インフレ率を鑑みても、月に5万円くらいはベーシックインカムとしてずっと配り続けることはできますよ。それでも高インフレにならないという試算結果も出ています。(3)

 <「組織」に属しつつも「個人」で勝負できる職員になる!> ・わかりやすい例でいえば、私は、各地域から依頼を受けて講演できるような職員をたくさん増やそう、と思っています。 ・公務員は税金から給料をいただいていますが、本業をしっかりとやっていれば、他の活動から謝礼や報酬をもらうことに何の問題もなく、むしろ、推奨されるべきです。 ・自分の専門性を磨き「個人」として勝負する要素が強まっています。 ・「スーパー公務員」とも呼ばれる一部の自治体職員は、すでに、各自治体などに属しながらも、日本中、世界中の関係者とつながり、地域内と外を結ぶ独自の活動を展開しているのです。 <「専業公務員」は少数派になる!> ・本業以外の時間を活用した公務員の「副業」に加え、将来的には、本業として、公務員も、公務員以外の仕事もやる「兼業」「複業」も出てくるでしょう。 <「半〇半△」の生き方を見習おう!> ・「半農半X」という生き方があります。塩見直紀さんが提唱している生き方で、自分や家族が食べる分の食料は小さな自給農でまかない、残りの時間は農業以外で自分のやりたいことに費やすという生き方です。 ・まず、「仕事を複数持つ」ことについては、塩見さんのように半分が農業であっても良いですし、半分が会社勤めであっても良いと思います。地方公務員法の改正など制度的な手当が必要になるかもしれませんが、将来的には週に3日は公務員をしながら、週2回は、例えば、NPO法人、英語教室、農業、お店の経営、講演や執筆活動などに従事することなども考えられます。  育児や介護が大変な時期は週3日でもOKという柔軟な働き方ももちろんありでしょうし、複数の自治体で働く公務員も出てくるかもしれません。 ・公務員も民間企業やNPO法人などで週1、2日働くような働き方は増えてくるでしょう。 <「ワーク」と「ライフ」と「コミュニティ」の境界がなくなる!> ・市町村から、従来のワーク・ライフ・バランスを超えた「ワーク・ライフ・コミュニティのハーモニー」を実践していくことが、豊かな人生をすごすうえでも、地域のまちづくりにおいても大切になるのです。 <自治体は経営だ!稼ぐ自治体が台頭する> <コストカットだけではない「真の行政改革」が始まる!> <コスト削減だけではもう対応できない!> ・しかし、これからの時代、高齢化に伴う急激な社会保障費の増加に対応するには、行政コストの削減に加え、しっかりと「稼ぐ」自治体になることが必要です。 <まずは、いままでの町づくりにプラスアルファを!> ・稼ぐための基本となるのは、今まで力を入れて取り組んできた分野に一層の磨きをかけることです。 ・地域の強みの裏にある隠れたチャンスを活かした取り組みを考える方が効果的です。 <ふるさと納税だけではない新しい寄付のしくみが広がる!> <ふるさと納税は自治体のプラスになっているのか?> ・最大の課題はふるさと納税といいながら、ふるさとを出て他の地域で活躍する人が地元に恩返しする制度になっていないことです。誰でもどこにでも寄付が可能なことから、単に返礼品のお得感で寄付先を選ぶ制度になっているのです。 <市民に寄付を求めることがタブーという風潮を打ち破る!> ・具体的には、市外の人ではなく、市民に対して寄付をお願いする必要があります。 ・あくまで市民の自由意思に基づいてなされる以上、いただいたご寄付をしっかり活用できれば何の問題もないはずです。 <金融ツール、経済的インセンティブを活用しよう!> ・最近では、特定の社会課題を民間活力で改善して社会的コストを削減し、その一部を事業者が受け取る社会的インパクト投資(SIB)なども浸透してきました。 <一石四鳥の取り組みとして空き家対策が進化する!> 空き家対策の効果① 高齢者の医療費が削減される! 空き家対策の効果② 子育て世帯の転入促進! 空き家対策の効果③ 地元工務店への経済効果! 空き家対策の効果④ 固定資産税の増加 <自治体が電力会社や民間サービス事業を立ち上げる!> <生駒市が自治体電力に取り組んでいる理由> ・どのような地域でも電力事業という産業を持つことのできる時代になっているのです。 ・利益が生じた場合も株主配当をしないので、収益を生駒市の地域課題に充当したり、新しい市民サービス事業に活用することが可能となります。 <生駒市が図書館を直営し、正職員を採用し続ける理由> ・何も考えずに外部委託する自治体は「稼ぐ」という観点からは失格です。 <すべての自治体に国際化対応が求められる!> <新興国のインパクトはますます大きくなる!> <新興国のインパクトは人口とGDPの急増から!> <新興国は日本の発展と停滞を注視している> ・彼らは、日本の戦後の目覚ましい経済発展と、少子高齢化や人口減少に苦しむ現在の両方を注視し、日本の成功と失敗の両方から多くの教訓を得ようとしています。 ・外国との付き合いは、自治体でも十分可能です。 <観光客は海外から直接招聘する!> <急増する海外からの観光客をターゲットにする> ・外国人観光客をメインターゲットにする戦略が断然効果的です。 <「何もない」が最大の武器になる> ・外国人は日本人と比べて、長い時間と多くのお金を観光に費やします。 ・今後は、日本中のどの町が観光都市になってもおかしくない時代なのです。 <世界を相手に物を売る!> <伝統工芸品と伝統文化を一体で売り込もう> ・新興国の資金力の高さもさることながら、日本の伝統文化に対する評価が海外でも高い証拠です。生駒市の特産品である茶せんも、ルーブル美術館をはじめとする世界各地で評判となっています。 ・着地型の体験型観光と、地球の特産品の販売は、車の両輪のようにつながりがあっているのです。 <日本の日常生活品は外国人にとって宝の山> ・外国人観光客を地域の文房具屋さん、雑貨屋さんなどへ案内することは、観光のコンテンツとしても十分成り立つし、地域で買い物をしてもらい、お金を落としてもらう手段にもなります。 <語学力、プレゼンテーションよりも大切なもの!> ・国際化というと、まず語学力と考える人が少なくありません。確かに語学力は大切ですが、近い将来、AIの発展により、音声認識や翻訳の機能は目覚ましい進化を遂げることから、語学力の重要性は徐々に小さくなっていくでしょう。 <はっきりと主張する方がコミュニケーションは円滑に進む> ・伝えるべきことがあれば、しっかりと主張し、時には反論して考えを改めてもらうことも重要です。 <新しい時代の公務員として生き残るために> <市民に汗をかいてもらう「自治体3.0」を目指そう!> ・市民を「お客様」ととらえ、ニーズに応え続けようとする自治体を2.0とすれば、行政でないとできない業務以外は、市民や事業者、専門家を「まちづくりの担い手」ととらえ、ともに汗をかいてまちづくりに取り組むのが「自治体3.0」です。 <「自治体3.0」の担い手は市民!> ・市民に汗をかいてもらってまちづくりを進めた方が、要望に応え続けるまちづくりよりも市民満足度や定住希望確率の向上につながります。 <生産性を上げるところからすべてはスタートする> <仕事はどんどん捨てよう> ・若いうちに「捨てる訓練」をOJTで積んでおくことです。 <新時代の公務員・自治体とは ⁉> ・生駒市では、2015年からの10年間で後期高齢者の数は約1.7倍になり、典型的な「2025年問題」のまちになります。 ・社会の急激な変化はピンチでもありながら、チャンスにもできるのです。 『日本の未来100年年表』 洋泉社MOOK   2017/10/19 人口減少時代を勝ち抜く鍵は先を見通す力にある! 2025年 ロボット手術で人類はがんを克服 2030年 地方から銀行が消える  2031年 年金制度が破綻 2040年 日本が先進国でなくなる  2045年 AIが人間の能力を追い抜く 2065年 女性の平均寿命が90歳以上 2100年 平均気温が4°C上がる 2117年 60万人が火星に移住 <これからニッポンで起こること> <2019年 日本の労働力人口に変化が表れる!> ・高度外国人材が永住権を取得 日本人の雇用が奪われる⁉ ・育児以外にも、労働力率が下がるシーンがある。それは親の介護だ。これは性別や独身・既婚を問わず、誰もが直面する問題である。日本人の平均寿命は延びており、これに伴い高齢者の介護問題は避けては通れない。法整備が進められているものの、介護のために休職を余儀なくされることも考えられる。 <2020年 記念すべきオリンピックイヤー> <2020年 自動運転車を実用化> ・エウロパに無人探査機打ち上げ ・労働力人口が6589万人に減少 ・ジェネリック数量シェア80%以上に <2020年代後半までに> ・国内原発の半数が廃炉 <2022年 衆院選にアダムズ方式適用> ・高校で「歴史総合」が必須科目に ・ドイツで原発全廃 ・インドが人口世界一に <2025年 農政が変化し農業が成長産業に> ・農業人口は減るが農業産出額は上向く ⁉ 農業とほかの産業との融合も起きている ・これまで農業は成長産業になり得なかったのは、零細兼業農家の存在にほかならない。「農政トライアングル」は彼らを必要として保護政策をしてきた。ただ、これを支えた零細な兼業農家が大量離農することで、このトライアングルは徐々に弱体化するはずだ。その結果、農政は産業政策としての色合いを増してくるだろう。 <2025年 ロボット手術と放射線、抗がん剤治療が組み合わされる> ・負担が少ない治療法を確立、人類はがんを克服する? ・新設住宅着工戸数は約67万戸に減少 <2026年 地域から首都郡へと人口流出が加速 ⁉> ・地方自治体は人口減少で不要となるのか ・確かに地方には多くのシャッター商店街が存在する ・地方の中核都市が成長し地方で起業する人が増加 <2030年 18歳人口減少と「高大接続改革」の進展> ・人生で3回の高等教育が当たり前になる ⁉ ・今後10~20年で約半数の仕事がAIやロボットで代替可能だという試算が、国内外で出されていることをご存知の方も多いかもしれない。 <2030年 地方銀行の淘汰が加速 ⁉> ・銀行の数自体が減っていき金融機関の再編が本格化する <2030年 再生医療の国内市場規模が1兆円に> <2030年 農家から“農業法人”へと転換が進む> ・農業従事者数が半減し、「スマート農業」が一般化する ・農作物の品種改良においてもバイオテクノロジーのさらなる進化により成熟し、ゲノム編集が容易に行われ、現状栽培が困難なエリアで生育可能な新品種の開発が盛んになる。 <2031年 少子高齢化により社会保障制度が崩壊か> ・厚生年金の積立金が枯渇 ⁉ 制度自体が破綻する? ・社会保障制度は、国民生活を守るべき大切な制度である。少子高齢化が進む現代では、支出が年々増える傾向にある。この財源を確保するべく、年金の受給年齢の引き上げや、高額療養費の見直しなどの制度改正が繰り返し行われているため、未来予測をするのが難しい分野だ。 <2033年 不動産業界の未来は決して暗くない?> ・日本の空家率は3割強になる ⁉ 空き家率上昇は住宅供給過剰が原因 ⁉ ・2033年、空家数は約2170万戸、空き家率は30.4%に上昇 ・将来は大都市圏への人口集中傾向が顕在化 <2033年 超高齢化社会の新たな希望> ・認知症や神経障害が克服され、健康寿命は100歳に届く ⁉ (惑星探査に遺伝子を改変する)地球外の惑星でも生存できるように遺伝子操作された宇宙飛行士が探査に派遣される――。こんな未来はSF小説の中だけではなく、実際に可能となるかもしれない。 <新医療にも副作用克服の課題あり> ・荒唐無稽とも思える話から始めたが、もちろんこのような「デザイナーズベビー」は倫理的にも法的にも禁止されている。ただ、再生医療や遺伝子治療はもはや日進月歩で、その躍進ぶりはとどまるところを知らない。 <遺伝子治療で認知症がなくなる ⁉> ・iPS細胞では免疫反応を起こしにくいタイプの細胞を利用することで、2015年10月に加齢横斑変異症の治療に応用、初めて移植手術を成功させた。術後1年を経て、がんなどの異常が見られず、iPS細胞を使った世界初の治療となったのだ。 <臓器再生が可能に医療の新時代が到来> ・まず、遺伝子診断によるオーダーメイド医療、オーダーメイド創薬が将来、格段に進歩する。患者個々人の疾患により適した医薬品が遺伝子診断によって、より安全に正確に使われるようになるだろう。 ・再生医療の分野では、iPS細胞に限らずES細胞や間葉系幹細胞を使った治療が進んでいく。これら幹細胞からは、肝臓や膵臓、骨格筋、心筋、血液、神経、皮膚といった組織の細胞を文化させることができるから、脊髄損傷といった重傷の患者の身体機能を回復させることができるようになる。  前述した神経変性疾患であるパーキンソン病は、すでにドーパミン神経の前駆細胞をiPS細胞で作り出し、それをモデル動物のサルに移植しての治療が行われている。この研究者は、サルでの成功により次はヒトでの治験に進むとしているから、近いうちにパーキンソン病も遺伝子治療で治るようになるかもしれない。  さらに技術が進歩すれば、生体外で各臓器や組織などの生存を長期間維持させ、移植に使うことができるようになる。  クローン技術が可能になれば、ブタなどのヒトに近い実験動物をつかってヒトの臓器を成長させたり、胚発生の機構を使ってヒトの肝臓を作ったりするようになる。また、血液を作り出したり、神経系の機能を再現することができるようになるかもしれない。 <2035年 生涯未婚率が男性で約3割、女性で約2割に達する> <2037年 少子高齢化、人口減少時代を迎え、鉄道には厳しい時代に> ・リニア中央新幹線が大阪まで開通するも、その先は不透明? <2040年 国境を越えた地球規模でのマネー革命が始まった> ・仮想通貨はグローバルマネーとして通貨と同等に扱われるようになる⁉ <2040年 日本が先進国から転落する危機に!> ・豊かさを手に入れた世界は資本主義の行き詰まりに陥る ・豊かさを手に入れた世界は資本主義の行き詰まりに陥る。人口減少時代に突入するなど経済が好転する兆しが見えない。果たして、日本経済の未来に明るい兆候が表れるのは、いつになるのだろうか。 ・(低成長が続く日本は1人当たりのGDPに注目)今の内閣が掲げる働き方改革は労働時間を減らし、能率のよい仕事環境を作り生産性を上げていこうというものである。しかし、コスト効率の悪いサービスまで過剰サービス状態となり、生産が上がっていない。日本の企業の利益率はアメリカのそれと比べても低いままである。  このような状態の中、先進国の中でも祝日の一番多い日本は、高度成長時代に比べて労働時間が30%も減少しているといわれている。生産性の上がらないまま働く時間が短くなり、成長も鈍化していくのであろうか。いずれ日本は先進国から転落する日がくるのではないかと心配している。 <2045年 シンギュラリティによって完全自動運転車が実現!> ・人々の自動車への関心がなくなっていく ⁉ ・2045年、AIが人間の能力を追い抜く <2050年 バーチャル空間がどんどん現実に近づいていく> ・体に装置を埋め込む「裸眼VR/AR」が実現 ⁉ ・世界の子ども人口(4歳以下)の約40%をアフリカ大陸が占める ・2050年、日本の人口が9707万人に減少。日本の高齢化率(65歳以上)が38.8% <2050年 ついにヒトを超える人工知能が登場 ⁉> ・技術のブレイクスルーにより汎用型AIが誕生する ⁉ ・世界の人口は97億人、65歳以上の人口は2015年の2.6倍の16億人に <2056年 世界の人口が100億人に到達> <2060年 原子力や水素自動車は爆増するのか?> ・再生可能エネルギー減の成長がピークを迎える ・2060年、日本の人口が8673万人に減少 ・2060年、生産年齢人口(15~64歳人口)は2010年度比45%減の4418万人に ・2060年、65歳以上の有権者の割合が46.7%に増加 ・2060年、国民1.2人で高齢者1人を支える「肩車型」に <2065年 女性の平均寿命が90歳以上に、高齢化率が4割になる> ・人生100年時代に突入? 超長寿社会がやってくる。 ・(いびつな人口ピラミッドが意味するものとは?) その理由は、人口ピラミッドにいくつかの山、つまり、いくつかの人口規模が多いコーホート(世代)があるためである。これが、いわゆる団塊の世代、および団塊ジュニアであり、全世代の中で突出して人口が多い、その結果、これらの世代が老年人口に達するとき、一挙に高齢化が進むように見えるのである。 ・老年人口は2115年には、1943万2000人になると見込まれている。2015年の同人口の規模が3386万8000人である。このことは、今後100年の間に老人人口でさえも、現在のおよそ3分の2にまで減少することを意味しているのだ。 ・(超高齢化社会の到来。90歳超の高齢者が増える)人口推計によれば、死亡中位仮定で2065年に女性の平均余命は91.35歳、高齢化率は約4割となる。 ・例えば2017年に公表された最新の生命表によると、75歳まで生きた男性は、平均してさらに12.03年、つまり、平均して87歳くらいまで生きる可能性があると見込まれている。さらに驚かされるのは、100歳に達した男性でさえ、平均的にあと2.18年程度生きると見込まれていることだ。人は我々が思うよりも長生きする可能性があるのだ。 ・出生率が1.3に近づき子どもの数が人口の約1割に ・2155年、さらなる少子化によって0~14歳の年少人口は、520万人まで減少し続ける。 ・2065年、日本人の8人に1人が外国に由来する人々からなる。若年層に広がる国際化の潮流。 ・日本は、移民を受け入れるべきか、規制すべきか。さまざまな意見はあると思うが、日本が年間75万人の外国人を受け入れることができれば、人口は増加に転じるとの推計もある。 ・(周囲に外国に由来する人が当たり前のように存在する)2015年の国勢調査では、外国籍人口は177万5446人(総人口比1.4%)だった。しかし、もともとは外国籍であったものの後に日本国籍を取得した帰化人口や、両親のうち、いずれかが外国籍である国際児人口を推計した研究によると、これらの人々を合わせた外国に由来する人口は332万5405人(総人口比2.6%)と、国勢調査の倍近くに達すると見込まれている。 ・さらに同研究から、外国に由来する人口の将来的な推移を推計した結果を参照してみよう。これによれば、2040年には726万732人、2065年には1075万6724人になると見込まれている。 ・2065年に日本の総人口はおよそ8800万人になるとされていたことから、両者を比較可能なものとすれば、将来的には8分の1くらいが外国に由来する人口によって占められることになる。 ・今、なぜハーフのタレントやスポーツ選手が多く活躍しているかといえば、日本がすでにこうした人たちを多く抱える社会になってきているためであるということができる。 <2065年 世界の人口は103億人、65歳以上の人口は2015年の3.2倍の19億人に> <2065年 高速道路の料金徴収が満了> <2100年  上昇し続ける世界の気温> ・100年後には4.8°Cも上がり氷河や海氷面積が激減 ⁉ (気候変動と地球温暖化問題のこれから)世界がこれから追加的に温室効果ガスの削減に努力しなかった場合、2100年の世界平均気温は3.7~4.8°Cと大幅に上昇するとの予測や、今世紀末には穀物生産量が50%以上減少するという予測が約2割を占めるなど、2100年が心配になる研究結果も多く示されている。 (温暖化が日本に与える影響とは)日本にはどのような影響が出ると予想されているのだろうか。先ほど紹介した報告書をもとに作られた「2050年の天気予報」では、穏やかな四季を持つ国、日本とは思えない未来を描き出している。 ・東京の真夏日連続50日、熱帯夜60日 ・熱中症など暑さの影響で亡くなる方約6500名 ・京都の紅葉の見ごろはクリスマスごろ/沖縄のサンゴの白化が深刻化 ・上陸時の風速が65メートル、沿岸部に5~10メートルの高潮をもたらすスーパー台風の襲来 (気候変動への対処は世界的に大きな課題)このように、気候変動問題は人類が直面する大きな課題のひとつだ。そのため、国際的な取り組みも議論されている。「国連気候変動枠組み条約」には、世界190か国以上が参加し、毎年締約国の会合を行っている。 ・パリ協定が成立したのには理由がある。実はパリ協定のもとでは、自国の目標は自国で決めるうえ、達成できなかったとしてもとりたて罰則はない。 ・しかしすでにアメリカのトランプ政権は、パリ協定からの離脱を表明した。国際的な温暖化対策はまだまだ前途多難な状況にある。  とはいえ、明るい兆しも見えてきた。再生可能エネルギーが世界では大きく価格が下落しつつあることだ。太陽光や風力発電など温室効果ガスを出さないやり方でエネルギーを手にすることができるようになれば、社会の発展と温暖化対策を両立することができるようになるだろう。  とはいえ、明るい兆しも見えてきた。再生可能エネルギーが世界では大きく価格が下落しつつあることだ。 ・2100年、世界の人口は112億人、65歳以上の人口は2015年の4.2倍の25億人に ・2100年、イスラム教が世界人口に占める割合で世界最大の宗教に ・2100年、日本の人口が約8300万人で世界30位に(2015年11位) <2115年 日本の人口は約5000万人に!> ・将来の日本人の総数は、ある程度の確度で100年後まで数値を導きだすことができる。 ・日本の将来の推計人口で最も引用されるのが、「2065年に日本の総人口が8808万人に減少する」という数字、現在の人口の7割近くになるわけです。 ・次に、外国人の国際人口移動については、例えば今後、中長期的に年間75万人を受け入れたと仮定しましょう。すると2115年には総人口が1億5753万人と、今よりも約3000万人ほど増えると見込まれています。しかし、これが年間50万人の場合には、総人口は減少すると見込まれています。現時点では年間15万人くらいですから、5倍以上を受け入れないと日本の総人口は増えないことを意味しています。 ・毎年100万人を受け入れているというアメリカでは、経済成長率の3分の1くらいは移民による経済効果といわれています。75万人というと、今のドイツくらいです。このように大きな変化があれば日本の人口は増えますが、このハードルはかなり高いと言わざるを得ません。 ・結論としては、日本の人口は、ほぼ確実に減ると見てよいでしょう。出生率の改善だけでは追いつかず、移民をドイツ並みに受け入れるといった、かなり大きな変化が起きない限り確実に減少します。これは、現状を踏まえて推計した、かなり確度の高い未来の日本人の姿といえるでしょう。 ・(老年人口(65歳以上))2015年の3387万人からさらに増え続け、2042年の3935万人でピークを迎え、2065年時点では3381万人となる。それでも日本人の4割近くが高齢者になる。 ・100年後の日本の人口は現在の半分以下まで減少する。 <ライフスタイルの変化による出生力へのマイナスの影響をゼロにすることは可能だ。 是川夕> <出生率が人口増減のターニングポイント> ・政府は少子化対策と称して、さまざまな政策を打ち出していますが、人口増加を意図しているのではなく、どちらかというと時代や環境の変化に即した対策として打ち出しているものがほとんどです。  例えば、共働き夫婦への子育て支援とか、晩婚化・未婚化の対応などといったように、現代のライフスタイルの多様化に合わせた政策だと理解すべきです。 <人口減少そのものを問題と捉えると本質を見誤る> ・実は、かつて日本での人口問題といった場合、それは人口減少ではなく増加のことでした。この研究所も、そもそも人口増加の問題を研究するため、1939年に世界で最も初期に設置された機関だったのです。今でも世界人口は増え続け、いずれ100億人を突破するといわれています。 人口増加は環境破壊や食料危機、紛争などを引き起こしますが、人口減少については世界規模で見ると先進国の微々たる問題。地球規模で見れば人口爆発が起こっていて、こちらがメガトレンドです。 <日本にとっての適正人口はどのくらいなのか> ・工業化が発達する以前は、その時代の人口が上限であって、社会がそれ以上は養うことができないため増えませんでした。工業化の発達以前はほぼ横ばいでしたが、より多くの人口を養うことができるほどの豊かさを手に入れたことにより、初めて人口爆発が起きたのです。人口減少時代に突入した日本では、その減少幅に合わせて最適化した国の運営が求められるのではないでしょうか。 ・また、人口減少には「よい減り方」と「よくない減り方」の2通りあると、個人的には思っています。よくない減り方は、死亡率が上昇して人口が減少する場合です。ソ連崩壊後のロシアがそれに近く、崩壊に伴う社会的混乱によって平均寿命が縮んでしまったといわれています。そういう形で人が死ぬのは、明らかによくない。今の状況では、全員が天寿を全うしても減っていく「よい減り方」の社会であり、何ら不幸な事態が起こっているわけではありません。「問題」ととらえることの方が問題ではないでしょうか。 <2117年   100年後、私たちの宇宙ははるかに広がっている> ・60万人が火星に移住、宇宙の拠点になる ⁉ ・21世紀末には月への旅行も一般的に ・(今世紀中に知的生命体がいる天体を発見 ⁉)系外惑星系という言葉をご存じだろうか。太陽系以外にも存在する、太陽系のような惑星系のことである。望遠鏡や観測技術の進歩によりその発見数は激増しており、その数は1200個を超えている。 <世界の人口問題1、 世界では毎分20人が難民となっている> ・毎年増加する一方の難民だが、そこには戦争や宗教の対立、人種差別など人類が抱える問題が山積みの現状だ。日本は島国だから無縁と思いがちな難民問題について、その実態をここで解説する。もはや対岸の火事ではないのだ。 <戦争を避けるために避難する人々> ・近年では争いが起きた国内にとどまる、あるいは国境を越えずに避難生活を送っている。 <爆発的に増加し続ける世界各国の難民> ・国連ではUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を立ち上げ、世界128か国がこの救済に乗り出している。援助支援対象者は世界に広く分布しており、北アメリカで759人、ヨーロッパで約274万人、アジアで約3147万人、南米で約837万人、アフリカでは2137万人、オセアニア約2300人、無国籍に至っては約371万人と膨大な数に膨れ上がっている。 また難民の数は年々増加する一方で、2016年を見ると新たに約1030万人が避難を余儀なくされている。これは毎分20人相当の人が、避難民となっていることを示す。 <世界の人口問題2、移民は年々増加し続け国民の約30%を占める国も> <混同されやすい難民と移民の区分け> ・2015年の移民人口国別ランキングの2位となっているドイツでは労働力不足を補充するために「ゲスト労働者政策」を掲げ、トルコからの移民を家族ごと受け入れた過去がある。 ・一方、人数ではなく人口に対しての外国人比率が高いのがスイスだ。 ・結果、スイスでは人口に対する外国人比率が高く、2015年24.6%。実に毎年、8万人以上の人々が移民としてやってきている。     

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