1950年代以降、「歩く墓石」、アメーバ状のもの、金髪の「北欧系」、人間型のトカゲ、あり得ない大きさの昆虫など、50種類以上の「生物」が目撃されている。(6)

・クレオパが母船を自動操舵に切り替えると、ふたたび母船は宇宙ジャンプをしながら進んでいった。SRX星人の舐め合う赤紫の舌が、なぜか私の目に強烈な印象として残った。しばらくしてクレオパが「核戦争によって生物が滅亡したキロSX星を、参考のために見ておきましょう」と、母船をある星の上に停止させた。画面で星を拡大していくと、都市の残骸が少し見えたが、あたりはほとんどが荒涼たる砂漠と化していて、生物の姿は見あたらなかった。星全体がガスのようなもので覆われている。その不気味な静寂に、いいしれぬ悲しさが感じられた。

「この星は核戦争によって、全都市が破壊されました。そして、戦争を起こした種族だけでなく、その他の全生命も滅亡してしまったのです。今は強力な核の放射能によって覆われているので、とても危険で近づけません。もはや生態系はこわれ、生命の住めない、死んだ星になってしまったのです」

『宇宙太子との遭遇』  

  上平剛史作品集

上平剛史  たま出版   2009/12

<宇宙太子(エンバー)との遭遇>

<御家倉山(おやくらやま)での出遭い>

・宇宙船は私のほぼ真上までくると滞空した。やがて、グリーンの光の帯が降りてきたかと思うと、その光に乗って、『ひとりの人間のような者』が、地上へ降りてきた。そして私と30メートルほどはなれて降りたった。髪は美しい栗色で、肩のあたりまであり、きれいにカールされていた。目は青く澄み、美しく整った顔は、神々しさをたたえて、ニッコリと微笑んでいる。黄金色の柔らかな絹のジャンプスーツのようなものを着ており、腰にはベルトのようなものが巻かれていた。私には、天使か神様かが地上に降り立ったかのように思えた。私が驚いたまま、じっとその存在を見つめていると、相手は静かに口を開いた。日本語だった。「やあ、剛史君、初めまして。いつか、のろさんが話したことのある宇宙太子というのが私です。よろしく。今日、ここへ君を来させたのは、私が呼んだのですよ」

<「昔から御家倉山(おやくらやま)には天狗が出ると言われていたから、それは天狗だべ」>

<未来>

・ちなみに、我々、プレアデス星人は6次元から7次元のレベルにあります。あなた方から我々の科学を見ると、進歩の度合が高すぎて神がかっているように思われるようですが、この宇宙には我々にも分からないことがまだたくさんあるのですよ。ていねいに調査しても、まだ宇宙のほんの一部分しかわかっていないのです。さあ時間がないから先を急ぎましょう。次は東京です。

・前と同じように、画面に日本地図が現れ、宇宙船の現在地が示され、赤い点がするするっと東京の位置まで伸びてとまった。また、一瞬思考が止まったような感覚と、かすかになにかをくぐり抜けたような体感があった。わずか数分のことである。赤かった印がきれいなピンク色に変わると、やがて正面の画面に東京の街並みが映し出された。

・しかし、それは今までのビル群とは明らかにちがっていた。全体がガラスかプラスチックのような透明な建物で、ピラミッド型や丸いものが多かった。レールも、煙を吐きながら走る汽車もなかった。車も従来の車輪がついたものではなく、浮きながら滑るように走っていた。窓へ駆け寄って下を見ると、やはり、それは画面に映っている光景だった。皇居と思われる画面が映し出された。が、そこに皇居はなく、人々の憩いの公園となっており、だれもが自由に出入りしていた。

・私は、びっくりして、「まさか、未来の・・・・」とつぶやいた。

「剛史、よく気がついたね。そう、これが日本の未来です。日本という国はなくなり、世界連邦のひとつの州になっているのです。世界連邦においては、もはやお金は必要なくなったのです。地球人類も少しは進歩したようですね」

『北の大地に宇宙太子が降りてきた』

上平剛史  たま出版   2004/6

・著者は、昭和16年生まれ、岩手県浪打村(浪打峠に「末の松山」のある所で有名)出身。

<大いなるもの>

・目には見えない極微極小の世界から、波動によって織りなされて、物質は発現してきているのである。すなわち、「この世」に「大いなるもの」によって、発現されたものは、全て感性を持っているのであり、「大いなるもの」は、波動によって段階的に次元をつくりながら息吹によって気を起こし、自分を発現していったのである。

<貨幣経済の廃止>

・国は、歳入不足に陥ると、すぐに国債を発行して、帳尻を合わせる。国民からの借金で、目先をしのぐのである。その国債には利払いが発生し、その利払いが大変な額になって毎年のしかかり、利払いのためにも赤字国債を発行しなければならなくなる。そのため、赤字国債は雪だるま式に巨大な額となり、ついには元金の返済は不可能という事態に陥る。その地点を「ポイント・オブ・ノーリターン」という。

・日本はすでに、ポイント・オブ・ノーリターンを超えてしまった。超えてはならない線を越えてしまったのである。

・ポイント・オブ・ノーリターンを超えているのに、日本は自衛隊をイラクに派遣し、赤字国債乱発で得たお金をそれに使う。

・国内には経済問題による生活困窮者が激増しその結果、借金苦や事業の行き詰まりから自殺する人達が増加したのである。

・日本は国家予算の使い方を抜本的に考え直さなければならない。従来の予算の使い方を隅から隅まで洗いなおして、何が無駄に使われて、何が有効的だったかを、はっきりさせなければならない。

<宇宙連合>

<宇宙太子からのメッセージ>

・地球人類よりもはるかに進化した星人により組織されている宇宙連合の仲間(オリオン人、シリウス人、アンドロメダ人、リラ人、カシオペア人、牡牛座人、ヘルクレス人、レチクル人、リゲル人・・・・)に加わってください。

・人類が宇宙連合に到達したならば、宇宙考古学により、地球人類のルーツが、明らかになるでしょう。そして、宇宙に飛び出すことに力を集中してください。私も宇宙連合もいまかいまかと人類を待っているのです。

・人類の英知を科学の進歩、医学の進歩、文化の進歩に総結集したならば、人類は星間宇宙旅行のできるスペースマンにまで進化し、地球人類よりもはるかに進化した異星人たちによる宇宙連合の仲間入りを果たすことができる。

・進んだ星人(宇宙人)は、すでに宇宙と生命の原理を解明していて、神の領域にまで到達し、星から星へ瞬時に宇宙のどこへでも意のままに行けるシステムを開発している。その驚くべきシステムは新しいエネルギーの発見と、その利用の仕方に負うものであり、地球人類は、新エネルギーの発見と利用については、あまりにも遅れすぎているのである。

<「あの世」と「この世」>

・「大いなるもの」は、波動によってさまざまな次元をつくりながら、この大宇宙を創造し発現させている。

「この世」の裏側には「あの世」があり、「あの世」の裏側には「この世」がある。その認識は正しいのだが、「この世」と「あの世」は、異なった次元に同時に存在しているともいえる。

その「この世」と「あの世」も「大いなるもの」が波動によって発現させたものである。

「あの世」が普通の人間に見えないのは、その次元を普通の人間の感覚器官がレシーブできないからである。波動の違いによって見えないだけなのである。

・進化した星人、宇宙人においては、貨幣経済というものはなく「誰もが平等に平和に暮らせる社会」は、人類が誕生する以前から確立されていた。その後に誕生した地球人類は進化した星人に追いつけないばかりか、いまだに自然を破壊しながら、戦争ばかりを繰り返している。

<そんな感傷の日々を送っていたある日、突然、私に宇宙太子が降りられ、私に「宇宙の法」を授けられたのである>

(2023/6/8)

『ソロンとカリン 龍神物語』

先端技術研究機構  ヒカルランド 2021/6/3

この本は、宇宙叙事詩とも言える龍神物語である。すべてフィクションではなく実話である。

<新創造主誕生>

<三面の大黒像>

・ある僧侶から譲り受けた、不思議な能力を持つ「三面の大黒像」。中川原家に3代伝わった秘仏を、もとあった寺へ戻す旅に出た、中川原家長男・KEN。

 旅の目的は、祖父の代わりに、北海道から四国・徳島へと「三面の大黒像」を戻す、ただそれだけのはずだったのだが――。

 それは、龍神島日本国からのみ選ばれるという「創造主」を選抜するために、神々によって仕組まれた創造主試験の始まりだった。

 神々の援護、そして仲間の協力とともに、創造主試験を受けることになるKEN。

<伊邪那美命(いざなみのみこと)>

・――実は、大黒像の御神体とは、伊邪那美尊であり、地球コア(黄泉の国)に住む創造主系列の天体神だったことが、後に判明した。

<空海降臨>

・当時の私の職業は、企業所属の科学研究員で、産学共同研究のため北海道大学工学部大学院の先端技術研究所で「低温核融合実験」を行っていた。

・――これはずっと後にわかった事実であるが、菩薩界第10位(聖観世音菩薩位)である空海神が私に取り憑いた目的、それは“創造主(ソロジン)の後継者候補生”に対して、助け舟を出しながら道案内をするという役割のためであった。これは如来界からの命令に基づくものであった。

 日本国(龍神島)は、大宇宙の担当創造主が降臨する“宇宙で唯一の場所”であり、創造主の後継者を選定する聖地であった。

・神々の世界は、プレアデス系の神々と、新興勢力のベテルギウス(オリオン)系の神々に、勢力が二分されていた。

 私を創造主候補生に選んだのはベテルギウス系の神々だったことから、私に対して親切で快く協力してくれる神々と、反対に雑に扱うプレアデス系の神々に分かれていた。

<創造主試験>

・我々が所属する大宇宙には、担当の創造主(正式名称:ウケエ=イアア)が一人いて、彼は通称<セザナ神>と呼ばれている。

 ビッグバン再生によって繰り返し誕生する天体宇宙の運動寿命は約180億年であり、セザナ神とは、前宇宙のたった一人の生き残りの生命で、前創造主に選ばれた人間の後継者だった。

 プレアデス風の表現を借りれば、創造主は<ソロジン>と呼ばれ、前宇宙のたった一人の生き残りであり、唯一無二の人間遺伝子を有する生命である。

 神界では、創造主が龍神を創って生物霊界を造営していくことから、創造主は「龍王」と呼ばれる。

・神様も創造主も、本をただせばたんなる「人間出身者」である。人間は誰でも、神様にも、創造主にもなれるのである。

・次世宇宙の創造主を選定する作業とは、神々が選出した50名の人間生命の中から、創造主試験に合格した者だけが、創造主の後継者として認められるというものだった。

・創造主の後継者選定とは、この世を終わらせてしまう恐ろしい行事だったのに、神々はプレアデスとベテルギウスという二つの勢力に分かれて、自分達のところから創造主試験の合格者を輩出させようと必死だった。

・ここでなぜヘランターニの話をするのかといえば、この白龍と私が、過去世において、ただならぬ関係だったからだ。さらに言えばヘランターニは、空海みたいな大変コントロールが難しい性質の龍神だったからである。

・魔界の門番である迦楼羅王(天狗のことである)といえば、京都の鞍馬寺にいるサナート・クマラとして有名だが、彼とは特に個人的に親しく、過去のプレアデス円盤の駆動力に関して、科学的な論争をよく交わした。

 サナートは、今から47万年前にプレアデス円盤の機関士をやっていたが、彼のミスで自分も含めた円盤の乗務員全員を死亡させてしまい、死後は神界の罪人となり、魔界門番という呪縛された苦役を強いられた身の上であった。

・私自身は、冒頭の大黒天に象徴されるように、もともと如来界第7位の<シヴァ神(和名:スサノオ)>の系列門下生だったようだ。琴座のベガ星人だったシヴァ神は、プレアデス系の神々とは異なり、主にベテルギウス系の神々を支配下に置いていた。

 私は、シヴァ神に育ててもらったと言っても過言ではない。しかし、シヴァ神は昔から異端の神であり、紳士的なプレアデス系の神々と比較すると極めて異色な存在だった。まるで剣闘士のような創造主のセザナ神(荒くれ大王)に最もよく似ているという、軍人系の神様であった。

・地上の人間達は、弥勒如来(ミトラ神)や天照如来(ビシュヌ神)に象徴されるようなプレアデス系の温厚で優しい神様を慕っているが、神界そのものは“軍事系の神々”と“文官系の神々”の真っ二つに分かれていた。

 そんな情勢下における創造主試験とは、神界の覇権争いに近く、最終的にはセザナ神本人が乗り出してきて、規定違反を犯してまで、軍事系の門下生である私のほうに加担してきた。セザナ神は、何が何でも、私に勝ってほしかった。

 創造主試験の内容とは、奈良県の三輪山に呪縛封印されている第1銀龍(ジャンバラ)と、広島県の宮島に呪縛封印されている第1金龍(ギャンバラ)の封印を解いて、両龍を合体させることであった。これができれば創造主試験にパスするのである。

<創造主界へのクーデター>

<龍神軍団の結成>

・創造主試験に合格し新米創造主となったKEN。シヴァ神、天照神、弥勒如来を師とし、創造主見習いとして、神界の組織構成、宇宙の仕組み、人間生命の仕組みを学び始める。宇宙の万物万象が、神々と創造主の視点から明かされていく日々。

・創造主になる20年前から神界トレーニングを受けていたKENは、自分達の都合で人間を振り回すという神の実態を知ってはいたが、創造主になって初めて、神々の上司にあたる「創造主セザナ神」こそが神界に恐怖支配体制を敷き、神々を振り回していたことを知る。

・前創造主セザナ神と、新米創造主KENとの戦い。その口火を切ったのは、オリオン帝国の約束違反だった。KENは、プレアデスとオリオン(ベテルギウス)の二大勢力争いという形で、セザナ神との戦いへと巻き込まれていく。

<恐怖の大王セザナ神>

・創造主試験に合格したものの、私は神界の構成がわからず、よく恥をかいた。どんなことも聞かないとわからなかった。そこで、創造主からも神様からも迦楼羅王達からも、神界の情報を聞けるだけ聞きまくった。

・我々の大宇宙には、<創造主>という絶対的な存在が一人いる。

 その創造主が天体に意識を吹き込み、古事記に登場してくる<大国主尊>や<伊邪那美尊>などの渦磁場12神(天体神)=創造主の派生意識が誕生し、その後、彼らの手足として龍神生命が創造されたと教えられた。

 

・したがって、帝釈天といえば惑星神、ガブリエルといえば太陽神、不動明王といえば銀河神、普賢菩薩といえば銀河団神、弥勒如来といえば小宇宙のことである。そして、これらの神々(上級天体神)は、全員が人間神である。つまり「仏様」のことである。

 それに対して、彼らを支配している「創造主系の渦磁場12神」という存在が別に存在する。

・創造主神、渦磁場12神、龍神といった三本柱は“創造主世界(経営者サイド)”の生命、それに対して“神々世界(雇用者サイド)”の構成は、一番下の人間世界も含めて一つの下層世界なのだろうと、私はそう考えた。

・「地球には円盤がよく飛んでくるのですが、彼らは何者ですか?」

「彼らは“霊魂体宇宙人”と呼ばれる神様の仲間だ」

「えっ、神様なのですが、驚きました……じゃあ、グレイは何者ですか?」

「グレイも“霊魂体宇宙人”の仲間で、神様の一種だ。連中はチビ猿の肉体に憑依しているが、中身は神様だ」

・創造主が新任の後継者に装着してくれるのが、創造主回線である「中央回線端末」だった。これを着けると、大宇宙の全天体と結ばれて、160億光年も離れたボラン銀河団の神様とも、会話が可能となった。

・ある日、私に対してセザナ神がこう言った。

「龍神を掌握し、よく手なづけておけ。でないと神々に舐められるぞ。お前は創造主の卵だ。その力を遺憾なく発揮するのだ。逆らってくる神々は、召喚(死刑)しろ」何だか物騒な話になってきた。

 神々に聞いてみると、創造主のセザナ神とは「荒くれの大王」らしく、命令に逆らう者は皆殺しという、神様にとっても、また人間にとっても、大変「恐ろしい創造主」らしい。その力は絶大で、人間や神が敵う相手ではないと教えられた。

 これは私に対して、セザナ神のごとき乱暴な創造主になってはいけないという、プレアデス系の神々からのご教授だったように思われる。

・宇宙史において、今から2万年前に、我々の“天の川銀河系”で起きた、想像を絶する殺戮劇は、言語に表し難い。

 

・彼らは地球人と同じく肉体を持った人間だったのだが、戦争ばかりやっていたことからセザナ神の怒りが頂点に達し、今から2万年前、セザナ神は381個の惑星人類(数百億人)を皆殺しにしてしまったのである。まあ、それが霊魂体宇宙人の発祥となったのだが、それにしても、あまにも惨すぎる天罰にショックを感じざるを得ない。

 グレイの所有する物質円盤も、かつてセザナ神の機嫌を損ねて撃ち落とされている。

・私は毎日コツコツと、チビ龍創りに専念をした。

 最初に2個の龍神ベッド(米粒大の渦巻のこと)を地球に運んで、これらを私の頭の中に移植して、「龍神創造マニュアル」に従って、龍神を創った。

 龍神創造マニュアルは、創造主が最初に勉強しなければならない科目であった。中には「人間創造マニュアル」もあるからビックリ仰天である。

<シヴァ神の贈り物>

・話は少し戻る。2007年の7月にビッグバン再生のトリガーを引いてしまったその半年前、空海和尚からの伝授を受けた後、沖縄から札幌に戻ってきた直後のことである。

・私は満34歳の年に開眼し、初期解脱を果たして「太陽天使界」に同会(悟りをひらくこと)していた。それ以来、神々の啓示が相次ぎ、「宇宙生命論」を日本語に翻訳する仕事を授けられた。その驚くべき内容には驚嘆したが、すべての学問分野が対象だったために、ある程度の形にするのには約20年の歳月を要した。

 その間、私は社会に出て働くことがなく、来る日も来る日も、天から降りてくる啓示を書き留めては、それを細かく分析して真実を質し、地球言語に正確に置き換えていく作業をしていた。お金も使わないが、働かないのだから当然生活は困窮し、ド貧乏だった。1ヶ月働いては1ヶ月間翻訳に専念するという苦渋の時期もあった。

 神々の計らいなのか、そんな私を理解してくれる協力者(女性)が出現し、私の生活を支えてくれたこともあったが、何十年も働かない「父ちゃん」を一人の女性が背負うのは、物理的に無理がある。いずれ必ず別れが訪れた。

・本来は、私自身が喰らうはずの天罰なのに、なぜか私はいつも無事だった。その理由は簡単だった。それは、私の額に刻まれている創造主セザナ神の勅令マークのおかげだった。私は50名のソロジン候補生の1人だったから、神々は全く手を出せなかったのである。

<魔界退治>

・私の脳裏に刻まれたセザナ神の言葉、それは「地球は後2年、大宇宙人類の寿命は後10年」という言葉だった。

・私の唯一の希望は、セザナ神から聞いた言葉だった。

「もし再生作業に入らず、そのまま放置させておけば、小宇宙そのものの運動寿命は、後50億年間残っている」

・大宇宙の寿命問題(次のビッグバン再生の開始)については、創造主世界だけの秘密事であり、神々や人間には、具体的な内容は知らされていなかった。

 神々は、宇宙再生の話は、聞いてはいるものの他人事であり、それがすぐ間近に迫っていることも、あるいは神様も人間も龍神も消えてしまうことも、さっぱり理解していなかった。

・当時の地球には多様な問題が鬱積していた。魔界の地上進出問題、霊魂体宇宙人達の魂体採集の問題(オリオン勢力の増大)、地球の物理寿命の問題、地球のラジカル濃度の問題、地球大気の酸素濃度減少問題、地球人に対するグレイの大脳コントローラーの移植問題、神々の怠慢プレイの問題、そして発生源の星はわからないが宇宙昆虫魂の注入問題などであった。

 また人間界においても魔法系のスピリチュアル思想が横行し、サイキック・トラブルが続発していた。特に、地球神の怠慢問題が深刻化し、人間の誕生処理や死後処理の作業がとどこおって、街は悪霊と霊魂体の巣窟となり、不成仏霊で溢れ返っていた。早い話が、地球霊界はグチャグチャな惨状を呈していたのである。

・このとき、すでに2匹のチビ龍神を稼働させていた。1匹は私のペット龍神なので<ソロン>と名付けていた。もう1匹は女房の眷属名称<カリンカヤ>から<カリン>と名付けて、彼女の頭の中に移植してあった。

・人間は、創造主が動物(猿)にヒト遺伝子を注入して創り出す。

・天照神は、プレアデスのふる里とも言うべき牡牛座の恒星アルデバランの第3惑星(テニネ)の出身であり、如来界に着任したのは今から48万年前の大昔。だが、シヴァ神よりも3万年も若い神様だった。

 天照神は、いったい何の情報を私に与えるつもりなのかと思っていたら、地球の話は一切なく、すべて“霊魂体宇宙人”に関する情報だった。

<オリオン軍団VS龍神軍団>

・如来神と、菩薩界の神々が、姿を消した。それは、宇宙終焉への序曲に過ぎなかった。

 セザナ神が背後で仕組んだ、オリオン軍との全面戦争と、ビッグバン再生による宇宙消滅の危機という二つの大問題。

 これらに正面から立ち向かっていくKEN軍団であったが、ビッグバン再生の阻止とは、創造主世界へのクーデターに匹敵する行為でもあった。はたして新米創造主KENは、これら二つの問題を阻止することができるのか?

 

<消えた神々>

・オリオン帝国の総帥で、ベテルギウス皇帝だった<ギューイ>を処刑した波紋が神界に広がり、その果敢な英断を褒め称えるエールが私の所に殺到した。神界の7割がプレアデス系の神々で構成されていたからである。

・すでに、弥勒如来も、普賢王如来も、阿弥陀如来も、大日如来も、姿を消していた。

 私はシヴァ神が飛び込む姿を見て「待って、シヴァ神!」と叫んで止めたが、彼は一瞬ためらったものの、結局飛び込んでしまった。必死で食い止める私の声に、最後まで踏ん張っていた天照神も、その数時間後には回線に飛び込んで消えてしまった。

 様子をうかがっていたソロンが、私の耳元でささやいた。

「神々は皆、セザナ神に死ねと言われたみたい」

 龍神達の報告では、如来界の数万人の神々が姿を消し、次に数十億人もの菩薩神達が消えていったということだった。

・如来神と菩薩神が神界から消えれば、神々体制が崩れて、自動的に明王神体制になってしまう。

・オリオン帝国といってもピンと来ないかもしれないが、この地球も1万8000年前からオリオン帝国の植民地と化している。我々地球人も、長きにわたり、彼らに支配されてきたのである。

・オリオン帝国は、新米ソロジンの戦闘訓練には打ってつけの相手だった。

・今回の如来界と菩薩界の消滅劇は、神々世界の終焉の序曲に過ぎなかった。

<オリオン正規軍との戦闘>

・季節はすでに12月を迎え、北海道には冬将軍が到来していた。

 龍神の統括者である小宇宙龍神のフレニシモンが私の指揮下に入ってから、私はやっと龍神軍団の“頭”として認められたのか、ひねくれ者の地球ヘランターニは別格として、龍神達の多くが私の指揮の下に結束し、つらい仕事でも頑張って働いてくれるようになった。私にはだんだんと龍王としての威厳が板に付いてきたように思われた。

 ヘランターニは、龍王の命令違反を繰り返して、上位の天体龍神に逮捕され、刑務所にブチ込まれていた。しかし不思議なことに、ヘランターニは私の女房や私の仲間の霊能者にはよくなついていた。どうやら、ヘランターニは私のことが大嫌いな様子だった。

<オリオン連合軍>

・乙女座銀河団の局部銀河群の中に、我々が住む「天の川銀河系」は所属している。乙女座銀河団そのものが小宇宙内部の19個の銀河団の中では一番小さく、左巻と右巻の銀河団の両方を合わせても、内包する銀河系の数は合計で1020個である。

 我々の銀河系は左巻の銀河団渦のほうに属しており、500個あまりの銀河系の中の一つである。ちなみに、銀河団の中ではペルセウス銀河団が一番大きく、そこには内包銀河系が40万個も存在している。

・オリオン連合軍の初出動である。オリオン連合軍はわずか6つの部族からなる連合軍で、総人口は300億人、戦闘機の数は合計で約17億機だった。

<パンドラの箱>

・セザナ神が持つ密封院情報――絶対に人間には教えてはならない神界・創造主界情報――を盗みだし、開封に成功した新米創造主KENと龍神軍団。

 それにより、まだ50億年もこの小宇宙の寿命が続くというのに、なぜセザナ神はこんなにもビッグバン再生を急ぐのか、その本当の理由が明らかにされる。

 それがセザナ神の都合によるものだと知ったKENは、いよいよ強くビッグバン再生を阻止し、地球も含めた大宇宙を守る決意を固めていく。

<天の川銀河史>

・この宇宙は、ケケ粒子(気の粒の母体粒子)の土塀で囲われた大宇宙空間である。大宇宙空間は、創造主世界では「大宇宙蕾(らい)」と呼ばれているものである。

 担当創造主の意識袋は、担当宇宙の中心点付近の“裏空間”に存在し、大宇宙空間の磁場全体が、セザナ神の「意識のテリトリー」である。

<消えたブラックホール>

・セザナ神の出張時期が訪れた。その数日前から、セザナ神が我が家に来て、出張期間に私が果たすべき仕事の内容を細々と述べていった。

「まず、オリオン連合の残党を綺麗に早めに処分すること」「太陽界の神々を処分し、惑星界のリーダー神を処分すること」「オリオン連合以外の霊魂体宇宙人の長官等を説得して手なづけること」「グレイの総司令官に命令して、出航している物質円盤を全機本拠地に戻すこと」「プレアデスのプサ長官とあまり懇意にしないこと」「アヌンナキ連合が無断で地球に出没しているから全員召喚」「山羊座銀河団と時計座銀河団の魔女集団を片づけること」「カニ座銀河団の戦争を食い止めること」――様々な宿題を置いていった。

<爆破された小宇宙>

・私が気がつかなかった大きな問題を、龍神達がいくつか提起してくれた。その問題の一つは、他の小宇宙にも龍神軍団がいて、彼らは敵にあたるセザナ龍であることだった。セザナ神がその気になれば、いくらでも龍神を動かして攻撃してくるという問題であった。

<さらなる上位世界との宇宙戦争>

<人間生命の価値>

・地球龍神のボス・ヘランターニが胸に抱えていた巻物から、ヘランターニと創造主KEN,KENの妻の三者のあいだに存在する、史実に残る過去の因縁が判明する。KEN達の出会い、結婚、すべては神界に管理されていたのだった。

・本章では、生命が持つ過去世の成り立ちから、輪廻転生の仕組み、神々の申告書、神界の人間管理体制などが明らかにされる。また、「宇宙創造マニュアル」の内容が、より詳細に明らかにされていく。

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