いま、日本の防衛で何が問題かと言うと、一言で言えば、「誰も軍事を知らない」ということです。恥ずかしながら、私ども自衛隊OBも軍事を知らない。現役の人たちはもっと知らない。(18)
『宇宙人はなぜ地球に来たのか』
韮澤潤一郎 たま出版 2011/2/15
<知られていない意外な現実>
・それはカナダのある都市で講演会を開いたときだったという。あからさまな妨害を受けたのである。
・このような妨害は計画的で、世界経済の中枢であるスイスで最もひどかったので、世界の経済システムを支配する勢力の仕業だとアダムスキーは著書に書いている。彼はその勢力をサイレンス・グループと呼んでいた。
なるほどそういうネットワークがあるとすれば、世界的なUFO問題の隠ぺい活動が行われる可能性が考えられる。
だが、私がカリフォルニアで聞いた「妨害している連中」とは、それとは異質なものだった。
<UFO出現で起きるミステリー現象のナゾ>
・例えばMIBについてはどう考えればいいのか。MIBとはメン・イン・ブラックの頭文字で、「黒服の男たち」という意味だ。
映画にもなったように、UFO問題に精通した連中で、目撃事件が起きると、いち早く現場に現れ、目撃者に威圧的な行動をとり、体験した事実を口外しないように迫る。そのタイミングはUFOの出現をあらかじめ知ったうえで行動しているとしか思えないほど早い。
だから、彼らがテレパシーなどの超常的な能力を使っているとか、地球人離れしたロボットのような言葉づかいだったりするので、地上のエージェントだと言い切るには無理があるといわれる。
このような不可解な存在が、UFO事件の初期からつきまとっていて、その実態については今日も謎のままだ。
<善意の宇宙人活動を妨害する勢力>
・だが、1963年5月から6月にかけ、1カ月ほどかけて行われた2度目のヨーロッパ講演旅行のときから、その正体が見えなくなっていく。
アダムスキー自身でさえ事情が分からなくておびえていたと、その場にいたスイスの協力者ルー・ツインシュタークは、テモシー・グッドとの共著に書いている。
それまでサポートしてくれていた宇宙人たちのメンバーが「入れ代わってしまった」とアダムスキーが青ざめた顔で言うのを見て、鳥肌が立って全身に悪寒が走ったと彼女は述べている。「いずれ彼らの意図はわかると思うが……」と言いながらもアダムスキーは明らかに狼狽した様子だったという。
・接触していた宇宙人の面々がときどき入れ代わったことはそれまでもあった。
各地を移動したり、ある期間が過ぎたりするとメンバーは変わり、新しい宇宙人が担当することがあって、そんなときは以前なら多くの援軍に取り囲まれたかのように、アダムスキーはうきうきしているくらいだったが、このころからなにか異常な動きが始まったのだ。
<史上最大の事件が起きる>
・まず、その前年の1962年は、人類史上最大の宇宙人による地球介入事件がほぼ完了した年だったのだ。それは第3次世界大戦の回避だった。
・実はローマ法王に会う前年の1962年3月24日に、米空軍の秘密基地になっていたカリフォルニア州デザート・ホット・スプリングに着陸した巨大な葉巻型UFOの船内で、ケネディは宇宙人に会見しているのである。
間もなくやってくる国際政治の重大局面について、ここで宇宙人が警告したと思われるのだ。つまり第3次世界大戦の危機である。
この約半年後の1962年10月にあの有名な「キューバ危機」が起きるのだ。
空軍基地でのケネディと宇宙人の会見を半年前にアレンジしたのがアダムスキーだった。
そして、ケネディが乗り込んだ葉巻型のUFOにはアダムスキーも同行していた。
大統領は着陸していた船内で数時間の会談を終えて地上に出たが、アダムスキーはそのまま離陸し、土星に向かった。このときの宇宙旅行については、いわゆる「土星旅行記」として残されたが、その中にはケネディの名はなく、「アメリカ政府の一高官」とだけ記されている。
旅行記によれば、9時間で土星に到着し、それから4日間にわたって各惑星の代表者が出席した太陽系会議などが開かれたとなっている。
・この土星旅行から帰ったアダムスキーは、すぐにホワイトハウスのケネディ大統領の所に、土星会議からのメッセージを持っていった。
その手紙には、半年後に起きるキューバ危機でケネディが、キューバに持ち込まれたソ連のミサイル撤去を宣言する期日が書かれており、いわば近未来の核ミサイルによる第3次世界大戦の危機を避けるためのスケジュールと方法が示されていたのだ。
・これに対し、キューバのカストロ首相は26日、ソ連による先制攻撃を主張する。この際「結果がどんなに恐ろしいものでも、帝国主義の危険を、この際永遠に除去するために、核戦争が起き、キューバは地上から消えうせると確信した。その前にわれわれは国を守り、喜んで死んでいく運命だと心は決まっていた」と後に述べていた。
マクナマラ米国防長官は混乱する状況の中で、「27日の夕日を見ながら、来週の土曜日には、この夕日を生きて眺めることはないのではないかと思った」と回想している。
しかし結局、28日にソ連は、米国のキューバ不可侵と引き換えにミサイル撤去を提案し、アメリカがこれを受諾して危機は回避された。
・核を使う世界大戦とは、人類の絶滅を意味する。この危機を回避した半年後に、米ソに対する感謝と、更なる平和への願いを、ローマ法王は宗派を超えた宗教指導者として両首脳にメッセージを出したのだ。
しかし、アダムスキーがその伝令役をする意味は何かといえば、地球の平和と存続に配慮した宇宙人の関与があったことになる。
・以上のように、ローマ法王へ宇宙人のメッセージを持っていったとか、ケネディ大統領が葉巻型UFOに乗船したことがあったなどということは、一般の常識からすればとても信じられないことだが、それぞれに関しては、はっきりとした立会人などの証言と物的証拠が存在している。
・バチカン訪問の際には特殊なメダルがアダムスキーに授与されているし、ケネディの件は、アメリカの政府と軍のあらゆる機関に出入りできる最高位のIDカードをアダムスキーが持っていたことが明らかになっている。いずれについてもその筋の専門家が確認しており、明確な裏付けとなっていて、これを無視することはできない。
もう1つ付け加えるなら、ケネディが乗船した土星の巨大母船が着陸したホット・スプリングというという米軍の秘密基地は、現在の基地リストには出ていないが、パロマー山の北にデザート・ホット・スプリングという盆地があり、周囲から見えにくいこの場所に古い軍事施設の跡があることを、ハリーは突き止めている。
<別の宇宙人とは何者か>
・宇宙人が地球の絶滅を救った大恩人だとすれば、その活動を妨害するようにみえる勢力とはなんだろう。
ハリーたちは「火星人だ」と言ったが、それも宇宙人だ。いったいどういうことだろうか。
・ローマ法王が死んだ3カ月ほど後、ケネディが殺される数カ月前のこと、ヨーロッパ講演旅行から帰って、ビスタの自宅で開いた月例セミナーの講演録に、アダムスキーの次のような言葉が残されている。
これはその正体を解く重要なカギになる。
「火星人の80パーセントは、地球人が火星に来ることを望んでいない。だから地球上でさまざまな試みを混乱させている……」
この発言からすると、地球に対し好意的な火星人は2割しかいないのだ。
<火星文明流入の必然性>
・火星人とはまだ特定してはいないが、このような状況に対処する地球防衛の必要性を説いた書簡が、1960年末にはアダムスキーから一部のネットワークに出されたことがあった。
「宇宙船を持っていても精神的に地球より劣る種族があり、すべての宇宙人が天使だというわけではない。彼らが地球を攻撃してこないうちに私たち自身の宇宙船が必要である。宇宙での軍事訓練を受けた要員による地球防衛である………」
・太陽系評議会は、独裁政治や専制政治体制ではないので、こうした火星の状況に対し、強制介入はしないようである。各惑星に軍や警察組織のようなものが存在している様子は見られないからだ。
では、地球へのこのような火星人の流入が、いつごろから起きているのかということになる。
ケネディ大統領が土星の母船に搭乗したとき、アダムスキーに示された「太陽系の歴史」の中にあった。地球の覇権をめぐる諸惑星間の混乱期は、おそらく旧約聖書時代以前、ちょうど古代インドの聖典に見られる天空で繰り広げられた戦闘の時代ではないかと思われる。「ラーマーヤナ」「マハーバーラタ」「リグ・ヴェーダ」など、5千年をさかのぼるインドの大叙事詩には、古代の神々と魔軍が起こした戦争が描かれているが、その中には空飛ぶ戦車やミサイルのような武器が登場する。もちろん高度な文明を持つ天界への訪問や神々の教えもその中には連綿と記されている。
・実は、アダムスキーは「自分は前世、キリスト12使徒の1人であるヨハネだった」と言っていた。そして1962年にデザートセンターで最初に円盤から降りてきた仮称オーソンという宇宙人に会ったのだが、そのときの宇宙人はキリストの生まれ変わりだったとも述べている。
<地球の近代化に必要だった火星文明>
・神話の神々は三千年以上に及ぶ古代エジプトの歴史の中でさまざまに変化しているが、基本的には次のような思想を持つ。
復活の神オシリスは、妻イシスによって生き返り、冥界の王となる。その子ホルスは人間の神であるが、太陽の神であるとともに火星の支配者ともいわれる。後のエジプト歴代の王ファラオはすべてその子孫とされた。
王の魂は、昼は現界の空を旅し、夜は冥界を船で旅すると信じられた。つまり、魂の永遠性を考える上で霊界の存在を設定している。
また、夜の星座でオリオン座のシリウスは、エジプト暦の基本とされていたことから、その星座の中央にある三つ星の配置が、エジプトのギザ三大ピラミッドや火星のシドニアのピラミッド遺構の配置と一致しているといわれる。
<惑星規模のレスキュー部隊が存在する>
・このUFOが目撃されたのは2008年1月、アメリカのテキサスだった。事件は世界的な話題になり、日本の新聞でも取り上げていた。
形は記事にあるように角が丸くなっている板状で、縦が1600メートル、横800メートルもある。なぜノアの箱舟なのかというと、地上の人間を吸い上げるためと思われる穴があったからだ。目撃者は多数おり、のちに軍の基地レーダーでも確認されていたことが明らかになっている。
<宇宙人の大半は人間型>
・米陸軍の一等下士官によると「私が1989年に退役した時に、すでに57種類の異星人が軍の目録に記載されていた。その大半は人間型で街を歩いていても誰も区別がつかないということです。これは生物学者を悩ませるでしょう。明らかに宇宙には二足歩行のヒューマノイド(人間型宇宙人)が多いということです。グレイタイプは三種類あり、私たちより背の高いのもあります」
<なぜ宇宙人たちは協力しているのか>
・エリザベス女王の遠縁で、イギリス軍の最高司令長官だったマウントバッテン卿の私邸の庭に1950年代にUFOが着陸してコンタクトを試みたことがあった。
UFOが着陸した時、私邸の侍従が外にいて、金髪で体にぴったりとした青いウェツトスーツのようなものを着た人間型宇宙人に会っている。しかも円盤型UFOの中に招かれた。しばらく離陸して飛行したという。
・しかし、このことを侍従から詳しく聞いていて、当時からUFO問題に精通していたマウントバッテン卿自身は特にUFOに関する政治的側面に関与し、マリリン・モンローやケネディ大統領の死に影響を与えたといわれ、1979年にアイルランドにあった自分の別邸近くで殺されている。
(2023/2/4)
・ウクライナ侵略も10年以上前から、その動き、ロシアの準備があったと指摘されています。ウクライナも長い悲惨な戦い、争いの歴史があったようです。
ウクライナ侵略ショックで、世界の特にNATO諸国の対応が激変してきているといわれます。同時に、日本でも防衛政策を大きく転換して防衛費もGNPの2%を設定しました。さまざまな新兵器が整備されようとしていますが、通常兵器である限り限界があるといわれます。抑止力のない高価な通常兵器を少数そろえるのでは、拉致事件にも抑止力がなかったそうです。
本書の示すように近隣諸国は、「核兵器」の開発に注力をしているようです。「21世紀は人類が中国問題に直面する世紀となる」そうですが、ここにきて、さまざまな矛盾が噴出してきているようです。
・国会議員は飾りに過ぎず公務員が立法を取り仕切る仕組みを「官僚内閣制」と言うそうです。「改革が遅れているのは本当に優れた官僚や公務員、政治家が登用されていないからだ」といわれます。
「失われた30年」。いつまでも「政治が遅れている」ということでは複雑化する社会問題に対応できないでしょう。「政治が一番遅れている」といわれます。「失われた30年」の前は「経済一流、政治二流」といわれていましたが、現在は「経済二流、政治三流」といわれます。それ以上の酷評もあるそうです。良識の国会の「政策の後進性」は、一般国民が恥をかくといわれます。社会の遅れた面、非近代性、後進性、頭の古い面が予想以上に多くなってきています。なぜ改革が遅れているのでしょうか。スパイ防止法や諜報機関についても、「甘い国際感覚と貧弱な語学力、軍事知識で国益を大きく損ねている」、「 社会問題で困っている人も増えており、単に政治の貧困として片づけられない」といわれます。
良識の国会の「ノーシェルター政策」は、「敵の一番の弱点を攻撃する核攻撃を招き寄せる」といわれます。
「日本やイスラエル、スイスのような人口稠密な小さな国のことを、ワン・ボム・カントリーといい1発か2発の原子爆弾を中心部に落とされることによりほぼ勝敗が決して戦争継続能力が失われる国のことを言う」といわれます。
米国は「銃社会」で非常に危険だといわれますが、核戦争を想定すれば、最も危機に準備ができている社会ともいえるそうです。
小型核兵器が使われる時代になると、防空壕と銃、食糧備蓄が必要だといわれます。銃社会の米国か食料備蓄の国民皆兵のスイスのような国でないと核戦争に生き残れないといわれます。
ウクライナの惨状を参考にして、それこそ税金の無駄遣いを禁止して、地方自治体の単位で「シェルター整備」「食料備蓄」「銃器備蓄」を確保すべきだといわれます。危機管理として大量の小火器の事前備蓄が必要だと指摘されています。小銃にしても、戦時に増産できるというのですが、(小型)核兵器の投射時代には、増産する前に工場は消滅し、日本政府も消滅してしまいます。
スイスのように将来戦争に備えて全国土「地下要塞化」が必要だといわれます。そしてスイスのように100%の核シェルターと国民皆兵的な「ボランティアの民兵」の総務省管轄の郷土警備隊で備える必要があると指摘されています。
・著者は、「核EMP攻撃は、電子機器に致命的な被害を引き起こすため、敵の防衛力を低下させる比較的簡単な手段であるとみなされている」、「日本は全領域戦の戦時下にあり、これに対処しなければ日本はあらゆる領域において侵略されるだろう。これが本書でもっとも言いたかったことだ」、「EMP攻撃とは、核爆発などにより強力な電磁波を発生させることで、電子機器に過負荷をかけ、誤作動を発生させ、破壊することを目的とした攻撃である」、「全領域戦を仕掛けられている日本は危機的な状況にある」、「我々はゲームに負けているのかどうかわかっていない。実際、我々はゲームが始まっていることさえ知らないのだ」、「中国があらゆる手段で米国を中心とする民主主義陣営に対抗しようとする際に、米国の同盟国である日本も攻撃の主たるターゲットになっている。だからこそ、「日本は戦時中である」という認識になるのだ」、「つまり、解放軍の作戦構想を知るためには米軍の作戦構想を知ることが近道になる」と主張しています。
多くの防衛軍事の専門家は大変な危機感を持っているそうです。この方面に脳天気(ノー天気)ですと、日本も歴史から消えていくことになるでしょうか。『日本はすでに戦時下にある』と言う話も大げさな話ではないといわれます。
(2022/5/26)
・ロシアのウクライナ侵攻で、日本の有識者の発言が騒がしくなっているそうです。また識者の発言、見解は空論が多いともいわれます。
ここで日本の防衛政策の異常さ、非常識さ後進性がようやく指摘されるようになりました。「田母神氏は10年早かった軍事評論家」といわれます。
夏目漱石の『草枕』の「智に働けば角が立つ情に棹させば流される意地を通せば窮屈だとかくに、人の世は住みにくい」ということでしょうか。
国会議員は飾りに過ぎず公務員が立法を取り仕切る仕組みを「官僚内閣制」と言うといわれます。現実に「核の恫喝」を受けているのに「平和ボケ」の人々が非常に多いと頻繁に指摘されています。
「甘い国際感覚と貧弱な語学力で国益を大きく損ねている」、「社会問題で困っている人も増えており、単に政治の貧困としては片づけられない」といわれます。とにかく「人の口には戸が立てられない」そうです。
「国会議員資格試験を作れ」という有識者も少なくないといわれます。
良識の国会の「政策の後進性」は、一般国民が恥をかくといわれます。
そして良識の国会の「ノーシェルター政策」は、「敵の一番の弱点を攻撃する核攻撃を招き寄せる」といわれます。「国民が政治を嘲笑している間は嘲笑に価する政治しか行われない」そうです。
「改革が遅れているのは本当に優れた官僚や公務員、政治家が登用されていないからだ」といわれます。「核を持たないほうがいいと主張しているのは、日本の政治家ぐらいしかいません」と指摘されています。官僚や政治家のスキャンダルや失政報道は、国民が不安を覚え、国民が恥をかくといわれます。
民主党の「スーパー堤防」「八ッ場ダム」の建設中止の問題で、日本は危ういところでした。今は異常気象で「荒川洪水のリスク」もあるといわれます。素人の政治家が増え国政の停滞を招いていると指摘されています。
・日本は自分たちと全く異なる国が隣にあることをよく踏まえて外交を考えるべきだといわれます。
「各国の「核シェルター普及率」は、スイス・イスラエル(ともに100%)、ノルウェー98%、米国82%、ロシア78%、英国67%、シンガポール54%、韓国ソウル市323・2%(※人口比の3倍以上)、日本0・02%となる」といわれます。台湾も100%程度でしょうか?
ウクライナの人々は、地下のシェルターに隠れていますが、爆弾で攻撃されて大量の死者がでているケースもあるようです。旧共産圏は20世紀末の「米ソ核戦争はある」と見て、必死に核シェルターを装備したそうです。ウクライナもおそらくロシアと同じように78%程度の核シェルター普及率になるのかもしれません。それが「防空壕」として今役立っているのですが、皮肉なものだといわれます。この「核シェルター」も「世界の常識は日本の非常識」といわれます。
「国民が政治を嘲笑している間は嘲笑に価する政治しか行われない」といわれます。国恥的なことを国際的に発信することはいかがなものかといわれます。国の政治は、その国の国民の民度を出ないといいます。
素人の政治家が政策や法律を作れないと指摘されています。素人の政治家が国防政策に介入することで大きく国益を損ねているともいわれます。5兆円という限られた防衛予算で、抑止力のない高価な通常兵器を少数そろえるのでは、費用対効果の点からも問題にされるそうです。
「諜報機関がないために外国人からバカにされ、物笑いの種にされている」といわれます。国会議員では法律が作れないと言う矛盾もあり、加えて官僚の政策立案能力、実施能力の劣化がひどくなっているといわれます。世界で「スパイ法」がないのは日本だけだそうで、政治家の非力さが窺えるそうです。
「史上最強の核爆弾ツァーリ・ボンバの威力は広島原爆の約3300倍。東京に投下されれば日本は壊滅。死者は1000万人を下らない」といわれます。ツァーリ・ボンバは、1961年10月に実験されました。日進月歩の核兵器開発は、驚くほど進歩しています。「甘い国際感覚と貧弱な軍事知識で国益を大きく損ねている」といわれます。
現代では、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」1発で「島国英国はなくなる」と発言されています。
「サルマト」に搭載された核弾頭の威力は、太平洋戦争で広島に投下された原子爆弾の2000倍の威力があると評価されるそうです。
ロシアは「サルマト」1基でフランス全体、米テキサス州ほどの地域を完全に焦土化できると主張するといわれます。
そしてロシアの核魚雷「ポセイドン」は500メートルの津波を起こすといわれます。
防衛費の大幅な増額を岸田首相が述べていますが、「限られた予算、限られた財源、限られた処遇、増えない税収、十分でない福祉予算を削る財政赤字」、「財源の裏付けのない政策は実現できない」ともいわれます。
著者は、「2014年3月の、ロシアによるクリミアの併合は、一度は終わったかに見えた東西冷戦の新たな始まりを画すものでした」、「国際社会がここまで緊密につながるようになり、情報が瞬時に世界を駆け巡る時代において、かつてのような大規模な侵略はほぼ不可能です」。「「撃てるものなら撃ってみろ。必ず撃ち返すぞ」とお互いに牽制しあって戦争を抑止する。その意味で、核兵器は徹底して防御用の兵器なのです」、「「核武装するよりは核武装しないほうがより国は安全である」というのも、日本以外の国では絶対に通らない非常識です」と主張しています。
ところが、ロシアのウクライナへの大規模侵攻が起こり、核兵器の使用も述べられています。従来の軍事理論では説明のつかない事態が懸念されています。「事実は小説よりも奇なり」で、「知る人ぞ知る」話なのかもしれません。ロシアの侵攻も憲法を変えたりして数年前から準備していたといわれます。
核兵器の時代、膨大な数のボランティアの「民兵」「市民兵」が有力な抑止力になるといわれます。「民兵については、現在の消防団員数がおよそ80万人なので、これを転用するのも一つの手でしょう」と指摘されています。
想定外の事を想定すれば、電磁波兵器や核兵器一発で、キャッシュレスの便利な文明社会が、食糧備蓄もない電気も水もない、原始生活に戻ると指摘されています。食糧をめぐって日本人同士が略奪や殺し合う阿鼻叫喚の地獄絵図になるといいます。「核兵器の被爆直後、直前に「銃社会」にしなければならない。国産銃は間に合わないので中古の米国銃を大量に輸入するが、その時は、海運も空運も止まっている」といわれます。そのときは在日米軍基地や自衛隊基地もすべて核攻撃を受けていることでしょう。
そこで「全土地下要塞化」が必要といわれます。また「欧米人は“事務的”に戦争する」といわれますが、これも日本の非常識です。
(2021/8/28)
・アフガニスタンの情勢が緊迫しています。米軍撤退後の来月9月からは、どのような大混乱が起こるのか予想ができないそうです。援助資金に頼っていたアフガンの経済が、どの程度まで大混乱するのか懸念されているといわれます。
ネット情報によると、「日本人1人が自衛隊機でアフガンから退避、アフガン人十数人も=報道」(2021/8/28)ロイター。
[東京 28日 ロイター] - 「アフガニスタンに派遣されていた自衛隊機は27日夜、イスラム主義組織タリバンが実権を掌握した同国からの退避を希望する日本人1人を隣国パキスタンのイスラマバードへ輸送した。複数の国内メディアが報じた。NHKによると、自衛隊機は26日に十数人のアフガニスタン人をパキスタンへ輸送していた」と報道されています。
「自衛隊機による退避」についても外務省や自衛隊の動きは1~2週間ほど遅れたといわれます。
「政府関係者は「爆発で全てが狂った」と言い訳するが、韓国やドイツなどアフガン人協力者を退避させた例があることから、見通しの甘さや初動の遅れも要因の一つとして批判する声が与党内に出ている」とネット情報によると、指摘されています。
・「アフガニスタンで医療支援や砂漠緑化に取り組み、2019年12月に銃撃を受け死亡したNGO「ペシャワール会」(福岡市)の現地代表、中村哲医師=当時(73)」の事件は、現在のアフガニスタンの状況を暗示していたのかもしれません。30万人といわれている政府軍も、1年は持つだろうと言われていましたが、タリバンの急襲で1カ月も持ちませんでした。兵員の給料を誤魔化す上層部の腐敗が、広範囲にあったといわれ、兵員の士気も大変低かったといわれます。
一方、タリバンの幹部の言葉は「最後の血の一滴まで闘う」とも伝えられています。
・日本でも防衛問題は、幅広く議論されています。日下公人氏の『「反核」愚問』という本もありますが、近未来には核兵器も発展途上国に拡散して、安上がりの兵器になる可能性があるといわれます。現実に「核の恫喝」を受けているのに国内では「平和ボケ」の人々が非常に多いと頻繁に指摘されています。
貧者の核兵器といわれる「生物化学兵器」の生産も近隣諸国では秘密裏に盛んだといわれます。サイバー戦争の状況も深刻のようです。自衛隊や日本の国防の提言も識者からの見解が増えています。たとえば、「予備自衛官を50万人増員する必要がある」といわれます。
今回の自衛隊のアフガニスタンでの活動も情報組織の弱さが露呈したようです。「日本は諜報機関のない世界的にも珍しい国だ」といわれます。
「霞が関では大蔵の自殺、通産の汚職、外務の不倫といわれた」そうです。外務省の評判もその程度のようです。「国民が政治を嘲笑している間は嘲笑に価する政治しか行われない」といわれます。
「諜報機関のない国は拉致事件にも無力だった」といわれます。
「それこそ税金の無駄遣いを止めて、諜報機関の設立運営の財源にあてるべきだ」そうです。社会の遅れた面、非近代性、後進性、頭の古い面が予想以上に増えてきています。当然ながら、税金の無駄使いを止めて、可能な限り国民に還元するべきだといわれます。「政治に関心のない人はいるが、政治に関係のない人はいない」といわれます。政治家や官僚の失政やスキャンダル報道は、国民が不安を覚え、国民が恥をかくといわれます。「政治が一番遅れている」といわれます。「改革が遅れているのは本当に優れた官僚や政治家が登用されていないからだ」といわれます。自民党の総裁選挙がありますが、期待したいものです。
・この本では、「むしろ自国を含めて国や社会のあり方を批判的に見つつ、ナショナリズムと同胞意識を平和に活かすという発想である。そこにおいては、「血のコスト」と、「負担共有」という発想がカギとなる」、「経済的に豊かな先進国では、実際に戦場に赴き血を流すリスクを負う兵士たち、つまり「血のコスト」を負担する人びとは、往々にして一部の層に偏りがちである」、「「シビリアンの戦争」を避けるためには、国民が血のコストの認識を共有できるような仕組みを導入すること、つまり国民一般を対象とした平等な徴兵制を導入することを解として示した」と著者は主張しています。
(2019/6/21)
・自衛隊の法制の問題点も徐々に改正されているようです。「専守防衛」という概念は、理論的には成り立たないといわれます。専門家によると「「専守防衛」は国際的にも軍事的にも通用しない」と指摘されています。
冨澤暉氏は、第23代陸上幕僚長だったとのこと。専守防衛なのにシェルターがないのも不思議な話です。財源の裏付けのない政策は実現できないといわれます。長期的にも核シェルターが、普及するように法制度を変更していかなければ、国際的に比較すると、極端に少ないといわれています。憲法改正などで 「普通の国」への方向に進みますと、米軍との共同作戦による歩兵の大量出血が強要されることになるでしょうか。
歩兵の大量出血を強要されても国際貢献をしたいというのなら、そうなるのでしょう。核戦争の時代には、100%の核シェルターと国民皆兵的な「ボランティアの民兵」による「スイス型」の国防政策を採るべきだと指摘されています。日本の国防政策に関しては、有識者によるさまざまな見解があるようです。財源の裏付けのない政策は実現できないといわれます。5兆円という限られた防衛予算で、抑止力のない高価な通常兵器を少数そろえるのでは、費用対効果の点からも問題にされるそうです。5兆円という限られた防衛予算を大きく増額するのは難しいようです。
・「太平洋戦争末期には空母艦隊の部隊はほぼ全滅し、不沈戦艦の「大和」も「武蔵」も撃沈され、原爆と空襲で本土は焼け野原にされ、防空壕と小銃の絶対数が不足して、丸焼けになった国民は、食糧も石油もなくなった」といわれます。
このブログでも頻繁に引用していますが、マクモニーグルの未来透視に「23世紀と24世紀における2度の大戦で人類の人口が6分の1に大激減する」というのがあります。「今世紀に熾烈な第3次世界大戦は起こらない保証はない」とも主張されています。
米露、米中の大規模な世界的核戦争(第3次世界大戦)下の様相を想定しても、同様の事態となり、自衛艦隊が全滅し全土が焦土となり2割の生存率となるのだが、「核シェルターと小銃の数」の絶対的な不足が懸念されるといわれます。当然ながら、食糧も燃料もなくなります。「歴史は繰り返す」といわれます。また歴史から消えていった国はいくらでもあるといわれます。
・帝国陸軍では「この作戦で何人の兵隊を殺すか」ということが幕僚間で議論されたといわれます。当時は「兵隊の命は1銭5厘」といわれました。「1銭5厘とは召集令状のハガキ代を指します。「兵隊の代わりなどハガキ一枚で済む」という意味」ということだそうです。「一将功成りて万骨枯る」といわれます。日本の明治からの近代化の歴史は、戦争の歴史で「歩兵の大量出血が強要された時代」といわれます。軍国の兵隊は何百万人、戦死したのでしょうか。戦争マシンが動き出すと、人命は考慮されません。「彼らが生きていたら、もっと素晴らしい仕事をしただろう」といわれます。巻き込まれた非戦闘員や一般国民も膨大な数でした。
一般国民も殲滅されるのが核戦争だといわれます。戦争経験者による「戦争は、絶対してはならない」という主張が強調され、「核戦争に巻き込まれる」懸念は無視され、あるいはタブー視されていると指摘されています。
・敗戦のため困窮して自信を喪失し、「日本人は海外に出ると舞い上がった」といわれました。戦後は左翼文化人、進歩的な論客による素人の国防論が主張され、北朝鮮にノー天気な国会により、拉致事件を招き寄せてしまったといわれます。「ソ連の崩壊によりようやく幻想の社会主義の夢から覚めたのだが、依然として空虚で非現実的な国防論議が、非軍事専門家よりなされている」と指摘されています。核装備や核シェアリングの議論も低調だといわれます。「亡国のイージス」という映画がありましたが「亡国のイージス・アショア」なのでしょうか?「諸外国は日本の国内の動きや言論を、秘密裏に、それこそ「鵜の目鷹の目」で詳細に研究し分析している」そうです。核戦争は想定していないということであれば、貧弱な国防政策になるといわれます。軍の核シェルターは、どの国でも軍事機密になっているようです。戦車を特車といったりする「言葉づかい」の問題ではないといわれます。「どんな時代になっても、核戦争の時代になっても歩兵の役割、数は重要だ」といわれます。
・核兵器の製造は技術的にそれほど難しくなく、未来の将来戦の様相は、核兵器が拡散して、また小型核砲弾・爆弾も一般化して、小規模戦闘やゲリラ戦でも使われるかもしれないそうです。
・あるブログを見ると{スイスのパンは不味いのか?}(2018/5/3)「スイスに最初に来た時に言われたのが、「スイスは武装中立国としてどこにも属さず一国で生き延びられるように準備をしている」「スイスのパンは不味い。一年備蓄しておいた去年の小麦粉を使用しており、有事の際に輸入が全部ストップしても一年間は食いつなげるようにしている」でした。
この「小麦を一年間寝かせて不味くしている」説ですが、スイス人の誰に聞いてもそんな話は知らないという。ではスイスのパンは不味いのか?結論から言うと、ここのパンには日本とは違う美味しさがある」と記載がありました。詳しくは調べていませんが、どうやら「小麦粉の1年備蓄」は、現在も続いているようです。スイスの国防政策や「民間防衛」を参考にする必要があるといわれます。
・飯柴智亮氏は、特異な経歴の持ち主です。日本人として生まれ、渡米して米軍の大尉にまでなったというのです。傍目八目といいますが、米軍人と日本人の目を持つ同氏の、「自衛隊論」や「軍事論」は、興味深いものです。自衛隊や国防や憲法に関する議論は多多益益弁ずということでしょうか。多くの有識者が、独特の「自衛隊論」や「国防論」を語っています。当然ながら、米軍と自衛隊では、ソフトやハードの面で大きな格差があります。人口減少時代において、自衛隊員の確保も難しくなるようです。しかしながら、未来においては「市民軍」「民兵」のボランティアでの希望者も増えてくるといわれます。
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