驚くべきことに、すでに飛鳥時代にミトラ教のシリウス信仰からくる聖方位が日本に深く浸透していたのである。(1)
『封印された日本古代史ミステリー』
日本史の通説がくつがえされる50の真説
久慈力 学習研究社 2008/12/30
<歴史ミステリーの主役たち>
・英雄伝説、聖人伝説、復活伝説、身代わり伝説、すり替え伝説、影武者伝説など、歴史ミステリーには、さまざまな共通項があり、それぞれがつながっているようにみえる。なぜだろうか。
歴史ミステリーの主役たち、そして、その主役を作り上げた人々は、騎馬遊牧民族、海洋航海民族、建築工人民族である。彼らは常に新たな放牧地、開拓地、植民地を欲していた。彼らは馬やラクダによる隊商を組み、帆船や漕船による船隊を組んで、季節風や海流を利用、われわれが想像するよりもはるか遠くまで移動した。彼らは自由に国境を越え、植民し、侵攻し、交易し、布教した。陸のシルクロード、海のシルクロードを開拓したのも、彼らである。日本列島に大きな影響を与えた古代のシュメール人、ヒッタイト人、カッシート人、イスラエル人、スキタイ・サカ族、月氏族などが、これらの性質を持っていた。
・歴史ミステリーの主役たちは、シルクロードに植民ネットワーク、交易ネットワーク、宗教ネットワークを築いていた。したがって、彼らによって作られた歴史ミステリーもつながっていた。だから歴史ミステリーには共通項がある。お互いに関連しあっている。
<法道渡来ミステリー>
<シルクロード混合宗教を一心に体現した法道仙人の伝説>
・法道(ほうどう)といっても、あまりなじみがないが、日本の宗教、祭祀に大きな影響を与えている。法道仙人とは、どのような人物なのか。法道伝説というのは、どのようなものなのか。
法道伝説には、生没の年がわからないとか、紫雲に乗って来臨するとか、天龍や鬼神を従えているとか、鉢を飛ばして供物を受けたとか、文字どおり伝説的な要素が多い。だからといって、法道伝説を全面的に否定しさることはできない。
・伝説に彩られているが、法道はインドにおいて、仏教、密教、呪術、仙道、ヒンドゥ教、牛頭天王信仰、東洋化したユダヤ教を修めた神仏混合の権化のような超能力者であり、日本の陰陽道、修験道に強い影響を与えた実在の国際的な宗教家であった、と筆者は考える。
<法道はインドから祇園信仰と祇園祭を伝えた>
・祇園社感神院の縁起では、法道がインドから新羅を経由して、日本に渡来したと伝えている。そのためにスサノオの牛頭天王、新羅からの渡来伝説が結びつくのである。新羅の商人もインドと東南アジアの交易に活躍していた。
・法道が生まれたとされるインドの王舎城は、マガダ国の首都で、釈迦が長く滞在して説法をしたところである。そこには法道の本拠地の聖なる山、霊鷲山という霊山もある。どちらも仏教の黎明の地であり、興隆の地であった。
<斑鳩京ミステリー>
<シリウスを礼拝する方向が聖方位だ>
・驚くべきことに、すでに飛鳥時代にミトラ教のシリウス信仰からくる聖方位が、日本に深く浸透していたのである。ミトラ教とは何か、シリウス信仰とは何か、聖方位とは何かをまず、簡単に説明しておこう。
シリウスとは、いわば「夜の太陽」である。地球からみれば、夜間に輝く星のうちで、最も明るく、最も大きな恒星である。太陽系から8.7光年という遠くに位置しているにもかかわらず、「太陽」といわれるくらい、大きく青白く輝いている。
シリウスは、たとえば、ペルシアの首都ペルセポリスであれば、新年を迎える真夜中に真南から東に20度傾いたところに輝き、その光が差し込むのである。この傾きが聖方位といわれるものである。そして、この日にミトラが誕生したと考えられていた。
・ミトラ教というのは、アーリア人の間に生まれた史上初の世界宗教である。かつてミトラ教を国教とした国々、ミトラ教が盛んであった国々の首都、主要な都市、たとえばギリシア、ローマ、ヘレニズム、メソポタミア(たとえばバビロン、デュラ・エウロポスなどの都市)、ペルシア(ペルセポリスなどの都市)等の宮殿、神殿、墓地、古墳、遺跡などの多くが、聖方位、すなわちシリウスの方向を向いているという事実がある。これは偶然といって無視することができるであろうか。
<斑鳩京は聖方位の都だった>
・斑鳩京が聖方位の都である、と述べると、また、「信じられない」と叫ぶ人が多いだろう。まず、斑鳩京の弥勒信仰の寺院と考えられる斑鳩寺、中宮寺(原中宮寺)、法起寺、法輪寺が聖方位、ないしはそれに近い傾きを示し、斑鳩京の主な宮殿、斑鳩京、中宮、岡本宮などが聖方位を示している。
・斑鳩の地は、飛鳥京とでもいいうるような宮都として存在したのである。弥勒信仰(ミトラ教)に基づく宮都であったと考えられる。道路、水路、建物がいずれも聖方位、すなわち真北から西に20度、真南から東に20度傾いて造られているのである。
・しかも聖徳太子と関係があったと考えられる地域、関係があったと思われる寺社がある地域、たとえば田原元町や川西町、三宅町や安堵町の太子道は、はっきりと一直線に聖方位を示しており、それを意識した道路と考えられ、聖徳太子にちなんだいい伝えや遺跡が残っている。太子自身が、ミトラ信仰、弥勒信仰、シリウス信仰を持っていたと考えられるのである。
<源氏ミステリー>
<新羅の花郎の起源はインドの騎士階級クシャトリア>
・源氏のルーツは新羅の花郎戦士団からインドのクシャトリア騎士団、さらにはメソポタミアのアーリア系戦士団にたどりつくというのが、筆者の見解である。
<新羅では花郎を弥勒の化身とする花郎信仰が盛ん>
・弥勒信仰は朝鮮半島にも中国の北朝経由で新羅へ、南朝経由で百済へ広がった。新羅では戦士団の貴族(クシャトリア)出身の美男リーダーを花郎と呼び、彼らは弥勒の生まれかわりと考えられ、弥勒信仰が急激に浸透した。朝鮮半島では、新羅の真興王が、弥勒の世の実現をめざして、貴族出身の青年たちを花郎集団に組織したのである。
<新羅の花郎集団が日本に亡命して源氏武士団になった。>
・908年に唐が滅亡し、唐貿易に頼っていた新羅も、高麗に攻められて滅亡した。このため新羅の花郎集団は、日本に亡命して源氏武士団になり、その出自を隠すために、清和源氏の系譜を創作していくのである。
<平氏ミステリー>
<平氏はインド・クシャトリアのマラ族が起源か>
・平氏の起源もまた、インドのクシャトリアが主流であるが、源氏とは系統が異なる。彼らの主力はアーリア人とドラヴィダ人の混血のマラ族である。さらにペルシア系の秦氏も平氏を名乗っているようだ。平氏=Heishiは月氏と対応する日氏=Hishiからきているというのが岩田明氏の見解である。平氏の赤旗はペルシアの国旗の赤旗と似ている。平氏は主として海のシルクロードを通って日本列島に上陸、関西に拠点を築き、日本における百済系の平安王朝の傭兵になった。彼らは平姓を名乗り、桓武平氏などの系譜を作り上げた。
<平氏もインドのクシャトリアのいくつかの流れ>
・インド・クシャトリアの平氏にも、いくつかの流れがある。平将門は、カッシート系(アーリア系のカッシュ人)、藤原純友は、ヤードゥ系(カッシート人とカルディア人との混血で人種的には源氏に近い)、織田信長は、マラ族系(アーリア人とドラヴィダ人との混血)と見てよいだろう。関東の足利幕府の足利氏、鎌倉幕府の後ろ盾になった北条氏もまた、平氏の流れである。いずれもメソポタミアのアーリア人がルーツなのである。
<武家の家紋はメソポタミア起源でインド経由>
・以上の理由から源氏、平氏、さらには皇族、豪族などの家紋は、インドのクシャトリア騎士団、メソポタミアのアーリア系王侯貴族の家紋、紋章が多い。
・菊家紋は、天皇家や菅原道真の流れをくむ諸氏の家紋で、インドの蓮華紋、輪宝紋に似ているが、もともとはメソポタミアの太陽紋が起源である。これはもともとシュメールの王家の文様であり、メソポタミアの諸王家もこの紋章を用いた。
<渡来宗教ミステリー>
<ミトラ教はアーリア人の古宗教がルーツ>
・本書では、聖徳太子や斑鳩京、広隆寺や上杉謙信などの章で、何度かミトラ教について触れている。ミトラ教は、正義、契約、盟約、真実などをつかさどる一神教であり、創造神信仰、太陽信仰、光明信仰、救済信仰、軍神信仰などの要素を含む。ユダヤ教、キリスト教、仏教、ゾロアスター教、イスラム教など、さまざまな宗教の土台になっている。
にもかかわらず、ミトラ教がほとんど歴史的に評価されなかったのは、特に、ユダヤ・キリスト教世界によって、徹底的に黙殺されてきたからである。しかし、ミトラ教を理解することなしに、世界史の、そして日本史の真実を語ることはできないのである。
・ミトラ教の起源は、先史時代のユーラシア大陸・東ヨーロッパに居住していたインド・ヨーロッパ語族、すなわち、アーリア系遊牧民であったヒッタイト、ミタンニ、カッシートなどの間に起こった宗教で、紀元前20世紀以前にまでさかのぼる。彼らの南下によって、ミトラ神がイラン、メソポタミア、小アジア、インドなどに持ち込まれ、紀元前15世紀のインドの聖典『リグ・ヴェーダ』、さらにはゾロアスター教の聖典『アヴェスタ』にも盛り込まれたのである。メソポタミアでは、バビロンの主神マルドゥクと集合し、また、太陽神シャマシュと同一視された。
<歴史ミステリーはつながっていた>
・歴史ミステリーの主役たちは、シルクロードに張り巡らされた自らのネットワークを通じて、つながってきた。彼らはシュメール人であり、イスラエル人であり、彼らのさまざまな混血の人々であった。したがって、彼らの作り上げた伝説は、似通っている。
たとえば、釈迦やイエス・キリストや聖徳太子の生誕伝説は似通っている。モーゼとダビデと楊貴妃と秦河勝の出世伝説は似通っている。イエス・キリストや聖トマスや達磨大師の復活伝説は似通っている。イエス・キリストや楊貴妃や源義経の身代わり伝説も似通っている。
<日本神道ミステリー>
<大部分の神社は秦氏系である>
・アジアのシルクロードに進出した古代イスラエル人の末裔である秦氏。彼らは日本の宗教にも多大な影響を与えた。秦氏はユダヤ教以前のバアル信仰から牛頭天王信仰を作った。ユダヤ教を土台として日本神道を作った。ミトラ教と仏教を融合させて弥勒信仰を作った。道教から陰陽道を作った。シルクロードの神仏を融合させて七福神信仰を作ったのも彼らである。
・日本には、八幡神社、稲荷神社、天満宮、諏訪神社、八坂神社、住吉神社、白鬚神社、金毘羅宮など十万以上の神社が存在するが、宇佐神宮につらなる八幡神社、伏見稲荷大社につらなる稲荷神社、松尾大社につらなる松尾神社、上賀茂神社、下鴨神社につらなる賀茂神社なども、秦氏系の神社ということができる。これらの神社の系列も含めれば、現在、秦氏がかかわった神社は、全国に数えきれないほど存在する。
<ユダヤ教と日本神道の類似性>
・ユダヤ教と日本神道は驚くほど似ている。後者のルーツをさかのぼっていけば、前者に突き当たるのである。両者の共通する大枠だけあげておこう。
古代イスラエルの幕屋と神社の構造、伊勢神宮の灯籠などに刻印されるイスラエルの六芒星もマーク、三種の神器の存在、「契約の箱」と御神輿、古代ユダヤ神殿と日本の神社における朱色の尊重、ユダヤ神殿の神官と日本の神社の神職の類似した衣装、ユダヤ教神官の清めの儀式と日本の神社のお祓い、捧げ物としての酒、そして清めのために塩をまく風習などなど。これほど類似が偶然に起きるはずがない。
日本神道の神社とユダヤ教の神殿の構造も、酷似している。
<八幡神はヤーベ神がルーツか>
・八幡神の由来については、北辰(北極星)信仰説、応神天皇説、秦氏弥秦神説などがあり、出現の仕方もさまざまであるが、筆者は秦氏弥秦説をとるものである。それは八幡神が秦氏イスラエル人のヤーベ神に似ていると考えるからである。『失われた原始キリスト教徒「秦氏」の謎』(学研ムーブックス)の中で飛鳥昭雄、三神たける氏は、八幡=ヤハタという言葉は、ヘブライ語のイエフダー(Yehudi)からきており、イエフダーというのはユダヤという意味であり、この説からいえば、八幡神はユダヤ神すなわちヤーベ神になるのである。八幡神は応神天皇を先頭にした秦王国の勢力が宇佐に持ち込んだものである。
<シュメール宇佐王国ミステリー>
<シュメール人が日本列島に祭祀文明を移植していた>
・シュメール人が当時から王朝を形成したかどうかは、断定はできないが、シュメール系の人々は日本では安曇族、住吉族などと呼ばれ、さらにそこから大海氏、海部氏、尾張氏、宗像氏、賀茂氏、津守氏などが分かれた。彼らは、日本列島各地に祭祀遺跡、太陽信仰、巨石信仰を持ちこみ、水軍を組織し、安曇、安心院、宗像、尾張、住吉などの地名を各地に残したと考えられる。
<北九州・宇佐地方に古代シュメール文化の遺跡>
・シュメール人は、日本列島全体、特に福岡、大分、山口を中心にシュメール文字による岩刻文字(ペトログラフ)を残している。
<秦氏はパレスチナのイスラエル人がルーツ>
・殖産民族として、外戚氏族として、天皇家を支えてきた秦氏。彼らはどこからきたのか。彼らのルーツをたどっていけば、シルクロードからオリエントの古代イスラエル王国にまでさかのぼらなければならない。
・古代イスラエルの失われた十支族は、やがて秦氏として、あるいは藤原氏として、あるいは公家勢力に成り代わりつつ、天皇家にも浸透していった。しかし、彼らの植民ルート、その年代、その宗教は必ずしも一様ではなく、多様性に富んでいる。
<旧戸来村イスラエル文化ミステリー>
<旧戸来村に伝わるキリスト伝説>
・旧戸来村に伝わるキリスト伝説によれば、次のように語られている。キリストはゴルゴダの丘で処刑されたことになっているが、処刑されたのは弟のイスキリで、十来塚(渡来したイスラエル人の墓の意味か)には、キリストが埋葬され、隣の十代塚(イスラエル人の代々の墓の意味か)には聖母マリアの形見とキリストの耳と遺髪も埋められている。キリストは中央アジアのシルクロードを通って、樺太から八戸に上陸、五戸、三戸などを経由して、旧戸来にたどりついた。
・さらに、『竹内文書』と天津教で知られる竹内巨麿や『キリストは日本で死んでいる』の著者山根キクらによれば、キリストは十来太郎大天空(八戸太郎天空ともいわれる)と名前を変え、十和利山の迷ヶ平(眉ヶ平ともいう)にエデンの園を作り、地元の女性と結婚、三人の子供をもうけた。その後、キリストは日本各地を巡歴し、百六歳で戸来村で亡くなった。キリストの葬祭はピラミッドの山として有名な十和利山の山頂で風葬にされたとされる。この葬制はいかにもオリエント的である。十和田湖を含め、この地域に十のつく名前が多いのは、ユダヤ人(イスラエル人)を表すJew(ジュー)からくるのであろうか。それとも古代イスラエルの失われた十支族の十からくるのであろうか。
『オリオン座はすでに消えている?』
縣秀彦 小学館新書 2012/12
<神話「オリオン」>
・超新星爆発が近づいているベテルギウス。そのベテルギウスのあるオリオン座とは、いったいどんな星座なのでしょうか。
オリオン座は、ギリシャ神話の狩人オリオンの形です。オリオンは巨人で、その脇の下に位置するベテルギウスは「巨人の脇の下」という意味です。
・オリオン座の先には、オリオンが追っていた牛が「おうし座」となっており、近くにある「おおいぬ座」と「こいぬ座」はオリオンの飼っていた猟犬、足元の「うさぎ座」はオリオンの獲物といわれています。
日本ではベテルギウスは「平家星」、オリオン座の左足にあたるリゲルは「源氏星」と呼ばれてきました。平家の旗の色が赤で、源氏が白だから、そのまま星の色になぞらえてそう呼んだのです。
<宇宙人に会うことはできない?>
・宇宙の中には、地球と同じような環境の惑星があるかもしれません。恒星と絶妙な距離にあり、水が液体で存在し、大気で覆われているような惑星です。
しかし、地球外生命体が存在するのと、私たちがそれに会うことができるかどうかはまったく別の話です。
宇宙の誕生は138億年前で、天の川銀河(銀河系)ができたのが120億年ほど前のこと。太陽系ができたのが46億年前になります。
・すると、宇宙の誕生を1月1日とし、現在を12月31日の深夜24時としてみると、天の川銀河ができたのが2月15日ごろ、太陽系が誕生し、地球ができたのが8月31日ごろ。生命の誕生が9月下旬。人類の誕生に至っては12月31日の夜8時過ぎでしかありません。宇宙の時間スケールで見れば、人類が登場してからまだ「数時間しか経っていない」ということができます。地球上において人類はごく最近になって現れた新参者だということなのです。
宇宙の時間スケールでは人類が登場してまだほんの少ししか経っていないので、この同じ瞬間に同じような知的生命体が存在すること自体、かなり確率が低いことです。
・もちろん、私たちが光の速度で移動することはまったく不可能ですし、光以上の速度で移動すること・・・・つまりワープとか、瞬間移動のような技術は空想の世界の話にすぎず、やはり宇宙人と出会うことは不可能だということになります。
<アマチュア天文家の功績>
・日本は世界でもアマチュア天文家が多い国だといえます。日本の
天文学の発展に寄与しているのです。
百何十億光年先といった遠くの星は別として、近くの銀河での超新星はほとんどアマチュアの人が見つけています。彗星などは見つけた人の名前がつきます。
・なぜ、星の発見者にアマチュアの人が多いのかというと、大学にいる天文学者は論文を書くことが必要で、星を見つけても研究テーマによっては論文にはならないからです。ですから、たとえば日食を見にいくのは、太陽を調べている研究者もわずかにいるかもしれませんが、ほとんどはアマチュアの人たちなのです。
<ベテルギウスが超新星爆発するとき>
・地球からの距離が比較的近いため、最新の天文学の成果としていろいろなことがわかります。その研究結果から、ベテルギウスは星としての晩年をすでに迎えており、重たい星の最後に必ず起こる超新星爆発をいつ起こしてもおかしくない状態であることが知られるようになってきました。
星(恒星)の中でも重たい星は、晩年になると「超新星爆発」という爆発を起こしてその一生を終えます。爆発すれば、昼間でもその存在を肉眼で確認することができるようになることでしょう。月も昼間でも
明るく輝くときには、満月の表面輝度の100倍で見えるかもしれないと予測されています。
<640光年の奇跡>
・では、ベテルギウスがいつ爆発するのかについて、わかっていることはどれだけあるのでしょうか?ベテルギウスとはいったいどんな星なのでしょうか。
まず、ベテルギウスは地球から640光年離れた天体なので、いま私たちが見ることのできるベテルギウスは640年前、室町幕府3代将軍足利義満の時代のときの姿です。
ベテルギウスが超新星爆発したことがわかるのは、星が発する光によってですから、いま超新星爆発が起こったとしてもそれを知ることができるのは640年後になります。
・質量が太陽の8倍以上の星は赤色巨星となり、やがて超新星爆発を起こします。質量が太陽の20倍であれば、爆発までのスパンは、赤色巨星となってからだいたい100万年であることがわかっています。ベテルギウスは太陽の20倍の質量をもっているので、どんなにかかっても100万年以内には超新星爆発を起こすと考えられています。
<超新星爆発で大量の放射線が地球に降り注ぐ?>
・超新星爆発によって、史上最大級の天体ショーが見られると浮かれてばかりもいられません。実は私たちに負の影響をあたえる可能性があることが指摘されているのです。
過去にそれと見られる現象が起こっています。地球上の生物の大絶滅です。
これまでわかっているだけで、地球では過去5億年の間に5回も大絶滅が起きています。それも50~90%もの生物種が絶滅しているのです。
・5度目は、6500万年前の白亜紀末のころ、繁栄を極めていた恐竜が絶滅しました。この5度目の絶滅の理由は、現在のところ巨大隕石が地球に衝突したという「隕石説」が有力です。隕石の衝突で大津波が発生、粉じんによって日光がさえぎられ寒冷期が到来したとされています。
このうち、4憶4400万年前のオルドビス紀末に起こった大絶滅が超新星爆発に関係があるのではないかとされています。このときは、宇宙からの宇宙線、つまりガンマ線によって絶滅したと考えられているのです。
・ただ、人間は長い進化の過程で太陽のガンマ線程度の量では死なない体を手に入れているのです。ところが、超新星爆発が起こると致死量の放射線が飛んでくる可能性があります。それが超新星爆発の瞬間に起こる「ガンマ線バースト」という現象です。
『シュメールの天皇家』 陰陽歴史論より
鷲見紹陽 明窓出版 2007/8/1
<源氏は花郎(かろう)である>
・源氏の“源”姓については、「魏書」以外に由来を求める考えもあり、その一つが“新羅の花郎の長官”の“源花”の“源”由来説である。新羅が強国となったのは、六世紀の真輿王(24代)の時からで、王は上級貴族の15歳と16歳の子弟を花郎(かろう)(ファラン)としたが、この花郎の力によって軍事的な強国となっていったのであった。935年に新羅が滅ぶと花郎たちは、日本の囲い地(散所、院地)にいた同族を頼って渡来、やがて貴族の荘園管理者をつとめる源氏一族となったといわれる。
<平氏は平山人である>
・鹿島昇氏は、“源氏”は新羅の武士である源花花郎の子孫であり、平氏は同じく新羅末期の花郎だった平山人(栄仲、亀峯)の子孫であったという。
・平氏の“平”がヘライ(ヘブライ)に由来すると考えると平氏はセム系、ユダヤ系ということになってくる。源平合戦はハム系とセム系のオリオン、シリウスと北極星、北斗七星の戦いということになってくる。源氏につらなる花郎がインドのヤードゥに遡ったように、平氏につらなる平山人もインドの部族に遡ることができるアヒール族である。
<ケルト神話に見る地底世界>
・先にヒトラーのナチスがアガルタと接触していたことを述べたが、ヒトラーが主張したアーリア人種の復権、支配はそのために生まれたもので、アーリア人とはイランのメディアに起源を持ち、アガルタ出自のヤペテ系の血族である。ただし、この血脈はドイツやイギリスの一部の支配階級の血脈で、大部分のドイツ人やイギリス人、そしてヨーロッパ人は非ヤペテ、非ハム、非セム系で、いわゆる普通の人々であり、民族的出自を異にする。世界の人々の7、8割以上は、アダムとイブの子孫ではなく、アガルタやシャンバラとは関わりがない。
『宇宙戦争』 {ソリトンの鍵}
光悠・白峰 明窓出版 2006/5
<エイリアンが、地球で行う生体実験・・・それは、宇宙戦争の歴史のカルマの清算と修復である>
<源氏と平家―両極を動かす相似象とは>
・日本でもこれと相似象のことがけっこうあるのですよ。その最もたるものが、源氏と平家の争いですが、源氏はオリオンの系列で、平家はプレアデスの系列なのです。源氏と平家の発祥は違いますが、平家は西国が多いですね、源氏は東国が多いでしょう。
広島の安芸の宮島には海底遺跡があったそうです。あの辺は超古代にプレアデス星人の宇宙基地があったと言われています。
・そして、源氏の旗は白で、平家は赤。日本の国旗は白と赤でしょう。だから、日本民族の星の起源を遡ると、オリオン系とプレアデス系ということになります。
・この二大勢力は地球の古代の歴史上ではアトランティスとレムリアで、日本では源氏と平家です。神の世界でいえば、イザナギ、イザナミになるかもしれません。
すなわち、物を大事にする方、精神を大事にする方という、両極のものが、歴史を動かしてきたのです。
<宇宙人と地球人が協力している地球防衛軍>
・ウイングメーカーというのは、タイム・トラベルをして、未来の地球の危機を回避している宇宙存在と共に作られたエージェント・グループです。宇宙人と地球人が協力して作った地球防衛軍なのですね。
・オリオンとプレアデスの話をしましたが、ゼーターレクチル、俗に言う「グレー星人」がいますね。ゼーターレクチルが一番多いのは、東洋人です。何処の国が一番多いかといえば、中国なのですね。
・エネルギーから言えば太陽が一位、月が二位、星が三位です。一番が太陽ですが、これを大日如来で表現しています。次は月で最後が星なのです。だから、宇宙の序列から言いますと、太陽を国旗にしているのは、日本だけですから、この国が世界の中心にならなければいけないのです。
<石油財閥「セブンシスターズ」とは>
・本当に力があるのは、イルミナティだけなのです。なぜ力があるかというとイルミナティは宇宙人の集団だからです。イルミナティとは、イルミナネーションのように「光り輝くもの」という意味ですが、宇宙から入植した人たちをイルミナティと言っているのです。その下で、働く人たちがフリーメーソンなのですね。宇宙人の斥候集団だったのです。
『シュメールの天皇家』 陰陽歴史論より
鷲見紹陽 明窓出版 2007/8/1
<高天原はスバルである>
<太古、神人はスバル、北極星、オリオンからやってきた>
・本書の「陰陽歴史論」とは、高天原の昴(スバル)系の氏族とアースガルトやアガルタの地底系氏族という“陰と陽”の二系統の血脈の関わり、抗争の中で歴史は動いてきたのであり、それが歴史の真相であったことからつけたものである。
・さらにこの“陰陽”の二系列は地底信仰の氏族のシャンバラ(セム)系とアガルタ(ハム、ヤペテ)系の二つにも見られ、後者はさらに親高天原と反高天原に分かれた。
<スバル、北極星、オリオンの三位一体>
・これまでわが国の天皇家の天之御中主神(あめのみなかぬし)やキリスト教の“天の父なる神”がスバル(プレアデス)信仰にあたり、セム系氏族が北極星、北斗七星信仰、ハム系氏族がオリオン、シリウス信仰であることを明らかにしてきた。
・なおヤペテ系氏族はスバルと同じ牡牛座のアルデバラン(ヒアデス星団の赤星)信仰と考えられる。
・この地底世界の実体は不明だが、一部にはプラズマ亜空間説が出されている。空間が歪曲して異空間へとつながっているという説明もあり地底世界というより、別次元の世界と考えられる。
・厳密にはアガルタとシャンバラを区別しなければならないようである。つまり、ヤペテ系やハム系の神域がアガルタで、シャンバラは、セム系の神域ということである。
・藤原氏の北極星、北斗七星信仰はシャンバラ信仰、物部氏のオリオン信仰はアガルタ信仰となる。
・このヤペテ、ハム対セムの対立は天界で天の父なる神に反抗した堕天使に対してヤハウェ(またはミカエル)が天使の三分の二を率いて天の父なる神の側につき、堕天使とそれに従った三分の一の天使を地底世界に落とした事に遡る。セム系対ハム系、ヤペテ系の対立で、後者がヤハウェ側と天使側の半分ずつに分かれたことで、三分の二対三分の一となる。
・セム系民族はエンキの北極星、北斗七星信仰、ハム系民族はエンリルのオリオン信仰であった。
・我が国の神社の大半がスサノオやニギハヤヒ、つまりバールやミトラを祭祀し、その系列神を祭神とした物部氏の神社で、オリオン信仰であり、ハム系の神々を祀ったものであった。
・イザナギの黄泉の国訪問譚はギリシア神話のオルペウスの話がモデルで、途中で約束を破って振り返って見たため永久に妻を失ったエピソードなど同一のものである。なお、イザナミのいた黄泉の国は地底世界でアガルタ(シャンバラ)である。
・大伴氏と物部氏は天皇家をはさんで、セム系とハム系の陰陽の関係にあり、東日本を大伴氏、西日本を物部氏が支配したが、本来は対立関係にあった。
・ハムもセムもノアの子としてアースガルト、アガルタ、シャンバラという地底に起源をもつが、北欧神話などを読むとセム系とハム系の住む領域も異なり(シャンバラはセム系の世界)、元々は対立していたのが、セム系がハム系に服属して和解したことになっている。
・シャンバラとアースガルト(アガルタ)は対立関係にあった。セム系は北極星、北斗七星信仰で、ハム系はオリオン、シリウス信仰で別系統のものが系図で兄弟とされている。
・セム系は“文”の性格が強く、ハム系、ヤペテ系は“武”の血脈である。ハム系の中でもカナン人は、ノアによって呪われ、“カナンの呪い”という言葉が残っているが、聖書の中でもキリストが忌々しきものマムシの末裔として避難している。
・この我が国におけるセム系とハム系、高御産巣日神系(たかみむすび)と神高巣日神系(かみむすび)が、天皇家を間において対立・抗争してきたのが日本の歴史で、しかもそれは国民の一割前後の民族の抗争であったとするのが本書である。
<天孫降臨の地は飛騨である>
・スワティカ(卍)は、もともと宇宙エネルギー発動の神聖な表現である。
・北欧神話のアースガルトがインド神話のアガルタという地底世界への信仰を有するトゥーレ協会という一種の秘密結社で、ヒトラー自身が、その地底世界を求め探検隊をチベットに送ったり、そこで知りえたものと思われる。
・ナチスとアガルタの結びつきについては多くの人が論じている。有名なスウィフトの『ガリバー旅行記』もケルトによる地下世界探検譚を集めて書かれたものである。
『失われたメシアの神殿『ピラミッド』の謎』
飛鳥昭雄・三神たける 学研 2010/1
<フリーメーソンのカッバーラで読み解く未知なる第3玄室の正体と大嘗祭の秘密>
<秘教組織フリーメーソン>
・三大ピラミッドは、ノアの大洪水以前の建築物である。預言者エノクの手による巨大神殿である。
・預言者の系譜はノアに至り、未曾有の天変地異、大洪水が起こった。ノアと3人の息子、それぞれの妻、合計8人は箱舟に乗って、新しい世界に生き延びることができた。これは虚構ではなく史実である。地球は一度、全地表が水没するという激変に見舞われているのだ。
・預言者の組織を「フリーメーソン」という。今日、世に知られる秘密結社としてのフリーメーソンは、近代フリーメーソンである。1717年にイギリスで結成されたグランドロッジから派生した組織である。
・だが、そうした近代フリーメーソンとは、別に本物のフリーメーソンがある。近代フリーメーソンが成立をする以前にもフリーメーソンは存在したが、それとも違う。
預言者の秘密組織としてのフリーメーソンが、実はこの地球上に存在する。主に密議宗教の祭司の組織という形で継承されており、それをたどっていくと必ずノアに行き着く。
もちろん、ノアの先もあり、エノクを経て最後はアダムに遡る。人類最古のフリーメーソンとは、「アダムメーソン」である。エノクもまた、アダムメーソンだ。
・ノアに至った段階が「アダムメーソン」に大きな変容が起こる。「生命の樹」の象徴に応じて、預言者の奥義が3つの流れに分かれた。すなわち、ノアの3人の息子が独自のフリーメーソンを形成したのである。
・ヤフェトからは主に白人、アーリア系民族、コーカソイドが。セムからは主に黄色人種とユダヤ、アラブ系、モンゴロイドが。ハムからは主に黒人が派生していく。特にセムメーソンはカッバーラの重要な鍵を継承した。
そして、セムの子孫からはアブラハムが生まれ、ヘブライ人が誕生した。セムメーソンは「ヘブルメーソン」となって、『旧約聖書』の預言者を排出することとなり、『新約聖書』の時代にあってはバプテスマのヨハネはもちろん、イエス・キリストや12使徒からカッバーラを継承し、今日に至っている。
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