最期のその日を迎えるまで、健康上の問題で日常生活になんらかの支障をきたしたまま生活せざるをえなくなる期間が男性で約9年、女性で約12年、これだけの期間があるということです。(2)

・その際の医療費、介護費の負担が心配で、保険に入っているという人も多いでしょう。

・保険と一口にいっても、国や自治体などの政府機関によって運営されている社会保険と、民間の保険会社で運営されているものがあります。

・健康保険では、収入によって、現状、自己負担額は1割から最大3割となっていますが、病気やケガで入院費用や治療費が高額となった場合には、「高額療養費および医療費限度額適用認定証制度」という公的制度もあります。

 こうした制度や保険を利用することで、いざというときが来ても、じっさいの支出は「それほどかからなかった」ということがあります。

・そうした備えは大切なことかもしれませんが、自分のことでいえば、墓石を使ったお墓はいらないと思っています。マンション式のお墓で十分です。

・たしかに認知症になる率は、50歳より、80歳のほうが高いかもしれませんが、80歳を過ぎても、認知症にならない人のほうが多いのです。

・人生100年と考えると、それまでお金が続くのかということに不安になりますが、だからこそ、使えるお金、使わなくてもいいお金を考えておく必要があるように思います。

<税金のことも、ちゃんと勉強しておこう>

・2018年12月のデータによれば、老齢厚生年金(65歳以上)の月額受給額の平均は、およそ1人あたり14万5千円になっています。

 収入が公的年金のみの人で、65歳以上の場合は、受給額が158万円以下の場合、所得税を払う必要がありません。158万円を超えた場合には、超えた分に所得税がかかり、源泉徴収が行われます。年金が振り込まれる際に、源泉税が天引きされるかたちになっています。

 ただし、その場合、日本年金機構により「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」の提出が求められます。それを提出することにより、控除を受けられることもあるようです。

・年金受給者は、年金以外の収入が20万円以下の場合には、確定申告を免除されていますが、医療費控除などによって、確定申告で納めた税金が戻ることもあります。

・彼女のように、税務署の相談窓口を利用するというのは、間違いがない方法ともいえます。

・税金の勉強をすることは、自分の死後について考える、いい機会ともいえます。将来、財産分与はどのようにするのがいいのか。それを考えると、いまのお金の使い方も見えてくるかもしれません。

・70歳を過ぎたら、お金のトラブルに巻き込まれない、招かないように注意することです。そのための勉強はとても大切です。

<「お金を使っていいもの」リストをつくる>

・老後のことを考えると、できるだけお金は使いたくないと考える人もいるかもしれませんが、70歳を過ぎたら、すでに「老後」の生活はスタートしていると考えましょう。

・私は82歳のときに、ビジネスパートナーの岡村季子さんとともに、きずな出版を起ち上げました。

<人のために使うお金をケチらない>

・生まれたときから不況の中で育ってきた若い世代には、デートも割り勘、ホテル代さえ2人で折半する、というのは、私の世代からすると理解できないことです。

・お金の使い方で大事なのは、ケチになりすぎないことです。「情けは人のためならず」で、人のために使うお金もまた、「人のためならず」であることを覚えておきましょう。

<自分のスキル・教養をアウトプットして稼ぐ道もある>

・前の章で教養を身につけることが大切だと書きましたが、そうして身につけた教養をアウトプットして、お金に換えることも、いまの時代では可能です。

 

・「インターネットの発達により、個人が気軽に情報発信をできるようになり、ファンやコミュニティをつくってそこで稼ぐことができるようになったのです。つまり、誰もが社会の中にある舞台に登り、主役になれる時代です」

・舞台に立つといっても、最初から大舞台をめざす必要はありません。

そのためにFacebookなどのSNSがある、といってもいいほどです。

・人生100年時代を考えたら、まだ70歳の人が、「スマホもできない」「ウェブもわからない」ではすまないと思うのです。

<お金に制限されない人生を選ぼう>

・何か始めようと思っても、お金がかかると思うと躊躇してしまうことはあるでしょう。

・お金は大切です。ことに、人生100年時代を生き抜くには、いい加減な使い方をしていたのでは、お金はいくらあっても足りません。

 使うべきお金と、使わないお金を意識して、人生がより楽しくなるように工夫していきましょう。

<「病気をしたとき」「ケガをしたとき」を覚悟して>

<不慮の事故は誰にも起こる可能性がある>

・どんなに健康に気をつけていても、ある日突然、「その日」に見舞われることがあります。私が自宅の階段で足を滑らせたのは、いまから3年くらい前になります。

・とにかく誰かに助けてもらおうと、指を1センチ刻みで動かして、たった数メートルのところにあるケータイに、30分かけてたどり着きました。ようやく電話がつながったときには、心底ホッとしました。

・足を踏み外したのは、一瞬の出来事ですが、それが命取りになることも十分にあったわけです。

<病気をしたとき、ケガをしたときの心構え>

・前で書いた話をもう少し続けましょう。私の圧迫骨折は、じつは骨折としては、とても軽いものだったのです。

・ところが翌日、痛みは収まるどころか、もうじっとしてはいられないほどになってしまったのです。そして、ついに、救急車のお世話になったのです。

・私の場合は、圧迫骨折以外は頭も内臓も悪いところは見つかりませんでした。

・自分がケガをしたり病気になったりしたとき、それを治すことが1番ですが、老老介護で共倒れとなっては、元も子もありません。家族に負担がかかりすぎないように考えることも、70歳を過ぎたら必要だと思います。

・入院生活で痛感したのは、看護師というのは、本当に大変な仕事です。

<万が一の事態に見舞われたら覚悟を決める>

・男女とも寿命が延びたといっても、それはあくまでも平均です。いつ、余命宣告を受けないとも限りません。そのときどうするか。そうなるか。

・70歳を過ぎたら、その覚悟をしておきましょう。自分の死は覚悟できても、パートナーの死は受け入れがたいものがあります。

・最近では、生前葬をする人もいるそうですが、「あの世はここにありますよ」と、私の目の前を指さした矢作直樹先生の言葉を信じれば、それを体験するのも楽しみ、というふうにも思っています。

<自分にも人にもケガをさせないためにできること>

・高齢者の運転による交通事故があとを絶たない。被害者のことを思うと、運転者側の過失というだけですむ話ではないでしょう。

 私は運命学を専門としているので、事故を起こし、加害者となった人たちの運命を考えずにはいられません。

・私は75歳で、きっぱり自分で運転することをやめました。その日、思いきって自分で牛込警察署に行き、運転免許を返納したのです。

・免許返納は、高齢者の義務となっていくでしょう。若々しさは、別の面でアピールできます。

<病気やケガをしても人生は終わると限らない>

・「がんになったら人生はおしまいだ」そんなふうに思って、心を痛めている人もいるかもしれません。病気やケガをすると、弱気になります。

・70歳を過ぎたら、悲観的になりすぎないことだと、私は思います。悲観的になったとしても、どうして悲観的になってしまうのかと考えてみることです。

・悲観的になっている自分を受けとめることで、悲観的になりすぎるのをくい止めるのです。

<「恋愛」「セックス」を人生から締め出さない>

<老いらくの恋は恐るるものなし、でいこう>

・70歳にもなれば、墓場に行く日も近くなり、おだやかな日常を過ごすことができるでしょう。けれども、そんな日常だからこそ、恋をしてしまうこともあるのではないでしょうか。

<自分で「できない」と決めつけない>

・「性欲はいつまでもあるか」ということについて、あるデータによれば、男性は70歳代までは90パーセントの人が「性的欲求」を維持し続けています。ただし、セックスの頻度となると、60歳以降は低下が著しく、60代の夫婦の場合は、平均して月に1回というデータがありました。女性は、閉経とともに性欲が減退し、それとともにセックスをやめてしまうことも多いようです。

・じっさい、女性がセックスをやめてしまう最大の理由は、配偶者が亡くなってしまったから、ということのようです。

<70歳を過ぎるとモテるようになる!>

・60歳よりも、70歳のほうがモテる、といったら信じますか?でも、これは本当の話です。ことに男性の場合には、100パーセントそうだといっても過言ではありません。

・自分の年齢に遠慮することなく、恋愛もセックスも、積極的に楽しんでいく、というのはいかがでしょうか。

<出会いだけで終わらせない次の一手>

・大人の恋愛は、告白せずに前に進めていくことができます。意中の人ができたら、その人と会える機会を逃さないことです。

<世間のルールより、自分のルールを優先する>

・72歳で「恋人ができた」とこっそり教えてくれた友人がいますが、こちらのほうが照れてしまうくらい、楽しそうにしていました。

・70歳からの恋愛は、それが「人生最後の恋」になりうる可能性が高いでしょう。だとしたら、世間のルールより、自分の気持ち、相手との関係を大切にすべきです。

<「家族の絆」「仲間の絆」を断ち切らない>

<子どもに期待しないことが家族関係をよくする>

・子どももいつのまにか巣立って、家族で会うのはお盆と正月くらい、という人は多いのでしょう。

・「子どもに期待しないほうがいい」というのは、そんな気持ちにならないための対策といってもいいでしょう。

・お互いに、困ったことができたら相談できる関係であるなら、じっさいに連絡があるかどうかは、どちらでもよいではありませんか?

<パートナーとの時間を、いまこそ大切にしよう>

・あなたにとってパートナーとは、どんな存在ですか。

・ところで、女優の樹木希林さんが亡くなって、その半年後、夫である内田裕也さんも亡くなりました。2人はずっと別居婚で、一度は内田さんが離婚届を提出し、それを認めない樹木さんとのあいだで訴訟に発展したことで、マスコミを賑わせたこともありました。まさに型破りの夫婦関係だったと思いますが、夫婦のことは、夫婦にしかわからないものです。

・いまはパートナーがいない、という場合には、これから現れる可能性もあります。ぜひ、「パートナーを見つけたい」と思って、行動してみてください。70歳を過ぎたら、パートナーの存在が、安心をもたらします。

<独り暮らしを孤独と決めつけない>

・パートナーはいないよりはいたほうがいい、とはいっても、では1人ではダメなのかといえば、もちろん、そんなことはありません。年を重ねて独り暮らしをしている人がいちばん恐れるのは、孤独死だ、という人がいます。

・私が階段から落ちたときも、落ち方によっては、命を落とす可能性もあったわけです。そのとき家族は留守でしたが、その意味では、独り暮らしでなくても、たまたま偶然で、独りで死を迎えることもあります。

・いまは「8050問題」もあります。ひきこもりの子どもが50歳になると、親は80歳になります。それまで子どもの生活のすべての面倒を見ていた親が、体力的にも経済的にも支えられなくなるわけです。

<たとえケンカしても絶交はしない>

・70歳を過ぎて、会えなくなる人がいるというのは、つらいものです。もしもケンカをしたとしても、そのまま絶交にならない逃げ道をつくっておくことも大切です。

<70代で生涯のパートナーに出会うこともある>

・70歳になって、人生のパートナーに出会えるかといえば、もちろん答えはイエスです。私のことでも、それを証明することができます。パートナーといってもビジネスパートナーですが、私が現在、きずな出版の専務である岡村季子さんと出会ったのも、72歳のときでした。

・私の70代からの人生は、このビジネスパートナーによって、大きく変わったといっても過言ではありません。

<「したいこと」「しないこと」を決めておく>

<限りある時間を、どう過ごすか>

・仮に100歳まで生きるとして、それを1000メートルとすれば、ゴールまでは300メートルです。

・70歳を過ぎたら、「自分に残された時間」を考えてみましょう。70歳になると、パートナーや家族の介護をしなければならない状況に陥る人もいるでしょう。

・70代で、いちばん損な時間の使い方は、不満を抱きながら、毎日を過ごすことです。もしも自分の中で「不満」が燻っているとしたら、どうしたら、それを消し去ることができるかを考えてみましょう。

<おつき合いですることは免除してもらおう>

・昔は60歳を過ぎたら、隠居したものでした。隠居とは、第一線を退くことですが、明治31(1898)年に公布、施行された民法によって制度化されていました。そこでは、隠居ができる条件の1つとして、「(年齢)満60年以上になること」をあげています。

・70歳を過ぎたら、この「隠居」のいいとこ取りをする、というのはどうでしょうか。

・SNSを始めたばかりというときには、友達申請をされると、つい承認したくなりますが、その相手がどんな人とつながっているかを確認した上で、判断するようにしましょう。

 

・70歳になったら、おつき合いのルールも、自分の都合にいいかたちで改定していくのはどうでしょうか。

<自分を満たすことで、周囲も満たしていく>

・70歳になったら、「わがまま」になったほうがいいと私は思っています。

・まわりの人のことを考えて、自分のことは後回しにしてしまうことがありますが、70歳を過ぎたら、自分優先でいいのです。

・70歳を過ぎたら、あなたが元気でいることが、あなただけでなく、あなたの周囲の人たちにとっても、幸せなことだと気づくのではないでしょうか。

<老後のことを心配しすぎると、人生がつまらなくなる>

・老後にいくら必要か、いまの貯金で死ぬまで生活していけるのか、ということを心配する人は相当多いはずです。というより、それを心配しない人はいない、といってもいいでしょう。

・自分がしたいことを楽しむのが一番です。そこで、「老後のことを考えたら何もできない」というのでは、なんのための老後なのかと思ってしまいます。

・お金のことは横に置いて、自分のしたいこと、したくないことを考えてみましょう。そうして、したいことができたときに初めて、それにどれだけお金をかけられるかを考えるのです。

 そこで、「お金は使えない」となったら、知恵を絞りましょう。

<これからの人生で最優先にしなければならないこと>

・本書では、70歳になっても、未来に希望を持っていただきたい、という思いで書き留めてきました。

・年を取ると、とくに仕事をやめたり、一線から引いてしまうと、私たちの目は過去に行きがちです。

・後悔している時間は、70歳にはないのです。「今日、何をするのか」「明日、何をするのか」ということを考えていきましょう。

・私は82歳で、きずな出版を起ち上げましたが、それは自分に自信があったからです。「自分は失敗しない」ということではありません。むしろ、失敗する確率のほうが高いと思っていました。

・何より、毎日が楽しいのです。考えること、行動することが喜びをもたらす、ということを実感しています。

<「80歳の自分」「90歳の自分」を楽しみに迎えよう>

<人生の舞台の中央に立とう>

・「人生の主役は自分自身」とよくいわれることですが、本当に主役を張ってきたかというと、どうでしょうか。とくに女性の場合には、男女雇用機会均等法もなく、女性というだけで脇にまわされたと思うようなこともあったかもしれません。

・でも、いまは違います。高齢化が進み、寿命が100年にも届くようになる、という時代は、これまでの人類では経験できなかったことです。

・若い人だけのものだと思っていたことにも、挑戦してみましょう。私の場合は、その1つが「スマホ」でした。

<話材の多い人は、年齢を超越する>

・雑誌の編集長時代にお会いした作家で、印象深いのは川端康成先生です。川端先生に初めてお会いしたのは、私が仲間とともに祥伝社を起ち上げた39歳のときです。

・川端先生がちょうど70歳になろうとしていた頃で、ノーベル文学賞を受賞した翌年だったと記憶しています。

・もっともっと、いろんなお話がしたかったと後悔は残りますが、先生が年齢を超越していたことには合点がいきました。私も、まだまだ精進あるのみです。

<自分のこれからの予定を手帳に書き込んでいこう>

・仕事を離れると、手帳を持たなくなる人もいるかもしれません。予定があっても、カレンダーに買き込むだけですませてしまうものです。私は、70歳になった人にこそ、手帳を持つことをオススメします。

 105歳で亡くなるまで、生涯現役を貫いた医師、日野原重明先生は、100歳のときに「10年日記」を買って、3年後の予定も書き込んでいたといいます。

・本書で何度も書いてきましたが、人生というのは、気を抜いていると、あっという間に、なんとなく過ぎてしまうものです。

・そのために、日記や手帳を使って、これからの予定や、その日に知ったこと、気づいたこと、考えたことなどを書き込んでいきましょう。

<存在感で貢献できることを知る>

・70代というのは、88歳の私が自分のことをふり返っても、まだまだ元気で、いちばん充実していたといっても過言ではない時代でした。

・たとえば、きずな出版は創業7年の若い会社ですが、私が社長をしていることで、信頼度が増すということがあります。

出版業界に66年たずさわってきた、というのは私にとっては、たまたまそうなったくらいのことですが、私以上の長い経験を持つ人は、もういないといってもいいでしょう。そのことに価値を見てくれる人は、多いのです。

・年を重ねれば重ねるほど、その存在感は大きくなっていきます。逆にいえば、存在感が大きくなるような生き方をしなければなりません。

<人生100年時代を自分らしく生きる>

・「時代遅れの人間にはなりたくない」そう思っている人は少なくないでしょう。あなたもそうではありませんか?

・私からすれば、70歳の若さで、自分を老人扱いしてしまうほど、もったいないことはないと思っています。本書で書いてきたように、まだまだ仕事もできれば、お金だって稼げる。恋愛もできるのです。社会貢献の場はいくらでもあります。

・私の知り合いで、からだは元気ですが、夫が亡くなったことをきっかけに、「食事は外食ですませることにしました」という女性もいました。

・70歳になれば、できないことや、できないまでも億劫になることが増えていきます。どんなに若々しい人でも、老化はもちろんあるわけです。

・たとえ時代には遅れていたとしても、自分らしく生きられている、としたら、それが一番のことではないでしょうか。

<おわりに>

<70歳、あるいは70代という年齢で、あなたにしてほしい最後の1つ――>

・70歳を過ぎたら、何か残せるものをつくる、というのは1つの楽しみになると考えます。

 私は絵を残したいと思いますが、書でも焼き物でもよいかもしれません。

私の講座には、自分史を残す、という受講生もいます。

・歴史にも地図にも残らなくても、何か、自分で残せるものはないか。それを考え、じっさいに始めてみるのです。いままでにやったことがないことでも構いません。むしろ、そのほうが面白いのではないでしょうか。

 どんなことでも10年続けていけばプロになれる、といわれます。あなたも、これからの10年をかけて、「残せる仕事」に取り組んでみませんか。これが、70歳へのあなたへの、私からの最期の課題です。

2021/6/22

『「空腹」こそ最強のクスリ』

医学博士 青木厚    アスコム   2019/1/26

<空腹パワーであらゆる不調を撃退しよう!>

<1日2食のプチ断食が、僕の集中力の秘密です>

・いま話題の半日断食で、頭がさえる。疲れない。無理なくやせる。

・最新医学エビデンスに基づく本当に正しい食事法は、「何を食べるか」ではなく、「食べない時間を増やす」たったこれだけだった。

・睡眠時間を合わせて「1日16時間は食べない」だけ。この半日断食で細胞内の悪いタンパク質や感染症を引き起こす病原菌が掃除され、全身の細胞がみるみる修復!

・この方法なら、炭水化物も、脂肪も好きなだけ食べて問題ない!

<「ものを食べない時間」を作り、「空腹」を楽しむ。それだけで、病気知らずの体が手に入ります。>

・中性脂肪が激減し、脂肪肝が改善!

・高かった血圧が下がり、体重も減少!

・これまで健康や長寿、アンチエイジングのための、さまざまな食事法が紹介されてきました。しかし最新の医学エビデンスに基づき、近年、「食べものの内容を制限する」ことよりも「食べない時間を増やす」ことにより注目が集まっています。

・この本で紹介する食事法は、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した「オートファジー」研究をもとに生み出されました。

 オートファジーとは、「古くなった細胞が新しく生まれ変わる」体の仕組みのことです。

 週に一度でも、まとまった空腹の時間を作ると、食べすぎがもたらす害が取り除かれ、加齢や食生活によるダメージがリセットでき、オートファジーが活性化して体が、内側から若々しく蘇ります。

 しかもこの食事法は誰でも簡単に実践でき、すぐに効果を実感できます。がんや認知症、糖尿病や高血圧などの病気の予防にも役に立つと考えられる、まさに奇跡の食事法なのです。

 みなさん、この本を読んで、ぜひ空腹という最高のクスリにより、健康と若さを手に入れましょう。

<「1日3食」「食べすぎ」が、疲れやすい体を作る>

・1日3食というのは、それだけで「食べすぎ」になってしまう可能性があります。

・成人が1日に必要とするカロリーは、1800~2200キロカロリー前後といわれています。

 ハンバーガーとポテトフライ、ドリンクのセットだけで、1000キロカロリーは軽く超えますし、ファミレスに行けば、800~1000キロカロリー程度のメニューがたくさん並んでいます。

 つまり、1日3度食事をとることで、本来必要な量の1.5~2倍のカロリーを摂取してしまう……というのは、十分にありうることなのです。

<高血圧、老化、生活習慣病………。肥満は百害あって一利なし!>

<食べすぎは、様々な体の不調を招きます。>

・まず、内臓の疲れ。胃腸や肝臓は、私たちが食べたものを、何時間もかけて消化しますが、本来処理できる量を超える食べものが、ひっきりなしに運ばれてくると、内臓は休みなくフル回転で働き続けなければならず、疲弊します。

 その結果、内臓の働きが低下し、栄養素をきちんと吸収できない、老廃物を排出できない、免疫力が低下するなど、さまざまな問題が生じてしまうのです。

0コメント

  • 1000 / 1000