ヒトラーは地下壕で自殺などしておらず、秘密裏に敵国であるはずのアメリカ合衆国に亡命し、闇の女霊媒師とともに大魔王サタンの闇預言者になっていたのだ‼(2)
<ヒトラーの地下壕脱出>
・今さらいうまでもないが、ヒトラーには影武者がいた。写真で分析するだけでもふたりはいる。
・まず遺体がヒトラー本人のものとされた歯型だが、これは影武者のものである。
・ソ連が持ち帰り、ロシアが保管してきたヒトラーの頭蓋骨が影武者どころか女性のものであることが判明し、さぞかし狼狽しているだろうが、そんなことは当局もとっくの昔にわかっている。
・直接、現場の工作を行ったのはアメリカのスパイ「アルベルト・シュペーア」である。
・しかし、真相は真逆である。すべての準備は整っていた。地下壕を訪問する際、シュペーアはひと組の男女を連れていた。アドルフ・ヒトラーとエヴァ・ブラウンの影武者である。彼らとともに総統の部屋に入ったシュペーアは、すぐさま計画を実行に移す。影武者と本人たちをすり替えたのだ。
・影武者となった本人たちは、シュペーアとともに部屋を後にして、地下壕を脱出。そのまま用意してあった軍用車でベルリンの秘密施設に送られた。ソ連軍が侵攻してくるなか、アメリカの息のかかったナチス・ドイツの兵士たちに護衛され、彼らは息を潜めていた。数日後、アドルフ・ヒトラーとエヴァ・ブラウンは「テンペルホーフ空港」へと向かうことになる。
<ヒトラーのドイツ脱出>
・ひとつはチリのサンチャゴで発行されていた1948年1月18日付「エル・メルキュリオ」紙である。このなかで、若い匿名のナチス・ドイツ戦車兵士は1945年4月29日、すなわち自殺する前日、ヒトラーが傷病者運搬用戦車で官邸を脱出した光景を目にしたと語っている。日付は異なるが、シュペーアが用意した軍用車を目撃した可能性がある。
・同じくチリのサンチャゴ発行の1948年1月18日付「エル・ディアリオ・イルストラード」紙の記事は舞台がテンペルホーフ空港になっている。ここで、ナチス・ドイツで働く匿名のエンジニアがターボジェットの軍用機のそばに立つヒトラーを目撃している。
・報道されたのが最も早いのが、1947年10月6日付「ニューヨーク・タイムズ」である。スウェーデン通信社が伝えた話として、ナチス・ドイツ空軍将校ピーター・ボムガード大尉が1945年4月26日、自分が操縦する軍用機でヒトラーとブラウンをベルリンからデンマークへ運んだというのだ。
・興味深いことに、この報道と符合するのがチリの新聞「ジグ・ザグ」である。1948年1月16日付の社説には、1945年4月、ナチス・ドイツのパイロットであるピーター・ボムガードがヒトラーとブラウンを軍用機で乗せて飛行し、デンマークのトンダーでふたりを降ろした。さらに、ふたりは別の飛行機に乗り換えて、ノルウェイのクリスチャンサンドへと向かい、そこの港にはドイツの潜水艦Uボートが待っていた。
・では、いったい真相はいかに。まず、ヒトラーとブラウンが軍用機によってテンペルホーフ空港を離陸したのが1945年4月30日の午後4時15分である。匿名のエンジニアが見たのは、まさにアドルフ・ヒトラー本人だった。
軍用機が目指したのはデンマークである。デンマークで別の飛行機に乗り換えて、ノルウェイのクリスチャンサンドに移動した。が、ここから先が違う。ヒトラーとブラウンが次に乗り込んだのはUボートではなかった。手元の資料では艦名は伏せられているが、潜水艦ではなく軍艦である。しかも、ナチス・ドイツの軍艦ではなく、まぎれもなくアメリカ合衆国の軍艦にふたりは乗船したのである。軍艦は大西洋を渡り、最終寄港地であるアメリカへと向かったのである。
<アメリカ亡命後のヒトラー>
・亡命させたアドルフ・ヒトラーとエヴァ・ブラウンを出迎えたのはシークレットガバメントである。なかでも最高権力をもつロスチャイルドとロックフェラーが歓迎した。
・亡命したヒトラーとブラウンの住まいを提供したのはロックフェラーである。彼には「ロックフェラーの街:スリーピーホロウ」がある。
・ヒトラーとブラウンには、この街に豪邸が用意された。もちろん、名前を変えて生活をした。
・妻のエヴァ・ブラウンが亡くなったのは1989年2月7日。ヒトラー満100歳の誕生日を祝うことなく、この世を去った。
・妻に先立たれたが、その時点でヒトラーは生きている。99歳である。
・だが、ひとつだけ確かなことがある。チェルネンコは断言する。今、この時点、すなわち令和の時代にあっても、ヒトラーは生きている。肉体をもって生存している。彼には生きつづけてもらわなければならない事情がある。ナチス・ドイツの機密情報よりももっと重要な役目がある。堕天使ルシファーの闇預言者としての使命があるのだ。
<霊能者ヒトラー>
・自身も並外れた霊能力をもっている漢波羅秘密組織八咫烏たちも、早くからヒトラーの存在に感づいていた。掟を破ってドイツへと渡った破戒烏たちの耳にもヒトラーの噂は聞こえてきた。彼が何者であるかは、八咫烏にとっては、すべてお見通し。なかでも闇烏たちは、緑龍会に所属していたカール・ハウスホッファーを通して、ヒトラーに接近。見事、仲間に引き入れることに成功した。
ヒトラーは霊能者であったが、『聖書』でいうところの「預言者」ではない。
・闇烏がほれ込んだのも、無理はない。ヒトラーならば、霊能者の次元を超えて、霊媒師にもなれる。
<超常生命体エンティティ>
・もともとヒトラーには霊媒師の素質があった。脱魂状態となり、得体の知れない霊を降ろすことがあった。
・実は「試す者」こそ悪魔であり、サタンなのだ。連中は人間を誘惑することが絶対神から許されている。
・だが、最近ではスピリチュアルと称して、特定の宗教にとらわれない精神世界もまた、ちょっとしたブームになっている。そこで語られる見えない霊的存在を「超常生命体:エンティティ」と呼ぶ。エンティティは神であったり、異星人を名乗ることもある。
・ユダヤ教の絶対神ヤハウェを悪魔と見なしていたところから、キリスト教の異端「グノーシス主義」の影響を見てとる学者もいる。グノーシス主義にあっては、絶対神ヤハウェは「愚かな創造主:デミウルゴス」と位置づけられ、逆に悪魔とされる蛇を人間に知恵をもたらした救い主であり、肉体に閉じ込められた純粋な光を解放するために、イエス・キリストが地上に遣わされたのだと説く。
・持ち前の霊能力によって自我が肥大化したヒトラーにエンティティたちは吸い寄せられるように接近してくる。
・周りの人間もヒトラーを崇拝するようになると、やがて大物がやってくる。エンティティの親玉が姿を現す。そう、堕天使ルシファーである。
<堕天使ルシファーの憑依>
・ヒトラーの暗殺計画は実行に移されただけで42回ある。すべてが未遂に終わった裏には、エンティティの存在があったのだ。全人類を滅ぼすまでは、ヒトラーに死なれては困る。堕天使ルシファーは暗殺ぎりぎりのところでささやく。
<ヒトラーの予知能力と政治>
・大魔王サタンに魅入られたヒトラーの戦略は見事に成功する。客観的に見て、絶対に不可能だと思われた決断はすべて正しかったことが後々証明される。
・合理的な理由はまったく示されていないが、これも直感である。入党すれば、ナチス党を乗っ取ることができる。
・歴史はヒトラーの予知した通りに動いた。選挙によって躍進したナチス党が連立政権を組むと、ヒトラーは首相に任命される。
・かくして、ヒトラーは大勝負に出る。1939年9月、ナチス・ドイツ軍はポーランドに侵攻。第2次世界大戦の火ぶたが切って落とされる。
・ヒトラーは利用されたのだ。彼の思いは純粋だったのかもしれない。
・理性的に考えれば、アメリカに宣戦布告する必要はない。が、それをさせたのはヒトラーの意思ではない。憑依した悪魔の意思である。
・すべては闇烏の目論見通りに歴史は動いた。カッバーリストである漢波羅秘密組織八咫烏は魔物使いでもある。その気になれば、堕天使をも使役する。西洋魔術の悪魔召喚魔術のように。最後の仕上げは生贄である。第2次世界大戦による死者は壮大なる黒魔術儀式の生贄にされたのだ。
<ヒトラーの未来予言>
・特に節目と見ていたのが10×10=100年目の1989年である。この年を境にして、地球と人類の歴史が大きく変わる。ヒトラーは「人間が自然界から復讐される」と語っている。
・環境破壊による災害により、最も深刻な打撃を受けるのが農業である。農作物がとれなくなると、当然ながら食料難になる。
・しかし、問題は人類そのものの変化だ。1989年を境にして、人類は二極化すると、はっきり断言している。支配する者と支配される者に分かれる。支配する者は世界の本質を見抜き、超人化していく。
・問題は、支配されている人間たちに自覚がないことにある。家畜のように飼いならされ、奴隷のような状態になっていることに気づかない。
・もはや、こうなると人類を管理するのは人間ではない。「人工知能:AI」である。量子コンピューターによる「超AI」が誕生すれば、もはや神である。
・機械的生物とは、別の意味の超人。すなわち「トランスヒューマン」のことを指していると見ていい。いずれは肉体は徐々に機械に置き換わる。
・頭脳もコンピュータと連結され、記憶はデータとして保存できるようになる。
・かくして、生誕から150年を迎えるヒトラーはいう。「2039年、神人が現れる。彼らが人類の危機を制御し、新しい世界を作り上げる」と。超人ではなく「神人」である。もはや、人類ではない。今日でいう人類は地球上から消える。神人と機械化した人間がいるだけだとヒトラーは予言する。
はたして、この神人の正体とは何なのか。『聖書』でいうところの絶対神ではないことは確かである。ふたつの意味での超人の延長線上に現れる神人が地球上の人間を支配する。恐るべきディストピアの出現は、もちろん、ヒトラーに憑依した堕天使ルシファーが望む世界である。
<闇の女霊媒師たちとの再会>
・ヒトラーは「ナチスが敗北する」と、はっきり述べている。敗北することがわかっていて、戦争を仕掛ける。いや、むしろ戦いに敗れるために戦争をした。黒魔術である。
・生贄によって約束されるのが、不滅のナチス・ドイツである。いったんは敗れるが、再び蘇る。
・一時敗北してもなお、ナチス・ドイツは死なない。いつの日か復活して、再び栄光を手にする。
・黒魔術の布石を打ったヒトラーは、闇烏が手引きするまま、新天地へと逃亡する。友人の建築家であり、アメリカのスパイであるアルベルト・シュペーアがヒトラーとブラウンをベルリンの地下壕から脱出させ、彼らは極秘裏にアメリカへとやってきた。すべては堕天使ルシファーの目論見通りに裏の歴史は動いた。
・それゆえ、遠い異国の地で闇の女霊媒師たちと会ったときは、さぞかしショックであっただろう。彼女たちをかくまっていたのはヒムラーである。
・そもそもヒトラーが闇の女霊媒師を毛嫌いしたのは、同じにおいがしたからだ。彼女たちの背後にはエンティティがいる。
・しかし、彼女たちもまた魔物の闇預言者だった。背後に大魔王サタンがいた。超常生命体であるエンティティは時空を超える。堕天使ルシファーは「多次元同時存在」できる。全宇宙のあらゆる天体はもちろん、あらゆる時間に影響力を行使できる。
・ヒトラーと闇の女霊媒師たちを再会させたのは、アメリカ軍であると同時に、実は堕天使ルシファーの意思でもあった。大魔王サタンが目的を達成するために、彼らが必要だったのである。お気に入りのヒトラーを最大限に活用するためには、どうしても圧倒的な力をもった闇の女霊媒師が必要だったのである。
<消えゆくヒトラーの霊能力>
・ヒトラーは人間である。神ではない。ましてや地底人ではない。肉体は、ごくごく一般の人間と差はない。むしろ体は弱かった。
・病気もさることながら、やはり避けることができないのが老化である。ヒトラーもまた、老化現象をどうすることもできなかった。
・アメリカにとってナチス・ドイツがもっていた科学技術や地底人の情報を知るには、総統であったヒトラーの存在が不可欠であったが、肉体的な衰えに関してはどうすることもできない。
・肉体が衰えてもなお、堕天使ルシファーにとって、ヒトラーの体はお気に入りだった。闇のダイモーン内天体レメゲトンとブラックプラズマ・フィラメントで直結した肉体は、それ自体が呪いの藁人形であり、悪魔召喚の魔法陣でもあった。口から音声として託宣できなくても、それをふたりの闇の女霊媒師が取り次いだ。もちろん、すべてを指示したのは大魔王サタンである。
<地底人の長寿遺伝子>
・さすがのヒトラーも年齢に勝てない。病気は治療できても、肉体の衰えはどうしようもない。老化によって、霊能力は衰えていく。
・遺伝子治療である。最先端の医療技術をもって、ヒトラーの体の老化を食い止め、さらには若返らせる。そのため、闇の女霊媒師たちがもつ「長寿遺伝子」を注入させようというのである。
・闇の女霊媒師たちは地底人である。ノアの大洪水以前、超大陸パンゲアにいたアスカリアンである。
・しかし、地球内天体アルザルは違う。亜空間の中において、大気は黄金律のプラズマ発光している。アスカリアンの五色人のうち、青人と赤人、それに黄人の一部が地下に逃れた。プラズマ・トンネルを通って、地球内天体アルザルに移住したのである。彼らは長寿を保ったまま生きている。長寿遺伝子が機能しているのである。
・日本では青鬼や赤鬼と表現されるが、まさに青人と赤人なのである。実際に皮膚が青色、もしくは緑色と赤色なのである。夜な夜な、鬼たちは山から里に下りてきては、子供をさらって食べていた。これが秋田のナマハゲなのだ。人肉を食らう鬼どもは、やがて人間に退治されて、今では姿を消してしまった。
・そこで、比較的ダメージの少ないビョギュパの長寿遺伝子を取り出し、これをヒトラーの体に導入することが行われた。
・生命維持装置で肉体は生きているものの、ほとんど遷延性意識障害のままの状態となったヒトラーは自分で死ぬこともできなくなってしまったのだ。
<堕天使ルシファーの宣託>
・堕天使ルシファーはヒトラーを離さない。地獄の底から湧き上がるブラックプラズマ・フィラメントによって、ヒトラーの体を乗っ取っている。生きているとはいえ、実際は悪霊が憑依した人形である。
・文字通り、悪魔の偶像崇拝を行っているのがシークレットガバメントである。彼らは堕天使ルシファーを神として崇めている。すでに意識がないヒトラーに代わって、大魔王サタンの言葉を継いでいるのが、ふたりの地底人、闇の女霊媒師たちだ。
・かつて意識があったころは、13人委員会の座長席にはヒトラーが座っていた。ヒトラーに宿った堕天使ルシファーをメシアと仰ぐ12人のメンバーは、さしずめ闇の12使徒である。ロスチャイルドやロックフェラーたちは大魔王サタンの僕として、ありがたく託宣をいただき、それをもとに世界を動かす。
・彼らの思想は弱肉強食である。これは、はっきりしている。共生などという考えは微塵もない。地上を支配するためには手段を選らばない。
・邪魔者は消す。たとえアメリカ大統領であっても、シークレットガバメントに逆らう者は抹殺する。かのジョン・F・ケネディ大統領のように。かれはエイリアンたちとの共存を目指した。全世界にエイリアンの存在を公表し、アメリカ合衆国に迎え入れようと考えていたのだ。
・しかし、弱肉強食を鉄則とするシークレットガバメントにとって、それは悪夢でしかない。異なる文明が遭遇した場合、必ず高度な社会システムをもっているほうが相手を呑み込む。
・よって、彼らが目指すことはひとつ。エイリアンに勝つことだ。圧倒的な力をもった堕天使ルシファーを崇め託宣を実行すれば、いつかは追いつき、そして追い越すことができる。
・いずれ、近いうちに開発される量子コンピューターによる超AIが実現すれば、あらゆる個人情報を管理し、人類を完全支配することができる。
・シークレット・ガバメントは神人となり、ついには黙示録の獣666、すなわち反キリストが世界政府の上に君臨するのだ。
<ラストバタリオンとアルザリアン>
・第2次世界大戦の末期、ヒトラーは予言した。ナチス・ドイツは戦争に敗れる。が、ナチス・ドイツは死なない。世の終わり、再びナチス・ドイツが力をもち、全世界が足元にひれ伏す。最後に勝つのはナチス・ドイツであり、それが「最終部隊:ラストバタリオン」だ、と‼
いったい、このラストバタリオンが何を意味するのか。戦後のネオ・ナチを指すとか、南米に逃亡したナチス・ドイツの高官たちが新たな組織を作り上げ、将来的に第4帝国を築き上げることを予言したとも噂されるが、実際のところ、どうも地底人を意識していたらしい。
闇の女霊媒師たちをはじめとするアルザリアンはナチス・ドイツに協力した同胞である。第2次世界大戦でナチス・ドイツは敗れるが、いずれ復活して最終戦争に臨む。そのとき、地底からアルザリアンの軍隊が姿を現す。
まさに「ヨハネの黙示録」に預言されたイナゴの軍勢である。イナゴの軍勢こそ、ヒトラーが予言したラストバタリオンにほかならない。
・ヒトラーは常にアーリア人至上主義を掲げていたが、皮肉なことに、彼はユダヤ人の血を引いていた。Y染色体がハプログループEであり、YAP因子をもっている。同様に、エイリアンにもYAP因子があった。アーリア人ではないが、ヒトラーとラストバタリオンは同じイスラエル人だということになる。この事実が黙示録預言において、重要な意味をもってくることになる。
<第3の女霊媒師>
・地底のアルザリアンがいつ姿を現すのかに関して、現時点では不明だが、ひとつ気になることがある。シークレットガバメントがひた隠しにする地底人に関する重要な秘密である。ソ連およびロシアに知られるのを防ぐために、あらゆる情報操作をして、その存在を消した「第3の女霊媒師」だ。
彼女の名を「マリア」という。もっとも、これも偽名である。
・ならば、この第3の女霊媒師は、なぜマリアと呼ばれたのか。
・どうも地球天体内天体アルザルでは科学者だったらしい。アルザリアンのもつ超科学によって、UFOをはじめ、超高度なマシンを開発していた。地底人ヴリル・パワー、つまりはプラズマを自在に操っていたという。
・しかし、ここに恐るべき事実があった。彼女の存在が極秘とされた理由は、ほかにもある。子供だ。サンポ渓谷から連行されるとき、スゴメは身ごもっていたのである。
<消えた闇の王子>
・第3の霊媒師であるスゴメに関しては、連行されたときに死んだ。もしくは逃亡したという偽情報も流れた。ナチス・ドイツの都市伝説で語られるアーリア系の白人美女「マリア・オルシック」に仮託されたこともある。ビョギュバと同じコードネームをつけることによって、あえて混乱させた可能性もある。
・聖母マリアがイエス・キリストを産んだように、闇の聖母マリア=スゴメもまた、ひとり子を産んでいる。男の子で、名前を「マニ・フラブルン」といった。マニ・フラブルンはヴリル協会が秘密裏に育てた。存在を隠すためにさまざまな情報操作が行われ、途中で死んだとか、行方不明になったという噂も流れた。
・母であるスゴメが亡くなった後は、しばらく闇烏がかくまっていた。子供の重要性を認識していた闇烏は、彼をヒトラーに会わせ、妻のエヴァ・ブラウンに託した。自身の子供がいなかったブラウンは地下壕を脱出してアメリカへ渡るとき、マニ・フラブルンをいっしょに連れてきた。ロックフェラーの街に居を構えてからは、ヒトラーとともに家族として生活している。
・ブラウンが亡くなると、ヒトラーの付き添いとして、ペンタゴンの地下施設に潜る。
・さらに、マニ・フラブルンにはもうひとつ使命がある。堕天使ルシファーの闇預言者だ。現在、ヒトラーは生命維持装置で何とか生きている。長寿遺伝子によって肉体は生きているが、癌化が進んだ以上、どこまで臓器がもつかわからない。もし、彼にヒトラーの身に何かあれば、マニ・フラブルンが後を継ぐことになっている。
・幸い、彼はアルザリアンであり、肉体は健康である。かつてヒトラーが座っていた13人委員会の座長席は空席のまま。霊体である堕天使ルシファーが座しているが、肉体を有する者はいない。いずれ黒魔術の儀式を経て、正式に堕天使ルシファーの闇預言者として召命された暁には、闇の王子マニ・フラブルンが着座することが決まっている。
闇預言者マニ・フラブルンが誕生するとき、いったい何が起こるのか。
<あとがき>
・反ユダヤ主義を掲げ、多くのユダヤ人を迫害したナチス・ドイツ。その総統アドルフ・ヒトラー自身がアーリア系ではなく、本当はユダヤ人ではないかという噂は、かねてからあった。ヒトラー自身、これを聞き及んでおり、自らの出生について密かに調査させていた。科学技術が進んだ今日、ヒトラーにユダヤ人の血が流れていたことは、ほぼ間違いないという結果が出ている。
・悪魔のような独裁者というイメージが先行するためか、ヒトラーを無神論者のように思っている方も少なくないが、実際はクリスチャンだった。もっとも、イエス・キリストはユダヤ人ではなく、アーリア人だと思っていたようだが。
・ヒトラーが敵対したのは、まさに国際金融資本家としてユダヤ人ユダヤ教徒であった。このことは著書『わが闘争』の中で繰り返し強調されている。彼らは世界を支配しようとしているのだ、と。
・ユダヤ人ユダヤ教徒による世界支配を阻むために掲げたのが「大ゲルマン帝国」である。アーリア人のナショナリズムを高揚させ、ヨーロッパを統一しようと考えたのだ。ヨーロッパの統一といえば、今日の「ヨーロッパ連合:EU」がある。意外に知られていないが、両者は同じ「汎ヨーロッパ主義」にルーツがある。
・一方のヒトラーもまた、その背後には漢波羅秘密組織八咫烏がいた。破戒した闇烏がヒトラーを見つけだし、その霊能力に目をつけた。魔物に憑依されたヒトラーは闇預言者であり、魔力によってヨーロッパ中を戦争に巻き込んだ。奇しくも、ナチス・ドイツの第3帝国と大日本帝国はイタリアとともに三国同盟を結び、第2次世界大戦へと突入していくことになる。
『北極の神秘主義』
(ジョスリン・ゴドウィン)(工作舎)1995/9
(局地の神秘・科学・象徴性、ナチズムをめぐって)
<以来この世界はデミウルゴスとヒュペルボレア人の戦場となった。>
・劣位の擬神のひとりであるこの「デミウルゴス」は一種の人間を作ろうとしたが、それは下等なロボット的存在に過ぎず、その名残りこそネアンデルタール人である。デミウルゴスの計画ではこの被造物は死後(祖先の道)にしたがって何度も土に帰るようになっていた。一方、ヒュペルボレア人にとって、このような自分の意志によらない転生は<デミウルゴス>の<円>に捕らわれた忌まわしさのままであった。
・彼の言うヒュペルボレア人は、物質的宇宙のどこにも属していないが、同時に地上で意識を持つことのできる並行した存在状態にあり、二つもしくはそれ以上の世界における戦いを遂行することができる。 だが、この種の超越意識が宿るのは古代の白人、すなわち<ヒュペルボレア人>の記憶を保存する血の持ち主に限られている。
・以来、この世界は、<デミウルゴス>と<ヒュペルボレア人>の戦場となった。
<デミウルゴス>とは、エホヴァもしくはヤハウェであり、ヒュペルボレア人の干渉を絶対に許さず、開闢以来、彼らに対して無慈悲な戦いを挑んできた。この戦いで、彼が用いる道具は、セラノが常に言及する<大陰謀>に与る<反人種>ユダヤ人である。彼らは、この世界のすべての宗教的、政治的、顕教的、秘教的団体の背後にいる。セラノは、フリーメーソンのみならず、キリスト教も憎んでいる。その両者共に、ユダヤの陰謀の一部であると見なしているのだ。
・セラノによれば、ヒトラーの侵攻の初期段階においては、彼の意図は単にアーリア人、すなわちヒュペルボレア人の古代の領地を回復しようとするものにすぎなかった。 ヒトラーは、アヴァタールとしての宿命に着手した、すなわち、国際的ユダヤ人と<デミウルゴス>に対する、そしてその最後の創造物である共産主義ソビエト連邦に対する全面戦争である。
・ほとんどの人は、私達が対戦中のヒトラーの主要な精力は、「魔術的現実」の実験に注がれていたと言うと驚くに違いない。それはたとえば、空飛ぶ円盤の製造、物質の透明化、潜水艦による北極探検、チベットとの慎重な接触、そして北極か南極の要塞における先端科学の探求である。その後、ベルリン陥落と共に、彼は、アルベルト・シュピールの設計によるブンカーとテンベルホフ離着陸場を結ぶ地下道を通って脱出し、もうひとつの世界に達した。
<セラノは、総統を賛美する>
600ページにも及ぶ哲学的総括の大著「最後のアヴァタール、アドルフ・ヒトラー」(ジゲール・セラノ)(1984年)
(セラノはチリ人でインド、ユーゴスラビア、オーストリアの大使を歴任し、様々な国際会議のメンバーであった。)
・セラノによれば、ヒトラーは、ヴィシュヌ神の10番目の化身(アヴァタール)、すなわちカルキ・アヴァターであり、カリ・ユガに終わりをもたらし、新時代の到来を告げるために受肉した存在である。彼は、末法の世のトウルクあるいは菩薩であり、すでに解脱した身でありながら人類のために自発的に下生した。ゆえに彼はあらゆる批判を超越した存在である。ここで、「存在である」と現在形を用いたのは、セラノがヒトラー生存神話を堅く信じているからである。総統は、恐らく、ドイツ製の空飛円盤型航空機で1945年ベルリンを発ち、南極の地下で不可視の存在となって、顕教的な戦争の過ぎ去った今、ここから、秘教的な戦争を指示し続けている、と彼は考えている。
・だが、なぜヒトラーのようなアヴァタールが必要か。それを理解するには時をはるかに遡り、銀河系外からやって来て「第一ヒュペルボレア」を築き上げた存在に目を向けなくてはならない。セラノによれば、彼らの起源を隠蔽しようとする巨大な陰謀が存在し、その最後の記録は、アレクサンドリアの大図書館と共に破壊された。また彼らを宇宙的存在、すなわちUFOに乗ってやってきた「ET」である、と誤解させることを目的とした陰謀もある。
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