ソーラー・ワーデンとは「太陽系の監視人」という意味を持つ、アメリカ海軍による太陽系監視艦隊の組織のこと。(9)
『エルランティ』天使編 高橋信次復活の原点
ノストラダムスの予言を超えて
大川隆法 平成元年9月 幸福の科学出版
<ポスト・ノストラダムスの時代、日本に希望の光ヘルメスが甦る>
・それから、東の国にね、ヘルメスが甦ることをノストラダムスは予言しております。ヘルメスが東の国に出るだろうと。そして、ヘルメスのもたらす繁栄が、やがて世界を救うであろう。ノストラダムスは、そういうふうに予言しています。
・このヘルメスが甦るというのは、どこからというと、東の国というのは日本なのです。まあ、ヘルメスの生命体は何かっていうと、みなさん、ご存じでしょうかね。あと、有名な方は、リエント・アール・クラウド、それからブッダ、コーダマ・ブッダ、ラ・ムー、トス、こういう人たちが同一生命体の魂のグループなのですよ。だからそのグループの中の誰か一人が生まれ変わってくるということですよ。そういうふうに理解してくださいね。
・光の天使達が地上に出て、世界を救う。そして、ヘルメスが末法の世を救い、東の国から起きるヘルメスの繁栄が、やがて世界を救うだろうと、予言しました。このときに、西暦二千年ごろにも私の予言も終わるというふうに、彼は言いました。なぜ彼の予言が終わるのか。それは新しいいわゆるヘルメスの時代になって新たな予言が説かれていくからです。新たな教えが説かれていくからですね。それでノストラダムスの使命が終わったということです。そういうことなんです。
<スウェーデンボルグのいう霊太陽の存在>
・霊界探訪記のなかで、スウェーデンボルグという北欧の偉大な霊能者はね、霊界に太陽があるということを言っていますね。霊界の霊太陽というのがあって、それが霊界の人々を照らしてると、こういうふうな話をしとります。
実際に、霊太陽というのがあるのです。地上のみなさんが太陽の光のもとで、生活しておるように、霊界にもちゃんとした霊太陽というものがあります。
そして、その霊太陽がね、4次元の人たち、5次元の人たち、あるいは6次元の人たち、いろんなところを照らしておるのですね。
・それで、霊界物語を読むとよくわかるのですが、たとえば、地上にいる人たちが幽体離脱して、あの世の世界に行ったときも、あるところの世界までは行けるけれど、それから上のほうは行けなくなるのですね。
『地獄界の帝王 ルシ・エル サタンの陰謀』
地球人類を救うのは偉大なるエルランティ「高橋信次先生」なり
土居釈信 出版サービスセンター 平成3年1月
<サタンは如来界の七大天使であった>
・天上界・高次元のことを簡単に説明しますと、最上段階に神、そして、エルランティ(高橋信次先生)を長として、その下にイエス様、モーゼ様、御釈迦様の三聖人がいらっしゃいます。この次元を九次元(宇宙界)と呼びます。そして、その下の次元を八次元(太陽界とその下に如来界)と呼びます。そして、七次元(菩薩界)、六次元(神界)、五次元(霊界)、四次元(幽界)、三次元(この世)、という段階があるのですが、サタンは上から二段階目の次元、元の如来界の七大天使の一人だったのです。この如来界には、元来は八次元上段階におられるミカエル天使長を長として、その下に七人の天使達がいて、それぞれに役割と力を持っています。
・そして、この七大天使の中の一人にルシ・エルという天使がいました。このルシ・エル天使が後の“サタン”になっていくのです。
・大天使達が地上界に降りられた時の、手助けをするのが彼の役割だったのです。サタンが七大天使であった頃は、このような偉大な力を持っていたのでした。
<地球人類の起源(円盤による降臨)>
・地球人類の歴史の始まりです。私達人類は、猿やアメーバから進化したと言われていますが、この進化論は誤りです。
・“『地球』を開拓し調和させ、魂の修業せよ”との神の命を受けてエルランティとすべての天使達、そして、第一陣に選ばれた約千名の人々が、反重力光子宇宙船(円盤・UFO)に乗り、ベータ星から数億光年も離れた『地球』という、神から与えられた次の修業の場を目指して、希望と使命に燃えて出発したのでした。それから人類は円盤に乗って長い旅を続け、ついに地球上のエジプトの地、ナイル川流域の、エルカンターラという場所に着陸しました。
『UFO五次元東京会議』
中丸薫×竹本良 VOICE 2011/12/8
<大震災前後に地球に現れたUFOたち>
・実は「NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)の元職員にスタンリー・A・フルハムという人がいまして、彼が暴露した中に「カウンシル・エイト(審議会8)」という宇宙連合的な組織についての情報があるんですね。これは、プレアデス、オリオン、シリウス、牛飼い座、アルファ、センタウリ(ケンタウルス座α星)、レティクル座ゼーター星、Comsuli、Pouseti(最後の2惑星の名前は存在が不明)の合計8つの知的文明で構成されている組織のことなのですが、こうした星座のグループが近年、共同して地球に現れてデモンストレーションをしているらしいんです。
<これからの時代に必要なのは“魂感覚”>
・中丸;エルランティというのは神に一番近い人です。世界中のあらゆる宗教において、例えば、モーセのときはヤーウェと名乗り、イエス・キリストのときはエホバと名乗り、イスラム教のときはアラーと名乗り、仏教のお釈迦様のときはブラフマンと名乗って人々を導いた、そういうお方ですね。でも、神ではないんですよ。神に近い存在といったらいいでしょう。
・生前にお付き合いのあった宗教家の高橋信次先生が亡くなられて、もう30年以上経ちますが、あの方は、実は、お釈迦様の生まれ変わりだったんですよ。
・いってみれば、お釈迦様もイエス・キリストもみんなエルランティの分身なんですよ。ですから、よくよく考えてみれば、宗教戦争をすること自体がおかしいんですよ。魂の源は、皆一つなのにね。そして、人間もその分霊を誰もが抱いているわけですから、その心を浄化して輝かせなければいけないんです。
『宇宙人大図鑑』
中村省三 グリーンアロウ 1997/2
<チャーコン事件>1979年9月25日 米国アリゾナ州 マラナ
目撃者 ラルフ・チャーコン
<宇宙人の身体的な特徴>
宇宙人は全体的には、人間の形をしているが、それが無数のドット(点)によって構成されていた。
<宇宙人の行動>
目撃者を説得して、自分たちの惑星に連れて来る。
・ドットマンは、オリオン座のゼティ星から来たナーテルという者だと自己紹介し、そのうちにチャーコンも自分たちと一緒にゼティ星に行くことになると告げた。
・UFOは猛スピードで南米大陸の上空を南下していた。チャーコンが目にした地上の光景ははるか過去のもので、美しい古代の都市やピラミッドが眼下に広がっていた。
・その後もドットマンは何度も出現し、チャーコンを宇宙船に乗せて、二つの大陸が沈んでいく過去の世界に連れて行ったり、未来の世界をかいま見せたりした。
・また、イグチトックという別のドットマンは、チャーコンをゼティ星に案内し美しい都市を見せてくれた。ナーデルによると太古に彼らの先祖は大挙して地球を訪れ、当時地球上で偉大な文明を築いていた民族と接触した。その際に、宇宙人と地球人の混血人種が誕生した。古代のエジプト人やマヤ人の多くが、宇宙人の血を受け継いでおり、現在はドットマンになっているという。
・その後のコンタクトの時、チャーコンは、古代エジプト人がピラミッド建設に用いた宇宙人の浮揚装置をもらっている。
<宇宙人のタイプ-アパリッショナル(幽霊)タイプ>
・このタイプは、幽霊のように異次元の存在ではないかと思えるようだ。宇宙人や人間とは似ても似つかない宇宙生物が含まれる。彼らは、次のような能力を備えている。
A,自由自在に物質化したり非物質化して消え失せたりできる。
B形態を色々と変化させることができる。
C,特定の目撃者にだけ出現し、そばにいる他の人には姿を見せないようにできる。
D,目撃者を含めて、物質を意のままに動かすことのできる超能力を持っている。
『天の岩戸開き』 アセンションン・スターゲイト
Ai(アイ)明窓出版 2010/6
<中今のスピリチュアル・ハイラーキーとは?>
・大いなるすべての源、一なる至高の根源神界、すべての神界、すべての天界、そして神智学でいうスピリチュアル・ハイラーキー、アセンディッド・マスター方はもちろん、アインソフ評議会、大天使界、聖母庁、キリスト庁、メルキゼデク庁、宇宙連合、銀河連合(連邦)、太陽系連合、インナーアース連合、それらのすべてがひとつなのです。もちろん、皆さんのハイアーセルフとそのネットワークも含まれています。その総称を、「スピリチュアル・ハイラーキー」としています。
・「宇宙聖白色同胞団」(グレート・ホワイト・ブラザーフッド)とは、「スピリチュアル・ハイラーキー」の中でも、宇宙の創始からのマスター方を指します。
・皆さんは、天津太陽神界( 高天原)という、魂の源、故郷から太陽の国、日の本へと天孫降臨した子供たち、子孫です。
<スーパー宇宙アセンションに向かって!!!>
・今回の地球、シリウス、ここの銀河のアセンションは、地球ハイラーキーと、その長のサナート・クマラ、シリウス・ハイラーキーとその長のヴァイワマスの、「シリウス・プロジェクト」でもありますが、それをサポートするのは、アンドロメダ銀河であり、ここの宇宙の最高評議会のアインソフです。アンドロメダ銀河は、ここの宇宙で創始に生まれた領域であり、すべての存在にとって、最も本源に近い故郷です。
<アガルタ(インナーアース・首都はシャンバラ)>
・アガルタ(インナーアース・首都はシャンバラ)の領域は、5次元の現実です。この5次元の領域は最近、惑星の地表から地下へ4百マイル(640キロメートル)の地点に存在する。
・地球の重力のニュートラル・ゾーンまで拡張されました。このように母なる地球は、5次元の領域を徐々に3次元の惑星の地表に近い場所まで移動させています」とのこと。
『主と呼ばれる方の名はエル・ランティー』
河上修二 大開製版 2001年8月
<人類創世紀>
・人類は緑に包まれた、しかも神の光に満たされた地球という環境に、今から3億6千5百年前、初めてベーター星という星より神より与えられた新しい緑に包まれたこの地球に人類は最初に印したのであります。
その当時は、ベーター星は、調和され、私たちは、新しい新天地を求めてもっとも調和された、この地球という環境を選んだのであります。
その当時、最初に反重力光子宇宙船という今で言うUFOです。それに乗りまして、地球上の人類は、神の光に満たされた天使であるところのエルランティ、このエルランティという方が、中心になられまして、エルランティは、直接神の光を受けているところの真のメシアであります。
・エルランティは神の光を直接百%受け、百%純粋にエルランティの身体、特におでこの部分から神の光を出す真のメシアです。
エルランティの分霊にイエス、釈迦、モーゼがおられます。
・天上界=天国=実在界=あの世では、イエスはアガシャー、釈迦は、カンターレ、モーゼは、モーゼという名前です。
主エルランティは、イエスが地球に生まれた時は、ヤハウェーと名乗り、彼らと神の法を指導した。マホメットが、生まれた時は、アラーと名乗り、指導されたわけです。
<太陽系霊団の系図、明かされた高次元世界の仕組み>
・高橋信次先生の霊的ご自覚によって高次元の仕組みがいっそう明らかにされました。
・太陽系霊団は、大宇宙大神霊の神の光が、エルランティという人格を持たれた方を中心として成り立っています。
・真のメシヤ(救世主)エルランティを中心として光の直系の方々によって高次元世界が成り立っています。
光の直系は、力の直系ともいわれ、エルランティの下に七大天使が配置されています。
・その七大天使の長が、七色の翼を持つ大天使、ミカエルといわれる方です。
・そして、ミカエル天使長の下に、六人の大天使が配置され、如来界の大指導霊の役を果たしています。すなわち、六人の筆頭にガブリ・エルがあられます。ガブリ・エル大天使は、ミカエル天使長、イエス、ブッタ、モーゼのお三方に報告するための通信・伝達の業務を担当されています。
次いで、ウリ・エル大天使は、政治、経済、自治を、サリ・エル大天使は、医学、薬学、ラグ・エル大天使は、律法、パヌ・エル大天使は、芸術、文学、歴史を担当されています。
・大天使の側面からの助力者として、ガブリ・エルの下に、セラ・ビム(水)(菩薩)、ケル・ビム(炎)(諸天善神)の光の天使が、それぞれ数百名ずつ配置されています。
・アラーを信奉したマホメットは、ガブリ・エルの直接指導をうけて、さまざまな奇跡を現わしますが、アラーはエルランティの当時の別名です。したがって、回教の神はエルランティであります。
・次にエルランティの光の分霊として、イエス、ブッタ、モーゼのお三方がおいでになります。イエス様は、エルランティを指して、エホバと呼び、アガシャー系を形作っています。ブッタは、ブラフマンと呼び、カンターレ系をつくっており、モーゼ様は、ヤハウェと呼びモーゼ系をつくっています。
地球人類は、この三つの系列のどれかに属し、イエス、ブッタ、モーゼを頂点にピラミッド型を示し、末広がりになっています。しかし、各人の霊子線は、すべて神の光に直結しているので、霊的にも七大天使を通してつながるわけです。
・現代文化の源流は、現証(モーゼ)、理証(イエス)、文証(ブッタ)による正法の確立にありました。しかし、このお三方の背後にはエルランティの光があって、これなくしてユダヤ教、キリスト教、仏教は実現し得なかったといえるでしょう。
・高橋信次先生の高次元の名を、エルランティと呼び、この名を知る者は、高次元の世界でもほんのわずかの人々であります。
<UFOについて>
・UFOは宇宙人の乗り物であり、光の速度を超えて、ワープする。つまり瞬間移動する乗り物です。
ただ、宇宙人にも神のグループと悪魔のグループで生きている二つのタイプがある。
また、天国での霊界のUFOと地獄の悪魔のUFOとがある。
(2015/8/5)
『カルト・陰謀 秘密結社 大事典』
アーサー・ゴールドワグ 河出書房新社 2010/10/9
<カルトとは何か?>
・辞書で調べると「カルト」という言葉のもとの意味は「崇拝」だが、現在では異端の宗教運動という意味で使われている場合がほとんどだ。
・キリスト教もかつてはユダヤ教のカルトとして始まり、死海文書を残した砂漠に住む修行者の集団であるエッセネ派(サマリア人)と同じように蔑まれていたのである(サマリア人は古代ヘブライ人と民族が異なるばかりでなく、エルサレムの寺院を崇拝せず、旧約聖書の最初の5巻であるモーセ5書(『創世記』『出エジプト記』『レビ記』『民数記』『申命記』)以外は認めていなかった)。
・しかし、カルトと呼ばれていた集団も、やがて多くの信者を集め、教えを布教し、経済的にも豊かになって、社会的な地位も獲得していけば、たいていは母胎となった正統派から認められたり、あるいは独立した宗教として発展していく。
・空飛ぶ円盤のいわばコンタクティー(宇宙人から伝達・接触されたという人)をめぐって勢力を拡大していった個人崇拝のカルトもある。ジョージ・アダムスキー(1891―1965)は、核戦争の危機について語るオーソンと呼ばれる金星人に接触されたと公表する前は、チベットの叡知を教える教師であり、SF小説の作家だった。後に、彼は空飛ぶ円盤に連れていかれ、著書『空飛ぶ円盤実見記』(1953)と『空飛ぶ円盤同乗記』(1955)のなかで、この出来事について詳しく述べた。スイス出身の元農民ビリー・マイヤーは、5歳のころからプレアデス星雲からきた宇宙飛行士と交信し、教育を授かったおかげで、「地上のいかなる人間も成しえなかった霊的進化の頂点」に登り詰めた。アダムスキーやマイヤーは信者も、崇拝してくれる弟子も必要とはしていなかったが、設立した「非営利の」財団からはさまざまな面で支援を受けている。
<フリーメイソン>
・表の顔と裏の顔を使い分ける多くの秘密組織と同様に、ごく普通のフリーメイソンと、高い位階のフリーメイソンがある。毎日、フリーメイソンは義務を果たし、ときどきテンプル騎士団のように正装してロッジに新しい会員を迎え、役員の候補者を選び、慈善ゴルフ大会を企画し、心のこもった宴会やボウリング大会を楽しみ、北風が町の通りに落とした枝をボランティアで片付けている。宇宙の秩序と調和を信じる市民である彼らは、兄弟愛とキリスト教の慈善の精神の元に集まっているのだ。
・18世紀のフランスであれ、20世紀のロシアであれ、陰謀理論の考えでは、「民衆」は、自分たちの利益のために団結し、賢明な行動を取ることなどできないのだ。民衆が反乱を起こすなら、誰かが彼らを操ってそのように行動させているに違いない。暴徒の裏で糸を引いているのがフリーメイソンなら、また別の一連の操り人形師(ユダヤ人富豪)がフリーメイソンを操っているに違いないのだ。現代における、このような思考法の見本となる例を紹介しよう。次は2008年10月6日のヘンリー・マコウ博士のブログから抜粋したものだ。
・フリーメイソンは「ユダヤ人の」陰謀の延長にあり、自分の言いつけ通りに動く支配層を創り出した。しかしその後、このユダヤ人の陰謀は、(貨幣を創造し)影響力を独占するため、ユダヤ人とフリーメイソンを利用する中央銀行の人間の道具に変わった。
・マコウはたんなる変わり者ではなに。わずか11歳で全国に配信される人生相談欄に執筆していた神童であり、スクールプルというボードゲームを考案した企業家で、英文学で博士号を取得した学者でもある。彼は、ユダヤ人でありながらシオニズムに猛反発し、新世界秩序――「あらゆる社会制度を転覆し、凶暴な世界的独裁制度を徐々に築き上げようとしている」「悪魔的な、犯罪的カルテル」――の邪悪な計画をたえず告発しようとしているのだ。
<ラエリアン>
・「世界で唯一の無神論者の宗教」であるラエリアン運動は、1974年にクロード・ヴォリロンにより創設された。彼は元カーレーザーで、自称シンガーソングライター、モータースポーツのジャーナリスト、『オート・ポップ』詩の編集者だった。1973年、27歳のとき、彼はフランスのオーヴェルニュにある休火山のクレータ―のなかを散策していた。そのとき、約1.2メートルの大きさの、緑色の皮膚と黒い黒髪をもつ生命体が、輝く銀色のUFOから姿を現して、彼にメッセージを託した。
・人間は2万5000年ほど前、エイリアンの実験室で創られ、地上に定住させられた。それが数多くの宇宙人との出会いの最初の出来事だった、というのだ。この異星人と遭遇している間に、ヴォリロンは人類を創造した異星人エロヒム(この名前は聖書の著者によって間違って神とされている)のことや、文明を氷河期から間氷期にすることが人間の最終的使命であることを学んだ。彼は具体的な任務も託されていた。
・クロード・ヴォリロンよ。お前は自分の今の名前でこの真実を広めていくことになるが、徐々に「ラエル」、文字通り「神の光」、もっと正確に訳せば「エロヒムの光」「エロヒムの大使」に変身していくだろう。なぜなら地上における私たちの大使となるからだ。私たちが正式に訪れるのは、お前の大使館だけだ。
・ここで話に出ている「大使館」とは比喩的表現ではない。ラエリアンの目標のひとつはイスラエルに空飛ぶ円盤の発射台を築くことだったのである(ラエリアンは、古代ユダヤ人は人間とエロヒムの混血だったと主張している点で、シオニストの要素がある。彼らの子孫――そのなかのひとりがヴォリロンで、彼の父親はユダヤ人の戦争避難者だったといわれている――は、祖先が実験室で成長した非ユダヤ人より優れている)。
・ラエリアンは、民主主義を「天才政治」に変えなくてはならないと考え、知的能力が平均より50パーセント以上高い人間だけが、公職に就くべきだと主張している。また、私有財産の廃止と世界政府の樹立も信じている。(核エネルギーはいいが)核兵器は廃止し、人口は厳しく制限されるべきである(ラエリアンはコンドームを無料で配布することで知られている)。しかしラエリアンにとって肉体的快楽も非常に重要な要素で、おそらくこの運動の人気の秘密は何よりそこにあるのだろう(ラエリアンは90ヵ国に8万人の会員がいると主張している)。
・ヴォリロンはエロヒムの故郷で惑星で参加した重大な宴について書いている(ほかの招待客にはイエス、エリヤ[紀元前9世紀のへブライの予言者]、ムハンマド、ブッダなど多くの有名な宗教人がいた)。この惑星で彼は「誰の害にもならないかぎり、快楽を与えてくれるものはすべて良いものである。だからすべての官能的快楽は良いことなのだ」と教えられた。
・この日の夜、彼は6人のクローンの芸者と風呂に入り、巨大な貝のような形をしたベッドで性的快楽を味わった。彼の情熱的なお相手は、北欧系、地中海系、アフリカ系、アジア系など各人種の典型的な美女だった。2000年に『サロン』誌のなかで、タラス・グレスコーは、ヴォリオンの成功は「退廃的な振る舞いができる環境をきちんと与えてくれたことにあるようだ。彼は快楽主義とセックスを実験するため、罪の意識のない遊び場を提供している」と述べている。
・グレスコーは、カナダのモントリオールでラエリアンの大会に参加したのだが(当時、ラエリアンの世界本部があった場所――そのときから、ネヴァダ州ラスヴェガスに移転すると主張していた)、ここに参加している人間には異国情緒溢れたダンサーとボディービルダーが驚くほど多かった、と述べている。
・もっとも重要なことには(そして近年でもっとも悪名を高めたのは)、ラエリアンの科学的宗教としての土台がヒトクローン技術にあることだ。彼らは自分たちこそ永遠の生命の鍵を握っていると信じている。ブリジット・ボワッセリエ医師(彼女はフランスのディジョン大学とアメリカのヒューストン大学から物理学と分析化学で博士号を授与されている)というラエリアンの主教が社長を務める、13人の人クローンを製造することを目的にしているクロノイド社は――科学界からはおしなべて疑いの目で見られているが――今までに生まれた子供の名前が世に知られ、親が保護しなくなってしまうことを恐れて、子供の遺伝子サンプルを独立した証拠として提供するのを拒んでいる。このような恐怖は根拠のないことではない。バーニー・シーゲルという弁護士は、最初のクロノイド社の赤ん坊の訴訟のための後見人に自分を任命するよう、フロリダの裁判所に訴訟を起こしている。
・このラエリアンの厳しい追及者は、宗教的原理主義者、蒙昧主義者とはまったく正反対の人物である。幹細胞研究を支援するロビーである遺伝子政策研究所の刊行物のなかで、シーゲルは、ラエリアンは「漫画に出てくるマッド・サイエンティスト」である、と書いている。彼は、ラエリアンが身に着けている妊娠中絶反対運動の隠れ蓑を排除するため、「ラエリアンは、有名になりたいという願望から、世間にこのような空想を押し付けていることを証明するべく、裁判に臨むことにした」と述べている。
『不思議な少年』
マーク・トウェイン 岩波文庫 1969/6/16
・オーストリアの田舎に3人の少年がいた。ある日忽然と現われた美少年の巧みな語り口にのせられて3人は不思議な世界へ入りこむ。その美少年、名はサタンといった――。
・「一番不思議なのは、彼は天使を見たことがあるという話だった。明らかに天国から降りてきた天使であり、しかも彼は、その天使たちと言葉まで交わしたというものだ。もっとも、翼などはなかったということだ。ただ多少ちがう点は、人間にはとてもできない妙なことができることと、いま一つその消え方、つまり、話している最中に、突然ふっと消えてしまうことだったが、たしかにこれは普通の人間にはできない」
・「君はいったい誰なのだと尋ねてみた。『天使だよ』『名前はサタンだよ』」、「つまり、ぼくはね、君たちの計算でいきゃ、いま一万六千歳なんだよ」、「彼がしてきた旅の話や、私たちのこの太陽系や、また、はるかに遠い別の太陽系の広大な世界で、彼が見聞してきた面白い話、さてはそれらの世界に住む神々の風俗習慣などを話してくれるのだが」。
・「と、彼はたちまちその場所をエデンの園に変えてしまった」、「サタンのショーはまたもや始まっていた。そして、私たちの前を、次から次へと幾世紀かにわたる国々の姿が映し出されていった」
・「時間と距離を操作するサタンの力は素晴らしかった。彼にとっては、時間も距離もてんで存在しなかったのだ。いつも往復の時間は、ほとんど1秒の何分の1にしかすぎなかった」、「第一、ぼくのこの身体というのが実態じゃない、影みたいなものにすぎんのだからね。もちろん、君たちが触れば、ちゃんとした肉体のように感じられるだろうがね。それから、ぼくの着ているこの服、これだってけっして本物じゃない。つまり、ぼくは精霊なんだ」
・「しかし、星占師のほうは、月世界への旅行から戻ってきて、世間の評判など歯牙にもかけぬ様子で、村中を歩き回っていた」、「私たちは、前にもそうだったが、今度も世界中を飛び回った。そして、サタンは、数知れないほど不思議なものを見せてくれた」、「彼も、よし、やろうというのだ。そして、たちまちターバンを巻き、サロンをまとったインド人の姿に化けていた」「みんな夢―それも奇怪きわまる馬鹿げた夢ばかりなんだ。存在するのはただ君一人だけ。しかも、その君というのが、ただ一片の思惟、そして、これまた根なし草のようなはかない思惟、空しい永遠の中をただひとり永劫にさまよい歩く流浪の思惟にすぎないんだよ」
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