祈りと強い信仰心は、不安、悩み、緊張、恐怖といったものを打ち消してくれます。あなたがもし宗教とは無縁でも、祈りにはあなたが想像する以上の効果があります。(1)
(2025/4/17)
図解 『道は開ける』
D.カーネギー KADOKAWA 2015/5/28
<そもそも不安とは何なのか>
<今日というひと区切りを生きる>
<明日に備える最上の手段とは?>
・すべての知恵と情熱とを今日1日に傾けることこそが、明日に備える最上の手段であるということ。
・人生とは砂時計のようなもの
<過去や未来を生きることはできない>
・自分が生きることのできる唯一の時間をしっかり受け止めましょう。
・「荷物がどんなに重くとも、日暮れまでならば私たちは運ぶことができる」
ポイント:●今日という1日にすべての知恵と熱情を傾けよう。それが、明日に備える最上の手段となる ●過去への後悔や未来への不安にとらわれず、「今」をしっかり受け止めよう
<不安を取り去る魔法の公式>
<最悪の事態を想定し、それを受け入れる>
・まずステップ1。恐怖心を棚上げし、「最悪の場合どんなことが起こりえるのか」を、ありのままに検討しましょう。ステップ2。今度は必要ならばそれを受け入れる決意をしましょう。
<不安が消えれば問題に集中できる>
・そして、ステップ3。ここからは、心で受け止めた最悪の事態を改善すべく、落ち着いて時間と労力を注ぎ込むのです。不安とは、人から物事に集中する力を奪ってしまう最大の敵です。
ポイント:●不安や怒りが私たちの視界を奪い、事実を見えなくさせてしまうことを知っておこう ●最悪の事態と向き合い、それを受け入れれば、問題に集中して取り組める
<不安は人を食いつぶす>
<恐怖と不安を捨てれば7割の病気は治る>
・恐怖と不安とを捨てることができれば、病院を訪れる患者の7割は、自己治癒する。
・「たとえば、恐怖は不安を生み出す。不安に冒されれば人は気持ちを張り詰めさせ、神経をとがらせてしまうが、そのため胃の神経に起こった変化によって胃液に異常が引き起こされ、それがしばしば胃潰瘍の原因になるんだ」
<不安は関節炎や虫歯の原因にもなる>
・不安はリウマチや関節炎の原因にもなります。それに不安は、なんと虫歯すら生み出してしまうのです。
ポイント:●不安や胃潰瘍や不眠症、偏頭痛、関節炎や虫歯などの原因となる ●仕事のストレスのために病気になってしまったら、手に入れたものを「成功」と呼ぶことはできない
<体験談1 無意味な不安が吹き飛び、病気から解放された>
・私は胃潰瘍を患い、潰瘍の権威を含め3人の医師たちから、手の施しようがないと宣告を受けていました。
・そこで私は、「大して長く生きられないなら、最大限に楽しんでやろう」と思い立ち、世界一周旅行のチケットを手配したのです。
・やがてアメリカに帰国するころには、体重が40キログラムも増えていました・自分が胃潰瘍を患っていたことなど、すっかり忘れかけてしまっていたほどです。私は仕事へと舞い戻り、それからというもの、病気などまったくせずにぴんぴんしています。
<不安分析の基本テクニック>
<どのように不安をひもとき解決するか>
<問題解決はまず事実の把握から>
・最初のステップは「事実を把握する」ことです。
・ひとつは、事実を収集するときに、「人のために情報を集めているのだ」と自分を騙してみることです。
・もうひとつは、相手側の弁護士となって自分を論破するつもりになってみることです。
<書き出すことで決断に近づく>
・書き出すべきことは「何が不安なのか」「自分に何ができるのか」のふたつです。これらを書き出したら、選択肢をよく検討し、どうするべきかを決めます。そして、決断したら即座に行動に移してください。
ポイント:●問題解決には、客観的に事実をつかむことが必要。冷静かつ公平に検証してみよう ●何が不安なのか、自分に何ができるかを考え、決断したら即実行しよう
<仕事の悩みを半減させる>
<トラブル解決に費やす時間を75%も削減!>
・ある重役がいったいどうやって不安を半減させ、さらに仕事上のトラブル解決に費やしていた時間を75%も削減できたのかをお話ししましょう。
・ところが、シムキンが新しいルールを決めると、そのおかげで仕事も健康も私生活もすべて順調になったというのです。
<不安が半減する4つの質問>
・彼が作ったルールは、問題を報告したい人は、まず「①何が問題なのか?」「②問題の原因は?」「③どんな解決策が考えられるか?」「④どのような解決策が理想的なのか?」という4つの質問が書かれた書類を埋めて提出するというもの。
ポイント:●問題やその原因を明確にしないままでは、いくら議論をしても解決策にたどりつけない ●「問題」「原因」「考えうる解決策」「理想的な解決策」を書き出そう
<体験談2 問題の本質を突き詰め、保険セールスで大成功!>
・何年も前、保険を売り始めたばかりの僕は、仕事への情熱と愛情とではちきれんばかりでした。でも、どんなに約束を取り付けて営業しても、それに見合う収入は得られませんでした。
・私が取り付けた契約の70%は、最初の営業で成約していたのです! 二度目の営業で成約したのは23%に過ぎず、三度目以上での成約ともなると7%まで激減し、完全に時間の無駄でした。
・「答えは何だろうか?」火を見るよりも明らかでした。三度以上の営業は絶対にしないと決め、空いた時間を新規開拓に充てたのです。この効果は絶大で、間もなく、一度の訪問に対する契約高は倍増したのでした。
<不安の習慣。その先手を打つには>
<心からの不安を追い出すために>
<忙しくしていれば不安を追い出せる>
・戦場で衝撃的な経験をした兵士が「神経症」と呼ばれる状態で戻ってきたとき、軍医たちが「忙しくさせること」で治療したのをご存じでしょうか? 釣り、狩猟、野球、ゴルフ、写真撮影、庭仕事、ダンスといったように、ほぼずっと活動に従事させ、恐怖の体験を思い出す時間を与えなかったのです。
・現在では、薬物の代わりに行動によって治療することを「作業療法」と呼びます。精神科医に訊けば、誰もが「忙しくしていることこそ、神経疾患の最高の麻酔薬だ」と答えるでしょう。
<人は、一度にふたつのことを考えられない>
・その法則は、「どんなに優れた知能を持つ人も、一度にふたつ以上のことは考えられない」というもの。
・人の感情にも同じことが言えます。何かに夢中になりながら、同時に不安でいることはできません。仕事に没頭すること。これは地上でもっとも安価で、もっとも効率的な薬なのです。
ポイント:●何かに夢中になって打ち込んでいれば、同時に不安になって意気消沈することはできない ●仕事に没頭し、趣味を充実させて忙しくすれば、不安を追い出せる
<カブトムシに負けるな>
<心の中にポジティブな視点を持とう>
・悩みから解放されて心の平穏を手にしたいならば、些細なものごとにわずらわされるべきではありません。そのために必要なのは、ポジティブな視点を心の中に持つことです。
<些細なことで自分を見失ってはいけない>
・この巨木は400年も生き延び、その間、14回も落雷に打たれ、数え切れないほどの雪崩と嵐とに晒されたものだそうです。しかしカブトムシの一群がむらがると、巨木は倒れてしまいました。カブトムシたちは、微力でも絶え間なく攻撃し、巨木の生命力を徐々に奪っていったのです。
私たちも、不安という小さなカブトムシに喰い破られてはいないでしょうか? 取るに足らない些細なことで、自分を見失ってはいけません。「小さなことにこだわっている間に、人生は終わってしまう」。この言葉を胸に刻みましょう。
ポイント:●悩みから解放されたいなら、心の中にポジティブな視点を持とう ●人生には、小さなことにこだわっている時間はない。些細なことで自分を見失わないようにしよう
<数多の不安を追い出す法>
<心配していることは本当に起こるのか?>
・しかし歳をとるにつれ、私はだんだんと「心配ごとの99%は起こらない」ということが分かってきました。今は、統計から、落雷による死者は年間35万人にひとりしか出ないと知っています。
・大人が感じる不安でも、同じことが言えるでしょう。もし私たちが平均の法則に照らし合わせて自らの不安を考えてみれば、今抱えている不安の9割は即座に消滅してしまうに違いないのです。
<確率を計算すれば不安は消え去る>
・彼はかつて、「配給の列車が事故を起こしたら……」という不安に怯えていました。しかしあるとき、彼が過去の記録を振り返ると、過去2万5000台の貨車のうち事故を起こしたのはたった5台であることが分かったのです。その確率は、5000分の1。それ以降、彼は列車事故の不安から解き放たれたといいます。
・不安という習慣に壊される前に先手を打つには、まず記録を調査することです。そして、自分にこう問いかけてみましょう。「平均の法則から見て、今不安に思っている事態が起こる確率はどのくらいだろう?」
ポイント:●心配なことがあっても、それがほとんど起こりえないと分かれば、不安を消し去ることができる ●過去のデータを調べ、不安に思っている事態が起こる確率を計算しよう
<変えられない運命と調和すること>
<不幸を乗り越える最初の一歩>
・人はどのような状況でも驚くほど柔軟に受け入れ、必要とあらば災難や苦難を乗り越えて、それに勝利することができるのです。「ありのままを受け入れなさい。ものごとを受け入れることは、あらゆる不幸を乗り越えるための第一歩である」
<どうしようもないなら運命を受け入れる>
・私は「どんな逆境も受け入れろ」と言っているのではありません。打ち勝てる可能性があるなら、戦うことも大切です。しかし、自分ではどうしようもないことが起きたら、その運命と調和することが必要なのです。
ポイント:●災難や苦難をありのままに受け入れることが、不幸を乗り越える第一歩 ●打ち勝てる可能性があるなら、戦ってもよい。自分ではどうしようもないなら、運命と調和すること
<あなたの不安にストップロス・オーダーをかける>
<「損失の上限」を決める方法とは>
・もっとも成功した株式投資家として名高いバートン・S・キャッスルズは、「僕はどんな取引にも必ずストップロス・オーダーをかけることにしている。たとえばひと株50ドルの株を買ったとすると、すぐに損切りを45ドルに設定するんだ」と言ったそうです。
これはつまり、相場が買値よりも5ドル下回ったら自動的に売却されるようにしておくことで、損失を最大でも10%に抑えるということです。
この「ストップロス・オーダーの原則」は、株式市場の外でも使えます。
いらいらすることや腹が立つことに出くわしたら、「我慢の上限」を決めてしまうのです。
<価値のないことにとらわれていないか>
・あのリンカーンは、南北戦争のさなかに友人たちが敵の悪口を言い始めると、「口論に人生の半分を費やすなど、もったいないとは思わないか?私はもし自分への攻撃を相手がやめれば、相手の過去もすべて忘れるよ」と言ったそうです。
いやなことがあって気分が悪くなったら、「我慢したり怒ったりするだけの価値があることなのかどうか?」と考えてみるようにしましょう。
・人生のために本当に価値があることを見定める黄金の判断基準を持つ。
ポイント:●「損失の上限を決めておく」という考え方を身に付けよう
●我慢したり怒ったりするほどの価値もないことにとらわれれば、それは人生の損失にしかならない
<ノコギリでオガクズを挽いてはいけない>
<過去の過ちは分析し、学び、忘れる>
・私たちは、過去を変えることはできません。過去というものを建設的に活かすための道は、ただひとつだけです。それは過去に自分が犯した過ちを冷静に分析し、そこから学ぶこと。あとは、忘れ去ることしかできないのです。
<挽かれたオガクズは誰にも挽けない>
・「もちろん。もう挽かれてしまっているオガクズを挽くことなど誰にもできない。これは人の過去にも同じことが言える。過ぎてしまったできごとを不安に思ってくよくよするのは、ノコギリでオガクズを挽こうとしているのとなにも変わらない」
ポイント:●犯してしまった過ちを、なかったことにはできない。そこから学び、あとは忘れるしかない ●過ぎ去ったことを不安に思ってくよくよしても、なんの意味もない
<経験談3 忙しくすることで、過去を悔やまずにすんだ>
・ジーン・タニーに敗北を喫して王座を明け渡したときは、当然、プライドがずたずたに引き裂かれました。闘っている最中に、自分が老人になったように感じたんです。
・さらに1年後、私はまたタニーとリングに向かい合い、またしても敗れてしまいました。
・私は、倒れませんでした。ブロードウェイにジャック・デンプシー・レストランを、そして57番街にグレートノーザン・ホテルを開いたのです。
・そうした建設的な用事で忙しくすることで、過去を悔やむことへの誘惑を断ち切ったのです。
<平穏と幸福をもたらす心の在り方を育てる7つの方法>
<人生を変えてくれる言葉>
<心の平穏は自分にしかもたらせない>
・半世紀にわたる私のこの人生でなにを学んだかと訊かれれば、私は「心の平穏は、自分にしかもたらすことができない」ことと答えるでしょう。
・「1日じゅう考えていることが、その人の姿」なのです。
<重要なのは、正しい考え方を選ぶこと>
・私たちが向き合うべきもっとも大きな、そして唯一と言ってもいい問題は、「どう正しい考え方を選ぶか」ということです。それさえ間違わなければ、ほとんどの問題は解決してしまうと言ってもいいぐらいでしょう。
・「人生とは、人の思考が作り上げるものだ」、「あなたは、あなたが考えているあなたではない。あなたの考えていることが、あなたなのだ」
<問題が起きてもポジティブに向き合う>
・私が言っているのは、人生とネガティブに向き合うのをやめ、ポジティブに向き合うべきだということです。
問題が起きたとき、それを心に留めておくことは重要ですが、不安に囚われるべきではないのです。
<暗示ひとつで握力が5倍に!>
・人の考え方は、肉体にも信じがたい影響を及ぼすものです。
<人生の喜びは心の在り方が決める>
・「人は思考を変えることで不安や恐怖、そしてあらゆる病気を消し去り人生を変容させることができる」
ポイント:●明るい思考を持てば、人生は明るくなる。もっとも重要なのは、「正しい考え方」を選ぶこと ●心の平穏をもたらせるのは自分だけ。思考を変えれば人生は変わる
<仕返しはハイリスク>
<人を憎めば、自分に跳ね返る>
・敵を憎悪することは、自分よりも強い力を彼らに与えてしまうことになります。人をいくら憎んだところで、それは相手には及ばず、むしろ自分に跳ね返って昼も夜も地獄へと変えてしまうのです。
<自分を愛することを忘れてはならない>
・仕返しをしようとすれば、人はあらゆる意味で傷つきます。「高血圧症を患う人びとに共通する性質は、恨みを持ちやすいということだ。恨みが慢性化すると、それに続いて慢性的な高血圧と心臓疾患とが引き起こされる」
・敵のことなど考えるのはやめるべきです。そして、自分を愛することを忘れないようにしましょう。そうすれば、幸せも健康も、敵の意のままに操られてしまうことはありません。
ポイント:●他人に対して恨みや怒り、憎悪といった悪い感情を持てば、自分の跳ね返ってくる ●敵のことを考えるのは時間の無駄。自分を愛することを忘れてはならない
<恩知らずぬ腹を立てずに済ませる>
<感謝を期待すれば胸の痛みが生まれる>
・しかし、キリストが10人のハンセン病患者を救ったとき、そのうち彼に感謝を伝えたのはたったひとりでした。人は、感謝を忘れるものなのです。
<愛を得る唯一の方法は人に愛情を注ぐこと>
・しかし、人に感謝を求めても、愛情や思いやりを与えられることはないでしょう。愛を得るための唯一の方法は、見返りを求めず人に愛情を注ぐことです。感謝を期待せず、与える喜びのために、人に与えましょう。
ポイント:●人は感謝を忘れるもの。些細な好意に、感謝を期待しないようにしよう ●見返りを求めずに、感謝を期待せず、人に愛情を注ごう。それが愛や思いやりを得ることにつながる
<100万ドルと自分のすべてを引き換えにできるか>
<人は、持っているものを見ようとしない>
・「人は手に持つもののことは見ようとせず、手に持たざるもののことばかり考える」
<問題の数ではなく、祝福の数をかぞえる>
・私たちは、反省しなくてはいけません。美しいものが目の前にあるのに、それを当たり前だと思い込み、見えなくなってしまっているのですから。
・平穏と幸福をもたらす心の在り方を身に付けるためには、問題の数ではなく、祝福の数をかぞえるべきなのです。
ポイント:●「あれがない」「これがない」と、持っていないもののことばかり考えてはいけない ●金塊を積まれても売れない、貴重な財産を持っていることを思い出そう
<この地上にあなたという人間はただひとり>
<「自分ではない誰か」になろうとしない>
・「自分ではない誰かのような顔をしている連中をさっさと見限ることが、もっとも安全な道なのだと学んだ」
<自分らしく生きれば心に平穏が訪れる>
・私たちは他の誰でもなく、この地上でただひとりの「私」です。人のまねをしたり自分を偽ったりせず、持って生まれたものを活かしましょう。
・「ひとりひとりに、なにか役割がある。大きな仕事もあれば、小さな仕事もあり、すべき仕事はいつもすぐ身近に見つかる」「太陽になれなければ、星になりなさい。勝ち負けとは、大きさなどでは決まらない。最高の自分になりなさい」自分を見つけて自分らしく生きることが、不安を消し去り、心に平穏をもたらすのです。
ポイント:●「自分ではない誰か」になろうとして人のまねをしても、“2級品”にしかなれない ●この世でただひとりしかいない「私」を大切に活かすことを考えよう
<レモンがあるならレモネードを作れ>
<不運に学び、状況を改善する努力をする>
・「いつでも『レモンがあるならレモネードを作れ』というアドバイスに従うようにしているよ」
・一方、賢い人は、レモンを手渡されれば「この不運から何が学べるだろう?どう状況を改善できるだろう? このレモンからレモネードを作るにはどうしたらいいだろう?」
<ハンデが成功につながることもある>
・アドラーは、人の持つ驚異の性質とは「マイナスをプラスに変える力だ」と話ししました。確かに、成功者たちのキャリアを深く知れば、ハンデを力にして成功を手にした人びとが多いことが分かります。
・絶望して「レモンをレモネードに変えることなどできない」と諦めてはいけません。諦めなければ失うものはなく、得るものばかりなのですから。
ポイント:●すっぱいレモンしか手元になくても、「レモネードを作るにはどうすればいいか」を考えよう ●ハンデは力に変えられる。諦めさえしなければ、失うものは何もない
<2週間で憂鬱症から解き放たれる>
<他人の幸せを考えれば不安を忘れられる>
・「自分がどうしたら人を喜ばせることができるのか。これを毎日考えるようにすれば、2週間で憂鬱症から回復するでしょう」
アドラー博士は、一日一善を強く奨めています。
・では、なぜ一日一善が大きな意味を持つのでしょうか?それは、他者を幸せにしようと思うことで、自分のことを考えなくなるからです。人は、自分のことを考えるあまり、不安や恐怖、憂鬱症にさいなまれているのですから。
<他人に興味を持ち、相手を楽しませよう>
・他人のことを考えると、不安から解放されるだけでなく、多くの友人を得て自分も楽しむことができます。
・人に興味を持てば、自分のことを忘れることができます。毎日、誰かを笑顔にするような行いをすることを心がけましょう。
ポイント:●「どうやったら人を喜ばせられるか」を考えていれば、不安や恐怖にさいなまれることはない ●他人のことを思って行動すれば、友人を得て自分も楽しむことができる
<体験談4 道で出会った人に、自分は恵まれていると教えられた>
・食料雑貨店を立ち上げて2年、財産が底をつき、私は返済に7年もかかるほどの借金を抱えていました。
・私はその様子を見て立ち尽くし、自分がいかに恵まれていたのかに気づきました。彼があんなにも幸せそうで、脚がないことなど何でもないような顔をしているならば、脚のある私にそれができないはずがないと、自分に言い聞かせました。
銀行ではカンザス・シティに仕事がないか探しに行くのだと言うつもりでしたが、カンザス・シティに仕事をしに行くのだと胸を張って言いました。そしてお金を借り、仕事に就くことができたのです。
・「靴がなくて落ち込んでいた。両脚を失ったあの人に、道で出会うまでは」
<不安に打ち勝つ黄金律>
< 両親はこうして不安を乗り越えた>
<深い信仰心が自殺を思い止まらせた>
・私が子供の頃、両親は貧しさに喘いで暮らしていました。
・ついに体を壊すと、自殺まで考えたと言います。しかし父は思い止まりました。それは、「もし神を敬い戒律を守っていたならば、きっとすべてうまくいく日が来る」という、母がずっと抱いている深い信仰心があったからです。
そして母の言うとおり、最終的にはすべてがうまくいきました。父はその後、幸せに89歳まで生きたのです。
<祈りと信仰心が不安を打ち消す>
・祈りと強い信仰心は、不安、悩み、緊張、恐怖といったものを打ち消してくれます。
あなたがもし宗教とは無縁でも、祈りにはあなたが想像する以上の効果があります。
・さらに、世界的科学者が「祈りとは、個人が発する最大のエネルギーの形だ」と述べているのですから、これを利用しない手はありません。
神秘の力に我が身を委ねるのであれば、宗教は問いません。祈る対象は魂であってもいいのです。
ポイント:●深い信仰心や祈りには、不安や悩み、緊張、恐怖を打ち消す力がある ●宗教と無縁な人も、祈りに効果があることは知っておこう。祈る対象は魂でもよい
<体験談5 神に祈りを捧げると、心に安らぎが訪れた>
・8年前、私は完全に絶望していました。営んでいた家電ビジネスが暗礁に乗り上げたのです。
・そしてその場で、すべての問題を神の手に委ねようと心を決め、祈りを捧げました。
・翌朝、私は意気揚々と地元のデパートへと出かけてゆくと、胸を張って、電気事業部のセールスマンとして働かせて貰えないかと伝えました。仕事が貰える確信がありました。そして、本当に採用されたのです。
つい5年前、私はやはり神の導きに従って生命保険のセールスを始めました。今は借金も無事に返し終わり、3人の元気な子供たちのいる家庭に恵まれています。
<批判を気にせず忘れる方法>
<死んだ犬など誰も蹴らない>
<立派な犬であるほど蹴る人は満足する>
・ある人がハッチンスの父親に「新聞の社説で息子さんが叩かれていて、驚きましたよ」と言うと、父親は、「まあ、死んだ犬など誰も蹴らないということですよ」と答えました。彼の言う通りです。そして、犬が立派であるほど、蹴る人びとの抱く満足も大きくなるのです。
<人が誰かを蹴るのは優越感に浸るため>
・人が誰かを蹴ったり批判したりするのは、往々にして本人が優越感に浸るためだったりします。自分より高い教育を受けた人や大きな成功を収めた人を叩き、歪んだ満足を味わおうとする人間は多いものなのです。
・いわれのない批判を受けることが不安ならば、「不当な批判とは、往々にして賛辞の裏返しである」ということを覚えておきましょう。
ポイント:●人にいわれのない批判を浴びせ、歪んだ満足を味わおうとする人は少なくない ●立派な犬ほど蹴られやすい。不当な批判は賛辞の裏返しととらえよう
<批判に傷つかず済ませる方法>
<あなたが批判されても周りは気にしない>
・人は、自分への嘲笑や悪口を気にしすぎるものです。実際のところ周囲の人は、あなたが浴びている批判になど、まったく興味を持ってはいないでしょう。人はたいてい、他人にさほど興味がなく、自分のことばかり考えているのですから。
<批判されたら、ただ笑っておく>
・言い返せば売り言葉に買い言葉となりますが、もし「ただ笑う」だけなら、相手はなにも言い返すことができないでしょう。
ポイント:●嘲笑されたり悪口を言われたり裏切られたりするのはよくあること。気にしすぎないようにしよう ●いわれのない批判の的にされたら、言い返さず、ただ笑っておこう
<私の愚かしい過ち>
<完全な人間など誰もいない>
・自分自身に対する批判を見返すことは、自分を管理するための大きな力になってくれる
・「私は完全な人間なんかじゃない。これはきっと当然の批判なんだ。だったら、怒るよりも感謝して、そこから何かを得ようとすべきだ」
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