さて、80歳以降となると、あちこち体の不調を自覚することが格段に多くなり、日常の中でそれまでできていたことができなくなるという変化がはっきりと表れてきます。(4)
<何事にも「感謝」を忘れず>
・タモリさんの生き方で感心することがあります。それは何事にも「感謝する」ことです。
・前著『3日食べなきゃ、7割治る!』(ビジネス社)で、私は、“病気治し”と“健康”の秘訣を5つあげています。
「少食」「笑い」「感謝」「長息」「筋トレ」です。
タモリさんの自然体の芸と若さの秘密は「少食」「笑い」「感謝」で解き明かせます。
<水谷豊も千葉真一も1日1食>
・人気刑事ドラマ「相棒」の水谷豊さんも1日1食主義です。1952年生まれ。65歳。
・アクション俳優の千葉真一さんも若い。1939年生まれの79歳。ハリウッド映画でも活躍。
・驚くべきは年齢とは裏腹の若さ。髪も口ヒゲも黒々として、とても80代目前とは思えない。顔の肌のハリ、ツヤもよく、どうみても50代前半。
・若さの秘密を尋ねられ、即答しています。
「一つは『食べないこと』。正確には1日1食しか食べない。体を飢餓状態にすることで、抗老化遺伝子といわれるサーチュイン遺伝子を目覚めさせ、体の細胞を若返らせているのです」
<芸能界は少食・断食ブーム!?>
・芸能人は、身体と若さが資本です。だから、体調管理には、万全を期すのも当然でしょう。
歌手で俳優でもある福山雅治さんも1日1食だといいます。他にも、女優・藤原紀香さんなどもファスティング指導を受けています。
・その他、意外な顔ぶれが1日1食主義です。
「僕は1日1食しか食べない。だから食べ物には、ものすごくこだわる」(ミュージシャン、GACKT)
「1日1食で若いころの体系を維持、いつでも美剣士ができる」(俳優、京本政樹)
「ピンク・レディーの殺人スケジュールを乗り切ったのも、今もミニでステージに立てるのも、1日1食のおかげ」(タレント、未唯mie)
「年2回ペースで断食。採るのは水と酵素ジュースだけ」(歌手、美川憲一)
「ふだんは1日1食、腸内洗浄を毎日」(俳優、故・阿藤快)
「プチ断食を10年以上。野菜果物ジュース約2ℓしか口にしない」(女優、木村多江)
<冴えた状態をつくるには食べないこと>
・作曲家の三枝成彰さん(75歳)も20年ほど前にお会いしたとき、その青年のような若さに驚いたものです。彼も当時から1日1食しか食べない。まさに、文化人の一食主義のさきがけかもしれません。現在の写真も髪は真っ黒で、やはり若々しい。
・「僕たちの場合で言えば、これしかないです。食べれば眠くなるし、頭がボケる」「太りたくないという最大の要因は、もしかしたらそれかもしれない。事実、太っているときに書いた曲って、よくないんだよね」
<活躍の源はファスティングパワー>
・女子プロゴルファーの横峯さくらさん。「活躍を支えた食事」とさくらパパこと横峯良郎氏は証言します。
「スタミナ・持久力となると、これは肉食じゃダメなんだよ。なぜかというと、脂っこいものは消化エネルギーをたくさん使ってしまうから、それだけスタミナをとられてしまうわけ。だから、トーナメントウィークにさくらは一切、肉類は口にしない。代わりにタンパク源は納豆、豆腐、魚から摂るようにしている。それだけじゃないぞ。主食の米は発芽玄米だ。これはね、腹持ちもいいし、ビタミンBとマグネシウムが豊富だから、筋肉を動かすためには必要な栄養が豊富に入っている」
・大リーガー、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手も「超節制アスリート食事術」で知られます。「食事も鶏肉中心に、雑穀米やゆで卵をとるなどストイックに制限。甘いものは大好きなのに一切食べない。味は二の次。家では、栄養学や生理学の本を読んでいて、その姿は“健康マニア”ですよ」
・アスリートで断食実践派は多いのです。陸上の為末大選手も、「ヒザ痛を治すため断食。頭がすっきりし、感覚も研ぎ澄まされ、病み付きになり、年一度1~3日ほど断食する」といいます。
・プロ野球の常勝軍団ジャイアンツは球団丸ごとファスティング指導を受けているという事実も驚きです。さらに横綱・白鵬も厳密な食事指導をして優勝を重ねているのです。
まさに、食を制するものは、人生を制するといえます。
<煙草、酒、焼き肉、暴力………松田優作>
・このように俳優や文化人で、若さを保っている人に共通するのは、少食であること、断食を実行していることです。逆に暴飲暴食の俳優は、命を縮めているようです。
たとえば、私と同年輩の松田優作さん。
・享年40という若さでした。彼は生前からヘビースモーカーで、常にウォッカのボトルを抱いて、ラッパ飲み。「肉食おう!」が口癖だった。それに、口より先に拳が飛んだ。煙草と酒と焼き肉と暴力………。
<「食べ間違い」は「生き間違い」>
<長年の持病が消えた!>
・「食」という漢字は「人」を「良」くする、と読めます。「良く生きる」ことは「良く食べる」ことです。逆に言えば「食べ間違い」は「生き間違い」となります。
・なお、ひと言に「断食」といっても「1日1食」「半日断食」「水だけ断食」から本格的な長期間断食までさまざまです。本書では、これらを総称して「断食(ファスティング)」と表記しています。
<素晴らしい1日1食!「効能」16大ポイント>
<持病がいつの間にか消えていく>
1. 持病が消えていく
糖尿病など、長年の悩みの種の病気が、ウソのように消えていきます。万病は、身体の中にたまった毒素(体毒)で起こります。ファスティングの排毒効果で病気が消えていくのです。
2. 病気にかかりにくくなる
「風邪を引かなくなった」「インフルエンザにもかからない」
そんな体験者もいます。1日1食で体毒を速やかに排出するので、病気を寄せつけなくなるのです。
3. 身体が軽くなる
体験者が皆、口を揃えていいます。だから、朝も寝起きがよくなり、床離れよく、でもサッサと率先して動けるようになります。
1. 疲れにくくなる
身体が軽いので仕事をしていても疲れない。私は6時間くらいぶっ通しで原稿を書いても平気です。気づいたら、それくらい時間が経っているのです。
1. 睡眠時間が短くなる
これも1日1食で、皆、体感することです。ただし、夜10時には布団に入りたい。10時から夜中の2時の間は生命が入れ替わるゴールデンタイムだそうです。寝つきもよくなります。そして朝4時頃にピタリと目覚めます。それから仕事をするので、1日がじつに有意義に使えます。
1. 肌が若返る
これはファスティングによるデトックス効果です。知らないうちに、体内にさまざまな毒素がたまっているのですが。これらを排出します。「肌は内臓の鏡」ともいわれます。身体がきれいに浄化されると、肌もきれいになるのです。女性の場合、皆から「きれいになった!」「若くなった!」といわれます。
1. 頭が冴えてくる
これも体験者が口々にいいます。脳内のデトックス効果によるものでしょう。記憶力、直感力などが冴えてくるのです。
1. 仕事がはかどる
身体が軽く、疲れにくく、頭が冴えるのだから、当然です。企業なども社内でファスティングや1日1食などを指導すれば、それだけ従業員は健康になり、医療費も節約でき、生産性も上がるのです。
1. 生き方が前向きになる
食べ過ぎで身体が重いときは、何事にも億劫になります。しかし、心身ともに軽くなると、あれこれ考える前に身体が動くようになります。それまで嫌だったことが、嫌でなくなり、楽しくなるのです。
1. 身体が引き締まる
1日1食で、確実にダイエットは成功します。それも、余計な部分が落ちて、健康的なプロポ-ションになります。「ヒップアップした」という女性もいます。
1. 不妊症が治る
「まさか!」と思われるでしょうが本当です。「空腹感」は生殖能力のスイッチをオンするのです。「貧乏人の子だくさん」とは、カロリー制限するほど、子宝に恵まれることの証明です。昔から「痩せの絶倫」といわれます。SEXも驚くほど強壮になることを保証します。
1. 寿命が延びる
カロリー制限で長寿遺伝子がオンになるのです。だから、当たり前です。世界の秘境の長寿村では150歳とか160歳の超老人もいるそうです。人間の寿命の可能性は、私たちの想像をはるかに超えているのかもしれません。
1. 食費が3分の1
朝・昼・晩で各々500円をかけていたとします。朝昼抜いて1日1食にすると、1000円の節約になります。「つもり貯金」で貯金箱にチャリンと入れる習慣をつけましょう!
1. 買い物、料理も楽
買い物の量も料理の手間も、3分の1になります。お茶碗を洗うのも3分の1で済む。お金だけでなく、家事からも解放されるのです。空いた時間を、趣味や運動などを有意義に活用しましょう。
1. 趣味を楽しめる
浮いた食費を趣味に回せば、存分に温泉旅行や海外旅行、さらに絵画教室など、好きな趣味を存分に楽しみましょう。
1. 感性が豊かになる
デトックス効果で直感力が増し、何事にも深く感動する感性が磨かれます。それは、芸術や創作、学問、哲学などに深い啓示を与えて、人間性の幅と奥行きを広げ、人生を豊かにしてくれるんです。
以上、16大メリットを体感して理解する人たちが続出しています。
講演会などで「1日1食、やっている方?」と尋ねると、100人中7~8人の手があがります。
<激しい運動でも心配なし>
<―—体験者の声❶極真空手の師範代>
<ためしてみました、超快調!>
・一人目の証言者。廣岡雅弘さん【36歳、身長178センチ、体重58キロ】は、極真空手の師範代。フルコンタクト(直接攻撃)の極真空手を20歳のときからやっています。
・『3日食べなきゃ、7割治る!』がファスティング開眼のきっかけになったそうで、久しぶりに会って、肌が驚くほどきれいになっていることにビックリ。断食のデトックス効果を目の当たりにしました。彼の体験は、初心者の方に大いに役立つでしょう。
<自宅で1週間断食にチャレンジ>
廣岡:1日1食にしたのは、5月末くらい、それまで、2食でした。今は1週間の断食明けです。始めたきっかけは『3日たべなきゃ、7割治る!』で、「これはやってみよう!」と。この本はバイブルです。この本をきっかけに甲田光雄先生を知り、またそれをきっかけに1日青汁1杯の森美智子さんに、昨日お会いしてきたばかりです。
・1週間の断食にチャレンジしてみました。体調の変化は、最初はつらかったけど、終わってからものすごく身体が軽くなった。すごく頭がスッキリしましたね。あと、肌が若返りました。
・肌が本当にきれいになりましたネ。女性だったら、もっときれいになると思いますよ(笑)
いかに知らないうちに毒をためているか。自分では1日2食、玄米などを食べて気をつけていたけど、やっぱり脂肪などに毒がたまっていたんですね。断食じゃないと落ちないみたいですね。本当にデトックス効果だと思います。やってみてわかりました。まわりの人もびっくりしてました。3日断食でも肌はきれいになったけど、1週間断食の後は、より実感しましたね。
<梅干し、野菜ジュース、すまし汁>
・断食は、すべて自宅でやりました。口にしたのは、朝昼晩で梅干しと野菜ジュースとすまし汁とみそ汁(具なし)の4種類だけ。
<不思議と直感が冴える>
・僕はとくに持病などはなかったです。ただ、身体が軽くなった。頭がスッキリした。そして、不思議と直感が冴えるようになりました。
・「食べなくて体力持つの?」と心配する方へ、廣岡さんのような「空手」の師範代でも、断食をしているほうが身体が軽いといいます。激しい運動をするスポーツ選手ほど、本当は食べてはいけないのです。プロレスラーの力道山は試合前日から一切、食べなかったのは知る人ぞ知るエピソードです。「食べると力が出ない」が理由でした。
断食のスタミナ効果は、ボクシング選手が一番よく知っているはずです。厳しい減量で、試合前はまさに断食状態。それで厳しいトレーニングを重ねて臨み、10ラウンド以上の打ち合いの死闘を繰り広げるのです。断食中はスタミナがなくなるどころか、逆にパワーアップするようなのです。
<30年来の痛風も鎮まった>
<―—体験者の声❷タクシードライバー>
<セカンドライフを満喫中だけど肥満気味………>
・林政朗さん【67歳、175センチ、77.8キロ】は、私の大学時代の先輩。柔道同好会で鍛えた4段の腕前。
・それまでは酒に強く、交際好きで、体重は84.8キロと肥満気味。おまけに30年来の痛風にも悩まされてきました。そこで、2014年4月、私との面会を機に、1日1食のファスティングを決意。その結果は、なんと約1カ月で5キロの減量成功!長いお付き合いの痛風も発作なし、このまま自然に消えていきそうです。
<「食べないと筋肉が落ちる」はウソだった>
<―—体験者の声❸ボディビルダー>
<少食なのに筋肉隆々のボディ>
・田中裕規さん【53歳、身長163センチ、体重56キロ】はファスティングのインストラクターで、西新宿の新宿パークタワー30階に事務所を構える「ナチュラルラボ」の代表者。
ファスティングを指導するからには、自らも極限まで体験しなければということで14日間断食を実行したそうです。ダイエットから健康管理まで、企業などの団体指導も行なっています。
<酵素玄米、納豆、ブロッコリー、アスパラ>
・田中:ふだんは筋トレするので、朝、6時過ぎくらいに軽く食べます。お昼の1時頃には、酵素玄米を食べます。あとは納豆やテンペなど大豆食品が多いですね。それからブロッコリー、アスパラを生で食べます。
・トレーニングする日は、朝6時前に小さいお握り1個とバナナだけ。ウェートを上げるのに炭水化物をとっておかないと、身体が重さに耐えられない。カーボニング(炭水化物補給)ですね。トレーニングは1時間半から2時間くらいに行ないます。お昼は終わった後にガッツり食べて、夜はほとんど食べない。これがふだんのペース。だから、1日1.2食から1.5食といったところですね。
<毎日、仕事をしながら41日間断食>
(田中):2年前くらいから始めました。もともとファスティングに興味があって、一番長いときには、41日間、断食をしたことがあります。2013年10月から11月10日までです。
私はもともと断食を教えるのが仕事でした。だから、教える立場の人間がやっているメソッドじゃないと、お客さんに対しての説得力がないと思いました。41日間も、毎日仕事しながらウェート・トレーニングもやったりして、ふつうの生活を送っていました。
・そのときで13キロくらい落ちましたね。68キロから55.6キロですね。以前から、5日~10日くらいのファスティングをやっていましたから、まわりも「また、やってんの? 今回は長いね」くらいの感覚です(笑)。
<食の乱れから家族を守るため>
<背中ニキビ、鼻炎も完治した>
(田中):私は、もともと子供の頃から、犬・猫によるハウスダスト、鼻炎、いろいろなアレルギーがありました。そして、ずっと背中ニキビがひどくて、成人してからも悩みの種でしたが、ファスティングを始めたら、それらがピタリと治りました。鼻炎もない。鼻炎は手術まで考えていたのに、です。
<デトックス効果はすごいね。食費も3食食べてた頃より安くなるでしょう>
・超少食でも筋肉隆々、ボディビルダーの田中さんは、ほぼ1日1食の超少食なのに、筋肉隆々としています。このことからも「断食すると筋肉が落ちる」というのは迷信だということがわかります。
『治すヨガ!』 沖正弘がのこしてくれた
船瀬俊介 三五館 2015/9/22
<丈夫になるのに重要なことは、いかに少なく食べるかの工夫である。>
<あらゆる健康法はみなヨガの中にある。あらゆる自然療法がある。>
<運命のつくり主は自分です。自分を励ますものは自分以外にありません。>
<呼吸こそ、心身コントロールのカギである。呼吸法はヨガ行法の中心である。>
<ヨガでは「生命が神である」と考える。すべての中に神が存在する。>
<食べないほど幸せである。食べる工夫ではなく、食べない工夫をしろ。>
<腹が減るほど調子が出るのが本当の健康体>
・沖先生の第一声は、忘れがたい。若い私にとって、まさに目からウロコでした。
だれでも、人並みに食べたい。そうすれば幸せ。そう信じて、額に汗して働いているのですから。それを、ヨガでは「食べるな!」というのです。天と地がひっくり返るとはこのことです。
しかし――。今、私は確信します。人は、食べないほど、幸せなのです。
「空腹を楽しめ!」
この沖先生の言葉も、ヨガの神髄を表しています。
「腹が減るほど調子が出るのが本当の健康体だ!」
私は断食や一日一食を実践して、まさにそのとおりと確信します。
ファスティング(断食・少食・一日一食)は、万病を治す妙法であるーー。
これは、ヨガの奥義です。5000年以上の歴史を誇る実践科学、それがヨガです。その到達した結論が、ファスティングなのです。
人生の幸福も治病も“食べない”ことで、達成されるのです。
現代医学も、現代栄養学も、声を揃えてこう叫びます。
「餓死しますヨッ!」
医師たちは誤った西洋医学を学び、栄養士たちは誤った栄養学を学んできたのです。
<命が喜ぶ“至上の幸福”>
・ヨガの究極の目的は「生命が喜ぶ」ことです。ヨガが「食べない工夫」を説くのは、それが「生命が喜ぶ」ことに通じるからです。
具体的に「食べない智慧」の恩恵をあげてみます。
(1) 万病が治る:これは、万病の原因が“体毒”だからです。それは代謝能力を超えるほど食べたことで、身体に留まります。断食すれば、“体毒”はすみやかに排泄され、身体はクリーンに自己浄化されます。病気の原因の毒素が排出されれば、病気が治るのは当たり前です。
(2) 生命力が高まる:“体毒”が排泄され、自己浄化されれば、身体は宇宙からいただいた理想状態に戻ります。すると、自然治癒力、免疫力、身体能力、精神力、直感力、生殖力……あらゆる生命力が最高レベルに高まるのも当然です。
(3) 精神が安定する:断食や一日一食の人たちに共通するのは、“怒らなくなった”“落ち込まなくなった”“許せるようになった”という心の変化です。
(4) 仕事がはかどる:「たべなきゃ仕事にならんだろう」と思うかもしれません。しかし、逆なのです。心身能力が高まり、身体も頭も冴えて驚くほど仕事が進むのです。
(5) 睡眠時間が短くなる:一日三食なら9時間、二食なら6時間、一食なら3時間の睡眠ですむようになります。食事、睡眠は3分の1、仕事、人生は3倍楽しめるのです。
(6) 食費がかからない:これは、いうまでもないことです。
(7) 子宝に恵まれる:ファスティングは男女ともSEX能力を高めます。
(8) 若返る:長寿遺伝子(サーチュイン)の発見で証明されました。「食べないから若い」、「食べるから老ける」のです。
(9) 感性が豊かに:直感力、創造力が高まるため、学問、芸術、創作活動などの能力が花開きます。
(10)社会が平和に:「食べない」と心が平和になります。
<身体が教えてくれる食べ間違い>
<丈夫になるのに重要なことは、いかに少なく食べるかの工夫である>
<症状からわかる適した食べ方、栄養素>
▼異常な食欲:やたら食べたい、甘いものが欲しいなどは、運動不足や心の乱れの現れ。
・栄養素は、多すぎても少なすぎても体調に影響します。
沖先生はこれらの対処法として断食を勧めています。身体がクリ-ンアップし、真に必要な食物が直感的にわかるようになります。
<ファスティング(少食・断食・一日一食)は、万病を治す妙法である――。 >
・沖正弘導師――沖ヨガの開祖であり、ヨガの指導者として、国際的に有名です。沖先生との出会いが、私のその後の人生を決定づけました。
・ヨガは約5000年以上前にインド地方で生まれたと伝えられます。
それは、心身の調和を理想とする哲学であり科学です。その目的は「自分で自分の肉体や精神をコントロールする」ことです。言い換えれば「どんな過酷な環境に置かれたときでも、それに耐えられる肉体と精神をつくる」ことです。つまり「人間という生物の持つ能力を最大限に発揮する方法」なのです。
ヨガという言葉は、古代サンスクリット語で「つなぐ」という意味です。いったい何と何をつなぐのでしょう?
それは、「宇宙」と「人間」をつなぐのです。自分が大宇宙の一部であると体得する。そこから感謝と愛が沸き起こってきます。
ヨガの基本の教えは2つあります。
「いつでも感謝し、いつでも笑える心を持ちなさい」
この教えを体得できれば、あなたの命もいききとよみがえってくるでしょう。
<慢性病の治し方>
<慢性病とは、人格病、生活病なり。生活を変えれば、体質も気質も変わり治ってしまう。>
・ところが、習慣だとか、癖だとか、一つの条件が固定すると、同一状態を続けます。同じ状態が続くから『慢性』という言葉を使うのです。異常が固定したということは、体質が異常な性質になっているということです。このように、慢性病は病気というより、異様な体質と気質が固定化している状態であると考えるべきです。
・「慢性病から救われる第一の方法は、停止している状態を変化させることです。同じ生活、同じような身体の養い方や使い方をしているから、慢性病になるのです。
だから、救われるには、生活を変えることが、そのカギです。生活を変えれば、体質も変わり、気質も変わります。これにより、慢性病は治ってしまうのです」
<クスリで治らぬなら、「医・食・住」を変えよ>
・「慢性病という言葉の『病』というイメージから、『薬』を連想させますから、治らないのです。薬を飲んで、習慣性が変わるはずがありません。いくら注射をしても、鍼を打っても、癖が治るはずはなく、考え方も変わるはずがありません」
<生活を変えるには、心を変える>
・「今まで、好きなものばかり食べていた人は、嫌いで食べたこともないものも食べてみます。今まで、こういうことばかりしていて、他のことをしなかったという人は、その『しなかった』ことをやってみるのです。生活を変えること、慢性病はなくなってしまうのです。生活を変えるには、心を変えることがそのカギです」
<ガンはこうすれば治る>
<私自身、ガンをわずらい、13年かけて治した。私の指導で筋腫やガンの治った人々が無数いる>
<ガンは血液浄化と延命装置である>
・森下博士は「ガンは血液浄化装置」と言います。ガンも他の病気と同じく、“体毒”から発病します。そして、その毒素が最大限に身体を侵した状態になったとき、発病するのです。そのとき、血液も“毒”で汚れています。放置しておくと敗血症を起こします。敗血症とは血液が腐敗する病気で、発症すると多くの場合1週間以内に死亡します。
・身体は、その最悪の事態を回避するために、自身の弱った部分で、その“毒”を引き受けるのです。早くいえば“ゴミ捨て場”を作るようなものです。すると血液中の“毒”は、そこに留まっていき、血液は浄化されるのです。そして敗血症で急死という最悪のケースを避けられます。「だから、ガンは延命装置でもあるのです」(森下博士)
つまり、ガンが命を救ってくれ、命を長らえさせてくれている。ガンにも存在する理由があるのです。
・私が敬愛するもう一人の医師、新潟大学名誉教授の安保徹博士の理論も明快です。
「ガンは低血流、低体温、低酸素の場所にできる」。だから、まずはこれらを改善することがガンを快方に向かわせる秘訣なのです。
<断食でガンは真っ先に消える>
・森下博士は、ガンを治すベストの方法はファスティングと断言します。
「身体を飢餓状態にすると、体細胞は血球細胞に戻ります。これを異化作用といいます。身体は、害を受けた組織を血球細胞に戻す働きがあります。だから、断食をすると、真っ先にガン細胞が血球細胞に戻り、排泄されていくのです」(森下博士)
私も実際に、わずか4カ月の断食療法によって直系10センチのガンが消滅した事例を知っています。
・断食が病気を治す根本原理は、その排毒作用です。ガンという毒素は、最優先で排毒されていくのです。ただし、ガンが育った背景には、誤った生活習慣があります。それも並行して正すことは、いうまでもありません。沖先生も同じ主張をしています。
「ガンは細胞の弱い所にできるものである。弱っている細胞は萎縮して、血行が悪く、栄養も酸素も不足している。断ち、捨て、離れることで、日常生活の習慣を一度、ブチこわして、違った角度から生活を見直すことが効果的である」
生活改善とは、当然、心の改善もともないます。
「ガンになりようのない血液と細胞と心を持てば、心配することはないのである」
・われわれは「ガンは治らない」と“洗脳”されています。だから、告知の瞬間から恐怖で落ち込む。すると、ガンと戦うナチュラルキラー(NK)細胞が急減します。
自らガンを完治させた沖先生は言い放ちます。
「私は病人面して寝ることをしなかった。かえって、意識的に、人も驚く超人的な生活を続けることを心がけた。これが治るコツである」
さて最後に沖先生が勧めるガンを治す食事をご紹介しておきましょう。
「酵素、カルシウム、ビタミンおよび植物酸を多くし、偏食のない少食にする。脂肪を少なく、玄米、海藻、生野菜をとる。手軽で一番良い方法は、生食、自然食、断食をくり返すことである」
<病はチャンスだ>
・ヨガは病や悩みを、自己改造進化の教師と考える。
・「このガンが、本格的にヨガの修行をやってみる決心をつくってくださった」(沖先生)
<胃弱な人の治療法>
・胃弱の人は、胃に無理をかける。姿勢が悪い。神経が苛立つ。この3つに対応する治し方をすればよい。
<万病を治す第一歩はファスティング>
・「胃に無理をかける」とは、早くいえば“食べ過ぎ”です。
だから、まず「食べなければいい」のです。つまり「胃を休ませる」。このファスティング(断食)で、ほとんどの胃病は治ります。なんとあっけないことでしょう。
その他、腸炎、下痢などの消化器疾患も「食べなきゃ、治る」のです。
・万病を治す第一歩は、ファスティングなのです。それなくして、いかなる病気も治りません。
まずは、朝食を抜く半断食をお勧めします。これでも、相当胃は楽になるはずです。半断食ができるようになったら、一日一食にしてみます。それをクリアしたら、三日断食に挑戦しましょう。
・ちなみに「食欲が出ない」「疲れやすい」「だるい」のは、ビタミンB₁、B₃などの不足です。これらは、玄米や小麦胚芽などに多く含まれます。つまり、精白した米や小麦粉、白パンなどを食べているために起こる一種のカッケ症状です。
日ごろから未精白の穀物、雑穀、胚芽パン、さらにゴマ、木の実などを食べる習慣があれば、このような症状とは無縁に過ごすことができます。
<血圧はコントロールできる>
・断食をし、深呼吸を繰り返す。この2つが、血圧調整の決め手である。
<菜食は血圧を下げ、脳卒中などを防ぐ>
・高血圧の人は、まず食生活に問題があります。例外なく過食、美食、肉食の人が多い。食べることが無二の楽しみなのですね。しかし、楽あれば苦あり。今度は、そのツケの高血圧で苦しむことになります。そういう人は同時に糖尿病、心臓病の気もあります。結論からいえば、まず食生活を改めなければ、高血圧は治りません。
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