ヒトラーは地下壕で自殺などしておらず、秘密裏に敵国であるはずのアメリカ合衆国に亡命し、闇の女霊媒師とともに大魔王サタンの闇預言者になっていたのだ‼(1)
(2024/7/31)
『失われた悪魔の闇預言者「ヒトラー」の謎』
飛鳥昭雄・三神たける ワン・パブリッシング 2020/8/11
堕天使ルシファーが選んだ反キリスト‼
ヒトラーはペンタゴンの地下で、サタンの魔力で今も生きている‼
ペンタゴン魔法陣に潜む闇の女霊媒師が地獄の堕天使ルシファーを召喚している‼
<まえがき>
・歴史的に反キリストと呼ばれた男のひとりに、ナチス・ドイツの総統アドルフ・ヒトラーがいる。
・預言の多くは未来を示している。正しく道を歩めば祝福が約束され、道を踏み外せば呪いが待っている。世の終わりには最終戦争が起こり、すべての人間は裁かれる。ならば、だ。ここで恐ろしい発想がある。どうせ戦争になるのならば、起こせばいい。メシアは一度死ぬと預言されているならば、殺すことができる。預言どおりの未来を作りあげれば、必ず成功する。これを逆説的預言解釈という。まさに悪魔のような思想によって預言を利用し、世界を裏で動かしてきた連中が存在する。彼らはナチス・ドイツを生みだし、ヒトラーを反キリストとして仕立てあげた。恐るべき闇の歴史について、本書は語っていく。
<ナチス・ドイツの総統ヒトラー自殺の疑惑と南米逃亡説>
<ヒトラーの影武者>
・この問題についての医学的な見地から独自の仮説を提示した日本人がいる。精神科医の川尻徹氏である。川尻氏は生前のヒトラーの写真を病理学的に分析。少なくとも、アドルフ・ヒトラーは3人いる、言葉を換えれば、影武者がふたりいた可能性があると指摘した。
<ヒトラー逃亡説>
・ヒトラー本人のものだとされた頭蓋骨が女性のもので、唯一の証拠ともいえる下顎骨と義歯のカルテとレントゲンもまた影武者のものだとすれば、当然ながらヒトラーは生きたまま逃亡した可能性が出てくる。
実際、ナチス・ドイツの幹部の中には、戦時中のどさくさに紛れて、ドイツを密かに出国した人間がいる。
・ナチス・ドイツの総統であるアドルフ・ヒトラーもまた、こうした裏ルートを使って南米に逃げたという噂は後を絶たない。とりわけ疑い深いスターリンはヒトラーが本当に死んだのかという問いに対して、スペインかアルゼンチンに逃げたと答えている。
・最近では2015年、CIAの極秘文書に、逃亡したヒトラーがコロンビアに元ナチス・ドイツの人間から成る共同体を作っていたという情報があることがイギリスの新聞に掲載された。
<ベラスコの証言>
・ヒトラーの最期を知るうえで、避けて通れない人物がいる。アンヘル・アルカッサール・デ・ベラスコである。
・1945年3月、ベラスコは直属の上司であるジミー・オベルベイル司令官から極秘ミッションを与えられた。ベルリンの総統地下壕に赴き、アドルフ・ヒトラーを監視せよというのだ。オベルベイル司令官とともに訪れた総統地下壕は重苦しい空気に包まれ、そこで極秘資料の償却などの任務にあたっていた。
・運命の日は突然、やってきた。4月21日、SS大将にして官房長であったマルティン・ボルマンが突如、泥まみれのまま、すさまじい形相で総統地下壕にやってきて、ヒトラーがいる執務室へと入っていった。
・しばらくして手前の小部屋の扉が開き、中からエヴァ・ブラウンが出てきた。彼女は憔悴しきっていた。おつきの女性とSS将校、3人に付き添われ、足早に総統地下壕を後にした。
あたりが静寂に包まれるなか、突如、会議室の扉が開いた。総統ヒトラーが現れた。続いて、元帥ヴィルヘルム・カイテルと大将アルフレート・ヨードル、提督カール・デーニッツが出てきた。
・かくして、ヒトラーは総統地下壕を後にした。代わりに階段を下りてきたのは、ひとりの男だった。SS士官に連行されてきた男の風貌は、まさに総統アドルフ・ヒトラーとそっくりだった。ベラスコには見覚えがあった。影武者である。ヒトラーの生き写しとしてよく知られた人物だった。数日後、つまりは4月30日、影武者は毒薬を飲まされ、銃で射殺されたという。
・つまりは、アドルフ・ヒトラーと妻エヴァ・ブラウンは自殺などしていなかった。ソ連軍が押し寄せる9日も前に、ふたりは幹部に連れられて総統地下壕を抜け出し、ベルリンを脱出していたのだ。ささやかな結婚式を挙げた後に心中したという話は、すべてボルマンの作り話だった。
・ボルマンによれば、ヒトラーの身柄はいったんババリア山脈の麓にある天然の要塞ロタック・アム・エルヘンに移された。このとき、それまで精神安定のために飲みつづけていた薬のため、エヴァ・ブラウンは死んだが、ヒトラーは北欧ノルウェーへと向かった。そこから先のことについて、ボルマンは頑なにベラスコに語らなかったらしいが、どうやら南米に向かったことは間違いないようだった。
・大物スパイの証言だけに、実に生々しい。現場にいなければ語ることのできない情報は真実に肉薄しているといっていいだろう。
<反ユダヤ主義とイスラエル系ユダヤ人>
・悪名高い優生学はナチス・ドイツの基本テーゼであった。金髪碧眼の白人であるゲルマン人、すなわちアーリア人こそ、最も優秀な民族である。アーリア人以外の人種、特にユダヤ人は劣等民族であるとナチスの指導者は主張した。
<ヒトラーとユダヤ人>
・まさに歴史の皮肉としか表現できないが、反ユダヤ主義を掲げるナチス・ドイツの幹部の多くはユダヤ人の血を引いていた。しかも驚くべきことに、総統アドルフ・ヒトラー自身、イスラエル系ユダヤ人だった可能性があるのだ。
<大日本帝国のユダヤ人>
・日本では外務省の中に極秘の「TO機関」を設置して世界各国から情報を集めていた。
・したがって、極端な話、日ユ同祖論は遺伝子によって裏づけられたといっても過言ではない。日本人とユダヤ人は兄弟であり、ナチス・ドイツを率いた総統アドルフ・ヒトラーもまた、同じイスラエル系ユダヤ人であった。
実は、これを見抜いた男たちがいた。彼らは自らの民族がイスラエル人であることを知っており、そのうえで日本を裏で動かしてきた。いや、日本だけではない。世界をも動かしている。ヒトラーが総統になったのも、しかり、ナチス・ドイツを生み出したのも、密かに連中が仕組んだことなのである。
<極東イスラエル王国「日本」と破戒の八咫烏「闇烏」>
<失われたイスラエル人>
・ユダヤ人の歴史は苦難の連続である。絶対神ヤハウェと契約を結ぶことによって誕生したユダヤ教において、堕落や背教は、そのまま罪と罰となって人々を襲う。国家が滅び、民が離散するのは、すべて神に背いたからだと解釈される。
・南北朝分裂の原因はソロモン王の背教にあったように、北朝イスラエル王国でも絶対神ヤハウェとの契約「十戒」で禁じられていた偶像崇拝を行ったがため、紀元前722年、アッシリア帝国によって滅亡。人々はメソポタミア地方に連行される。世にいう「アッシリア捕囚」である。
・イスラエル教の教義は神秘主義カッバーラとして存続するのだが、ここからギリシア哲学やゾロアスター教の影響を受けた「グノーシス主義」が誕生し、本流は「原始キリスト教」となって世に再び広まることとなる。
<アメリカ大陸のイスラエル人と縄文・弥生人>
・世界に散らされたイスラエル人の行き先として、忘れてならないのが南北アメリカ大陸である。
<シルクロード」のイスラエル人「秦人」>
・古代イスラエル王国ができて以来、イスラエル人たちは何度か大きな滅亡の憂き目にあってきた。
・シルクロードの終着駅である日本には「秦」という字がつく地名は数多くある。
<極東イスラエル「ヤマト」>
・聖地エルサレムからシルクロードを通って東アジアへとやってきた失われたイスラエル人たちは、大きく3つに分かれて日本列島に渡来してきた。
・大元神こそ、『旧約聖書』でいう絶対神ヤハウェだ。いわば古代の神道はユダヤ教だったのだ。
<原始キリスト教国家「大和」>
・邪馬台国の神道はユダヤ教だった。海部氏と物部氏は徐福が率いてきたイスラエル人である。彼らの主体はミズラ系ユダヤ人である。
・その名も「秦氏」である。イスラエル・コード「秦」を名にもつ史上最大規模を誇る渡来人。彼らは失われたイスラエル人であり、かつユダヤ人原始キリスト教徒だ。
<神道と原始キリスト教>
・神道は大きく3つある。多神教神道と一神教神道と三神教神道である。世の宗教はいずれも表の顕教と裏の密教がある。
<漢波羅秘密組織「八咫烏」と祭司レビ人>
・ユダヤ教に限ったことではないが、宗教には呪術がある。
・八咫烏は太陽に棲むとされる伝説の烏。三本足で「金烏(きんう)」とも称す。
・漢波羅秘密組織八咫烏のメンバー「烏」たちは、みな大祭司コーヘンである。全部で約70羽おり、舌に「烏天狗」が仕えている一方で、上に12羽から成る幹部「12烏」がいる。12烏のうち上位3羽は「三羽烏」として「金鵄」の称号をもち、ひとりの「裏天皇」を形成している。世にいう「大天狗」とは裏天皇のことである。
<大祭司コーヘンと契約の聖櫃アーク>
・イスラエル人の集団があるところに、必ず祭司レビ族がいる。
・徐福は道教の方士だった。呪術を行っていたことからわかるように、彼はレビ族である。徐福集団は海部氏と物部氏となった。祭祀を行う鴨族は大祭司コーヘンであり、記紀の中で「倭宿祢(やまとのすくね)」という人物に象徴されている。
徐福が大祭司コーヘンを連れてきた理由のひとつは「契約の聖櫃アーク」である。かつてエルサレムのソロモン神殿の至聖所には絶対神ヤハウェが顕現する契約の聖櫃アークが安置されていた。
<継体天皇と武内宿祢>
・伊勢神宮の地下神殿で密かに祀られている契約の聖櫃アークを漢波羅秘密組織八咫烏は「御船」と呼んでいる。
・だとすれば、継体天皇は竹内宿祢の子孫だということになる。武内宿祢は大祭司コーヘンである。継体天皇以後、天皇家はガド族からレビ族、なかでも大祭司コーヘンの一族となったというわけだ。
<大預言者モーセの大祭司と天皇>
・一般にコーヘンは預言者アロンの直系子孫とされる。が、どうも、それ以外のコーヘンがいるらしい。「裏大祭司」、もしくは「裏コーヘン」とでもいえばいいだろうか。裏コーヘンは常に契約の聖櫃アークとともにあった。
・現在、契約の聖櫃アークは日本にある。管理しているのは天皇である。だとすれば、だ。継体天皇はレビ族で、かつ大祭司コーヘンではあるが、アロンの子孫ではなく、モーセの子孫。しかも、未来のソロモン神殿を管理する使命を帯びた大祭司ツァドクの末裔であるということになる。
・いずれにせよ、契約の聖櫃アークが日本にある以上、それを管理する大祭司はモーセ直系の天皇だと考えて間違いない。
<悪魔の使徒「闇烏」>
・日本人はもとより、世界中はまったく認識していないが、日本は天照大神=イエス・キリストを奉じる神道が根本にある原始キリスト教国家である。
・しかし、光があれば、闇もある。天界において、光の最高位の熾天使ルシフェルが堕落して、堕天使ルシファーとなり、反逆の罪で地の底へ落とされて大魔王サタンとなったように、イエス・キリストを信じた弟子たちであっても、つまずく者がいる。12使徒のひとり「イスカリオテのユダ:イスカリオテ」のように。
・漢波羅秘密組織八咫烏も、しかり。彼らは神ではない。人間である。
・掟を破った烏、すなわち「破戒烏」には、しばしば悪魔が入る。光を知った者ほど、転ぶと闇は深い。悪魔に憑依された烏は「闇烏」となって、逆説的預言成就を正義であると勘違いする。
・義憤に駆られた烏は根城である京都を抜け出し、さらに御法度とされている外国への渡航を試みる。昭和初期、破戒烏が数羽、暗闇に乗じて京都を脱出し、ついにはヨーロッパ大陸へと飛び去った。カッバーラの呪術をもとにした綿密な世界計画を立て、第1次世界大戦後のドイツへと潜入した。当時、絶望的な不況に見舞われていたドイツの闇社会へに破戒烏は溶け込み、次々と政治工作を行っていく。
・もはや破戒烏は正気ではなかった。悪魔が憑依した闇烏と化し、恐るべき行動に出る。彼らはナチス・ドイツを作り、ヒトラーという魔物を育て上げた。歴史の表にはいっさい姿を現さないが、ナチス・ドイツの第三帝国は「悪魔の闇烏帝国」だったのだ‼
<緑龍会の闇烏が仕掛けたナチス・ドイツのオカルト組織>
<ハザール人ユダヤ教徒>
・20世紀初頭、激動する世界情勢を前に烏たちは覚悟していた。ついに時が来た。激動に日本も呑み込まれ、場合によっては地上が地獄と化す。厳しい戒めのもと、すべて預言に従って動く漢波羅秘密組織八咫烏は霊的国土防衛に余念がなかった。
だが、預言に従う呪術だけでは不十分である。積極的に工作を行い、政治を動かす必要がある。謀略をもって日本のみならず諸外国も動かし、来るべき日に備えるべきである。そう考える烏は掟を破って海外へと羽ばたいていった。
・これが約束の地である日本に集合したイスラエル系ユダヤ人、もっといえばイスラエル系イスラエル人の本流を自負するヤマト民族、中でも漢波羅秘密組織八咫烏には許せなかった。ハザール人ユダヤ教徒はイスラエル系ユダヤ教徒ではない。偽ユダヤ人であるというわけだ。
・しかし、漢波羅秘密組織八咫烏は知っていた。偽ユダヤ人がいることが許せなかった。ならば、彼らを使って預言を成就させよう。ユダ・イスカリオテや大祭司カイアファのように、逆説的預言成就を企んだのが破戒烏である。
<闇烏となった破戒烏の恐るべき謀略>
・当時、中東からはるか遠い極東、日本の地で破戒烏はじっと身を潜め、冷酷に世界情勢を見ていた。
・第1次世界大戦から第2次世界大戦にかけて、ナチス・ドイツを裏で動かしたのは、ほかでもない。悪魔に魂を売った闇烏たちなのだ。
<漢波羅秘密組織八咫烏と緑龍会>
・漢波羅秘密組織八咫烏には厳しい掟がある。根城は京都であり、活動は国内に限る。
・しかし、漢波羅秘密組織八咫烏には、ほかの顔もある。基本的に神道の秘密組織であるが、仏教界にも影響力がある。聖徳太子以来、日本の仏教は漢波羅秘密組織八咫烏が裏で仕切っている。仏教における八咫烏の名は「飛鳥」という。裏社会においては飛鳥はタブーである。泣く子も黙る組織だが、詳細を語ることはできない。
・神道と仏教、両方にまたがる信仰に稲荷がある。神道系の祭神はウカノミタマだが、仏教系はダキニ天や弁財天を祀る。
・いずれにしても、五龍会を仕切るのは漢波羅秘密組織八咫烏であり、僕である烏天狗が伝令役となって飛び回り、あらゆる手はずを整えるしきたりになっている。政治的な事柄に関与してはならないという掟から五龍会が設置されたらしい。
・そこへ現れたのがドイツ大使館付武官として赴任してきた地政学者カール・ハウスホッファーである。もともと神秘思想に興味があったハウスホッファーが京都にやってきたとき、すかさず破戒烏が舞い降りてくる。破戒烏は言葉巧みに取り入り、日本には五龍会という秘密組織があることを告げ、仲間にならないかとささやいてきた。
<闇烏のナチス・ドイツ>
・カール・ハウスホッファーが来日したのは1908年。第1次世界大戦が勃発する以前のことである。
・ナチスの名称や国旗は最終的にヒトラーが決めたが、その裏で操っていたのはハウスホッファーであり、首謀者は闇烏である。そもそも、ヒトラーを見出したのは闇烏である。後述するが、ヒトラーのもつ霊能力をいち早く見抜き、ミュンヘン一揆に失敗して牢獄にいたところへ、わざわざ面会にハウスホッファーを差し向けたのは闇烏なのだ。
<地底王国シャンバラと鞍馬天狗>
・漢波羅秘密組織八咫烏が従える伝令は烏天狗と呼ばれる。八咫烏とは修験道でいうところの天狗なのだ。鼻の大きな大天狗は大烏、さらには金鵄であり、裏天皇のこと。
・日本全国に天狗が住む山がある。八咫烏の根城である京都では、平安京の北方に位置する鞍馬山が有名だ。ここには幼少期の源義経、すなわち牛若丸を鍛え上げた「鞍馬天狗」がいるとされてきた。
・現在、鞍馬寺は鞍馬仏教という単位の宗教法人となっているが、かつては天台宗の寺院だった。鞍馬寺では、世にいう鞍馬天狗を「魔王尊」と呼んでいる。魔王尊は今から650万年前、金星から地球に降臨した霊王で、名を「サナート・クマラ」という。
・聞きなれない名前だが、もとはヒンドゥー教の神である。仏教でいう梵天、すなわちブラフマーの4人の息子のひとり。秘密結社フリーメーソンとゆかりの深い「神智学」では、1850万年前に金星から降臨した霊的指導者であると位置づけられている。
・シャンバラとは仏教の最終経典『カーラチャクラ・タントラ:時輪密教』で言及される理想郷で、悟りを得た「リシ:聖仙」が住む。場所はチベットの奥地、ヒマラヤ山脈の地下にあるといわれ、しばしば地底王国と表現されることもある。経典によると、シャンバラの王は「ルドラ・チャクリン」といい、世の終わりには悪を滅ぼすために大軍勢とともに地上に出てくるという。
神智学系の思想からすれば、地底王国シャンバラの大王ルドラ・チャクリンこそ、地球の霊王サナート・クマラにほかならない。もっといえば、鞍馬天狗はシャンバラの霊王だということになる。
・もちろん、漢波羅秘密組織八咫烏はシャンバラを知っている。神智学ができる以前から、この世に地底王国が存在することを知っている。
・緑龍会に入信したカール・ハウスホッファーが最も知りたかったのが、日本とシャンバラのつながりだった。
・掟がある以上、日本にいる八咫烏がチベットに行くことはできない。かといって、ドイツへ忍びの身でやってきた破戒烏とて、そう簡単に行ける場所ではない。
<闇地底人>
・地底世界へと続くシャンバラ・ゲイトを発見したのはドイツの探検家テオドール・イリオン。
・地下世界の住民たちは全部で100人ほどで、大きくふたつの階層から成っている。支配層の人間は美男美女だが、まったく感情を表に出さない。彼支配層の人間もまた陰気で、生気がない。
<緑人結社と紅人結社>
・闇烏は地底人の存在を知っていた。存在ばかりではなく、彼らが何者で、どこから地底世界へ来たのかを理解している。記録があるのだ。地底人のことが記された古文書があるのだ。漢波羅秘密組織八咫烏だけが手にする歴史書で、名を『八咫烏秘記』という。
門外不出の『八咫烏秘記』をもとに、、最初から偽書として作られたのが有名な古史古伝『竹内文書』である。
・しかし、それは、あくまでも地上の話だ。大洪水が起こったとき、地底世界に移住した人々もいた。青人と赤人、および黄人である。彼らは地底世界で理想郷を作り上げ、後に地上世界においてシャンバラと呼ばれることになるのだ。
こういうと、理想郷に住んでいる崇高な聖仙とサンポ渓谷で秘密結社を作っていた地底人とはイメージが異なる印象をもつ方もいるだろう。確かにその通りである。光の王子が支配する地底人は確かに元シャンバラの住民ではあったが、罪を犯して追放された人間なのだ。堕落して人肉を食らい、漆黒の暗黒世界から湧き上がるブラックエネルギーを使って、おぞましい黒魔術を行う「闇地底人」なのである。
・黒魔術は陰陽道でいう「左道」である。
・闇烏は闇地底人をもとに、ドイツに五龍会を作ることを画策する。闇烏は緑龍会と紅龍会の烏であった。そこで、青人と赤人を幹部に据えて「緑人結社」と「紅人結社」を作った。
<ヴリル協会とドイツ騎士団>
・アーリア人は超古代アトランティス文明を築いた人々の末裔である。
・題名は『来たるべき種族』。イギリスの貴族エドワード・ブルワー・リットンが書いた小説である。フィクションという体裁をとっているが、これは事実である。
・効果はてきめんだった。ヒトラーのアーリア人至上主義の根幹には間違いなく『来たるべき種族』があった。
・白人である主人公は話を聞くうちに、アーリア人との関係が話題となる。ヴリル・ヤは地底で生き延びたが、地上に残った同胞もいる。それがアーリア人である。アーリア人と地底人は兄弟であるという設定だ。ハウスホッファーはヒトラーに対して、これは史実であると語った。地底人とナチス・ドイツが手を結べば、超古代のハイテクノロジーを手に入れることができると吹聴したのだ。
・もちろん、裏には闇烏がいた。闇烏にとって、ヒムラーは非常に利用しやすい男だったようである。アーリア人至上主義のもと、古代の儀式を復活させ、SSの幹部らによるエリート秘密結社「ドイツ騎士団:SS血のドイツ13騎士団」を組織させた。
・ユダヤ人を憎悪していたヒトラーは、ユダヤ人であるはずのイエス・キリストはアーリア人の非嫡出子であると信じる自称クリスチャンだった。
・儀式を仕切っていたのは闇烏であり、闇地底人だった。緑人結社および紅人結社の幹部で、人肉なしでは生きられない恐ろしい霊媒師が住みついていたのである。
<闇の女霊媒師シグルンとマリア>
・ナチス・ドイツを裏で操っていた組織に関して、アルデバラン星人と交信していたという都市伝説がある。
・アルデバラン星人とのチャネリングを行っていたのが闇地底人の女霊媒師「シグルン」と「マリア」だった。
・本物の女霊能者は五色人だった。最も霊能力が強いふたりのうち、シグルンは青人で、本名を「フォチュノ」。もうひとりのマリアは赤人で、本名を「ビョギュパ」といった。
・そう、緑人結社と紅人結社の幹部とは、まさしく青人と赤人の女霊媒師のことだったのである。
<闇烏の末路>
・魔物は最後に裏切る。ナチス・ドイツを左道によって操ってきた闇烏であったが、その命運が尽きるときがやってくる。
・1945年4月、ソ連軍がベルリンに侵攻してくると、緑人結社と紅人結社の人間は最後の儀式に臨む。儀式を仕切る男が中心となり、その周りを6人の男が囲み、呪の言葉を唱える。すべてが終わると、各々が手にした短剣を胸に突き刺し、自決した。
・1945年7月11日、薄暗い地下施設の一室に女霊媒師たちはいた。
・一方、闇烏たちは悲惨だった。紅龍会の闇烏の1羽は戦時中に亡くなっている。詳しいことは不明だが、どうも殺されたらしい。あまりにもナチス・ドイツの秘密を知りつくしていたために危険視されていたのが理由のようだ。ほかの闇烏は持ち前の力をもって姿を消した。
・また闇烏のスパイとして暗躍したカール・ハウスホッファーは、からくも戦犯と見なされなかったものの、最後は緑龍会の掟に従って自決した。日本の武士のように切腹自殺を試みたが、死にきれず、最後は妻とともに服毒自殺している。
<闇の地底人エイリアンが潜むペンタゴン魔法陣>
<地球製UFO「TR3B」>
・1998年には試作機が完成しており、コードネームは「オーロラ」。後に改良されて「アストラ」と呼ばれるようになる。
地球製UFOオーロラは世界各地で目撃されるようになり、最近では「TR3B」という名で知られている。オーロラは二等辺三角形をしていた、おもしろいことに改良を重ねるうち、次第に機体がエイリアンUFOのように五角形に近くなる。従来の戦闘機の機能を重視するためか、21世紀のTR3Bの最新モデルは少し先祖返りをしている印象も受ける。すでに日本の沖縄を含めて米軍基地には密かに実戦配備されている。
<地球内天体アルザル>
・バード少将が迷い込んだ異世界の正体が、これだ。地球内部には亜空間があり、そこに地球よりひとまわり小さな天体が浮かんでいるのである。アメリカ軍は地球内天体のことを「アルザル」と呼んでいる。地球内天体アルザルでは大気がプラズマ発光しており、地上は夕焼けのような明るさとなっている。
<ふたつのアルザリアン>
・地球内天体アルザルに住む人間「アルザリアン」には、ルーツが異なる大きくふたつのグループがある。ひとつは今から約4500年前に起こった天変地異ノアの大洪水の際、地上から逃れてきた人々である。
・地上では失われてしまった楽園が地球内天体では保たれている。マンモスやサーベルタイガーなど、絶滅動物も存在する。意外なところでは巨人がいる。ノアの大洪水依然、地上には「巨人族:ネフィリム」がいた。身長が10メートル以上にもなるネフィリムが今も地球内天体アルザルには生息している。
もうひとつのグループは失われたイスラエル10支族である。アッシリア帝国によって北朝イスラエル王国の人々はメソポタミア地方に捕囚されるのだが、かなり早い段階で北方に移動した集団があった。現在のシベリア地方である。当時のシベリアは、今よりずっと気候は温暖だった。
ところが、紀元前701年、地球の地軸に異常が発生。約10度ほど「極移動:ポールシフト」が起こったのである。シベリアにいたイスラエル10支族たちは一気に北極圏に地面ごと運ばれ、激変で生じたプラズマ・トンネルを通り、地球内天体アルザルへと移動していったのである。これが「イスラエル系アルザリアン」である。
・彼らにはYAP遺伝子がある。風貌はモンゴロイドで、五色人でいえば黄人である。UFOを操縦するのはレビ族である。彼らにとってUFOとは神聖な船、ノアの箱舟のようなもの。ラテン語で箱舟のことを「アーク」と呼ぶが、契約の聖櫃も同じ名だ。日本でいえば神輿である。あえていうならば、UFOとは「空飛ぶ神輿」なのである。
<アルザル内天体ダイモーン>
・地球内天体の存在は『聖書』にも記されている。「ヨハネの黙示録」には、この世の終末、底なしの淵から暗黒の煙とともにイナゴが現れ、地上にいる堕落した人々を殺戮していくと預言されている。
・おどろおどろしい描写だが、要は軍事兵器のことである。UFOはもちろん、地上を破戒するための超兵器を携えて、失われたイスラエル10支族が出現するのだ。彼らは絶対神ヤハウェの命令のもと、殺戮の天使として堕落した人々を苦しめる。
・しかし、注意しなくてはならないのは、これが両義預言になっている点である。失われたイスラエル10支族は、あくまでも絶対神ヤハウェに忠実である。絶対三神を崇拝し、崇高な理想社会を実現している。彼らが戴く大王は「シャンバラ王:ルドラ・チャクリン」である。ルドラ・チャクリンは世の終わり、人類最終戦争のために地底から姿を現し、悪の軍勢を滅ぼすとされる。
・ルドラ・チャクリンの正体は「使徒ヨハネ」である。ヨハネはイエス・キリストによって死なない体を与えられた。パトモス島で幽閉されたとき、地上から姿を消した。
・死者の霊体は地球内天体アルザルを通過し、さらに内部へと至る。地球内天体アルザルの大気が発光しているのは、地磁気があるからだ。地磁気があるということは、その内部に亜空間が広がっており、そこに天体が浮かんでいる。「アルザル内天体:ダイモーン」である。
ここは地球内天体アルザルよりも、やや暗い。薄暗い世界で、死者たちはまどろみのなか生きている。裁きの時が来るまで、人々は安らかに眠っているのである。もっとも、地上における役割が生じた場合には、ここからプラズマ・トンネルを通り、地球上に姿を現すこともある。
<ダイモーン内天体レメゲトン>
・地球の最深部にいる「ダイモーン内天体:レメゲトン」である。ダイモーン内天体レメゲトンは闇である。地上は漆黒の闇に包まれている。ここにいるのは悪魔である。かつては天界にいたが、至高の絶対神エル・エルヨーンに反逆し、地上へと落とされた堕天使たちである。地上とは宇宙における天体のことである。地球に限らず、すべての天体の地表に堕天使は落とされた。
・地上に落とされた堕天使たちはそこから地磁気にからめとられ、最終的に天体の最深部に縛られる。地球でいえば、これがダイモーン内天体レメゲトンなのだ。暗黒プラズマに覆われた地上を堕天使たちは徘徊しているのである。
彼ら悪魔を支配するのが「堕天使:ルシファー」である。
・ダイモーン内天体レメゲトンに君臨している大魔王サタンこそ、「ヨハネの黙示禄」の預言されているアバドンであり、アポリオンである。
・堕天使ルシファーが手がけるのが、まさにブラックプラズマ・フィラメントなのだ。これを通じて地上に姿を現し、さまざまな超常現象を引き起こす。
<闇の魔法陣ペンタゴン>
・悪魔は地上から湧いてくる。ダイモーン内天体レメゲトンからブラックプラズマ・フィラメントを通じ、地球上のあらゆる場所に姿を現す。
・地底世界と地上世界をつなぐ「シャンバラ・ゲイト」も、まさにペンタグラムである。サンポ渓谷にはシャンバラから追放された闇の地底人が住んでいた聖なる都があった。その近くに湖に浮かぶ島に正五角形の白い建物がある。
・ペンタゴンの建物は地上5階で、地下は2階とされる。が、実際は続きがある。地下13階まで極秘の施設が続いており、さらに、そこから下にはヘキサゴンが隠されている。地下の最深部には闇に包まれた儀式を行う部屋があり、そこに闇の女霊媒師フォチュノとビョギュバが住んでいる。
・秘密組織の名は「13人委員会」という。メンバーが12人なのに、なぜ13人委員会なのか。その理由は、もうひとりいるからだ。ペンタゴンの最深部にある部屋には円卓があり、そこには13人分の椅子がある。座長席には通常、だれも座っていない。正確には、だれも座っていないように見える。
が、実はいる。目に見えない、だれかが座っている。肉体をもたない超常生命体「エンティティ」が鎮座している。そう、堕天使ルシファーである。大魔王サタンが地獄の底からペンタゴンの最深部に出現するのだ。
・だが実は、このときもうひとり、重要な人物が臨席している。彼は空席である第13番目の席につくことを許されている唯一の人物である。通常、座長席は空席だが、国家の行く末を占うような重要な儀式においてはこの男が着座し、その身に堕天使ルシファーの霊を降ろす。闇の女霊媒師は儀式を執行するなか、脱魂状態となった男の口を通して大魔王サタンが闇預言を下すのだ。
しかし、謎の男の名はアドルフ・ヒトラー‼ ヒトラーは地下壕で自殺などしておらず、秘密裏に敵国であるはずのアメリカ合衆国に亡命し、シークレットガバメントとの密約で闇の女霊媒師とともに大魔王サタンの闇預言者になっていたのだ‼
<「堕天使ルシファーの闇預言者ヒトラーと地底の闇王子>
<ヒトラーは生きていた‼ >
・表の歴史において、ヒトラーは自殺した。1945年4月30日、ベルリンの地下壕で妻エヴァ・ブラウンとともに青酸カリを服毒した後、ピストルで頭部を撃ち抜いた。遺体は焼きつくされ、中庭に埋められたものの4日後、侵攻してきたソ連軍によって発見される。遺体照合の結果、残されていたカルテと歯型が一致し、本人であると結論。ヒトラーの死は世界に発表された。
・得体の知れない地底人や霊媒師について、はたして当時の政府高官がどこまで認識していたかは不明だが、それとは別に何よりも驚愕したのが、ヒトラーに関する極秘情報だったに違いない。ナチス・ドイツの総統アドルフ・ヒトラーが自殺などしておらず、地下壕に極秘裏に亡命していた。しかも、亡命した先が、第2次世界大戦の敵国であるアメリカ合衆国だったのだ。冷戦時代に敵対していたソ連および東欧諸国の人間にとって衝撃は計り知れない。
かのスターリンは、当初から疑っていた。
・チャプマンはアメリカ合衆国の最高機密を手にしていたのである。飛鳥昭雄は全面的に信頼を置く国際秘密組織を通じてチャップマンに接触。恐るべき情報を手にすることができた。
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