私が生きてきた時代は、男女平等とはいいがたく、いまでいうセクハラもやりたい放題、言いたい放題でした。(3)
・【周囲にいる人はどこかの生(過去生)で出会っている人。この世の中は、あなた自身を映す鏡】
<おたがいに譲ればすべて解決する>
・最近は、弁護士会から講演を依頼されることもあります。そこでよく言われるのが「あなたの考え方には正直驚きましたが、実は私も興味があります」という感想です。
弁護士というのは、依頼人の利益や権利を守るために仕事をします。だからこそ、相手を攻撃する材料をできるだけ持っていないとダメだと、常に考えて行動する習性があるのですが、私自身はどんな相談や公判においても、まず「争わない」という方向で考えます。そこがショックだったようです。
・この仕事には「互譲の精神」が重要です。読んで字のごとく、互譲とは「おたがいに譲る」こと。
・【恐怖は「知らない」という感情が生む。怒りに包まれていると、未来が想像できない】
<強い種が勝ち残ってしまうと生態系は不安定になる>
・争うという言葉で連想されるのが「競争」です。私たちは、体格、スポーツ、受験、結婚、出世など、あらゆる場面で競争させられてきました。
・体が小さく動作が鈍かった私は、毎日が地獄でした。幼稚園のときに、すでに「死にたい」と思っていました。なぜ自分は競争しなくてはいけないのか、ずっと疑問でした。なぜみんな競争できるのか、ずっと不思議でした。
・ちなみに弁護士や税理士といった「士業」の世界でも、急速に格差が広がっているという話を聞きます。どんな世界も例外はないのでしょう。
・【競争しなくても格差をつけなくても誰もが普通に生きられる。欲望の果てには疲弊と哀しみしかない】
<「生きてもいいよ」と許可をもらっている>
・世界はこれから「女性性」の流れが主流となります。
女性性、つまり「共生」の流れが世界でメインとなります。搾取と被搾取という関係を終わらせ、他者との比較や争いを終わらせ、マイノリティ、例えば同性愛や性の不一致に悩むような少数者、あるいは少数民族が、堂々と生きられる方向へと進みます。
私自身、不食を始める前と後ですっかり人生が変わり、競争から共生へと魂がシフトチェンジしました。生きるのがこんなに楽だとは思いませんでした。
・【おたがいさまで暮らし、利益を分け合う。競争があったほうが儲かる立場の人にすり込まれている】
<怒りの奴隷になると他が見えなくなる>
・争いというエネルギーは、怒りの感情から生まれます。
イソ弁時代、私は社会的な事件が起きるたびに、言い知れぬ怒りを覚えていました。イソ弁とは法律事務所に雇われて働く弁護士です。
・でも、不食を始めてプラーナで生きるようになると、少しずつ、考え方や見方が変わり始めました。
・でも、そこで冷静に考えてみる。どうしてそんな状況なのかと。そして思い出してください。みんな「つながっている」という事実を。
・【なぜ悪が生まれてくるのか、と考える。冷静に事態を見ること。批判するのはたやすいこと】
<子どもは親の恐怖感を見抜いている>
・事務所を訪れる方々の人間関係にまつわるご相談には、共通項があります。例えば「会社」というコミュニティ。上司との関係がうまくいかないという部下の悩みは深刻です。
・受験に失敗したときの「自分自身のメンツ」を気にする親の恐怖感です。子どもは、それを見抜きます。だから、小言ばかりの親の注意を気かないのです。
・【ストレスの本当の原因は、自分の中にある。親は子どもにではなく、自分に怒っている】
<悩まなくていい>
<問題は問題視しないことで解決する>
・「悩みは、まじめさに比例し、いいかげんさに反比例する」これが私の悩みに対する結論です。
・こうしなきゃ、こうでなければというのは、固定観念による思い込み。そこに気づき「問題を問題視しない」という姿勢が、悩みを解消します。
・【悩みはまじめさに比例し、いいかげんさに反比例する。子どもへの関わりをほどほどにすると、親子の悩みは消える】
<うつは深刻な病気ではない>
・悩みが進むと、うつ的な状態になります。うつ的な状態は「うつ病」とひとくくりにされ、とても深刻な病気のような扱いを受けていますが、うつ的な状態は誰にでも起こります。それは気持ちが沈んだ状態です。
・先述しましたが、司法試験の受験浪人だった約6年間、暗黒の時代を経験しましたが、そこで私はうつ的な状態になりました。
・そこでまず、体を大切にしようと思い、先述したように「気功」を学び、怠惰な生活習慣を変えました。体調が整わないと集中力が維持できないし、試験にも受かりません。
その結果、合格する2年ほど前から体調が劇的に改善し、受験時代の最後には全身に力がみなぎっていました。
・【努力は自分次第だが、結果はコントロールできない。うつは、歩みたい道へと戻ろうよというサイン】
<どんな状況も自分が作り出している>
・快適に過ごすためには否定しないことだと先述しましたが、否定することで不自由さを感じるのも、ある意味、貴重な経験です。
・幼少期、厳しい家庭で育ち、私は自分に否定的でした。司法浪人時代も自分はダメだと自己否定していましたし、弁護士になってからはもっとできるはずじゃないのかと自分の現状を否定しました。
・悩みは緊張が続く状態ですから、緩める必要があります。運動でも、筋肉を使ったらほぐす必要があるように、次の跳躍に備え、いったん休むことが不可欠なのです。
・【悩みは心が追われる状態。高く跳ぶためには、いったんしゃがむ。その場所から離れる。たったそれだけで、心身が改善されると知る】
<時間は思い出の良し悪しも変える>
・「良いことも悪いことも半々」この言葉を小さな頃から耳にして来た人も多いのではないでしょうか?
・時間の経過は、良し悪しの視点を変えるのです。私は「良いことも悪いことも半々」という言葉を方便として見ています。
・【他人から見てピンチでも、ポジティブな人はチャンス到来と見ている。どんな状況でも楽しめるようになる】
<歩くことで不調は解消される>
・事務所に相談に来られる方の中には、不調や病気の原因が「運動不足」によるものである方が割といらっしゃいます。
まったく歩けないのならまだしも、普通に生活しているのに心身が不調だというケースでは、その多くが運動不足なのです。
とくに現代人は、あまり歩いていません。
・英文学者だった私の祖父は96歳で死去するまで仕事を続けましたが、90歳を超えても、毎日10キロメートルほど散歩していました。
・歩くと足の裏が刺激されますが、足の裏は体の中で首や肩から最も遠い場所であり、その遠い場所を活用することで全身のエネルギー循環が活発化し、結果として首や肩の凝り、痛み、それを引き起こす詰まりが解消されます。
足の裏には五臓六腑に通じるツボがあります。歩くと、ツボが刺激されると同時に、心肺機能が活発化します。
・頭で考えると悩みから抜け出せませんが、体を動かすとその状態が消えます。気分転換に散歩する、ちょっと遠出する、そういうことはリフレッシュになるのは、頭が悩みを「忘れる」状況を作り出すからです。
・【歩いて足の裏のツボを刺激するだけで、血の巡りがよくなる。歩くことで頭が悩みを忘れる】
<褒められたら否定せず、肯定する>
・クライアントからの相談で、たまに「昨日まで親切だった職場の同僚が急に冷たくなった」とか「突然いじめられるようになった」というようなコメントが出ることがあります。
・嫉妬や不平不満のエネルギーは、「波動共鳴の法則」が働き、ブーメランのように自分へと戻ります。くれぐれもお忘れなく。
・【嫉妬と羨望は似て非なるもの。嫉妬は引きずり下ろしたいという欲望。褒められたら、ありがとう、おかげさまでを忘れずに】
<こだわらなくてもいい>
<ギャンブルは思う存分すればいい>
・「宝くじを買っちゃいけない、ギャンブルに意識を向けることになるから」そういう言葉を、たまに耳にします。
・ギャンブルに意識を向けたいのなら、向ければいいと思いませんか?断っておきますが、私はギャンブルを推奨しているわけではありません。そこに熱中するのも経験ということです。宝くじ、パチンコ、株式売買、競馬、すべてはお金を儲けたいという意識の発露であり、この世での貴重な経験です。儲かっても損しても、すべてが学びです。
・でも今は、転職や独立が普通になり、大企業もリストラをする時代です。
・最も賢いのは「何かにこだわらない」姿勢でいることです。
・【してもいいし、しなくてもいい。それくらい、いいかげんがいい。転職、独立も柔軟な選択肢】
<法律も今に合うように変えればいい>
・事務所を構えて独立するまでの私はイソ弁でした。 イソ弁時代は「止まったら負ける、勝ち続けなければ」と一心不乱でした。
・西洋文明がいいか、東洋文明がいいか。そんなこだわりに関する議論に意味はありません。それぞれの反省を踏まえ、おたがいのよさを統合すれば「さらにいいもの」が誕生します。
・【法律は神ではない。こだわることに意味はない。頑固な日本人は、一度決めたことを変えない】
<力任せに動くと返り討ちに遭う>
・特許をめぐる訴訟では、よく「カウンター(カウンター特許)」という言葉が登場します。
・代理人が最優先すべき作業、それは「落としどころを見つける」こと。さらにクライアントの視野を「広げる」こと。
・ケンカ両成敗、おたがいさま、この言葉を心から理解できます。どうしてそこまで頭に来ていたのか、初めて気づく瞬間です。
・【攻めると同時に守る。カウンターパンチを避ける。ケンカは両成敗、落としどころを見つける】
<男女の垣根を超えると豊かになる>
・同性愛者や性同一性障害の方が次々とカミングアウトされていますが、彼らは自分の性に違和感を持ち、性を変えようとします。まるで性を超えて生きようとしているようにも見えますが、そこにあるのは私たちの原点です。
そもそも私たちは「ジェンダー・フリー」なのです。ぜひ、次の事実を知ってください。「誰の中にも、男性エネルギーと女性エネルギーが同居している」
究極の結婚とは、自分の中の「男女のエネルギー」がバランスよく手をつなぐこと、肉体レベルの結婚を超越した魂レベルの融合こそ、究極の結婚です。こだわりなど、もはや存在しません。
・【誰の中にも男性エネルギーと女性エネルギーが同居している。そもそも人間の魂はジェンダー・フリー】
<家族には、思うほど深いつながりはない>
・家族や血縁にこだわる必要もありません。
・誤解されるような言い方かもしれませんが、私たちが考えているほど、家族には、深いつながりはありません。
私たちは何度もこの世に転生していますが、どこかの生で船に一緒に乗り合わせた人々、イメージとしてはこれが今の家族です。
・【依存しない。拒絶しない。適度に関わる。それが家族の基本。近すぎず、遠すぎず、おたがいの学びを尊重する】
(2016/4/22)
『治すヨガ!』 沖正弘がのこしてくれた
船瀬俊介 三五館 2015/9/22
<丈夫になるのに重要なことは、いかに少なく食べるかの工夫である。>
<あらゆる健康法はみなヨガの中にある。あらゆる自然療法がある。>
<運命のつくり主は自分です。自分を励ますものは自分以外にありません。>
<呼吸こそ、心身コントロールのカギである。呼吸法はヨガ行法の中心である。>
<ヨガでは「生命が神である」と考える。すべての中に神が存在する。>
<食べないほど幸せである。食べる工夫ではなく、食べない工夫をしろ。>
<腹が減るほど調子が出るのが本当の健康体>
・沖先生の第一声は、忘れがたい。若い私にとって、まさに目からウロコでした。
だれでも、人並みに食べたい。そうすれば幸せ。そう信じて、額に汗して働いているのですから。それを、ヨガでは「食べるな!」というのです。天と地がひっくり返るとはこのことです。
しかし――。今、私は確信します。人は、食べないほど、幸せなのです。
「空腹を楽しめ!」
この沖先生の言葉も、ヨガの神髄を表しています。
「腹が減るほど調子が出るのが本当の健康体だ!」
私は断食や一日一食を実践して、まさにそのとおりと確信します。
ファスティング(断食・少食・一日一食)は、万病を治す妙法であるーー。
これは、ヨガの奥義です。5000年以上の歴史を誇る実践科学、それがヨガです。その到達した結論が、ファスティングなのです。
人生の幸福も治病も“食べない”ことで、達成されるのです。
現代医学も、現代栄養学も、声を揃えてこう叫びます。
「餓死しますヨッ!」
医師たちは誤った西洋医学を学び、栄養士たちは誤った栄養学を学んできたのです。
<命が喜ぶ“至上の幸福”>
・ヨガの究極の目的は「生命が喜ぶ」ことです。ヨガが「食べない工夫」を説くのは、それが「生命が喜ぶ」ことに通じるからです。
具体的に「食べない智慧」の恩恵をあげてみます。
(1) 万病が治る:これは、万病の原因が“体毒”だからです。それは代謝能力を超えるほど食べたことで、身体に留まります。断食すれば、“体毒”はすみやかに排泄され、身体はクリーンに自己浄化されます。病気の原因の毒素が排出されれば、病気が治るのは当たり前です。
(2) 生命力が高まる:“体毒”が排泄され、自己浄化されれば、身体は宇宙からいただいた理想状態に戻ります。すると、自然治癒力、免疫力、身体能力、精神力、直感力、生殖力……あらゆる生命力が最高レベルに高まるのも当然です。
(3) 精神が安定する:断食や一日一食の人たちに共通するのは、“怒らなくなった”“落ち込まなくなった”“許せるようになった”という心の変化です。
(4) 仕事がはかどる:「たべなきゃ仕事にならんだろう」と思うかもしれません。しかし、逆なのです。心身能力が高まり、身体も頭も冴えて驚くほど仕事が進むのです。
(5) 睡眠時間が短くなる:一日三食なら9時間、二食なら6時間、一食なら3時間の睡眠ですむようになります。食事、睡眠は3分の1、仕事、人生は3倍楽しめるのです。
(6) 食費がかからない:これは、いうまでもないことです。
(7) 子宝に恵まれる:ファスティングは男女ともSEX能力を高めます。
(8) 若返る:長寿遺伝子(サーチュイン)の発見で証明されました。「食べないから若い」、「食べるから老ける」のです。
(9) 感性が豊かに:直感力、創造力が高まるため、学問、芸術、創作活動などの能力が花開きます。
(10) 社会が平和に:「食べない」と心が平和になります。
<身体が教えてくれる食べ間違い>
<丈夫になるのに重要なことは、いかに少なく食べるかの工夫である>
<症状からわかる適した食べ方、栄養素>
▼異常な食欲:やたら食べたい、甘いものが欲しいなどは、運動不足や心の乱れの現れ。
・栄養素は、多すぎても少なすぎても体調に影響します。
沖先生はこれらの対処法として断食を勧めています。身体がクリ-ンアップし、真に必要な食物が直感的にわかるようになります。
<ファスティング(少食・断食・一日一食)は、万病を治す妙法である――。 >
・沖正弘導師――沖ヨガの開祖であり、ヨガの指導者として、国際的に有名です。沖先生との出会いが、私のその後の人生を決定づけました。
・ヨガは約5000年以上前にインド地方で生まれたと伝えられます。
それは、心身の調和を理想とする哲学であり科学です。その目的は「自分で自分の肉体や精神をコントロールする」ことです。言い換えれば「どんな過酷な環境に置かれたときでも、それに耐えられる肉体と精神をつくる」ことです。つまり「人間という生物の持つ能力を最大限に発揮する方法」なのです。
ヨガという言葉は、古代サンスクリット語で「つなぐ」という意味です。いったい何と何をつなぐのでしょう?
それは、「宇宙」と「人間」をつなぐのです。自分が大宇宙の一部であると体得する。そこから感謝と愛が沸き起こってきます。
ヨガの基本の教えは2つあります。
「いつでも感謝し、いつでも笑える心を持ちなさい」
この教えを体得できれば、あなたの命もいききとよみがえってくるでしょう。
<慢性病の治し方>
<慢性病とは、人格病、生活病なり。生活を変えれば、体質も気質も変わり治ってしまう。>
・ところが、習慣だとか、癖だとか、一つの条件が固定すると、同一状態を続けます。同じ状態が続くから『慢性』という言葉を使うのです。異常が固定したということは、体質が異常な性質になっているということです。このように、慢性病は病気というより、異様な体質と気質が固定化している状態であると考えるべきです。
・「慢性病から救われる第一の方法は、停止している状態を変化させることです。同じ生活、同じような身体の養い方や使い方をしているから、慢性病になるのです。
だから、救われるには、生活を変えることが、そのカギです。生活を変えれば、体質も変わり、気質も変わります。これにより、慢性病は治ってしまうのです」
<クスリで治らぬなら、「医・食・住」を変えよ>
・「慢性病という言葉の『病』というイメージから、『薬』を連想させますから、治らないのです。薬を飲んで、習慣性が変わるはずがありません。いくら注射をしても、鍼を打っても、癖が治るはずはなく、考え方も変わるはずがありません」
<生活を変えるには、心を変える>
・「今まで、好きなものばかり食べていた人は、嫌いで食べたこともないものも食べてみます。今まで、こういうことばかりしていて、他のことをしなかったという人は、その『しなかった』ことをやってみるのです。生活を変えること、慢性病はなくなってしまうのです。生活を変えるには、心を変えることがそのカギです」
<ガンはこうすれば治る>
<私自身、ガンをわずらい、13年かけて治した。私の指導で筋腫やガンの治った人々が無数いる>
<ガンは血液浄化と延命装置である>
・森下博士は「ガンは血液浄化装置」と言います。ガンも他の病気と同じく、“体毒”から発病します。そして、その毒素が最大限に身体を侵した状態になったとき、発病するのです。そのとき、血液も“毒”で汚れています。放置しておくと敗血症を起こします。敗血症とは血液が腐敗する病気で、発症すると多くの場合1週間以内に死亡します。
・身体は、その最悪の事態を回避するために、自身の弱った部分で、その“毒”を引き受けるのです。早くいえば“ゴミ捨て場”を作るようなものです。すると血液中の“毒”は、そこに留まっていき、血液は浄化されるのです。そして敗血症で急死という最悪のケースを避けられます。「だから、ガンは延命装置でもあるのです」(森下博士)
つまり、ガンが命を救ってくれ、命を長らえさせてくれている。ガンにも存在する理由があるのです。
・私が敬愛するもう一人の医師、新潟大学名誉教授の安保徹博士の理論も明快です。
「ガンは低血流、低体温、低酸素の場所にできる」。だから、まずはこれらを改善することがガンを快方に向かわせる秘訣なのです。
<断食でガンは真っ先に消える>
・森下博士は、ガンを治すベストの方法はファスティングと断言します。
「身体を飢餓状態にすると、体細胞は血球細胞に戻ります。これを異化作用といいます。身体は、害を受けた組織を血球細胞に戻す働きがあります。だから、断食をすると、真っ先にガン細胞が血球細胞に戻り、排泄されていくのです」(森下博士)
私も実際に、わずか4カ月の断食療法によって直系10センチのガンが消滅した事例を知っています。
・断食が病気を治す根本原理は、その排毒作用です。ガンという毒素は、最優先で排毒されていくのです。ただし、ガンが育った背景には、誤った生活習慣があります。それも並行して正すことは、いうまでもありません。沖先生も同じ主張をしています。
「ガンは細胞の弱い所にできるものである。弱っている細胞は萎縮して、血行が悪く、栄養も酸素も不足している。断ち、捨て、離れることで、日常生活の習慣を一度、ブチこわして、違った角度から生活を見直すことが効果的である」
生活改善とは、当然、心の改善もともないます。
「ガンになりようのない血液と細胞と心を持てば、心配することはないのである」
・われわれは「ガンは治らない」と“洗脳”されています。だから、告知の瞬間から恐怖で落ち込む。すると、ガンと戦うナチュラルキラー(NK)細胞が急減します。
自らガンを完治させた沖先生は言い放ちます。
「私は病人面して寝ることをしなかった。かえって、意識的に、人も驚く超人的な生活を続けることを心がけた。これが治るコツである」
さて最後に沖先生が勧めるガンを治す食事をご紹介しておきましょう。
「酵素、カルシウム、ビタミンおよび植物酸を多くし、偏食のない少食にする。脂肪を少なく、玄米、海藻、生野菜をとる。手軽で一番良い方法は、生食、自然食、断食をくり返すことである」
<病はチャンスだ>
・ヨガは病や悩みを、自己改造進化の教師と考える。
・「このガンが、本格的にヨガの修行をやってみる決心をつくってくださった」(沖先生)
<胃弱な人の治療法>
・胃弱の人は、胃に無理をかける。姿勢が悪い。神経が苛立つ。この3つに対応する治し方をすればよい。
<万病を治す第一歩はファスティング>
・「胃に無理をかける」とは、早くいえば“食べ過ぎ”です。
だから、まず「食べなければいい」のです。つまり「胃を休ませる」。このファスティング(断食)で、ほとんどの胃病は治ります。なんとあっけないことでしょう。
その他、腸炎、下痢などの消化器疾患も「食べなきゃ、治る」のです。
・万病を治す第一歩は、ファスティングなのです。それなくして、いかなる病気も治りません。
まずは、朝食を抜く半断食をお勧めします。これでも、相当胃は楽になるはずです。半断食ができるようになったら、一日一食にしてみます。それをクリアしたら、三日断食に挑戦しましょう。
・ちなみに「食欲が出ない」「疲れやすい」「だるい」のは、ビタミンB₁、B₃などの不足です。これらは、玄米や小麦胚芽などに多く含まれます。つまり、精白した米や小麦粉、白パンなどを食べているために起こる一種のカッケ症状です。
日ごろから未精白の穀物、雑穀、胚芽パン、さらにゴマ、木の実などを食べる習慣があれば、このような症状とは無縁に過ごすことができます。
<血圧はコントロールできる>
・断食をし、深呼吸を繰り返す。この2つが、血圧調整の決め手である。
<菜食は血圧を下げ、脳卒中などを防ぐ>
・高血圧の人は、まず食生活に問題があります。例外なく過食、美食、肉食の人が多い。食べることが無二の楽しみなのですね。しかし、楽あれば苦あり。今度は、そのツケの高血圧で苦しむことになります。そういう人は同時に糖尿病、心臓病の気もあります。結論からいえば、まず食生活を改めなければ、高血圧は治りません。
・まず過食、美食、肉食を少食、粗食、菜食に変えることです。
とくに、日本人は戦後、欧米型の食生活に憧れ、さらにアメリカの占領政策で、“餌付け”されたため、肉食過多に陥っています。肉食、動物食は、まさに万病の元です。
・菜食が高血圧を劇的に改善する。これは科学的実験からも証明された事実なのです。菜食主義者と一般人を比較すると、肉食などを行なう人は、年齢とともに血圧が上がっていきます。それは、動脈硬化が進み、血管が硬くなっているからです。逆に、ベジタリアンは年齢とともに血圧は低くなっています。それは、血管壁が柔軟であることの証明です。柔らかい血管の持ち主は、脳卒中や心臓病とも無縁の人生を送ることができます。
・「腹八分に医者いらず」「腹六分で老いを忘れる」「腹四分で仏に近づく」……。
これはファスティングの重要性を明快に説いたものです。
さらに「食べる工夫でなく、食べない工夫をしろ」「空腹を楽しめ」「腹が減るほど調子が出るのが、本当の健康体だ」……。
まさに、目からウロコ。これらの言葉は、その後の私の人生を大きく変えることになりました。
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