交じりあう混合体であるということになります。

・セトには本質的に怒りや嫉妬を手放さず、情け容赦のない人非人的な性質があったため、それがセトをこの神話における悪魔的存在にしています。一方、ホルスは神性と結びついた存在でした。そのように、神的であり悪魔的であるという二面性はすべての人間に備わっています。錬金術や神話が言わんとしているのは、人には無慈悲で嫉妬深く、狭量で怒りに満ちた部分があると同時に、愛と思いやりにあふれる高潔な部分があるという真実を知るべきだということです。

・現在、地球はより高次の振動エネルギー場へと移行しつつあり、人々のなかのセト的性質やホルス的性質を含むすべてがその影響を受けています。そして多くの人が地球の波動の高まりに対する反応として、自分のもっとも悪い性質ともっとも良い性質の両方、あるいは一方を発現させています。

<カルマ>

・あなたがたは、自分の思いや感情パターンを変えることで人生を変えることができます。

 カルマは存在します。カルマとは反作用の法則にすぎません。あらゆる行為には反応や帰結がありますから、自分の行為にはかならずその結果や影響が生じます。カルマの結果や影響は、それが思いやりや愛から生まれた行為の結実であればとてもポジティブなものとなります。

 カルマとは、単に自分の思考と行為の結果を体験するということです。結果にはポジティブなものも、ネガティブなものもあります。今世において対処したり変容させるべき否定的なカルマの負債を持ち込んだ場合には、外部において期せずして起きる出来事やものごととして取り組むことができます。もしくは、精妙な領域においてエネルギー的に取り組むことで自然に変容させることもできます。錬金術やヨーガの示すところは、これに尽きるのです。

<銀河を超えたカルマ>

・宇宙的な意味でのカルマというのは非常に複雑な問題です。なぜなら地球人類には銀河を超えたいくつもの歴史的流れや遺伝系列が存在するからです。しかも、見かけはどうあれ、肉体をもって地球に暮らす人の全員が人間であるわけではないのです。これは常軌を逸した話に聞こえるかもしれません。しかし宇宙のカルマの法則から見ますと、銀河起源であれ地球起源であれ、あらゆる文明がそれぞれのカルマと取り組まなくてはならないのです。

 よってこの太陽系や銀河ならびに宇宙には実に多種多様なレベルでのカルマが存在し、清算されつつあります。それらはあまり入り組んでいて説明に時間がかかるうえ、個人にとってはあまり役立つものではないため、できればコメントせずにすませたいくらいです。

 しかし現在地球に起こりつつあることは、銀河を超えた歴史においてもまったく比類のないことだと明言できます。今ここで起きているような出来事はいまだかつて起こったためしがありません。地球の周波数が上昇し、地球のすべての存在も高次元の扉を通過すると、その結果としてカルマの負債はたいへんな超スピ―ドで清算されることになります。

・カルマが浄化されると、運命は変わります。そのようなことから、地球はいまカルマ的な活動の中心地となっているのです。

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