日本人にとってもっとも重要な箇所は、言うまでもなく、序章の「第三次世界大戦では日本がターゲットにされている」という長文の日本民族へのメッセージである。(4)

<「沈んだ」大地>

・地球は荒廃した。その一部始終は世界中の古代神話や伝説のなかに書き記されている。それまでの調和の取れた「黄金の時代」は消え去り、大西洋、太平洋にあったアトランティス、ムー、レムリアといった巨大大陸は大規模な地殻隆起によって海中に沈んだ。

<ハイジャックされた地球>

・アメリカの作家で研究家のマイケル・クリーモは、公式に始まったとされる以前に人間が存在したことを示す痕跡を長年にわたって追っている。クリーモがこの研究に手を染めたのは、教科書にはけっして載らない、何百万年も前の人骨や人工物のことを述べたオリジナルの科学報告書を何十編も読んだことがきっかけだった。

・さて、初めて私の著書を読む人は、ここで深呼吸してほしい。人類は、大変動以前の非常に長い期間、人間でない種族と交流してきた。慈悲の心に富んだ種族もあれば、そうでない種族もあり、結局は後者が世界を手に入れた。この「神々」がなんらかの方法で地殻の大変動を引き起こしたという伝説が残り、それが<大洪水>の物語というテーマになった。神々(一神教では単数の「神」)が、人類を一掃してやり直そうと決めたのだ。前の章で紹介したように、同じ話はシュメールの神話にもあるし、旧約聖書の「創世記」にもある。シュメールのアヌンナキの物語では、人類が標的にされたのは、人類を支配し奴隷化しようとする「神々」の野望に反乱を起こしたからだということが示唆されている。私は、この「神々」は人間外種族が同盟したもので、それを牛耳っていたのは爬虫類の姿をした集団だったと考えている。ほかにもアリのような姿をした「グレイ」と呼ばれる連中や、ほとんど人間と変わらない見かけの者もいただろうが、この「レプティリアン同盟」の最前線には鱗に覆われた連中がひしめいていたはずだ。

・古代メソポタミアの粘土板には、アヌンナキは何十万年も前に来たと書かれている。彼らは(本当の黄金時代)を終わらせ、地球の人々を奴隷種族にした。以来、アヌンナキ(=レプティリアン同盟)は、人々がおとなしく従わなくなってくると、定期的に地球規模の大災害を引き起こし、人類の遺伝子プログラムを抹消するようになった。そのたびに「アップグレード」した人間のボディ・コンピュータで再び同じことを始めたのだ。

・レプティリアンが地球に来てまだ2000~3000年だと言う人もいるが、私はもっと以前だと思う。レプティリアンはオリオン座とりゅう座につながりがあるように見えるが、私たちに知覚できるとは限らないし、必ずしも可視光線の周波数帯域内にはいない。惑星や恒星も、ほかのすべてのものと同じく多次元で、私たちが「見る」のとは違う周波数の、さまざまな規模の天体や星座や星雲が存在する。

・レプティリアンによる乗っ取りの情報が私の人生に入ってきたのは1990年代の半ばを過ぎた頃のことで、その頃から、世界中でレプティリアンと遭遇したという人たちと出会うようになった。

<古代の証拠、現代の証拠>

・南アフリカ・ズールー族の「サヌーシー」(高位シャーマン)クレド・ムトウから連絡を受けたのは、1998年の『大いなる秘密』でレプティリアンの話を初めて公表したのがきっかけだった。彼はズールー族の伝説に出てくる「チタウリ」について詳しく教えてくれた。これは「邪悪なヘビの子どもたち」ないし「ニシキヘビの子どもたち」という意味で、私の「レプティリアン」に当たる。クレドは以来、大切な友人になった。

・クレドが若い頃、アフリカは、セシル・ローズをはじめとするヨーロッパ人によって侵略された。彼らヨーロッパの植民地主義者は、古代アフリカの知識を消し去り、連綿として受け継がれてきた人間の歴史記録を破壊して、代わりにキリスト教の教義を押し付け、アフリカの信仰と歴史を悪魔化していった。そうすることで、古代の歴史や伝説や神話を抹消し、本当に起きたこと(つまりは今起こっていること)をもみ消そうとしたのだ。そうした知識を守るため、アフリカ各地でさまざまな秘密結社が設立された。クレドがそうした秘密結社に加入したのは60年以上も前のことで、そこで初めて「チタウリ」について聞くことになったのだそうだ。

 チタウリ――地域によって呼び名は違う――が地球をハイジャックしたというクレドの話は、私がそれまで収集してきた情報を追認し、裏付けるものだった(レプティリアン種族に関する情報は世界中からいくらでも集まってくる。そのなかには古代のものもあれば現代のものもあるし、イルミナティの内部者によるものもある。また自らの意思に反して「内部」で働いている者も数多くいる)。

・首飾りには空飛ぶ円盤状のシンボルもついていて、これはチタウリが「母船」から地球に来るのに使った宇宙船だと言われているが、知れば知ほど、本当は土星を象徴しているという気がしてくる。

・クレドによれば、チタウリの男性は爬虫類には見えない。これは、彼らを実際に見えるように描いてはいけないとされてきたためだ。彼らは明らかに人間とは違うように描かれているが、実際の姿のようにも描かれていない。それでも、なかにはそのままの姿、あるいは少なくとも爬虫類に見える姿で表現されているものもあって、今もあちこちの文化に見ることができる。

<大蛇崇拝>

・わかっている範囲で最も古い宗教形態は大蛇崇拝だ。ノルウェー・オスロ大学の考古学者シーラ・コールソンは、南アフリカ・カラハリ砂漠のツォディロ丘陵で7万年前の大蛇崇拝の証拠を発見している。

・ほかにも、ジョン・バサースト・ディーン師と人物が1830年代に、世界中の大蛇崇拝の歴史に関する研究を発表している。ディーンは、大蛇崇拝の起源はシュメールとバビロニア(現在のイラク)にあるとして、その後の伝播の跡をたどり、まさに世界中を調査して歩いている。それによると、現在のメキシコに住むマヤ族は、自分たちを「大蛇の人々」の子孫だと考えている。このレプティリアン種族は、空からやって来てマヤの文明を乗っ取り、人間の生贄を要求したという。レプティリアン種族とその仲間連中は、その技術的能力の高さゆえに「神」と考えられた。同様に、北アメリカのホピ族にも、自分たちの女性と交わった「ヘビの兄弟」「空の神」の話が伝わっている。またインドには「シャルパ」と呼ばれるレプティリアン種族の言い伝えがあって、彼らが文明を興し、ヒンドゥー教のカースト制を創始したのだとされている。カースト制度の本質は、人種を基準とする厳密なレプティリアンの遺伝的ヒエラルキーなのだ。そしてここでも、彼らが人間の生贄を要求したと伝えられている。中国の神話でも、やはり「大蛇の女王」が男たちと交わったとされる。

このように、レプティリアン種族の存在と人間の生贄の要求、そして人間との交配は普遍的なテーマだ。

・このうちのいくつかは、空に放出される大蛇のようなプラズマが起源となっているのだろう。そうしたプラズマ放射は、宇宙で大異変があるときに生まれてくる。特に「火を吐くドラゴン」の神話はきっとこれが起源と思う。しかし、世界的な大蛇崇拝と爬虫類の姿をした「神々」との関連は、古代の伝承や現代の証言から見て否定できないほど明確で、古代のプラズマ放出だけではとても説明がつかない。問題は、どれが「大蛇プラズマ」の記憶で、どれがレプティリアンの「神々」を象徴しているのかを確認することだ。

<大いなるスイッチ・オフ>

・人類の遺伝子が変容したのは、地球規模の大災害があるたびに、レプティリアン同盟によって遺伝子を改変され、プログラムを消去されて、新しいプログラムを導入されてきたためだ。これには、同盟中のレプティリアン以外の種族も関わっていたため、地球上にはさまざまな人種が存在することになった。レプティリアンは卓越した遺伝学者であり、人類のマインドーボディ・コンピュータを、奴隷化という目的に特化してデザインしてきた。

・遺伝子操作は、人間が<本当の黄金時代>のような広大な知覚領域を失い、遺伝子の「性能向上」によって、可視光線というごく狭い「現実」に閉じ込められることを意味していた。レプティリアン同盟は、人間の遺伝型を、奴隷種族として彼らに奉仕できる程度には知的で、しかし自分たちが支配されていることや、誰に・どのように支配されているかはわからない程度に愚かなものに作り上げた。

<「転落」>

・「人間の転落」は世界中で語り継がれている普遍的な話だが、最も有名なものは、やはりキリスト教の聖書に出てくる「エデンの園」の物語だろう。では、アダムとイブを「リンゴ」で巧みに操って「園」から追放されるように仕向けたのは誰だろう――ヘビだ。「エデンの園」とは<本当の黄金時代>のことで、人類がそのとき経験していた認知の領域を意味している。「リンゴ」という語も、イルミナティ血族にとっては、人間を奴隷化してレプティリアンのアジェンダに奉仕させるという、彼らの世界支配の構造を象徴するものだ。

<エネルギー・バンパイア>

・ここでマトゥスが「食べ物」と言っているのは低振動の感情エネルギーのことで、恐怖、嫌悪、ストレス、意気消沈、不安、へつらいなどから生じる周波数帯で共鳴する。

・それは、人類を操作して、精神と感情をいま述べたような状態に追い込み、そこで生じる低振動エネルギーを、レプティリアンのエネルギー・バンパイアが食べることが目的だからだ。

・レプティリアンのなかには、先に触れた「グレイ」のように、地球に住んで可視光線内で活動する者もいて、地下に多くの基地を作っている。地下で「人間」の科学者と協力して、地表での奴隷化とテクノロジー支配を導入するべく、遺伝子実験を続けているのだ。

<イルミナティ血族>

・すべての人間は爬虫類人的な遺伝子を持っている。それが顕著に見られるのが爬虫類人脳で、科学者はこれを「R-コンプレックス(爬虫類脳)」と呼んでいる。

・そのためレプティリアンは、人間との交配種であるイルミナティ血族に容易に「憑依」して、その精神的・感情的プロセス(行動)を別の現実からコントロールすることができる。

・アメリカの作家、スチュアート・スワードロウは、私が今述べた話を直接経験している。彼は、ニューヨーク州ロングアイランドのモントークで、長年にわたって、イルミナティにマインドコントロールと遺伝子プログラムに囚われていた。彼はある日の夜、地球外生物に連れ去られた。

・スワードロウは、レプティリアンは「透明な人々」によって作られたと言っている。この連中は「エネルギー振動速度が高すぎて物理的な肉体を維持できないので、実際には物理的次元に入ることができない」。だから、姿を現すときは「透明のガラスの殻のように見える」。

・レプティリアンは私たちの現実世界のすぐ近くにいるが姿を現すことはほとんどない。そうしておかないと秘密が漏れてしまうからだ。

<ピラミッドはレプティリアンが作った>

・レプティリアン交配種は、古代世界のあらゆる場所に散っていき、オーナーであるレプティリアンと結束して、地球が最後の大変動から回復したあとに、最初の「文明」を樹立した。そうした文明が出現したところとしては、シュメール(のちのバビロニア、現在のイラク)、エジプト、インダス川流域、マヤ文明を含んだメソアメリカ、南米のアンデス(インカ文明)、中国などが挙げられる。

・天からやって来たアヌンナキの王はアヌといったが、地球での作業を監督したのは、エンリルとエンキという2人の兄弟だった。

<君主はすべてヘビ>

・支配種の血族は、ふつうの人間よりずっと爬虫類人に近いので、可視光線の世界ではレプティリアン同盟の利益を代表し、かつ本当の支配者の正体を隠すという2つの目的のために遺伝子を操作されている。こうした「エリート」血族は「半神半人」と呼ばれ、やがて古代世界の「王族」となり、それが今日の王族や貴族のイルミナティ家系につながっていった。

・中国の歴代皇帝は「蛇神」との遺伝的つながりを理由に統治権を主張した。日本や中央アメリカの「皇室」や「王室」の血統も同様だ。中国の皇帝は「竜」と呼ばれ、初期の皇帝は爬虫類人の特徴を持つ者として描かれている。中国を統一して万里の長城の大部分を建造した秦の始皇帝は「竜のような顔」で生まれたと言われている。

 一般に皇帝は半人半蛇として描かれた。日本の天皇は空から来た「竜神」と血縁関係があるとされたし、インドのナーガも同じように言われている。ナーガは人間と爬虫類人のどちらの姿にもなれたとされ、チベットや中国の一部にもその伝承は広がっているようだ。仏教の訳語集『翻訳名義大集』には、ナーガすなわち「ヘビの王」の血を引くインド王80人の名が記されている。ナーガは人間と「蛇神」の異種交配から生まれたとされており、インドの支配者はナーガとの遺伝的つながりを主張していた。

<今日はシュメール、明日は世界>

・ひとつの領域から発展して地球全体に広がり、全世界の社会に影響を与えたという点から見て、交配種の血統で最も大規模な移住を実行したのはシュメールの血族だった。彼らは現在のトルコおよびカフカス山脈から北ヨーロッパに入り、ロシアを横断し、途中の各地域に根付いていたレプティリアン交配種と頻繁に交雑していくなかで、東西ヨーロッパの王族や貴族となった。彼らはローマ帝国や古代ギリシャ、そしてカフカス地方にハザール帝国を樹立した。このうち、今日の世界への影響を考えると、とりわけ注目に値するのはハザール帝国の物語だ。

・ローマ帝国の交配種血族から成る「エリート」家系は、ヨーロッパの他の「エリート」家系と通婚し、ヨーロッパの王族・貴族となっていった。

スワードロウは述べている。

 「………バビロニアは、シュメール文明が中央アジアに拡大してハザールとなる過程で発展した文明である。実際に、何千年もの歴史を通じて発展してきたブルーブラッド組織は、多くが「バビロニア同胞団」を自称している。……[彼らは]のちにヨーロッパのアトランティスーエジプト系の秘教組織と合体して、フリーメイソンリーとなった。その一部が「バウアー」を名乗るようになり、それが現在のロスチャイルドとなったのである。この一族は、あっという間にヨーロッパの金融と商業の基盤を支配下に収めてしまった」。

・かつてのシュメール人とバビロニア人の血族ネットワークは、ハザール人ないしアシュケナージ・ユダヤ人となって、ヨーロッパの王族・貴族と広く通婚した。

<ローマで行われたこと>

・血族が定着した場所や文化のなかには、今日に至るまで陰謀の中心であり続けるものがある。最も有名なところは周知の通り、キリスト教発祥の地であるローマだ。ローマは今もレプティリアン支配種による秘密結社ネットワークの世界センターだ。彼らが樹立しコントロールしてきたのがローマ教会(のちのローマカトリック教会)で、イエズス会、マルタ騎士団、テンプル騎士団、オプス・デイなど、世界的なクモの巣に連なるエリート秘密結社はすべてヴァティカンと密接につながっている。すべての巨大宗教とほとんどの中小宗教は、レプティリアンとその交配種によって作られたものだ。

<女神像の語るもの>

・ワシントンDCの国会議事堂は「自由なアメリカ」の象徴だと信じられているが、実際は、悪魔の法と儀式に支配された悪魔の寺院だ。アメリカの「自由」のシンボルで最も有名なものはニューヨーク港にある自由の女神だが、あれは自由ではなく抑圧を象徴している。あのタイプの女神像は、バビロニアのセミーラーミス/イシュタールをはじめ、さまざまな場所でさまざまな名で存在してきた。

<アッラーの月の上に>

・セミーラーミスへの執着とキリスト教とのつながりはすでに見てきた通りだが、イスラム教もレプティリアン血族の宗教なので、こちらも月と土星を崇拝している。

<女王と国のために、ではなく、女王だけのために>

・王室と「神授の統治権」を使って、レプティリアン同盟とその交配種血族は、ほんの数百年前まで人類に専制政治を押しつけてきた。人々が国王の専制政治に反抗しはじめると、彼らは操作の手口を変え、交配種にダークスーツを着せて、政治や銀行業などの専門職を支配することにした。一部の王室はそのまま生き延び、真の権力は隠しておいて、いわゆる「純粋に儀礼的で象徴的」な立場を装っている。しかし、イギリス王室は「純粋に儀礼的で象徴的」なものなどではない。イギリスの君主であるエリザベス2世女王は、法的にも見えないところでも、今なお巨大な影響力を持っている。

<政治的ハエ取り器>

・人々が王族による統治に公然と反抗し、いわゆる「政治制度」を導入しはじめたのを見て、交配種血族は戦略を変更し、今度は「民主主義」や「民衆の力」といった隠れ蓑の下で専制政治を続けた。最も重要なのは、彼らが「政党」というピラミッド状の機構を押しつけたことだ。

<ロンドンが呼んでいる>

・レプティリアン交配種血族のネットワークは最終的にロンドンに移転した。以来、この地はローマと並ぶ世界の陰謀センターとなっている。なかでもレプティリアン血族の活動の中心となっているのが金融街の「ザ・シティ」ないし「スクエア・マイル」で、地域内で最も標高の高いラドゲイト・ヒルにはセント・ポール大聖堂がそびえ立っている。

<ブループリント>

・レプティリアンの交配種血族は、関連する血族と秘密結社の世界的な巨大ネットワークを構築してきた。コカ・コーラやマクドナルドのような多国籍企業が、世界のどこかに本社があり、各国に子会社を持っているのと同じだ。

<月は宇宙船>

・月が巨大な宇宙船だという概念については――もちろん私たちの感覚での巨大なという意味だが――1970年に、ソヴィエト科学アカデミーのミハイル・ヴァーシンとアレクサンドル・シチェルバコフが議論している。ふたりはソヴィエトのスプートニク誌に「月は知的異星人が創ったか?」と題する詳細な記事を載せて、月は小惑星であり、とてつもなく進んだ科学技術で岩石を溶かして内部を「空洞にした」ものだと論じた。

<「チタウリ」の月>

・ムトウによれば、ズールー族の伝承やその他のアフリカの物語では、月は「遠く離れた」ところで造られたとされている。ズールー神話では、チタウリは月から地球を操っている。人々は、月に「大蛇が住んでいる」のだから怒らせるなと警告されていた。

・月を卵で象徴することは古代世界で広く行われていて、たとえば、バビロニアの女神セミーラーミス/イシュタールは「大きな月の卵」に入ってやって来てユーフラテス川に降り立ったと言われている。

<土星――月のマトリックス>

・月の内部は結晶構造になっている。全体は巨大なコンピュータであり、送受信機、放送システムであって、メインのコントロールセンターである土星と連動して、地球上の生命を管理している。

・レプティリアンにハイジャックされる前の<本当の黄金時代>まで「さかのぼる」と、人間には男も女もなかった。

・インサイダーのジョージ・ルーカスが作った映画『スター・ウォーズ』の「堕ちた」ダース・ベイダーの話は、こうしたテーマのひとつの形だ。ダース・ベイダーは、かつてはアナキン・スカイウォーカーという「ジェダイの騎士」だったが、あるとき「フォースのダークサイド」に堕ちた。

「堕ちた」知覚を持つレプティリアン同盟には、現実を操作して他者を罠にかけるための知識はあったが、愛や叡智や調和は失われていた。彼らは、頭がいいが叡智はない。これは破壊的な力となる。レプティリアンと彼らに従うさまざまな集団は、銀河の中心から送られてくる波形情報をハッキングすることによって、さまざまな世界の奴隷化という過程をスタートさせ、ターゲットとする人々の現実を操作しはじめた。そのターゲットのひとつが「地球」というわけなのだ。

<ロード・オブ・ザ・リング>

・レプティリアン同盟の手口としては、まず、ターゲットとする「世界」ないし太陽系に破壊的な災害を起こし、それまであった社会を一掃する。次に、遺伝子操作によって、彼らのニセの現実(『マトリックス』)に「同期する」ようデザインした新種を創りだして、人々の認知ごと惑星を乗っ取ってしまう。彼らがこれを地球と人類に行う手段としたのが、土星と月だった。土星すなわち「環の神」はマスターコントロール・センターだ。

<レプティリアン・ワールド>

・マトリックスが私たちとつながる有力な方法のひとつは、当然のことながら、爬虫類脳を使うことだ。爬虫類脳は私たちをレプティリアン同盟の<コントロールシステム>の内部に閉じ込める手助けをしている。

<妨害周波数>

・マトリックス放送と遺伝子操作には、私たちが大きな現実を知覚するのを妨害するという働きもある。

<別の情報源>

・私が発表するのは科学の本流から「かけ離れた」ことばかりだが、いつかきっと、私の道筋の正しいことが一気に確認されるだろうと思っている。細かいところまですべて正確だとは言わないし、これまでもそうではなかった。

・以下は、バーバラ・マーシニアックを通じて交信された内容だ。

「……月は非常に強力な電磁コンピュータです。……月のエネルギーは非常に長い期間にわたって、人間のDNAを2つの束にしておくために電磁波を送りつづけてきました(本来は12束だと言われている)。……月は建造された衛星です。月は地球をモニターするための装置、いうなればスーパーコンピュータ、あるいは空に浮かぶ「目」として創られ、地球の大気圏内に配置されたのです」

<土星――月のカルト教団>

・ここからは、土星という「古の太陽」「黒い太陽」「暗黒神」への執着を説明していこう。旧約聖書に出てくる「主なる神」ないし「主」は土星のことで、あの「創世記」の天地創造神話――「神は言われた、『(可視)光あれ』、こうして光があった」――はマトリックスの創造と酷似している。バビロニアのニムロドは、ローマでは「土星」を意味する「サトゥルヌス」として崇拝されていた。

・「太陽神」と呼ばれる非常に多くの神々が、実は「古の太陽」「黒い太陽」「暗黒神」すなわち土星のシンボルだということがわかると、すべてのつじつまが合ってくる。

・土星崇拝は古代世界において支配的だったし、現在もいたるところに見られる。ローマの神サトゥルヌスは古代ギリシャでは「クロノス」と呼ばれ、ゼウスのタイタン族の父親だった(土星の衛星のほとんどはこの「タイタン」にちなんで命名されている)。土星はメソポタミアでは、「ニムロド」あるいは「ニヌルタ」、ヒンドゥー教では「シャニ」と呼ばれた。ユダヤ教の安息日は土星にちなんで土曜日と呼ばれるし、インドでも土曜日は、ヒンドゥー教の土星神にちなんで「シャニワール」と言っている。

・土星は占星術では山羊座になるが、ギリシャ神話ではヤギの頭をした神パンが登場する。そのほか悪魔崇拝にもヤギの像が広く使われている。「邪悪な者」の古典的な合成表現であるバフォメットも、中心となるモチーフはヤギだ。

<星々のなかの土星>

・占星術は土星をめぐる枠組みの一環だ。土星は死、制限、権威、支配、服従、貧困、恐怖、そして時間を表している。肉体の中でも骨を支配することから、土星の支配するイルミナティでは、髑髏マークが強力なシンボルになっている。スカル・アンド・ボーンズ・ソサエティは、本当は土星秘密結社なのだ。

・秘密結社が自分たちのルールや儀式やヒエラルキーですべてを操作しているやり口に、イギリス王室を中心とする仰々しい儀式の数々……。地球という惑星は、月とイルミナティの交配種血族を介して土星からコントロールされている土星崇拝者の社会だ。このことがわかれば、これまで世界に起きてきたこと、これから起こることの意味がはっきりと見えてくる。サタニアンの特徴と影響が最もよく表れているのが、冷酷非情なレプティリアンの集団意識だ。土星―月マトリックスは、土星と月をコントロールしているレプティリアンの集団意識を反映しているのだ。

<セメント役>

・レプティリアン血族の世界的ネットワークには、つながりを調整して「セメント」役となる、特別な連結用ネットワークが存在する。これには、さまざまな秘密結社や悪魔崇拝、そしてロスチャイルド・シオニズムがある。

<土星万歳>

・人間や動物を生贄に捧げ、血液を飲む悪魔崇拝の儀式は、土星や月をはじめとする悪魔的存在を崇める儀式だが、レプティリアン同盟とつながりのある場合もあれば、そうでない場合もある。レプティリアンの「神々」が人間の生贄を要求するのは、古代の物語や伝説に一貫したテーマだ。

・吸血鬼に関する物語や伝説は、世界のあらゆる地域に見られるが、ドラキュラ物語はそれを凝縮したものだといえるだろう。「ドラキュラ」という名の語源は「ドラコーウラ」で、全般の「ドラコ」はエリート・レプティリアンが使う名前となっている。ドラキュラは伯爵と呼ばれ(レプティリアン血族が王族や上流階級である象徴)、変身し、人間の血を吸う。

<推薦・解説――もう時間はない。これを知らねば家族も地球も守れない! 医師・内海聡>

・私も一応資格を持った医者であるが、日本で一番のキチガイ医者であるとかトンデモ医者であるとか、ネットを中心に最も悪名高い医者として扱われているらしい。よくいえば医学界の反逆児などとも言われるが、そんな呼び名になど意味はなかろう。

・本書のデーヴィッド・アイク氏は人が変わるために愛の重要性を訴えているが、私はおそらく愛とはかけ離れた存在だと自覚している。そしてその根幹的思想は自分の著書にたびたび記しているように、「虚無主義」であり、「超悲観主義」であるといえる。そんな私はいわゆる「ないものねだり」を期待してアイク氏の書物に手を出したのかもしれない。

・この本はデーヴィッド・アイク氏のほかの本のように長く詳細に陰謀論を説明した本ではなく、前半は日本人が知るべき陰謀論の概要とその考え方について提示してある。普通に引用した情報もあり大した価値があるものでもない。そして後半は陰謀論が存在しようがしまいが我々はどう考え行動するべきなのか、ということを提示した哲学・思想書であり、こちらにこそ観念と価値があると私は位置づけている。

・私は別に陰謀論を語るからといってレプティリアンなどの宇宙人問題も信じていない。私が宇宙人と会う時があれば考えを変えるだけだ。

<下巻への案内>

・第9章は「ロスチャイルド・シオニズム」を扱っている。この第一級の秘密結社は、常識的にも歴史的にも根拠のない「約束の土地」への権利を表の顔に、一切の批判を「反ユダヤ主義」という名目で攻撃しつつ、アメリカをはじめとする各国をコントロールしている。

・続く第10章では、世界各地で繰り広げられる紛争、戦争、革命の本質が明らかになる。どれも、最低でも100年単位の超長期計画によって展開しているものばかりだ。

・第11章は科学技術に目を転じて、HAARPを取り上げている。東日本大震災を引き起こしたという説が絶えないこの技術の基本形は、二コラ・テスラによって20世紀の前半にはすでに確立されていいた。

・こうした動きの向こうにあるのは現在の地球人口を数十億という単位で間引きし、レプティリアンの支配しやすい規模に持ち込もうという「人類大淘汰計画」だ。第12章では、そのために彼らが利用している手段を具体的に分析されている。

・続く第13章は金融支配がテーマとなっている。

・では、すべての方面から推進されている血族のアジェンダによって、今の人類はどうなっているのだろう。第14章では、人類に対する大規模マインドコントロールの現状が恐ろしいほど明らかにされていく。

・そして最終章、ここまで読んできて無力感に打ちひしがれようとする私たちに向かって、アイクはついに具体的な行動を提案する。それが<世界の目覚め>であり、<不服従のダンス>だ。レプティリアン同盟の攻撃がひたすら過激化しているのは、彼らの危機感の表れでもある。かつて退いた人類の味方や異次元での反レプティリアン同盟が、広大な宇宙の各所で戦いを繰り広げている。2012年の話やハルマゲドンのような終末思想に踊らされる必要はない。押し寄せる<現実の振動>に精神を開いて<無限の意識>とひとつになることで道は拓かれる。私たちが、自分が誰なのかを思い出すだけで、悪夢は終わるのだ。

・日々経験している「五感の世界」の本質は、「固体」でも「物理的な」ものでもなく、振動、電気、デジタル・ホログラフィーによる情報場=「宇宙インターネット」に過ぎない。

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