「歯がはえて生まれた子」に属する「異形誕生児」について考えを進めると、異形誕生児=「神の化身」「神の子」「神の申し子」という図式が浮かんでくる。(3)
『宇宙人についてのマジメな話』
(平野威馬雄)(平安書店)1974年
<彼ら(宇宙人)の仕事といえば、我々の生命に対する科学的研究のノートを作ることにある>
・彼らの多くは金星(我々は、普通、この遊星を物質として考えている)ではなくて、金星によく似たエーテル体の副金星からやってくるとされている。彼らは、他の遊星からも、また銀河のかなたからやってくるーこれらの地域を同様に非物質的基盤と考えるならばである。
・彼はまた恐ろしい地震も予言した。ルンツ教授は、円盤にはそれほど重大な目的などはなく、彼ら(宇宙人)の仕事といえば、地球自体の物質条件とともに、我々の生命に対する科学的研究のノートを作ることにある。
・あらゆる方面で文化が著しく進歩をとげたときは、その頂点を超えだし、単に衰亡の一途をたどるのが一般である。エーテル(宇宙人)たちは、必要とする情報を十二分に入手したら、彼らは、それをその文明が崩壊するまで、保持している。別の文明がおこり、それがまた、ある点まで発展をとげたなら、不思議な神秘的な組織を通じて、それらは再び地球の人類に手渡される。
・かくて、宇宙人(円盤人)は、ある意味では人類の保護者として、また時には科学的観察者として、あるいはまったく利害関係のないオブザーバーとして存在している。
・霊界を支配する霊たちは、次のように警告する。「エーテリアンの抱いている道術の理念は我々のそれとは全く異なり、エーテリアンは、我々の大切に思っている全てのことを,アブラ虫のごとく軽く見ているらしい」。しかし、すべての宇宙人がエーテル人(霊人)だというわけではない。宇宙にはあらゆる形、あらゆる色の生命体がいる。これら、非物質的実体に加うるに、おそらく、現実の固体としての円盤が存在していて、我々の面(物質の面)で、永久に同座して、他の物質的な天体から、本当に飛んでくることも確かだ。
『「言霊でしか解けない」聖書』 (ヨハネの黙示録&ハルマゲドン)
(飛鳥昭雄)(徳間書店) 2007/1
<新しいエルサレム>
・「新しいエルサレム」は、天から舞い降りる都のことである。「神のもとを離れ」とあるのは、イエス・キリストの再降臨まで、どこかに隠されていたからだ。
・新しいエルサレム「新エルサレム」はかって地球に存在した町だった。しかし、神によって、町ごと天空に取り上げられたのである。
・エノクの町が天空を飛翔する町として光に包まれながら福千年の直前に舞い降りてくる。
・シオンは「神がいる所」「神の祝福がある所」という意味で、神の王国を総じてシオンと呼ぶ。
・よって、原始キリスト教会の建てた神の王国も新エルサレムと呼ばれ、そこに大天使ミカエルが降り立ち、14万4000人のイスラエル12支族の末裔の前で、イエス・キリストの再降臨の準備として、地球を奉献するのである。天地創造者に全てを帰すためである。
・ここで4面の城壁に囲まれたエノクの町の寸法が記されている。
前述したように1スタディオン=約185メートルなので、エノクの町の外周1辺は約2220キロ。北海道から九州までが直線距離で約2000キロだから、2220キロは最北の稚内からだと沖縄よりは北で徳之島までの距離に相当する。
・しかも「長さも幅も高さも同じ」というから、とてつもない大きさである。それほど巨大な構造物は、すくなくとも歴史年代では存在したことがない。
・カッバーラから判断すると、エノクの町はギザの丘に建つ大ピラミッドと同じ四角錐だと考えられる。最も考えられるのは、12段構造の階段状ピラミッドで、マヤ文明のそれと似ている。だから立方体ではない。こんな途方もない大きさの建造物が建てられたのは、地球の重力が今より遥かに小さかったからだろう。
『[新生宇宙人]へのパスポート』
640万光年の果てから届けられた
大高良哉 徳間書店 1993/7
<直径120キロの巨大母船が破滅のとき飛来する>
・宇宙船には、使用目的によっていろいろなものがある。とくにある惑星が危険に陥り、全滅することが明らかな場合、移動用として使われる宇宙船は、直径が120キロメートルもあり、100万人を収容できる。
この超巨大宇宙船は、プレアデスの太古の先祖が琴座、淑女星の領域から地球へ到着し、しばらくしてプレアデス星に入植したとき、実際に使用されたようである。
・直径17キロのプターの母船は14万3000人が暮らすエデンの園。通常はこの超巨大母船でないものを一般に「母船」と呼ぶ。この母船でも直径17キロ、高さ20キロメートル以上ある。
・母船の中は、花や潅木、樹木が生い茂り、緑地帯もあって、まるでエデンの園のようだ。
・この母船はどんな距離でも克服できる。光の何億倍の速度が出せるので、何億光年離れたクエーサーでも、一瞬に追いつくことができるし、640万光年離れた宇宙でも一瞬に到達できる。
したがって、私たちの宇宙とは別のアスケットの住むダル宇宙、アコン太陽系に行くにしても、それほど時間はかからない。
このダル宇宙は、私たちの宇宙と同じ時間水準にある。いわば、並行宇宙である。もちろんその他の別次元へ行くことも可能だ。つまり、過去や未来の世界のことである。
・宇宙の構造は私たちの認識をはるかに超えた複雑なものなのだ。
『宇宙人がくれた21世紀の聖書』
(コンタクティー“接触者”ビリー・マイヤーは何を観たか)
(大高良哉)(徳間書店) 1989/3
<日本人のルーツはリラ星(琴座)だろうか!?>
・日本人発祥の太陽系は、テーラといい、かってそこに三つの人種が存在していた。そこから二つの人種が日本人、中国人の祖先として、何らかの理由によって地球に入植したという。そして、日本人のルーツは、さらに遡れば、リラ星にあるとのことだった。
・ 宇宙人は、そのうちのヒューマノイド型の人類だけで「宇宙連合」を構成し、その人類の総合計数は約1270億人で、またヒューマノイド型ではない「宇宙連合」に属さない知識生命形態が無数に存在している。
・ 宇宙人たちは「時間旅行(タイム・トラベル)」が可能であり、また「意識的未来旅行=予知能力」を持っている。すなわち物理的また霊的に未来を飛行し、好きな場所と時代の出来事を観察し、記録することができる。彼らはそれを“直接未来観察”と呼んでいる。
『宇宙人がくれた21世紀の聖書』
(コンタクティー“接触者”ビリー・マイヤーは何を観たか)
(大高良哉)(徳間書店) 1989/3
<巨人族は実際に存在した!>
・旧約聖書には、人が地の表に増え始めた頃、神の子たちが人の娘たちのところに入って、娘たちに生ませたネフィリムと呼ばれる巨人族がいたと書かれている。
・ イースター島の頭石像(モアイ)の由来に関わる巨人たちは、宇宙人で、彼らリラ人たちの体格は巨大で、身長は11メートルもあったという。
・ セムヤーゼによると、他にもたくさんの巨人族が世界中に住んでいたという。ギリシア神話に出てくる一眼巨人族キュクロプスや諸神に反抗した巨人族タイタン、北方浄土の民(極北地方人)や怪力の神雄ヘラクレス、彼らは地球にやって来て、その後、去って行ったり、あるいは滅亡したりしたという。
・ペタレ領域―創造の宇宙に存在する最も高い霊領域である。それは人間が“創造”と一体になる直前の完成された存在であり、進化した人間としての最終段階に位置する純粋霊の集合体である。
<異次元並行宇宙>
・異次元は、地球の存在する次元と平行しており、次元壁または次元入口は、定期的にやってくる宇宙的移転―消失―放射線によって引き起こされるという。
地球人はまだ自ら異次元の窓を開く能力を得ることはないだろう。
異次元の入口は消滅したーバミューダ三角海域など。
・ 霊界には天国も地獄もない。それは人間が生きているときに作り出す“心の状態”であり、“天国、地獄”という場所ではない。
・ 霊界の存在理由は、人間が生きていたときに収集した知識の整理、整頓、選別にある。
『続 悪魔(ルシファー)最後の陰謀』
(小石泉) (第一企画出版) 1994/5
<聖なる都、新しいエルサレムが神の元を出て、天から下ってくるのを見た>
<この不思議な都市には誰が住めるか>
<黙示録21>
・ここには不思議な都市がある、新しいエルサレムと言うその都市は、透き通ったガラスのような純金とあらゆる宝石で作られている。この都は、一片が約2000キロメートルの立方体である。そこには、水晶のように光り輝く川があり、その岸には、命の木が生えている。
・私が面白いと思うのは、この都市である。我々日本人が考える天国とは、都市ではなく、農村のイメージではないだろうか。いわゆる桃源郷、川が流れ、桃が実り、山があり、ところが聖書は都市のイメージなのである。これは砂漠に住む民にとっては、自然とは厳しく、荒々しく安らぎがない土地だったからだろうか。立方体の都市。この幾何学的な天国のイメージは日本人には納得がいかないかもしれない。これは実は、旧約聖書の神殿の奥の正殿の拡大した姿である。前に長方形の控えの殿がある。前を聖所、後ろを至聖所という。この正殿が立方体であった。それは黄金で包まれていたのである。ここは神の臨在する場所であった。だから新しいエルサレムとは、神の住む場所と言う意味を強調したものであろう。都市には郊外もある。農村もある。心配いらない。
『2012 どんな時代が来るのか』
2012年 アセンション・マニュアル
タミ・サイモン 風雲舎 2011/4/27
<九つの地下世界 拡大する意識のレベル(カール・ヨハン・コールマン)>
・著書に『マヤ暦の終わるのは2011年10月28日だった』。
<九つの地下世界>
・中米の神話には、9つの地下世界というものがある。
・マヤの主要なピラミッド群ーペレンケにある碑文の神殿ディカールにあるジャガーのピラミッド、チチェン、イツァにあるククルカンのピラミッドーがすべて9つの層からなる構造物として建造されているのは、ピラミッド状に積み重なった9つの地下世界を反映するものである。
・これらの9つの地下世界は時に「地獄」と訳されてきたが、それは間違っていると確信している。マヤ人が「地獄」を讃えて9階のピラミッドを建てたとは考えにくい。地下世界は地球の内的な核の中で順番に活性化される結晶構造に関連している。
・キリスト教の地獄は、北欧神話に出てくる地球の母であるヘルに由来している。ヘルは家父長制的な大周期の中では恐ろしい力として描かれていたのだ。
・9つの地下世界のそれぞれは7つの昼と6つの夜からなる13の天界を通して発展していく。
・13の天界は新たなレベルに達するたびに、より高い意識の枠組みを発展させていく。
・地下世界は一つ一つ積み重なっていき、すべての地下世界が創造されるグレゴリー歴の2011年10月28日に、9層の宇宙ピラミッドが完成する。
・このように創造は9つの異なった地下世界を通して宇宙の進化を生み出していく。
<最終的に宇宙的人間の出現を可能にすること>
<最終宇宙地下世界>
・2011年の宇宙地下世界の到来は、すべての創造物が待ち焦がれていたものである。
<人々は完全に「今」に生きるようになり、真の許しが可能となる>
・誰もが神と一体化し、調和に生きるようになれば、支配者を選ぶ必要はなくなるだろう。
・2012年に何かが起きると予測して待つのは、お門違いである。2011年の10月28日以降、あるいは少なくとも新しい現実がはっきりと現れた後は、覚醒されないことなどありえないからだ。
・また、下位の地下世界ではときに敵対するものと感じられた神を許すことも可能にするだろう。
・13アハウのエネルギーがすべての地下世界に行き渡れば、神との交流を妨げるフィルターはなくなるだろう。108のシバの動きを演じ終え、9層の地下世界の頂点に登りつめた私たちは、新しいエルサレムに住むようになる。
第9層のピラミッドが完成すれば人類は宇宙のピラミッドの天辺に立つ準備ができるだろう。人間は高次の認識をもって現在に生き、生きていることの純粋な喜びを味わうだろう。人間を繰り人形としてきた創造周期が完成し、宇宙人類の時代が始まるのだ。
・とくに2012年は、まだ十分な準備ができていない人々に覚醒意識が行き渡り、定着するのを待つ年になるだろう。
・マヤの原典もキリスト教の原典も、時間の終りに死から解放されると述べている。
・2011年、ツォルキンの13アハウのエネルギーがすべての地下世界に行き渡った時点で、神の創造プロセスは完結する。どんな「未来」が待ち構えているかマヤ暦からは予測できない。
『ニギハヤヒ』
『先代旧事本紀』から探る物部氏の祖神
戸矢学 河出書房新社 2011/12/1
<神の国から飛来降臨する「天磐船」 ニギハヤヒに発するイワクラ信仰>
・それによって、ニギハヤヒの統治していた国は、あちこちにあった小規模な部族国家というようなレベルの話ではなく、統治体制の整った政体国家がかくことして存在していたという事実を記している。
そして、ニギハヤヒこそはその国家の国王であったのだと。
記・紀は、その国家の存在を隠したかった。だから、ニギハヤヒの属性を消すことによって、ニギハヤヒが登場しても問題が起こらないと考えた。『先代旧事本紀』さえ存在しなければ、その目論見は破綻しなかったかもしれない。
・ところで記・紀に一貫している論理では、先住の賊衆は征討すべきものであって、その思想は徹底している。そしてその上に君臨する者は「天神の子」でなければならない。すなわち「天子」である。
賊衆とはもとからその地に住む種族で、これを「地祗」あるいは「国つ神」の子とした。これに対して高天原から降臨した者は「天神」あるいは「天つ神」の子とする。これが「天神地祇」「天つ神、国つ神」の対置概念である。
征服者と被征服者と言い換えることもできる。近年では、弥生人と縄文人というとらえかたもある。
<柳田國男の「日本人」定義>
・柳田は「山人考」で、縄文人と弥生人の弁別峻拒をおこなった。すなわち、縄文人を「山人」と呼び、渡来した弥生人を「平地人」とした。さらに注目すべきは、平地人を「日本人」と想定したことであって、そこから「日本」も始まったと主張した。
もし我が国の民俗学がここから展開発展したとするなら、おそらくは今とはかなり異なる地平に立ち至っていると思われるのだが、残念ながら柳田はこの説を継承させず、『遠野物語』や『山の人生』などで見られるように、うやむやにしてしまった。
<ニギハヤヒの事績>
・ニギハヤヒについて、記・紀にはわずかな記述しかないとすでに指摘したが、それとは対照的に『先代旧事本紀』には詳細な事績が記されている。
・これにニギハヤヒの「従者(一族)」の子孫を数えると、さらに多数に上り、その後の日本国の中核はニギハヤヒ一行の血族血統によって形成されたと言っても良いくらいである。
しかし、その事実のほとんどは、記・紀にはまったく触れられず、『先代旧事本紀』のみに記される。
・ニギハヤヒとの降臨伝承とは、いかなるものであるのか、読者のためにもここで概要・全貌を要約しておこう。
(1)アマテラス(天照大神)は、瑞穂国(みずほのくに)を治めるために「吾御子」のヲシホミミを降臨させようとしたところ、ヲシホミミにニギハヤヒという児が誕生し、代わりにその児を降臨させたいと願いを許した。
(2)アマテラスは、降臨するニギハヤヒに「天璽瑞宝十種」を授けた。
(3)ニギハヤヒは、数多くの随神・随臣を伴って天降った。彼らはヤマト政権の担い手となり、その後の主な氏族の祖となる。32人の将軍、5人の部の長、5人の造の長、25人の軍部の長、船長、舵取等。
(4)ニギハヤヒ一行は「天磐船(あまのいわふね)」に乗って天降った。
(5)初めに河内国河上の哮峯に天降り、それから大和国鳥見の白庭山に選御した。
(6)ニギハヤヒは天磐船に乗って大虚空を飛翔して国を見定めた。これに由来して「虚空見つ日本の国」という。
<神話の神々は実在した>
・私は、日本神話に登場する神々は基本的にすべて実在したと考えている。そういう人物がかつて実在していて、亡くなると神になり、崇められるようになったと考えている。
<物部神社は全国に17社>
・古代豪族の第一であった物部氏であるが、氏族名の「物部」を冠した神社は意外に少ない。その数は全国に17社のみ。総本社は島根県太田市に鎮座する物部神社で、石見国一宮である。
<「神殺し」の本当の意味>
・神武軍がヤマトに入る際に、各地で激戦があり、族長を殺害している。
この時代、族長の多くは同時に宗教的権威でもあって、すなわちその一族の“神”である。ナグサトベ、ニシキトベ、ヤソタケル、ナガスネヒコといった名が『日本書紀』には見られる。ヤソタケルは「有尾人」であると記される。
これらの神々を殺すことで、神武軍は制服を成し遂げて行く。「神殺し」こそは、制服の証しなのだ。しかし「神殺し」の真相は、必ずしも物理的な殺害ではない。
<能曲『三輪』が伝える古代の共通認識>
・能に不思議な演目がある。『三輪』という作者不詳の一番だ。
主役はなんと三輪明神。
能曲には霊験ものや龍神もの。巫女ものなど信仰関連のテーマが少なくないのだが、その目的ははっきりしている。ストーリーにも矛盾や齟齬、不条理はないといって良い。
・しかし、『三輪』は、まったく不条理だ。それらの区分けのいずれにも属さない。明神と僧侶のやりとりであるのだから、信仰ネタであることは紛れもない。にもかかわらず4番目の「雑能」に入っている。これは、ひとえに不条理であるがゆえだろう。
この曲では、三輪神が、なぜか女性の姿となって僧侶の前に現れて、男神との失恋のために岩戸隠れしたという。そして僧侶に供養を願うという筋立てだ。
能の関係者は無理矢理の解釈をおこなって目を瞑っているが、こんな奇妙な設定はありえない。おそらくは時を経るに従って、伝承の一部に誤りが生じて、それが更に重なってこんな不条理な話になってしまったのではないか。
『深宇宙探訪記』
(オスカー・マゴッチ) (加速学園出版) 1991/8
<都市の大きさはあるクリスタル宇宙船>
・そうこうするに、白く輝くものが頭上に出現し、急速にその輝きを増していく。間もなく、明るく輝くオーロラがずっと強烈にきらきら輝く光に消されてしまった。巨大な形のものが降下して、視界に入ってくる。都市の大きさはある。だが、途方もないほど大きなボワーッとした塊のクリスタル・シャンデリアのようで、まるでクリスマスの飾り物みたいに様々な色の光を閃かせたり点滅させたりしている。
「何・・・ 何だ それは?・・・・」
私は吃ってしまった。天から現われたものが私達の視野一杯に広がるのに完全に飲まれてしまっていた。私達から2、3キロ離れたところだ。
・「感動するのも当然だ。このクリスタル宇宙船は現在『地上の平和』号と命名されていて、あなたがたの太陽系の惑星間ヒエラルキーの最高の旗艦なのだ」
『家畜人ヤプー』
(沼正三) (幻冬舎) 1999/7
<飛行島は人間の目に見えない存在に化しているのだった>
・浮力盤の機構は、20世紀科学の用語では説明しがたいが、島の中心部(中央山の岩盤内)の振動素子結晶体から送られる高速四次元微震動が、地球重力遮断に重要な役割を演じていることはいっておかねばならない。島全体が、その上のあらゆる物を含めて、微妙な振動を付与されている。そしてその振動のゆえに、飛行島は人間の目に見えない存在に化しているのだった。島の上空に来て、閉鎖空間であるその重力圏に入り、島の固有振動を自分も付与されない限りつまり、島の外や島の下(地上)からでは見えないのである。扇風機の羽根が回っている時に向こう側が透けて見える、あの理屈である。4次元振動によって3次元世界から視覚的に離脱するのだと表現してもいいだろう。
・「実は、どちらも蓄童を空中に飛ばせるためである。この飛行島の人工重力圏では、重さ15キロ以内の物体には簡単に飛揚装置が取り付けられる。それが羽根と光輪である。羽根は正式には双小翼といい、揚力は皆無だが重力盤の作用を消去する振動を合成する。そうすると軽くなって、光輪のヘリコプターの牽引力だけで浮揚できる。この光輪は、白人用の光傘と外見は似ているが、作用はまったく異なる物で、名称も輪状翼(アニユリツト)という。この装置を使用するためには、ヤプーの体重を幼児並の15キロ以下に減少させねばならない。そこで、縮小機に掛けて作り出されたのがペンゼル、すなわち飛揚蓄なのである。
・あたりは一面の柔らかな芝生で、ふと身を倒して、両手で葉末をなで回してみたいような衝動にかられる。飛行場らしい建物もなかったが、遠く前方には例の中央山が傲然とそそり立って白く輝き、その手前には山岳を削り成した城が見える。高さは千五百メートルにも及ぼうか。上空からながめた時とは違って、のしかかってくる絶壁の威圧感。
・しかも、単なる自然の壮観ではなく、膨大な人力の加工を暗示して、ブルーゲルの描いた『バベルの塔』の絵の持つ迫力を見せていた。―この飛行島全体の基盤にひそみ、これらの山々自体を造成した人工こそ真に驚異に値するものだったが、ここでは、それと自然に同一化して山々を削ったわずかの機械力だけが人為と見えていた。それですらピラミッドや巨大ダムを児戯視せしめる規模を示しているのである。
<「高天原」諸景。“飛行島「タカラマハン」”>
・「空中列車は、旋回しつつ下降していく。中央山の中腹にある氷漠(ひょうばく)、氷湖、外輪山脈との間の環状盆地にある密林、へきたん、桃園、外輪の七峰のうち三つがそれぞれ一大城門に削りなされている豪快なふえつの跡、その外側にびょうぼうと広がっている環状平原の、あるいは広潤(こうじゅん)な田野となり、あるいは管理の行きとどいた山林となり、あるいは繁華な都邑(とゆう)を作る有様、所々に湖をたたえつつ、周辺部のいちばん外側を取り巻く幅1キロの環状湖へ流れは入る七筋の川は、森の樹種でも、芝生の上の建物の色彩でも、尖塔の様式でも、花壇の配置でも、流域ごとに異なる七様の景観を提供している。極地の氷河、砂漠のオアシス、いったいどこまでが、人工、どこまでが天然なのか?いや、全部が人間の工作物に違いないのだが・・・・・・」「島の上空に来て、閉鎖空間であるその重力圏に入り、島の固有振動を自分も付与されない限り、つまり、島の外や下(地上)からでは、見えないのである」。
・「土壌と岸壁からなる地殻部は、数百メートルの厚さに達するが、その下に百メートルの厚さの引力盤の層があり、さらにその下、飛行島の底面には2百メートルの厚さの浮力盤の層がある。どちらも特殊合金である」。
「飛行島の地理は、直径百キロ、底面の厚さ1キロの円盤の中央に高さ4キロの円錐山がある。それが大雪山スメラで、それを取り囲む外輪山脈は、スメラ山頂から15キロ離れて、ほぼ円周を成し、尾根の平均高1.8キロ、そびえ立つ七峰の平均高2.5キロである」。
『「天国」と「地獄」がよくわかる本』
クリエイティブ・スイート編著 PHP 2009/8/3
<天界に用意されている神の都市国家>
<天上のエルサレム(新しいエルサレム)>
<広さは東京都のおよそ2倍にもなる、天上の都市>
<世界が終末を迎えた後に地上に現れる神の都市>
・これはエデンの園のように、澄んだ川が流れて緑豊かな草花が咲き乱れるという、すばらしい自然を描いた天国とは大きくかけ離れた概念である。
聖ヨハネが伝える天上のエルサレムは、都会的な天国であり、碧玉で築かれた城壁で囲まれている。12の門がある大きく高い城壁の内側にある都の大きさは、長さも幅も、高さも1万2000スタディオンであるとした。1スタディオンは、だいたい180メートルなので、だいたい4000平方キロメートルの広さがある。つまり、東京都の約2倍近くの都というわけだ。城壁を支える土台石もまた12種類存在し、それぞれが宝石で飾られている。城壁の内側の都には、輝く塔や宝石が散りばめられた邸宅などがあり、人々はそこで神と共に暮らすことができる。
<城壁に囲まれた都市型天国にはせる信者の思い>
・このような天国が生まれたのは、人間の想像力が決め手だ。「ヨハネの黙示録」にある「新しいエルサレムが天から下ってくるのを見た」という一文が、人々の心に火をつけたのだ。それはいったいどのような都なのだろう、と聖職者や評論家たちの間で議論されるようになった。そうして、天国とは光あふれる場所というイメージから、この天上のエルサレムも宝石などで輝いていると結びつけたのだろう。
・これは天上のエルサレムの設計者であり建設者である神が、イスラエルの12部族の復興を望んでいるということを暗示している。イスラエルの民にとって、都とはエルサレムだけであり、そこに永住できることこそが彼らの望みだったのだ。そうした考えから生まれた天国こそが、天上のエルサレムなのである。
長い年月を経るうちに、天国とは清らかな大自然をイメージさせるエデンの園のような楽園のなかに、こうした天の都があると考えられるようになった。
『大統領に会った宇宙人』
(ペンタゴンの宇宙人極秘報告)
(フランク・E・ストレンジズ)(たま出版)1996/12
<『ビクター・クラス防衛区域』>
・ビクター・クラス宇宙船の直径は約90メートル、ふちの部分の高さは7メートルだが、次第に高くなり中心部では約30メートルになる。常時乗船している乗組員はおよそ2百人。およそ103機のビクター・クラスが地球の地表付近に存在し、約287ヶ所の地点を行き来している。
・最初のビクター・クラス宇宙船が地球を訪れたのは、6千年近く前のことだ。ビクター・クラス宇宙船は、いずれもはるか大型のスター・シップ内で慎重に建造された。他に小型機も多くの種類がある。
・バルと副司令官たちが、イエス・キリストによって直接任命されたことを乗組員たちは知っている。この人間型の金星人は、かってアイゼンハワー大統領と会見したといわれている。
『神々の予言』
(ジョージ・H・ウイリアムソン)(ゴマブックス)1998/9
<クリスタル・シティー>
「カタストロフィー以後の70年は、およそ次のようなものとなるだろう。理想的な都市が地球上に立ち並ぶであろう新時代は、瞬間的には訪れない。キリスト再臨以後の地球、つまり、激しく破壊された地球を新時代の輝かしいものに変えるためには、およそ70年にわたる努力の積み重ねが必要となる。70年という期間は、決して長いものではない。その期間が過ぎたとき、地球は完全に浄化され、そこには、クリスタル・シティー、すなわち理想的な都市が、あちこちに立ち並ぶことになる。そしてその頃には、宇宙旅行も頻繁に行なわれるようになるだろう。そのとき地球は、惑星間友愛同盟への加盟を果たし、宇宙連合議会の一員としての地位も手にすることになる。そうなれば、近年増え続けている宇宙人来訪の理由を、より正しく理解できることにもなるだろう」。
人類の脳に種の絶滅コードを発見
『宇宙人ユミットからの手紙3』
(ジャン=ピエール・プチ)(徳間書店)1998/8
<WOLF424>
・「ユミット、それは地球から14.5光年ほど離れた、おとめ座の恒星イウンマを太陽とする、ウンモという名の惑星に住む知的生命体である。天文学の常識からすれば、このイウンマに該当する恒星はWOLF424である。この星は、その光度からして生命の存在し得ないほど冷えきっているはずなのだ。残念ながら真偽のほどは、天体観測の現在の技術レベルでは検証しようもない」。
・「TWOA(神)は現に超越的特技を譲渡する。それは、(人間=肉体、つまり空間=時間)の形を決定的に変更できるという特技である」。
『宇宙人ユミットからの手紙2』
(人類介入へ精密なるプログラム)
(ジャン・ピエール・プチ)(フランス国立科学研究所・主任研究員)(徳間書店) 1994/10
<惑星ウンモの世界>
・ユミットの社会は完全な平等社会のようである。ユミットには原則として社会における仕事や活動を自分で選ぶ権利がある。惑星ウンモは、それ自体が巨大な行政機構であり、それなりにポストの数も多い。ウンモにお金というものは存在しない。美的感覚としては、蓄財の趣味は死語となっている。
・病気の原因があらゆる手段によって撲滅されているために一生の間たいして病気にもかかわらずいる平均的なユミットの活動は、次のようなものになるだろう。1、仕事をする(少しだけ、1日3時間)2、子育て3、瞑想に近い活動に没頭する。この3番目の活動は、本人の心身のバランスのためには、最も重要なもののようである。これを通じてユミットは「惑星の集合的魂」と連絡するのである。
・これは後にも述べることになるが、ユミットにとっては、集合的魂の活動のほうが、個人的な心的現象に関わる活動よりも重要だと思われる。惑星ウンモは、まるでアリ塚のように、きわめてヒエラルキーの厳しい民主主義のモデルを示している。限られた数の人間が知的精神的能力に応じて慎重に選択され、政府の要人となる。その数は200人である。
・このエリート政治家達は様々な分野で高度な教育を受ける。そして、この200人の中から、さらに4人が残って中央執行部を作り、残る196人が一種の議会を構成することになる。ユミットの社会科学の発見された諸法則は中央コンピュータにインプットされ、惑星全体の経済と社会生活を管理する一助として機能しているのだと。だからと言って、コンピュータが惑星の支配者となったというわけではない。ユミットなら誰であれ、自分のとろうとしている行動が望ましいものかどうか、いついかなる時でもこのコンピュータを呼び出して助言を求めることができる」。
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