自分で管理できなくなる理由として多いのが「認知症」です。65歳以上の認知症の方は約600万人(2020年)と推計され2025年には約700万人と65歳以上の約5人に1人が認知症の推計。(8)

『ヒーリング』  癒しの伝説と神秘の技法

草野巧     新紀元社    2009/8

<神秘の宇宙エネルギー「マナ」が集まるハワイ>

<独自の魔術的文化を築いた古代ハワイ人>

・ハワイが、「マナ」と呼ばれる超自然的エネルギーを発するパワー・スポットが数多くあることで有名である。

 これはハワイの伝統と関係がある。

 古代ハワイ人たちは文字を持たなかったため、1778年にヨーロッパ人ジェームズ・クック(1728~1779)がやって来る以前のハワイの歴史については、明確なことはわかっていない。

一般にいわれているところでは、ハワイの島々に最初に人が住みついたのは7世紀ころのことで、それは南太平洋ポリネシアのマーケサス諸島方面からやってきたという。次いで、12世紀ころに今度は同じポリネシアのタヒチから、大量の移民がカヌーに乗ってやってきたといわれている。

・こうしてハワイに住むようになった人々は、故郷を文化をもとにしながら、ハワイの環境に合わせ、独自の魔術的な文化を築いた。

 この魔術の中心にあったのがポリネシアやメラネシアに共通の超自然的エネルギー「マナ」だった。

<古代ハワイ人が信じた超自然的エネルギー「マナ」>

・ハワイの魔術的文化の中心にあった超自然的エネルギー「マナ」とは、これがあればどんなことでも可能になるという魔術的パワーの源といっていい。

 古代ハワイ人の考えによれば、戦争である戦士が活躍するのは彼の槍が大量のマナを持っているからだった。また、リーダーが立派な働きをするのも、彼が大量のマナを持っているからだとされた。

・古代ハワイにはカフナと呼ばれる一種の魔術師の階級があったが、彼らは自然界のマナを自由に操ることができる人々だと考えられていた。実際、カフナたちはマナを操ることで、天気を変えたり、漁の前に魚群を呼び集めたり、未来予知をしたり、テレパシーで他の地域の人々と通信したりできたといわれている。

 カフナの中にはヒーリングを専門にする者もおり、食餌療法、呼吸法、さらに様々な超人的な術を用いて人々の病気を癒したが、これもまたマナの力によるものとされた。

 とすれば、古代ハワイ人にとってマナを集めるということがとても重要なことになるのは当然のことだ。

・これについて古代ハワイ人たちは、マナは基本的にあらゆるものに宿っているが、自然界の中ではとくに洞窟、谷、滝、石、神の聖地などに大量に宿っていると信じていた。

 こんなわけで、ハワイには古くからマナ・スポットとでもいうべきパワー・スポットが数多く存在していたのである。

 ところで、マナを中心とした古代ハワイの魔術的精神文化は現在では「フナ」と呼ばれ、数多くの人によって研究が進められている。そして、「フナ」の中に、現在でも参考になるような興味深いヒーリングの教えがあったこともわかっている。

<癒しの海カブェヘヴェへ>

・オアフ島のワイキキ・ビーチといえばハワイでも最も有名なビーチだが、このワイキキのほぼ真ん中あたり、現在ハレクラニ・ホテルとアウトリガー・リーフ・オンザ・ビーチホテルの間あたりにある海の一角は、古代ハワイ人がカブェヘヴェへと呼んだ癒しの海であり、強力なマナの宿る場所だったといわれている。

<ヒーリング・ストーンと魔法使いの石>

・ハワイにはカブェヘヴェへのほかにも、ヒーリング効果が高いといわれるパワースポットが数多くある。

 古代ハワイ人たちは、石は自然物の中でも強力なマナが宿りやすいものの一つだと考えていた。

<魔法使いの石カフナ・ストーン>

・ワイキキのタヒオビーチの片隅にある四つの石である。言い伝えによると、16世紀ころにタヒチから強力な4人のカフナがやってきて大勢の病人を癒したことがあった。また、彼らはハワイの人々に特別なヒーリングの技術も伝授したという。

<ワヒアワのヒーリング・ストーン>

・オアフ島の小さな町ワヒアワで、道路わきの白い祠に安置されている3体の石である。

 ハワイアンの言い伝えでは、これらの石はもとは町の近くにある王家の聖地クカニロコにあった。あるとき、カウアイ島から飛んできた2人の姉妹がこの石に神聖なマナを吹き込んだ。それ以来、これらの石は奇跡的なヒーリング・パワーを発揮し、この石に触った数多くの人々の病気が癒されるということがあった。このため、大勢の人々がクカニロコに押しかけるようになったが、クカニロコは王家にとって特別な場所だったので、1920年代になって、これらの石は現在の場所に移されることになったのだという。

<クカニロコのバース・ストーン>

・クカニロコはオアフ島の遺跡の中でもとくに重要なものの1つである。これはワヒアワ郊外の高地に残された数十個の岩の遺跡で、11世紀から18世紀までのおよそ700年間、オアフ島の王族たちが出産に利用した聖なる場所である。

<ヒーラー養成寺院ケアイヴァ・ヘイアウ>

・ハワイ語の「ヘイアワ」には寺院・祭祀場という意味がある。寺院や祭祀場は聖なる場所なのだから強力なマナが宿っているのは当然で、ハワイ各地にある「○○・ヘイアウ」と名のついた遺跡はすべてパワー・スポットといってもよい。

 オアフ島・アイエアの丘の木々に覆われた場所にあるケアイヴァ・ヘイアウもそのような遺跡の一つだが、ここはとくにヒーリングと関係の深いヘイアウとして有名である。

<ハワイの“駆け込み寺”プウホヌア・オ・ホナウナウ>

・古代ハワイには“カプ”と呼ばれる数多くの宗教的な戒律があった。これは決して犯してはいけないタブー(禁止事項)のことで、これに違反するとほぼ確実に死刑になるという厳しいものだった。

 とはいえ、古代ハワイには厳しいカプがあったと同時に、そこへ行けば絶対に救われるという場所もあった。“プウホヌア”と呼ばれる聖域がそうである。

 プウホヌアはハワイ語で“逃れの地”という意味で、日本のいうところの“駆け込み寺”のような場所といっていい。

・プウホヌア・オ・ホナウナウはハワイに残る遺跡の中でも最重要なものといってよく、現在は国立公園に指定されている。そして、新たに再建された、伝統的な家や建物、寺院などを見ることができる。

<火の女神ペレとキラウエア火山>

・その注意は、キラウエア火山に住むといわれる火の女神ペレに対する崇拝にはっきりと現れている。

 女神ペレは非常に美しく、恋多き女といわれ、現在のハワイで最も人気の高い神だが、それと同時に最も恐ろしい神だとされている。

 女神ペレは現在はキラウエア火山のハレマウマウ火口に住むとされているが、もともとはタヒチに住んでいたという。伝説では、11世紀ころに、家族とともにこの地に渡ってきたという。

・ハワイの超自然的なパワーであるマナは、ときに神々の精神といわれるような神聖なものである。そのマナを得ようとするなら、ハワイの伝統に対して十分な敬意を払うのはまったく当然のことなのに違いないからだ。

『「ハワイアン・マナ」71の教え』 

「マナに溢れる人々」に幸運は寄って来る

朱実カウラオヒ    実業之日本社   2008/6/28

<「マナにあふれる人」に幸運は寄ってくる>

・もともと日本はハワイ同様「万物に神が宿る」と考える霊性の高い国でした。

<ハワイで知った「フナの教え」と「マナ」>

・でも、ハワイの居心地のよさは、気候のよさだけでは語りつくせません。住んでいるハワイアンたちと交流を持つたびに、日本にいたときよりずっと開放的になっている自分に気づくのです。ハワイアンたちのアロハスピリットにふれるうちにハワイという島の持つ“何か”を知りたくなって私は、さまざまな文献にあたりました。その過程で知ったのが「フナの教え」と「マナ」でした。

<ハワイアンの叡智の結晶「フナの教え」>

・18世紀末から19世紀末のハワイ王朝を経て、1898年、ハワイはアメリカ合衆国領となります。急激に近代化が進められる中、フナの教えはどんどん失われていきました。そんなハワイ古来の叡智に気づいたのがアメリカ本土からやってきたマックス・フリーダム・ロング氏やサージ・カヒリ・キング氏らです。彼らは、「こんなすばらしい哲学が失われてはいけない」と、ハワイのカフナたちに取材し、カフナの知恵を現代に生きる思想としてまとめました。

・ちなみにカフナとは、「フナの教えを司る人」という意味。ネイティブアメリカンのメディスンマンにも似ています。カフナには、さまざまな得意分野があります。ロミロミという霊性の高いマッサージで人を癒すカフナもいれば、人間関係を正しい方向に導くホーポノポノという儀式が特異なカフナもいます。

 カフナたちは、さまざまな力や知恵を使って人々を正しい方向に導こうとしました。カフナの知恵は、現代に生きる私たちにも、とても役にたつものです。

<ものみなすべてに「マナ」が宿る>

・マナというハワイ語を日本語に訳すのはとても難しいことですが、簡単にいえば、生命力とかスピリチュアルなエネルギーといった意味でしょうか。ハワイアンは、古来、「ものみなすべてにマナが宿る」と考えました。

・ハワイの日本人スピリチュアル・セラピストの開拓者の一人であるという、強烈な自負と誇りは、マナとともに生きる私の支えとなっています。

<フナの7原則>

1、IKE(イケ) 世界はあなたが思うとおりにある

2、KALA(カラ) 限りというものはない

3、MAKIA(マキア) エネルギーは意識が向かうほうに流れる

4、MANAWA(マナワ) 今が力のときである

5、ALOHA(アロハ) 愛するとはともに幸せであること

6、MANA(マナ) すべての力は内から出る

7、PONO(ポノ) 効力が真実の尺度である

『フナ古代ハワイの神秘の教え』

(シャーロット・バーニー)(ダイヤモンド社)  2005/4

<ハワイのフナとは?>

・古代ハワイには、さまざまな分野の専門家である<カフナ>と呼ばれる人たちがいました。彼らは霊的な存在と交信し、その力を借りて予言や治療を行うシャーマンや魔術師の役割を果たしていたのです。カフナが自分たちの知恵を<フナ>と呼ぶことはありませんでした。<フナ>という言葉を使ったのは、ハワイ文化の研究家マックス・フリーダム・ロング(1890-1970)でした。彼は、長年の研究で少しずつ解き明かしたハワイの神秘的な教えに、ハワイ語で「秘密」を意味する<フナ>という名前をつけました。そして、一連の人気著作で、フナの教えをわかりやすく説明したのです。

<憑依>

・霊が人間に取りつく現象<ノホ>は、ハワイアンには馴染み深いもので、ハワイの伝説にも多く登場します。先祖の霊やカフナによって送られた生霊が人々に取りつくこともあるといわれています。

次のような状況のときは、霊に取りつかれたり、その影響を受けやすくなるといわれています。アルコール中毒だったり、ドラッグや精神安定剤を使っているとき。ネガティブな考え方や話し方をしたり、罪悪感にさいなまれているとき。心身ともに疲れているとき。

<憑依されないために>

霊にとりつかれないためには次のことを実行しましょう。

1、 ポジティブに考えて話しましょう。

2、 ネガティブな人々との関係を絶ちましょう。

3、 アルコールやドラッグをやめ、バーを避けましょう。

4、 ベーシック・セルフから罪悪感を取り除きましょう。

5、 自分自身と他人を許しましょう。

6、 マナを満たした塩をひとつまみ入れたお風呂に入りましょう。

7、 自然の中で過ごしましょう。

8、 栄養のある食品、ビタミンを摂取し、運動をして体力を保ちましょう。水をたくさん飲みましょう。マナを増やすために深呼吸をしましょう。

9、 「私は自由で私のマナは強い」あるいは「私の身体には神が宿っている」などポジティブなアファーメーションを繰り返しましょう。

10、 首に赤サンゴをつけましょう。

・ 亡くなった血縁者が守護霊として留まることがあるかもしれませんが、ポジティブに考えて行動する健康な人が霊に取りつかれることはありません。霊にとりつかれないようにするにはマナを高め、ベーシック・セルフからコンプレックスやネガティブな考えを取り除き、ハイセルフと深くつながることが重要です。あなたや知り合いが霊に取りつかれていると感じたら、フナのベテランや祈祷師に頼みましょう。

・フナの教師であり、有名な祈祷師でもある、ジャック・グレイは、取りついた霊をはらうだけでなく、その状況を招いたそもそもの問題を解決することが重要だと信じていました。グレイは、除霊をする場合、霊にとりつかれた人が彼からフナを学ぶことを条件にしていました。

『秘密結社』

綾部恒雄  講談社   2010/10/13

<異人と祭祀的秘密結社>

・メラネシア又はポリネシアの社会生活の概念となるものはいわゆる秘密結社である。

・そのようなメラネシアやポリネシアの秘密結社の考察は、その様相、変型、フォークロア化の点で、日本文化史に与える暗示はきわめて深いと述べている。

1. 異人が幾度にか、季節を定めて訪来したこと。

2. 異人は先住民より亡魂、又は死者そのものと考えられたこと。

3. 異人は海の彼方から、来るものと信じられたこと。後には、山中の叢林より来るとも信じられるに至ったこと。

4. 異人は畏敬されつつも平和的に歓待されたこと。

5. 異人は食物の饗応、殊に初成物を受けたこと。

6. 異人は海岸地に住まずして山中の叢林に住みしこと。

7. 異人はdual  organization の構成の原因となりしこと。

8. 異人が土民の女と結婚する必要ありしこと。

9. 異人とその女との間に出来た子供が特殊な社会的宗教的性質を有せしこと。

10. 異人は入社式、男子集会所の起源をなしたこと。

11. 異人はその異人たることを表徴する杖、及び「音」を有せしこと。

12. 仮面が男女二つあること。女異人が山中に住むということ。

13. 異人が訓戒、悪事摘発をなし、豊作をもたらし、又はもたらさしめんことを任務としたこと。

14. 異人が季節殊に収穫季、冬至に関係したこと。 

15. 異人は季節が来ると、その出現を期待されたこと。

16. 異人若しくは神は常に村にとどまらないと信じられたこと。

17. 異人の出現の際は女子、子供は閉居したこと。

18. 異人のタブーが財産の起源となったこと。

19. 異人がフォークロア化して遊行歌舞伎団となったこと。

20. 遊行人は異装し、杖と音とを有し、饗応を強制し、或は掠奪を敢えてし得ること。

21. 遊行人が神話、神の系譜を語り、或は之を演技で表現すること。多く季節と関係して。

22. 遊行歌謡団から伊達者(man―woman)が発生したこと。

23. 彼等は民間信仰に於いては、侮蔑されつつも亦高き階級に属すとされたこと。

・すでに触れたように、岡の考察はメラネシアの社会史を範例として行われたのであるが、これらの異人にまつわる表象、状況、発展について暗示された諸項目は、アフリカの祭祀的秘密結社の成立の事情を辿ることによっても、確認することができるのである。

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■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■

(2025/5/4)

・いわゆる「2025年問題」とは、団塊の世代が後期高齢者になるということですが、それは死亡者も増えてくるということです。昨年1年間の

「「孤独死」7万6千人超 初の統計 うち65歳以上が5.8万人」と報道されていますので、さまざまな社会現象になってくるようです。

社会的にも高齢者問題や介護の問題が、メディアに多く取り上げられますし、図書館の「高齢者コーナー」も整備されてきています。このブログでは、「高齢者」関連は、少なったのですが、私自身「高齢者の問題」を勉強していこうと思っています。高齢者問題に対応して、さまざまな制度、団体や法人ができてきています。

・「「2025年問題」とは、西暦2025年以降、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、我が国が超高齢化社会になることを指します。 団塊の世代の人口は、現在約800万人です。 厚生労働省の試算では、この方々が75歳以上になると、現在約1,500万人の後期高齢者人口が、約2,200万人に膨れ上がるとのことです」と指摘されています。

<●●インターネット情報から●●>

朝日新聞、2025/4/11

「孤独死」7万6千人超 初の統計 うち65歳以上が5.8万人

昨年1年間に自宅で亡くなった一人暮らしの人は全国で7万6020人で、このうち、死後8日以上経過して見つかった人は2万1856人に上った。警察庁が11日、初めて年間を通じての統計を発表した。

警察庁によると、昨年に警察が取り扱った死者20万4184人のうち一人暮らしで自宅で亡くなった人は4割近くの7万6020人だった。年代別では、65歳以上の高齢者が5万8044人で、8割近くを占めた。10代でも62人、20代でも780人いた。

 死亡してから数日以内に発見される人が目立ち、4割近くが当日か翌日に発見され、7割超は1週間以内に見つかっていた。一方で、死後8日以上経過して発見された2万1856人のうち、1カ月以上は6945人、1年以上は253人いた。死後8日以上経過したケースでは、男性が8割を占めた。

(2025/4/24)

・医療に関しても著者は医者ですから、さまざまな見解を持っているようです。そして、著者は医療以外の政治や経済、教育、社会問題についても、個人的な見解を持っていますので、興味深いものです。

・「私の著書『80歳の壁』で、「もっとも高齢者に支持されたのは、「高齢者は免許証を返納する必要はない」という件です」と著者は述べています。高齢者の車の事故で悲惨な事件が増えましたので、「免許証の返納」という社会的な現象が出てきました。高齢者の免許証は、さまざまな機能テストを受けてから、発行されますでの、強制的な免許返納もあるのでしょう。「高齢者は免許証を返納する必要はない」と著者は述べていますが、議論のあることでしょう。

 過疎地では、「免許証が絶対的に必要」というところもあり、免許証返納をしないように、健康維持や体力維持に気をつけたりしているようです。 免許返納が死活問題の人も増えてくることでしょう。

高齢者向けの本が増えていますので、できるだけ注意して見ていきたいと思っています。

「団塊の世代の人が全員75歳以上の後期高齢者となる2025年問題。この世代は1947年から1949年生まれの第1次ベビーブーム世代で、約800万人です。この世代が後期高齢者になることで、医療、介護、社会保障費の増大、労働力人口の減少など、様々な社会経済問題が生じる可能性があります」と指摘されています。社会問題もさまざまに増えていますが、その背景は私たち一般人には、理解不能なことが多いようです。

インタ―ネット情報によると、

「警察庁は1日、2023年に運転免許証が自主返納された件数は38万2957件だったと発表した。 前年から6万5519件減り、4年連続の減少となった。 75歳以上が返納したケースは、全体の約68%を占める26万1569件だった。2024/03/02」と報道されています。

・著者は、アマゾンで見ると75冊の本を出しており、内容は医療に限らず様々です。

著者は、この本では以下のように述べています。

◎コレステロール値が高い人ほどガンになりにくい。

◎コレステロール値がやや高めの人が一番長生きしている。

◎170くらいの血圧の高齢者が薬を飲まなくても、90パーセントの人は5年後に脳卒中になっていない。

◎瘦せ型の人はやや太めの人よりも、6~7年も早く亡くなっている。

◎心不全だけではなく、急性肺炎、透析、肺気腫、心筋梗塞、ガン、脳血管障害、糖尿病などにおいて、瘦せている人より太っている人のほうが長生きする。

◎糖尿病の人のほうがアルツハイマーになりにくい。

◎脳卒中の予防のためには、魚よりも肉を食べることが大事。

◎長生きしたいとか、元気になりたいのなら、いちばん大事なのは栄養だ。

◎人間は臓器別ではなく、総合的に見た時に健康になれるかどうかが大事。

◎医療にかかっていれば長生きできるというのは思い込みかもしれない。

◎高齢者は免許証を返納する必要はない。

◎老後のことを考えたら、参照点は低いほうが幸せが待っている。

◎人生の幸福度が最高値に達するのは、82歳以上である。

◎高齢者だって現役の消費者だ。

◎医者とか雑誌の作り手が考えているよりも、お年寄りはずっとインテリだ。

◎日々を楽しく暮らす、という発想が大事。

(2025/2/16)

・著者は、40年間、人間の潜在能力、世の中の仕組みや、神様の考え、宇宙法則等を考えてきたそうです。その経験から逆説的な特異な見解が生まれたようです。例えば「自分の人生は、自分がプログラムを作って生まれてきたのだ」という概念は、なかなか理解できません。特に「自分の不幸の人生を自分が、プログラムして生まれてきた」というアイデアは、私たち一般人には、よく分かりません。

が、「どんな時でもポジティブな思考が大事」のようです。ポジティブな思考様式で楽しく人生を送りたいものです。

・しかしながら、著者は127冊の書籍を出版し、ベストセラーも出し講演会活動も盛んにやっていたそうです。2011年10月に亡くなられましたが、関係者は活動しているといわれます。

「感謝や“ありがとう”についての言説」等は参考になりますし、40年間の思考結果・思考法は非常に貴重です。残りの本も数冊見てみたいと思っています。

・ウィキペディアによりますと、「学生時代から人間の潜在能力やESP現象、超常現象に興味を持ち、心学などの研究を行っていた。講演は、年に約300回の依頼があり、全国を回る生活を続けていた。

『「そ・わ・か」の法則』『喜ばれる』など、著書にベストセラー作品が多数」とのこと。

・「人生訓」や「自己啓発書」「成功本」は、非常に多く出版されています。本屋や図書館でも大きなジャンルを占めています。需要があるからでしょう。悩める人々も多いようです。

自己啓発書や成功本は昔から特にアメリカで発展したといわれます。クリスチャン・サイエンスやニューソート等の新しい思考様式が人気を呼んだようです。

近年では「引き寄せの法則」に関して多くの書籍(1000冊以上)が出版されたようです。

「自己啓発本」も実生活で実践するとあまり効果的ではないという話もよく聞くところです。3次元社会では、4次元の思考の影響力はすぐには効かないようです。やはり思考方式を変えるべきなのでしょうか。

「成功本で強調されるアファメーション」も著者によれば、

「努力型の「自己啓発セミナー」などでは、「強く念じ続けていると、いつか、それが叶う」という考え方を教えていますが、私は、この考え方にあまり賛同していません。なぜなら、「希望通りにならないことのほうが非常に多い」からです」と書いています。

・この本で著者は、「私が40年間、研究した結果、「ひとつの結論」が得られました。「ありがとうを言ったものが、すべて、あなたの味方になってくれる」ようです」、「40年間、宇宙の法則を研究してきた結果、「どうやら神様は、やる気のない人を後押ししているらしい」ということがわかりました」、「あらゆることに、「不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」を言わなくなります」、「人は、生まれる前から、「自分の寿命」を「自分が書いたシナリオ」で決めてきているらしいのです」、「心を込めなくても大きな効果が得られるのが、「ありがとう」のすごいところだと思います」、「「ありがとうの法則」とは、自分が自分の力で生きているのではなくて、「あらゆるものの支援によって生きている」ことがわかることです」、「どうも私たちは、自分の人生を、生まれるときから死ぬときまで、すべて、こと細かにシナリオに書いてきたらしい」と主張しています。

(2018/12/31)

・アメリカ人は「自己啓発書」や「成功本」をよく読むといわれます。物質文明の一番進んだ資本主義の国ですが、キリスト教会の力も社会全体に浸透しているといわれます。精神世界の関心も非常に高く、さまざまなスピリチュアル・ヒーラーやカウンセラーが活動しているようです。キリスト教や宗教の社会における影響力は大きいといわれます。日本でも宗教に傾倒する人びとは多いようです。

そこで日本でも米国の「自己啓発書」や「成功本」が盛んに翻訳出版されています。よく売れているからでしょうか。Amazonの「洋書」に「self-help」といれますと6万冊以上が分かります。「success book」では、5万冊以上です。日本の「本」では、「自己啓発書」で2000冊以上が分かります。「成功本」では1万冊以上です。物凄い量のようで、新刊書も多いといわれます。アメリカでは「潜在意識を活用して、成功する」という類の本が、ニューエイジの思想の本としてよく読まれていたようです。「超太古にシリウス星人は、思念でモノを作る」能力を持っていたといわれます。そのようにニューエイジでは潜在意識を利用して、この世で成功をするというような思想ができたのかもしれません。日本でも「引き寄せの法則」というアイデアが非常に人気となり、amazonでは1000冊以上の「引き寄せの法則」に関する書籍がわかります。

しかしながら「アファメーションは現実世界では効果がない」といわれます。当然ながら、いくら「成功を念じても」行動をしなければ結果がでないというとことでしょう。アファメーションは、「あの世」で100%効果的ですが、「この世」では、あまり効かないと指摘されています。

・精神世界の本は、世界中でも読者の多いジャンルといわれます。物質文明が最高度に発達している米国でも、キリスト教等の宗教や、ニューエイジのカルト、成功本の自己啓発書等のいわゆる「精神世界の本」が非常に読まれているそうです。『30冊の本』は山川夫妻が選んだ精神世界の愛読書のようです。「引き寄せの法則」とか「波動の理論」、「潜在意識の活用」、「アファメーション」とさまざまな手法があります。しかしながら、理論と実際の乖離は大きいといわれます。

・当然のことながら、自己啓発書や成功本は、100%の成功の確率の保証は、ありません。ところが、ヒーリングとか中国式の「気功療法」においては、かなりの難病奇病を治療したという本が少なくないようです。まさに西洋医学が治療できない難病を、どの程度の確率かは知りませんが奇跡的に直すといわれます。精神療法のヒーリングとか欧米では、ヒーラーが活躍していると指摘されています。私たち一般人は、この分野については当然詳しくはありません。「気のエネルギー」を知る必要があるのかもしれません。中国でも西洋医学の地位が急速に高まっているとはいえ、依然として漢方薬や気功療法等の東洋医学が根強い力を持っているといわれます。日本では特にヒーラーというと、エネルギー療法、手当て療法、霊能力による治療を行う者を指すことが多いといわれます。

・インタ―ネット情報によると、

「セラピストの種類の考え方」

かつてセラピストといえば、大きく分けると、アロマテラピーなどの施術を行う「ボディ系セラピスト」、精神療法や心理療法を行う「精神系セラピスト」、気功や霊気などのエネルギー療法を行う「エネルギー系セラピスト」の3種類がありました。

しかし近年は、セラピストの語源「セラピー」が「治療、療法」という意味を持つことから、昔でいうところの「治療師」や「療法士」も、すべて「セラピスト」と呼ばれる傾向にあります。

一例を挙げますと、「スポーツセラピスト(運動療法士)」「フードセラピスト(食育療法士)」「ハーブセラピスト(薬草療法士)」などです。

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