古事記神話に第一番目に登場する神を、天之御中主神(アメノミナカヌシ神)と設定したことによって、アメノミナカヌシはここに天地初発の神となり、天地創造の神となった。(4)

『面白いほどよくわかる 日本の神社』

その発祥と日本の神々、古社百社がよくわかる

鎌田東二 渋谷申博  日本文芸社   2007/5

<猿田彦神と天鈿女命(あめのうずめのみこと)>

<降臨の途上で対峙した異形の男神と女神>

<猿田彦神>

・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の一行が高天原から葦原中国へと向かっていたところ、天の八衢(辻)で異様な神が立っているのに遭遇した。『日本書紀』はその様子を次のように描写している。「その鼻の長さ七咫(約112センチ)、背の高さ七尺(約210センチ)、口の端が明るく光り、目は八咫鏡のように輝いて、赤酸漿(ほおずき)のようである」

 

・この威容に神々は近寄ることができない。そこで同じく目の呪力をもった天鈿女命が対応することになり、女神は胸をはだけて謎に神に向き合い、何のためにそこにいるのかと尋ねたのであった。すると、その神は猿田彦大神だと名乗り、天孫が下ってくるというので道案内をしようと待っていたのだと答えたのだった。

 

・こうしたことから猿田彦神は境の神であり、先導の神であるとされる。また、その輝ける姿(『古事記』は「上は高天原から下は葦原中国まで照らす神」と書く)から、太陽神の性格も有していたとも考えられている。

 後世、道祖神と同一視されるようになり、また鼻が長いことから天狗とも混同された。伊勢の猿田彦神社や椿大神社などで祀られている。

<天鈿女命>

・天鈿女命は猿田彦神の正体を明かした功績から、相手の名を取って猿女君と呼ばれるようになったと記紀は述べている。その子孫とされる猿女氏は、宮中での鎮魂祭などを司っていた。

 宮城県の志波姫神社などで祀られている。

<八幡神と天神>

<記紀神話には登場しないが霊威ある神として信仰されている>

<八幡神>

・八幡神は謎の多い神である。記紀の神話には登場せず、八世紀頃に突然史書に姿を現わし、急速に信仰圏を広げていった。

 八幡信仰の発祥は宇佐神宮で、この地は古くから大陸の文化が流入していたところなので、地元氏族の信仰に外来の信仰が習合して生まれた神なのであろう。早くから仏教と習合したのも、そうした性格のゆえと思われる。

 

・八幡神が脚光を浴びるようになったのは、東大寺大仏建立を助けるとして入京した時のことである。それ以前にも隼人の乱の鎮定に霊験を表わしたことで知られていたが、この入京によって中央でも信仰されるようになったのである。

・一方、八幡神が応神天皇と同一視されたことから、宗廟として皇室の信仰も受けるようになった。道鏡の皇位簒奪未遂の時の託宣にみられるように、皇室および国家の守護神とも考えられていた。

 鎌倉時代以降は源氏が氏神として信仰したこともあって、武門の神として武士の崇敬も集めた。

<「八幡・稲荷・天満宮」のつく神社>

<神社のフランチャイズ制ともいうべき同名神社の成立>

<勧請型神社>

・神社の中には同じ名前、たとえば「○○八幡」とか「○○稲荷」「○○天満宮」といったものが多い。『神道事典』(弘文堂)によると、社数がもっとも多いのが稲荷社の3万2千、次いで八幡社で2万5千、伊勢神宮の分社である神明社が1万8千、天満宮が1万5百弱となっている(この統計には伏見稲荷系の稲荷社しか含まれておらず、仏教系の豊川稲荷の分社もかなりの数になるので、その合計は右の数字を大きく上回ると思われる)。

<八幡社・稲荷社・天満宮>

・八幡社は大分県の宇佐八幡宮を本社とする神社で、応神天皇を祭神とする。東大寺創建に寄与したことで知名度を上げ、鎌倉時代以降は武家の信仰を集めた。

 仏教との親密度が高く、その社の多くは寺院的性質が強かった(石清水八幡宮や鶴岡八幡宮など)。勧請という仏教思想を神社に持ち込んだのも八幡社だったのかもしれない。

 

・稲荷信仰も仏教との関係が深い。一般に宇迦之御魂神を祀るとされるが、仏教のダキニ神信仰の影響も大きい。また、狐に関する民間信仰も深く関わっている。江戸時代に社を勧請することが大流行し、「伊勢家、稲荷に犬のくそ」とまでいわれた。

 天満宮は怨霊となった菅原道真を天神として祀ったことに始まる。やはり仏教的要素も取り込んで強力な祟り神として崇敬されてきたが、近世になって学問の神の面が強まった。

『地球を支配するブルーブラッド 爬虫類人DNAの系譜』

スチュアート・A・スワードロー   徳間書店   2010/6/18

<エイリアン集団紳士録>

<アルデバラン   ゲルマン人とバイキングを創作・管理>

・典型的なアーリアン型で金髪で青い目を持つ。薄い茶色か中ぐらいの茶色の髪で、目がヘーゼル(はしばみ)色の人もいる。この集団は、ゲルマンの諸民族とスカンジナビア人、特にバイキングの創作と管理を担当した。強い関心を持って、こと座文明の再創造を支援している。よくノルディック人と混同されることがあるが、ノルディック人は、もっと背が高く傲慢である。

<アルクトゥルス  ローマ帝国建設を手伝った精神性の高い種>

・非常に精神性の高い種である。原始的な形態の宇宙旅行技術(地球より発達しているが、シリウス人ほどハイテクではない)を保有している。白いローブを着た聖職者層が支配している。

<りゅう座人(ドラコ) このレプティリアン型生物の交雑種がイルミナティ>

・地球の月は、永劫の昔、レムリア大陸への入植の時代に、軌道上に設置されたりゅう座人の宇宙船である。分断して征服することを画策する彼らは、リゲルとともに海を沸騰させたり、大地を焼き焦がしたりしたように、暴虐さで有名である。

 りゅう座人は、地球に巨大な地下基地、金星にコロニーを持っている。地球には二番目の月が配置されている。1997年にヘール・ボップ彗星に隠れて到達した。そこにいるのは、純血爬虫類人である。交配人種であるイルミナティは地球の支配を行っている。

<プレアデス   こと座からの避難民、長身金髪のノルディック>

・ノルディック、背の高い金髪とも言われる。元々は、こと座(リ-ラ)文明からの避難民であるが、7つの恒星と15の入植済みの惑星からなるプレアデス星系の存在である。

・1959年に米国政府がリゲル人に騙されたことに気付いた後、技術格差を埋めるためにプレアデス人が招聘された。だが、過去、彼らは、ヒトラーの人類浄化政策を画策し、仏教を堕落させた。チベットに広大な地下基地を持っている。

・プレアデス人は、ローブを着た白い姿で現れる非物質的存在が率いる最高評議会の指揮下にある。プレアデス人の一集団(アトランと言われる)が、アトランティスに入植した。小柄で青い肌をした集団がプレアデス人と一緒に行動している。

<爬虫類人(レプティリアン)支援のシリウスB星人が作った仏教思想>

・こうした宗教の蔓延は、地下の爬虫類人たち(主にチベットの地下に集まっている)が、意図的にコントロールしていた。

・この爬虫類人を支援していたのが、仏教思想を開発したシリウスB星人であり、その他に爬虫類人支配下でこと座(リーラ)文明を再生させようと企むこと座人(リーライアン)の裏切り者集団もいた。奇妙な相棒だ。

・エジプトは、爬虫類人の神々は、オシリスとイシスとして知られていた。エジプトの万能薬的な効力を持つ神々には、極めて多様な合成物(半人半獣)が含まれていた。

・これはアトランティスの交配実験を懐古する気持ちがエジプトの文化になって表われたといえるが、爬虫類人の乗っ取りに向けてエジプトの文化を準備していたシリウス星人普及させたものである。

・アトランティス人は、昔からのこと座の信仰体系に揺るぎない愛着があったため、爬虫類人が文化的な拠点を築くまでに数千年の時間が必要だった。

<「透明人」とシリウスA星人が創造し、りゅう座(ドラコ)に配置した爬虫類人>

・その生物(透明人)は、私の思考に直接働きかけ、完全にテレパシーで交信してきた。もはや人間が存在しなくなった遠い未来から来たこと、そして、その生物種は、この現実界に由来するものではないことを伝えた。さらに、その生物種は、遠い過去に旅をして戻り、ある品種を作り(これは爬虫類人のことだ)、人間をテストするために敵対させたと伝えた。

・また、シリウスA星のシリウス人の協力を得て爬虫類人を作り、りゅう座(ドラコ)に配置したとも語った。シリウス人は、別の非物質的存在の集団であるオハル評議会の創造物である。シリウスの二連星システムは、決してこと座文明に吸収されたことも、こと座の植民地にもなったこともない。

『シークレット・ドクトリンを読む』」 

(ヘレナ・P・ブラヴァツキー)(出帆新社)  2001/5

<第4根幹人類と第5根幹人類の文明と崩壊>

<彼ら(レムリア人)は、途方もなく巨大な都市を建築した>

・次第に、人類は、第4根幹人類が真に出現する前に、彫像(泥人形)ともいうべき肉体の中に入り込んでいった。“選ばれた者たち”のハイアラーキーを除いて、人類は邪悪と罪の中に落ちていった。選ばれた者たちとは、“意志とヨーガの子たち”に従者たちと弟子たちのことで、後に“火の霧の子たち”と呼ばれるようになる。

・アトランティス人(約8メートル10センチの高さ)が出現して、彼らは巨人で身体的な美しさと力は絶頂に達した。進化の法則によれば、彼らは周期の真ん中に現れる第4亜人種だからだ。

『プリズム・オブ・リラ』

(リサ・ロイヤル/ キース・プリースト共著)(星雲社)   2004/4

(銀河系宇宙種族の起源を求めて)

<銀河系宇宙種族に関するチャネリングも色々ある。死後、人の意識は、アルクトゥルスの領域を通過する。>

1、琴座(リラ)-人間型生命が「誕生」した領域。

銀河系宇宙一族に属する人間型生命体は、全て琴座で生まれた種族と遺伝的なつながりを持っている。

2、ベガ(琴座の恒星)―もともと琴座で生まれた種族の子孫だが、ベガ人は、信条や行動面で彼らの先祖と対極をなす種族へと発展していった。そのため琴座人とベガ人との間には、争いが絶えなかった。

3、エイペックス(琴座にあった惑星)

4、シリウスー琴座人が最初に入植した領域の一つ。

5、オリオンーオリオン人は、シリウス、琴座、ベガ人の子孫である。オリオン人は、地球と直接的なつながりを持つ。

6、プレアデスー琴座人から分岐した人々によって入植された領域。プレアデス人は、地球人と遺伝的に最も近い。

7、アルクトゥルスー地球が将来到達すべき理想の状態、あるいは元型(アーキタイプ)を表している。基本的にその波動は、「天使界」と見なされていた6次元にある。

8、レチクル座ゼータ星(ゼータ・レチクル)-いわゆる「宇宙人による人間の誘拐」は、主にレチクル人によって行なわれている。もっとも彼らは誘拐した人間を常に元の場所に返すので「誘拐」よりは「一時拘束」と言った方がより正確である。

・「アルクトゥルス(牛飼い座の一等星)の意識は、天使の姿で人間の前にしばしば現れる」

・「彼らはすでに物質的な世界に生きている人間の肉体に入り込む。ウォーク・イン、魂の統合、人格レベルの流入と言う」。

・「アルクトゥルスと地球は『次元の扉』で結ばれているため、地球上で誕生する全ての魂は、生まれる前に必ず、アルクトゥルスの領域を通過する」。

・「死後、人の意識は、アルクトゥルスの領域を通過する」

・「臨死体験で、人が見るトンネルの出口の先は、実はアルクトゥルスの波動を示している」

・「シリウスの意識たちは、3次元にいる人間の目に見えるように、時々、自らの波動を変えて出現することがあった。数多くの古代エジプト王朝期においては、シリウスの意識が波動を変えて、古代エジプトの神々(イシス、オシリス、アヌビスなど)に化身して現われることが珍しくなかった」。

『ローマ法王に米を食べさせた男』

高野誠鮮  講談社  2012/4/6

<CIAの戦略で、マスコミを使ってPR>

・そのレポートによると、人間がどうしてひとつの方向にがーっと動くかというと、目と耳から入った情報によって心が動くのだと。つまりひとつの村、集落を動かすときには、常に話題の中心にこの村を置けばいいと思ったんですよ。神子原発のニュースをいろんなところに振りまけばいいと。

地元紙をはじめとするメディアで「また神子原で何があった」「また神子原でこんなことをする」など、神子原でどうだこうだというのを何度も発表するようにしていったんですね。

 ただ、メディアの効果っていうのは2週間もすれば冷めちゃうわけですよ。それが忘れられかけた頃に毎回どん、どん、どんと出すようにすれば、きっと反対した農家もこう思うに違いありません。「あいつら、どうも本気のようだ—―」

<「ローマ法王御用達米」に認定!>

・するとカレンガ大使が「あなたがたの神子原は500人の小さな集落ですよね。私たちバチカンは800人足らずの世界一小さな国なんです。小さな村から小さな国への架け橋を我々がさせていただきます」と言ってくれたんです。

 正式に法王への献上物にしてあげますということです。これは法王様が召し上がるにふさわしい米だと言われたんです。

<ニュースの連発で顧客を得る>

・ローマ法王庁大使館に行った時ももちろん地元の北國新聞に伝え、記事にしてもらいました。またまた神子原発のニュースです。

 いっぽうでカトリック新聞にも、私たちが法王庁に行ったことが書かれていたんですよ。法王庁に行って2日後に電話がかかってきました。東京・四谷の聖イグナチオ教会のバザーの関係者と名乗る、非常に品のよい奥様からでした。

「お宅様に、法王様に献上されたお米はございますの?」

「はい」

「では、5㎏の袋で何百、3㎏の袋で何百、1㎏の袋で何百、すぐに送ってくださらない?」とおっしゃるんです。ものすごい量です。

<外国人記者クラブで記者会見>

<可能性の無視は最大の愚策。1%の可能性があるならやってみる>

・神子原米と酒の「客人」は、ものすごいセレブ雑誌にも掲載されました。『クラブ・コンシェルジュ』という雑誌、知ってますか?年収が数億円の人が読む雑誌です。最初のページを見てびっくりしました。城を売ってるんですから。フランスの城。カードで買えるんですよ。182億円。次はプライベートジェットですよ。そしてクルーザー。ありとあらゆるものを売っているんです。そこに3500円の米と3万3600円の酒が登場するんです。つまり日本の中のほんの一部のセレブリティーである彼らが本当に食べてもいい米だ、飲んでもいい酒だとして神子原米(みこばらまい)と「客人(まれびと)」は紹介されているんです。これはとくに私のほうで掲載を働きかけたというのではなく、ローマ法王が召し上がっている米だということで掲載されたんです。やはりローマ法王の力は大きかった。格が違うんですよ。

<UFOで町おこし>

<「町おこし大会」では、町はおこせない!>

<郷土愛を深めた『羽咋ギネスブック』>

・「心おこし」をやってみようと決まりました。

 実は話をすると1時間以上もかかる長い理念を作ったんです。全国114ヵ所の町おこしの事例を見ていくと、なぜ町づくりをするのか、町おこしとは、一体なんなんだという理念・考え方が確立しているところは成功しているのです。

・人・自然・文化・産業さまざまな分野について調べあげて、羽咋市で1番のもの、誇りたいものを探してみようと調査したんです。そして青年団のみんなでお金を出し合って、半年かかって『羽咋ギネスブック』という本を作り、市内の8000世帯全部に無料で配布したんです。

<町の古文書が町おこしのヒント>

・『羽咋ギネスブック』を作っている時に、公民館で古文書講座がありました。その時に奇妙な古文書を見つけたのです。羽咋には氣多大社という奈良時代以前に創建され、『万葉集』に記述があるほどの長い歴史をもった神社があります。そこの古縁起書に、「成山飛行虚空神力自在而……」という神力自在に空を飛ぶ物体が出てくる奇妙な一文を見つけ、他の古文書には「そうはちぼん伝説」という不思議な伝承が書かれてありました。

「西山の中腹を東より徐々に西に移りゆく怪しき火を、そうはちぼん、或はちゅうはちぼんと云ふ」

・「そうはちぼん」とは、麦藁帽子のような格好をしていて、縦に持って2つ合わせてぐるぐると回しながらたたく仏具のこと。そういう形をした光ったものが、東から西山へ飛んでいったと書いてあるのです。………これはまさにUFOではないか!

「羽咋には空飛ぶ円盤の神話があるじゃないか!」と、鳥肌が立ちました。

・それでも最初は恥かしいものだから、仲間うちに「UFO信じる?」という話をして、興味のある人間だけを集めて、「こういう古文書が見つかったんだぜ」と話をしてみたのです。2年ほどかけて自分たちの町を1軒の家にたとえて、1人の人間に考え直してみて、何をおこせばよいのかという理論体系を作って、そして、いろんな行動をしてみようと言い合ってきた仲間たちです。

・1つは「思源作戦」と名づけた作戦です。私たちは金も資源もないので、「思う源」と書いて思源、「知恵を出そうよ」という戦略なのです。怪しい古文書を頼りにして町おこしだと言っている私たちに助成金や補助金なんか出るわけがないので、すべてにおいて知恵を出し合おうということをベースに置きました。

 次は「マスコミおこし作戦」です。これは町おこしの根幹はマスコミにあるという考え方です。どんな小さな扱いでも、マスコミが羽咋の情報を流してくれればいい。新聞やテレビで報道し、雑誌に掲載してくれれば、町の大きな宣伝になるんです。

<レーガン、サッチャー、ゴルバチョフに手紙>

・ただ、「レター作戦」を行った時に、最後まで返事が来なかったのは、「ふるさと創生」を言い出した竹下登首相でした。外国からは、代理なり秘書から返事が来ているにもかかわらず、日本の総理へは5回も配達証明付きで出したけど、なしのつぶてでした。同じ国民なのに一言も返事をくれないんですね。日本の行政はこういうものなのかと寂しくなりました。

<「UFOうどん」で商店街を活性化>

・後日、彼は記事を書いてくれました。こちらで提供できたのは、ぺらぺらの古文書のコピーとUFOうどんだけだったのに、なんと6ページもさいてくれたんです。

見出しは、「能登半島にUFOの基地ができた」。

 他にも古文書があった氣多大社の巫女に「あそこでUFOを見ました」などと言わせて写真を撮り、1しかない情報を10にも100にも増やして書いてくれました。

<国連で記者会見してアピール>

・その後でスタンフォード大学のピーター・スターロック教授に会いに行き、最後はニューヨークの国連です。ここでなんと大胆にも記者会見を開いたんです。

「1978年に行われた第35回国連特別政治委員会126号議案、まだ実行されていませんよね。我々の町で実行したいんです」って。126号議案はUFO問題なんですよ。「UFOの情報を整備、統合する機関を国連内に持たないといけない」というもので、UFOが世界各地で観測されて問題になっているから、国連でこの問題を取り扱うと可決されているんですよ。けれどまだ実行はされていなかったので、「今度羽咋市で宇宙科学博物館を作る予定があるので、ぜひ我々に実行させてください。そのかわり国連のマークを使わせてください」ってアピールしたわけです。

<「UFO国際会議」で宇宙飛行士を呼ぶ>

・でも会場の人々は、本物の宇宙飛行士の講演に納得してくれました。スタッフが素人集団だったので、他にも停電が起こるなどのトラブルがあり、順風満帆ではなかったけれど、人口2万5000人の羽咋市に、9日間で4万5200人の人が集まりました。

<「コスモアイル羽咋」に本物のロケットを>

・また、展示物だけではありません。アメリカには展示用品の交渉などで3ヵ月間滞在しましたが、スタンフォード大学やハーバード大学などの名門大学の科学者32人に、「なぜUFOの調査をしているのか」をインタビューしたのです。アメリカでは地球以外に高度な文明を持つ異星人がいると信じられています。しかもそれについてスタンフォード大学やハーバード大学の教授が論文を書いているのです。UFOを眉唾と思っているのは、本当に日本ぐらいです。

<ベルリンの壁で作った平和の鈴>

・そうしたらドイツで大騒ぎになったんです。ドイツのARDというテレビ局が取材に来て、30分の番組になり、羽咋のことを一通り触れてくれた後で、「彼らがベルリンの壁を平和の鈴に変えた」と私たちを紹介してくれたんです。その放送があってからドイツから多くの壁の破片が送られてきました。UFOベルリンリン、いっぱい作りました。「コスモアイル羽咋」の大人気のおみやげになったんです。

<“奇跡のリンゴ”木村秋則さんを口説く>

・けれど木村さんとお話しするうちに、そういった考えはなくなりました。UFOや宇宙の話はおもしろいのだけど、もっと大事なことがあります。今の日本の食糧事情のほうがはるかに問題なんですよ。だって歳入48兆円の国が、28兆円も医療費を払っている。こんな先進国ないですよ。ふつうの家庭に置き換えてみると、年収480万円の家が、280万円も医療費を支払っていることになる。そんな家があったらおかしいと思いません?よくないものを食べているからだと思いませんか?農薬、化学肥料、除草剤、いちばん使っているのは中国じゃないですよ。アメリカでもない、日本ですよ。こんな小さな島国で異常ですよ。

・農薬まみれ、化学肥料まみれの農作物ばかり食べていると、何かとんでもないことが起きるおそれがある………。こうなるとじっとしていられません。

・弘前の木村さんのリンゴ畑、ちょうど収穫の時期でした。中に入ると、信じられないくらいに土がふかふかやわらかかった。固めていないのです。だから土の中では微生物が元気に動き回っているんです。土もいい香りがして、健康そのものだとわかりました。

・農家が錯覚しているのは、「俺の大根を見てくれ、ほら虫が食ってるだろ。安心だろ」って言う。けれど虫が食うほど危ないんです。未完熟な堆肥を使ったり、化学肥料を使ったりするので、硝酸濃度が高くなって虫が来るんです。虫が来るから殺虫剤をまくんです。山の中の天然栗には、虫がほとんどいないじゃないですか。なぜ人間が育てた栗は虫だらけなのか。化学肥料を使って育てたから、体に悪い、食べちゃいけないものが含有されているので、きっと虫が警鐘を鳴らしてくれているんです。もし、すべての野菜に虫がつくならば、世界中の野菜を食べ尽くしてしまっています。この世に野菜はもう残ってないですよ。

・ヨトウムシ、ヨトウガの幼虫です。夜盗虫と書くように、夜にぱーっと出て野菜を食い散らかしていく。化学肥料まいたところにはこいつらが現れて、葉っぱ1枚残さず食い散らかしていく。けれど化学肥料まいていないところにはヨトウムシ来ませんよ。近年、そのメカニズムがようやくわかってきたんですね。

・結局、化学肥料とかよけいなものを使うから虫がつくし作物も腐るんです。人間もそうですよ、よけいなものを食べるから体が腐るんですよ。病気になるんです。28兆円も医療費を払っている、こんなばかげた先進国はないですよ。

<「自然栽培実践塾」で未来の農業を!>

・ただ、何十年も慣行栽培の農家をやってる人から、「そんな農薬、肥料、除草剤使わないで米作りができるんやったら、わしらは、ここまで苦労はせん」と笑われたこともありました。自分たちで試したこともないのに、自然栽培なんてやれるわけがないと決めつけているんです。

「おまえらがそんなことやって、カメムシ出てきたらどうするんや!」

「害虫が増えて、おらっちゃの田んぼに入ってきたら、どう責任とるんや!」と怒鳴られたこともありました。

・たしかに自然栽培で作っている田んぼの周りは雑草だらけです。

 そして多くの農家たちは、何十年もの間、雑草が虫の温床、害虫の温床になっていると刷り込まれている。だから雑草が生えると害虫が増えて稲の生育を妨げる、品質を悪くすると思ってしまう。それで農薬を使って害虫を駆除するんです。悪いやつがいると全部排除、殺してしまえという発想なんですよ。

 でも自然栽培の見方は、害虫も生態系の一つというものです。

・また、忘れてはいけいない問題として、種があります。

 現在、多くの農家が野菜作りで使っているのは、F1種という一代交配種の種です。この種で出来た作物は、収穫時期が同じ、大きさも均一で、農家やJAにとっては便利なものです。けれど問題なのは、この種で作った作物からは種が取れないことなんです。子孫を残せない野菜を「野菜は身体にいい!」と、食べているわけです。どこかおかしいと思いませんか?また、農家としても種が取れないから、毎年種を買い続けなくてはいけなくなる。

 このF1種、アメリカの多国籍企業が、そのほとんどを売っているんです。ベトナム戦争で枯れ葉剤などを製造した会社はその1つです。

 一方で種を実らせる「固定種」を売っている良心的な種屋もあります。

『ローマ法王に米を食べさせた男』

過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?

高野誠鮮  講談社+α新書  2015/6/22

<過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?>

●限界集落の惨状の本質を見抜く

●上司にはすべて事後報告

●60万円で限界集落から脱却!

●神子原米のブランド化PR戦略

●可能性の無視は最大の愚策

●エルメスの書道家がデザイン

●{UFOで町おこし}を実現!

●“腐らない米”を武器にTPPに勝つ!

●定年前に「国宝」を作る!

●日本初の「寺の駅」誕生!

<最後も、やらかす、——世界を相手に真剣勝負!>

<定年前に与えられた無理難題>

・最近の会社員、とくに大企業に勤めている人は、公務員化しているようです。いざ新しいプロジェクトを始めようとすると、失敗することを恐れて初めの一歩が踏み出せず、前例ばかりに縛られていい知恵も出てこない。そして何より誰も責任を取りたがらない。そのくせ会議は何回も何十回も開き、分厚い立派な企画書を作りたがる……。

・この本でご紹介する羽咋市の神子原地区は、かつて1000人以上いた人口が半減し、65歳以上の人間が半数を超える“限界集落”になっていました。

・この本は平成24(2012)年4月に同タイトルで単行本として刊行したものに加筆・訂正し、新たに第6章を加えて新書化したものです。

 ―—今、本当に痛感しています。成功と失敗は紙一重だけど、やるとやらないとでは雲泥の差が生じるということを。

・オランダを見てください。面積は九州より少し大きい程度、人口は日本のおよそ8分の1しかないにもかかわらず、農産物輸出額がアメリカに次、いつも2位、3位。2013年の調査では世界2位で933憶ドル。日本は55位で46憶ドル。20倍以上も差があるんです。

<自然栽培の食材で癌が治った人>

・「腸内フローラ」という、お腹の中にいる微生物が人間を健康にしてくれ、痴呆を防いだり、発癌を抑制してくれるということが学術的にも注目され、話題になっています。

 私の知っている限り、自然栽培の米や野菜を食べることで食道癌が消えて人が5人います。中には末期の人もいました。抗癌剤は使っていないのに、これ、なんなんだと。その因果関係に着目している医者もいます。

 木村秋則さんが作るリンゴは微生物の塊で、電子顕微鏡で見ると、市販されているものの8倍から10倍くらいいるんですよ。気持ち悪いくらいうじゃうじゃいる。

<定年後の夢は、世界挑戦!>

・役人引退後は、ぜひ会社作りをやりたいと思っているんですよ。公務員という立場のステージにいる時は無理でしたから。どのような会社か?

 木村秋則さんを中心とする自然栽培の同志たちをまとめる人が、今はいないんですね。

<感動よりも行動してほしい>

・北は北海道から南は沖縄まで、47都道府県で講演しました。地域活性化をテーマに多くの人に来ていただき、「感動しました」との言葉をよくいただきます。ありがたいです。でも、申し訳ないけれど、感動はいらないですよ。感動よりも行動です。地域の人のために動いてくださいと、辺境の私たちが出来たのだから、みんなやれるはずなんです。

<「予言者的発言」はスルーする>

・そもそも役人は「役に立つ人」、役所は「役に立つ所」です。なのに汚点をつけられたくないばかりに何もしない職員、本当に嫌になるくらい多いんです。何もしないから失敗もしない。おかしいと思いませんか?「そんなことしてどうなる」「失敗したらどうするんだ」というマイナス思考の人の話は意味ないですから、聞くふりをしてスルーしています。

<「超能力考古学」で宝探し>

・100回挑戦して1回か2回成功すればいい、でも、これはものすごい確率なんですよ。宝くじよりすごい。宝くじなんて何年買い続けても当たらないじゃないですか。地域活性化は、やったらやっただけのことが返ってくる。たとえ失敗続きでも、100回はくじけずにやってみて、一つでも当たればみんなに喜ばれるのだから。

・もう一つは、かつてスプーン曲げ少年として一世を風靡した、旧知の仲である清田益章君絡みのプロジェクトです。清田君には、「スプーン曲げのパフォーマンスもいいけれど、君の持っている超能力で社会の役に立つことをやってみようよ」と言って、引き受けてもらいました。

 羽咋と島根県の出雲はよく似ていると言われます。石川県の6割近い埋蔵文化財が昨年から発掘されているし、100mクラスの王墓(古墳)もあるくらいだから、出雲のように銅鐸や銅矛が埋まっていてもおかしくないんです。けれどどこにあるかがわからない。それを清田君の超能力で、能登半島の地図を広げて、ここだと思うところにまち針を刺してもらい、そこを実際に発掘する。なにかのヒントだけでも見つかったら、それはそれで大成功ですよ。

<山が高くないと裾野は広がらない>

・公務員には3つしかいないと思います。いてもいなくてもいい公務員、いちゃ困る公務員、いなくちゃならない公務員、それを選んでいるのは、結局、本人なんですね。

・まずは物事の本質を見極め、次にやってみて、失敗して転んだりもするが、そのうち身体がバランス感覚を覚えて倒れなくなると、今度は“成功”といわれる。

・迷った時、自分の身体を心の目で観察すればいいのだ。目に見えない小さな細胞は、慈悲利他行為をして全体を維持していることに気づかされる。脳は愚か者でも、身体の細胞は、まるで菩薩様のような生き方をしている。ただし、癌細胞だけは周囲を欺き血管にバイパスを作り、栄養を盗んで自分たちだけ繁栄しようとする。気づかなければ母体は死んでしまう。

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