ブログやFBの世界とのネットワークが知られざる自分や新たな可能性への扉を開き脳に快感を与える(2)
・次に、心まで老化しないためにはどうすればいいか。それは、「老化する・老化しない」という意識を自分の中からなくすことです。感謝の念で中今を生きていればそのような意識も生まれません。何の心配も恐れもありません。
【感謝の念で中今を生きる。】
<ちょっと不便な生活を楽しむ>
・体をほどほどに動かす習慣があれば、自然と転びにくくなります。筋力の維持や可動域を維持できるからです。すると血液の循環も適度に保たれます。内臓の働きを後押しし、脳内環境を好転させることで記憶力や空間認知力も向上します。
つまり結論から言うと、体をほどほどに動かすことで内臓や脳の健康を維持し、日常を快適化できるということです。
・まずは「歩く」ことを見直しましょう。いつでもウォーキングです。
・歩くことはすべての基本です。走る、登る、すべての歩きの延長です。丹田(臍の下あたり)を意識し「歩いているぞ」と実感しながら、歩行そのものを楽しむこと。
【ほどほどに体を動かし、自律して生きる。】
<「勝手にやってもらう」に慣れない>
・機械がやってくれたらいい、便利だと、もし考え始めたら、自身の筋肉や反射神経が確実に低下していると思ってください。脳機能も低下します。
【任せ過ぎると体も脳も弱くなる】
<歩きながら「今ここ」を感じる>
・歩き瞑想、というのをご存じでしょうか?
・歩き瞑想のポイントも通常の瞑想と同じく「中今=今ここ」を感じること。風景を楽しみ、好奇心を持ち、自然と自分のつながり、自分と他者のつながりを、心のまま、ありのままに感じる。今この瞬間を、歩きながら楽しむ。
【歩きながらこの世界を味わうだけで、瞑想になる。】
<食べ過ぎない、偏らない>
・誤解を恐れずに言えば、「万人に適用される食の黄金ルールはない」
・絶対的な黄金ルールはありませんが、食べ過ぎない、極端に偏らない、この二点は守ったほうが良いでしょう。要はバランスです。あと、食べたいものは適度に食べましょう。
・食についても楽しみながらという姿勢が、最も負荷がかかりません。膨大な情報がありますから、振り回されないように気をつけること。また、サプリメントや薬に頼る前に、まず食事内容を見直し、生活習慣の改善から始めること。
【食事はバランスが大切。好きなものも適度に食べる。】
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<サプリや薬に頼る前にできること>
・私自身は、サプリメントを使っていません。
・私がサプリメントを使わない理由は、次の三点です。
• プラセボ(偽薬)的な位置づけにある点
• 体質によって効果・効能が異なる点
• 人工的な摂取が肉体の潜在力を弱めてしまう点
・サプリメントに頼るなら、まずはしっかり食事をとりたいものです。食のリバランス(バランスの見直し)を行なってください。私自身は、まず白米ではなく玄米を食べます。野菜、果物、発酵食品もバランス良くとるようにしています。大豆製品、卵、パンも、ほどほどに食べます。
・肉類は食べません。お酒も飲みません。とくに糖質制限などもしません。なるべく旬の食材をいただくようにしています。塩も大事です。精製されていない自然塩の持つミネラル要素は人体を活性化してくれます。
なるべく加工されたものではなく、自然の食材を楽しむ。量を追わず、質を追う。その点に留意しています。
・サプリメントと同様に、薬も服用しないに越したことはありません。
そこで難しくなるのが、減薬(薬の摂取量を徐々に減らす)のタイミング。かかりつけ医との相談ですが、お互いの十分な疎通による信頼関係の構築が大切です。
・心の持ちよう、食と体を適度に動かすこと。この三つが健康を決めるということを、心にとめておきましょう。
【旬の食材を、ほどよい量で楽しむ。当たり前のことが、健康の鍵。】
<寝るときの環境を見直す>
・体温は睡眠に関係します。活動中は体温が高く保たれ、眠るときに体温が下がることで体を休めます。手足から放熱して深部体温が少し下がると眠くなります。
・私は寝間着を持っていませんが、出かけるとき以外は、屋内でも屋外でも着の身着のままです。
・お風呂は夜、20分くらい入ります。少しぬるめ(夏38~40℃、冬41℃)にしています。寝る前には何もしません。テレビもパソコンも見ません。今日一日、生かされたことに感謝するだけです。
【眠る直前は何もしない。】
<代謝をコントロールする>
・出すことも健康には不可欠です。発汗と排泄、この二つは代謝のコントロールという点で重要です。発汗では体内残留を避けたい重金属などの毒素を出します(デトックス)。
・排便、とくに排便では、便秘にせよ下痢にせよ、長い間、悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
便秘は次の状況が大きく影響します。
• 食事内容(偏重、不規則)、②体質、③習慣、④腸内環境
・下痢の方は野菜スープやおかゆなど消化の良いものをとり、アルコールやコーヒーなど刺激物は控えること。
便秘の方は海藻類やキノコ類など繊維質の多い食べ物をとること。さらに便秘でスムーズな排便を促すために次のことを試してはいかがでしょう。
• ウォーキング、階段の昇降、②体操、ストレッチ、ヨガ、瞑想、太極拳、気功、バランスボールなど、③和式便器
・和式便器は意外に思われるかもしれませんが、洋式と違ってしゃがむ姿勢だと、直腸と肛門がまっすぐになり、排便を促しやすいのです。
【体から出すことも大切。】
<「笑い」と「ワクワク」を日常にちりばめる>
・できるだけ頭を刺激してみましょう。間違いなく脳が活性化されます。では、どんなことが脳を活性化するのか? いくつか挙げてみます。
• 読書、②知らない土地を歩いてみる、③絵画や彫刻など芸術鑑賞、④落語を聞いてみる、⑤パズル、問題を解いてみる
・ポイントは「想像する」ということ。脳は急速に働きます。
・笑うことも脳を活性化します。実は笑いで免疫力が向上し、血糖値上昇を抑制することもわかっています。
【日常に変化を作り、心を刺激する。】
<機械任せ、他人任せではなく自分の体で生きる。>
<息切れする運動を頑張らなくてもいい>
・私がことあるごとにウォーキング、階段の昇降、自転車、山登りやハイキングなどをお勧めするのには理由があります。
まず、一人でも可能だという点。そして腸腰(ちょうよう)筋が鍛えられるという点。とくに自転車や階段の昇降は、腸腰筋がかなり鍛えられます。
・腸腰筋というのは腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉で、背骨、骨盤、股関節という、私たちが転ばないために働く主要な部位に影響する筋肉です。加齢や運動不足でこの筋肉が弱くなると歩行に障害が出ます。
したがって、毎日ある程度の距離を歩き、そこに階段の昇降も入れながら、たまに自転車にも乗っているような人は、着実に腸腰筋が鍛えられます。無意識のうちに体が活性化されます。よって転びにくくなるでしょう。
・ちなみにどんな運動でも、ひどく息切れするような、強く、激しい運動は、できれば控えたいものです。
・むしろ息切れせず、ゆっくり体を動かし、筋肉や関節に過度の負荷をかえずに行なうことができる、例えばバランスボールや太極拳のような運動は、見た目のおっとり感とは逆に、身体内部の燃焼効率や細胞活性に役立ちます。気功も同じです。ゆっくり呼吸し、ゆっくり動く。
【自分の体力に合わせて、ゆっくり体を動かす。】
<家事は体を動かす絶好のチャンス>
・体を動かすと聞くと、スポーツジムとかフィットネスクラブを連想される方が多いと思います。自治体主催の体操教室も豊富です。
(例えばキッチンにいるときに、簡単にできること。)
・かかと上げ(つま先立ち)、かかと伸ばし(交互にゆっくりと)
・エアフラフープ(腰を右回し、左回し、交互にゆっくりと)
・肩甲骨の開閉(両肩を後ろにそらし、次に両腕を胸の前で交叉する)
・屈伸(急がずゆっくりと、慣れたらつま先立ちでゆっくりと)
・股関節ストレッチ(四股踏みスタイルで手を膝に置き左右の肩を入れる)
・すぐにできます。キッチンにいる時間が長い方は、これらを習慣づけると良いでしょう。体は習慣づけを好みます。
・普通に家事をこなすだけで、実は結構な運動量になります。
【家事の「ついで」に、体を動かす習慣をつける。】
<「ながらストレッチ」を楽しむ>
・デスクワークが中心で、座っている時間が長いという方には「座ったままストレッチ」を推奨します。立たなくてもできます。
・右手を左膝に乗せグッと左を向く、左手を右膝に乗せグッと右を向く
・かかとを上げてゆっくり下ろす(繰り返し)
・つま先を上げてゆっくり下ろす(繰り返し)
・ゆっくりと足を広げ、ゆっくりと閉じる(股関節を意識する)
・上半身をゆっくりと、前後左右に倒す(背骨と腰を意識する)
・ふくらはぎを膝に押し当て上下に動かす(ふくらはぎマッサージ)
・肩回し、手首回し、首回し(ゆっくり行なう)
先ほどの家事同様、無理のない範囲でやってください。ちなみにですが、私がここに列記した運動やストレッチをすべてやる必要はありません。
(移動中にできるものも、たくさんあります。)
・交互にかかとを伸ばすストレッチ(ゆっくりと、ふくらはぎを意識する)
・腿(もも)上げ歩き(歩きながら、たまに行なう)
・つま先だけ歩き(かかとを接地させない、たまに行なう)
・ゆっくり大股歩き(歩きながら、たまに行なう)
・階段で一段飛ばし(上り怪談のみ)
・階段で両足裏の前半分を乗せ、軽く上下させる(必ず手摺を握る)
・状況によっては迷惑になる恐れがあります。ご注意ください。
人はなぜ転ぶのかという問いに対しては、運動不足や加齢、老化など、さまざまな答えがありますが、加齢を止めることはできません。それでもなるべく転ばないように生活するコツはあります。最も大切なのは習慣づけです。
【動くことが怖くなる前に、自ら動くことを楽しむ。】
<自分に合う運動を少しずつ続ける>
・フレイル・サルコペニアという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
・今、わが国の高齢者3千万人のうち6百万人が介護を受けています。
日本老年医学会は、要介護の前段階としての脆弱性を「フレイル」と命名しています。私たちはフレイルにならないようにしたいものです。
さて、フレイルは「加齢に伴い身体の予備能力が低下して健康障害を起こしやすくなった状態」、サルコペニアは「加齢に伴って生じる骨格筋力の低下」、と定義されています。
・加齢に伴い食欲不振や偏食により低栄養の状態になり、それがやがてサルコペニアをきたし、さらにフレイルを憎悪する「フレイル・サイクル」状態に陥らないよう心得る必要があります。
フレイルの能力低下をきたさないためには、運動が有効です。この場合自分に合ったものがお勧めです(椅子に座ったり立ったりの繰り返し、スクワット、歩行、水泳、ジョギングなど)。
また、バランスの良い食事をとることで筋肉がつき、感染症にかかりにくい身体ができていきます。
そして、適度の運動をすることで、姿勢が良くなり、血液循環が良くなり、内臓の働きが良くなり、脳の働きも良くなり、気分も良くなります。
・可能なら5分でも良いので日々体を動かしたいものです。運動内容もあくまで目標です。やりたくなければ無理せず、しないこと。しなければならないという義務感は要りません。
【ハードに鍛えなくても、気持ちに任せて少しずつ動くことを楽しむ。】
<片足立ちでバランスを整える>
・自分のバランスをチェックする意味で、次のテストをしてみてください。
• 直立姿勢で両足のかかとの上げ下げ(つま先立ち)
• 片足立ちで屈伸(とりあえず初期目標は、10秒間の静止です)
• 片足立ちでかかとの上げ下げ(交互に)
・片足立ちをする時間の長さが疾患と関係しているのでは、という報告です。
【いつでも片足立ちできるバランス感覚を目指す。】
<目と体の血液を促す>
・血流の状態が、健康かそうではないかのバランスを決めていると言っても過言ではありません。
起きているときに正常な血流を促すには、注意点があります。
・長い時間、同じ姿勢をとらないこと
・関節に適度な刺激を与えること
大きく言えば、この二つです。首凝りや肩凝りに悩む方は多いと思いますが、平均すると約5キログラムの頭を乗せているわけですから、首も肩も疲れて当然です。
眼球も、血流が悪くなることで機能が低下します。ストレスや睡眠不足で目が疲れることがありますが、テレビ、パソコン、スマホ、ゲームなど、情報端末が普及したことで目の疲れは急増しました。
・眼精疲労は、視力低下、老眼の促進、ドライアイなど、さまざまな機能低下へとつながります。眼精疲労で生じる頭痛も多く、その頭痛が交感神経や副交感神経のバランスを司る自律神経の乱れを招きます。
・ちなみに簡単な「眼球ほぐし体操」があります。
【体も目も硬直させない。】
<毎日の運動は少しでいい>
・私が実際に、毎日やっている運動をいくつかご紹介します。
*全身の血流促進に役立つ適度なスクワット
*首回りの筋肉と肩甲骨の凝りをほぐす肩回し体操
*腰痛改善のためのキャット&ドッグ
【無理はせず、できる運動を習慣にする。】
<健やかに歩く>
・重要なのは「早過ぎると炎症を起こす」という事実。さらに、歩くときの姿勢で歩行が健康に寄与するかどうかが決まります。
歩みの強さ、体の各部位の可動性、歩くスピ―ド。三つのバランスがとれたとき、健康的な歩行が生まれます。
・健やかに楽に歩くための「基本条件」があります。体の声を聴きながら次のことに気をつけてみてください。
• 肩の力を抜き、腕は楽に振る。②自分に合った歩幅。③背筋を無理なく伸ばす。④膝を無理なく上げる。⑤つま先で軽く蹴り上げる感じ。
・いずれも「骨盤」を意識してください。腰を立てて歩きます(立腰(りつよう))。
・そのためにも、次の行為を今すぐやめましょう。
• 荷物はいつも決まった手で持つ。②荷物はいつも決まった肩にかける。③座っているときに足を組む。④食事のときに決まった側で噛む。
これらは骨格の歪み、とくに骨盤の歪みにつながります。骨盤が歪むと内臓の不調が始まります。
・体はすべての部位がつながっています。だから部分ではなく、全体が調和しているかどうかでチェックしてください。
【体の「左右対称」を意識して、歩き方を変える。】
<声を出すという運動もある>
・体を動かすという意味で言えば「喉を鍛える」ことも重要です。つまり、声を出すこと。声を出す、喉を動かすというのも、運動なのです。
・誤嚥(ごえん)性肺炎は、嚙む力、流し込む力が、総合的に弱くなると起こりやすくなります。高齢者で目立つのは、そういう理由です。
食事は運動です。しかも、結構な運動エネルギーを消費します。
・誤嚥を防止するには、よく噛み、ごくりと飲み込む。この二つの力を鍛えるしかありません。唾を飲み込むといった行為でも、喉を動かすことになります。
声を出すことの効能としては、喉を鍛える以外にストレスの発散があります。中高年に適度なカラオケが推奨されるのは、このためです。
・口の機能が落ちると健康に影響が出ます。
【カラオケ、おしゃべり、しっかり飲み込む。運動にもストレス解消にもなる。】
<病は闘うものではなく、暮らしを変えるきっかけ。>
<薬に頼り過ぎると免疫力が弱くなる>
・したがって発病は、それまでの生活を見直す絶好のチャンスです。
・まず、体から出ている声を聴いてください。
・薬は人体の免疫システムがウィルスを殺菌、排出するまでの時間稼ぎです(例えばがん疼痛の投薬などに関してはここには含みません)。
・言うまでもありませんが、病の大半は心身のストレスで生じます(遺伝性のものや感染症を除く)。発病が生活を見直すチャンスというのは、そういうことです。
・自分を知るということは「閾値(いきち)を知る」ということ。閾値は、限界値、境界値、と解釈してください。自分の限界、できる、できない、そんな境界を、普段から知っておく、すると無理しなくなるのでストレスも溜まりません。
【調子が悪いと感じたら、まずは体の声を聴く。】
<頭や体幹の奥から来る痛みに気をつける>
・痛みは、私たちの体に異常が起きていることを知らせる重要な兆候です。この傷みは、急性痛と慢性痛に大別されます。
急性痛は、さまざまな原因で起こりますが、早急に対応が必要な痛みについて知っておいてください。
頭や体幹の痛みで、深奥部からの痛み、突発的な痛み、強い痛み、この三つのうち、どれかに該当していたらすぐに病院へ行くこと。このような痛みが頭にある場合脳卒中の疑いがあります。
体幹であれば、心臓、肺の血管、大動脈、このうちのどれかが異常をきたしていると想像できます。
これまで体験したことのないような頭部の痛みを感じた場合は、クモ膜下出血、脳出血、脳梗塞、などの状況が想定されます。
こうした急性期と呼ばれる症状は、薬や外科手術を中心とする西洋医学による初期対応が望まれます。だからすぐに病院へ行ってください。
・逆に、慢性的な痛みは薬や手術では限界があります。なぜなら長い時間をかけて積み重なった原因があるからです。その原因を、時間をかけて取り除く必要があります。運動器の老化による痛みが代表的です。
・進行したがんの痛みに対する緩和もあります。
【痛みによって適切な対処法は変わる。】
<体のあら探しはしない>
・医師は「ここからここまでが正常、これを外れると異常」という基準を作り、国民の健康を管理してきました。
・健診(健康診断)での基準値が個人を判断するすべてになってしまったのです。正常値から少し外れたからと言って、すぐに影響が出るわけではありません。
・善玉と呼ばれるHDLコレステロールを増やすには、ジョギングやウォーキングなど、適度な有酸素運動がお勧めです。
【「正常という病」に取り憑かれない。】
<「良い数値」は人によって違う>
・健康診断などで、いわゆる“正常値”から外れているからダメだと落ち込む必要はまったくありません。
・ほんの少しの環境変化で、人体の数値はコロコロと変化します。日常で変化するものを、ある一時点だけで評価することに無理があります。
この血圧ですが、実は正常値の解釈がバラバラです。
・しかし個人の体質によって血圧の意義は異なります。
・だからこそ、ある一定の数値に固執して重箱の隅をつつくような議論はしなくて良いのではと思います。妥当性の判断は単純ではありません。
【自分にとって適切な状態がわかればいい。】
<がんは「気づきを与える病」と言う人もいる>
・がんについて、むやみに怖がらなくて良いと思います。
今や国民病などと揶揄されるがんですが、毎年86万人の日本人が何らかのがんになり、亡くなる人の3分の1は、がんが原因です。医療名は、悪性新生物、上皮内新生物、などと呼ばれます。
がんは、どこか外からやって来て体内に住み着く微生物のような存在ではなく、私たちの体の細胞が変異したもの。さまざまな要因で生じます。
この変異(つまりがん化)ですが、実は毎日のように私たちの体内で大量に発生し、毎日のように大量に消滅しています。
【がんは「この世の残り時間」を教えてくれるものと考える。】
<自律神経のバランスが良いと免疫力が上がる>
・自律神経が働くことで、私たちは生きていられます。
(自律神経をコントロールするにはこうした違いを把握しながら、)
・食事(食べ過ぎ、早食い、偏食などをやめる)
・生活習慣(リラックス時間を増やす、睡眠をちゃんととる、体を適度に動かす)
・五感(視覚、臭覚、聴覚、味覚、触覚を研ぎ澄ます)
・人体は複雑です。偏ると健康的な生活はできません。自律神経のバランスが良いと免疫力が上がります。そのためにも、この三点にくれぐれもご留意ください。
【食事、運動、休息、自分を大切にする暮らしが健康を作る。】
<医学に対して、否定も依存もしない>
・東洋医学は最近、慢性期医療で注目され始めています。
・闘病という言葉にも違和感があります。なぜ自分の体と闘うのでしょうか?気遣う、生活習慣を見直すことで「体を労(いたわ)る」のならわかります。こうした西洋医学による善悪論を軸とした思想に違和感があります。
・一番良いのは、西洋医学と東洋医学の両方をとり入れること。現実的なプロセスとしては、西洋医学で診断(初期治療)してもらい、東洋医学でサポートしてもらう、という方法です。
【西洋医学は急性期の治療に、東洋医学は長期的な体質改善に役立つ。】
<安心してひとりで死ぬための努力と準備を始める。>
<死を心配する人へ>
・私は「あの世」の存在を認知しています。私たちのいる世界とは別の世界(次元)です。簡潔に言えば、私たちはそこから意図(魂の計画)を持ってやって来て、肉体の限界(肉体死)を迎えたら、故郷、つまりその世界に帰還します。これを何度も繰り返すことを、一般に輪廻とか輪廻転生と呼んでいます。
・あの世が存在する事実を理解できれば、実は「死ぬことに対する恐怖」を含めたこの世の問題、人生の多大なストレスが、ほぼ解決できます。
【肉体の死に執着しない。魂が本体では肉体は乗り物。】
<孤独死は悲しい最後ではない>
・つまり、自由意思を持って、世間や周囲が何と言おうと自分で心地良いほうを選択していけばいいのです。
【一人で死ぬことの何が悲しいのか。孤独は悪いと決めつけない。】
<独居を心から楽しむ>
・人口は減っていますが、65歳以上の単独世帯数(いわゆる独居数)は急増しており、この状況は今後も長く続くと言われています。
だからと言って独居の高齢者が惨めで悲しい思いをしていると考える必要はありません。一人暮らしを満喫する人が私の周囲に数え切れないほどいます。
出生数も結婚する人も減るので、むしろ今から独居を楽しむ準備に入るほうが賢明ではないでしょうか。私も独居を心から楽しんでいる一人です。
・ロボットやAIなど多様なテクノロジーが開発されているので、今後はそれらを活かした「見守り」や「看取り」の仕組みが役立ちます。
【独居で死ぬ準備は元気なうちにしておく。】
<安心して一人で死ぬための支援はたくさんある>
・何かあったら診てくれる医師(かかりつけ医)も、いないよりいたほうが良いでしょう。
・かかりつけ医者の良い点は、たとえ臨終に立ち会っていなくても死亡診断書を書いてくれる点です。
(自治体も終活を支援しています)
・神奈川県の横須賀市は、「わたしの終活登録(正式名称、終活情報登録伝達事業)」という制度を、同市民向けに2018年5月からスタートしました。
・無縁仏を減らす効果が見込めますが、独居が増える今後を見据えると、まずは安心して独居できる環境への行政支援と言えそうです。同県大和市も終活支援に乗り出しています。
こうした一部の自治体だけでなく、この仕組みが全国の自治体に採用されれば孤独死のイメージが変わること請け合いです。
【準備さえすれば、誰だって安心して死を迎えられる。】
<「平穏死」を目指す>
・安楽死という言葉も、最近たまにメディアに登場していますが、批判を承知で言わせていただくと、私の見解は次の通りです。
「死を他人に頼むな」
安楽死したいと公言する人もいますが、心得違いしないようにしたいものです。
・私たちは魂の計画を持ってこの世に降りました。なぜ生まれてきたかと言えば、この世界で多様な経験をするためであり、その経験を持って魂を向上させるためです。この世で活動するために乗り物として肉体をお借りしているのでなるべき傷つけることなく、魂があちらの世界に戻るときにお返しする。これがルールです。
・余計な医療を受けず、自然に任せて死ぬことを「平穏死」と呼びます。延命治療はとくにしません。代わりに緩和ケアが行なわれます。
【平穏に、静かにこの世を去る。肉体は傷つけずにお返しする。】
<お墓を手放すという提案>
・それでもやはり自分の死が、家族や親族、友人、パートナーに、つまり身近な誰かに迷惑をかけてしまうのではと悩む人は多いでしょう。その最もたるものは、お葬式ではなく、「お墓」です。
・墓終(じま)い(お墓を閉じて別の場所に引っ越すこと)も一つの方法です。そこでの引っ越し先は、共同霊園、樹木葬、散骨など、さまざまです。
・献体希望者も増えています。私もある大学に同意書を提出、登録済みです。
【献体という、死んだあとにお役に立つ方法もある。】
<ピンピンコロリには努力が必要>
・死に方に理想を言ってもしょうがないかもしれません。
あえて言えば、快適なのはピンピンコロリです。昨日まで元気だったのに今日の朝には死んでいた。これが個人的には理想です。
そのためにも残った人が困らないよう、先ほどから述べているように、普段のコミュニケーションとか、事後に必要な手続きを、ぬかりなくやる。
・強い嗜好性のある、薬物摂取、喫煙、あるいは程度を超えた飲酒などは自分の心身を蝕み、周りへも悪影響を及ぼすのは今さら言うまでもありません。
・ピンピンコロリするには、適度な食事、適度な運動、適度な休息、です。それに加えて重要なのは、心身一如、身土不二、という考え方。
いずれも「切り離せないもの」という意味が含まれています。心と体は切り離せない、体と土(大地)も切り離せない、ということです。
・ちょっと大きなことを言いますが、理想は「介護ゼロ社会」です。介護される人が減ると情勢も変わります。ピンピンコロリも増えます。まさに安心して死ねる社会です。
【適度な食事、運動、休息。ピンピンコロリを目指して、体と心を大切にする。】
<未来のお金の心配は取り越し苦労>
・この「いくら必要」という喧伝に、くれぐれも気を取られないように。
・わざわざ運用や貯蓄などをしなくても、入ってきたお金の中から最低限を使えば、当然それ以外は余るのですから、ちょっと入り用のときも事足ります。今を余力で生き、今を大切にする。未来はお釣り程度に考える。現在が主で、未来はおまけ。そんなイメージです。
あと、普段から月ペースと年ペースで「自分の収支」を把握しておくと良いと思います。
・私は資産運用や貯蓄に励まないと述べましたが、物もあまり買いません。
・お金は天下の回りもの、そして天下で回すもの。その原則は忘れておりません。
【必要以上に貯めず、天下で回す。】
<10年後も、明日も、生きている保証はない>
・「人生に定年はないと知り、好きなことをしながらも、ある程度の準備をしておけば、一人で暮らすことも一人で死ぬことも、心配いらない」
勝手ながらそう展開してきましたが、ご理解のほどはいかがでしょうか?
・人生100年時代などと言われています。
・私が「今を楽しみましょう」と何度も口にするのは、先がどうなるかわからないからです。今まで元気だったのに救急外来に担ぎ込まれ、あっという間に亡くなる人を大勢見ました。未来は不確実性に満ちているのです。
・でも、活力になるのは夢や心配ではありません。
・人間は想定外のタイミングで死んだりします。だからこそ今を楽しむこと。
【将来の不安は、今の活力にはならない。今を楽しむ。】
<自分の寿命を受け入れ、人生に感謝する>
・寿命や余命は人それぞれであり、比較してもしかたないのです。
最も大切なのは、生きた年月ではなく、いかに生きたかということ。その人が、何を体験し、何を学んだのか。そこに尽きます。
・地位、名誉・名声、資産、学歴、それらは私たちの故郷に持って帰れません。すべてこの世の夢、浮世の露。故郷に持参できるのは自らが得た学びだけです。だから、できるだけ執着を持たないようにしたいものです。
・たまに「生への執着」という言葉でも表現されます。医学の進歩・発達で、多くの人が助かっているのは事実ですが、その反面、人が寿命を受け入れる気持ち(覚悟)がうすれました。
・医学、医療が進歩しても人はいつか必ず死ぬという事実を知って欲しいのです。突然死ぬ人、死因はさまざまですが結局のところその人のもって生まれた寿命なのだと思います。
・心配要りません。人は全員、いつかちゃんと死ねます。死なない人は一人もいません。
【人は事故や病気で死ぬのではなく寿命で死ぬのです。】
<最期の日まで、いい顔で生きるために……>
□自分の役割は、自分から求める
役割は他人や社会が決めてくれるものではない。
□「あと何年」と逆算的に考えて生きない
明日生きているかもわからない。逆算してもその通りになる保証はない。
□自分の暮らしの面倒は自分で見る
機械や他人に任せることに慣れない。自律する。
□体を動かす習慣を日常生活にとり入れる
家事のついでに運動する、なるべく歩くなど、できる限り体を動かす。
□体の声を聴き、無理はしない
病気になったら体が「休みたい」と言っている。
□死ぬときは寿命に任せる。生きている限り今を楽しむ
寿命にあらがわず、生きることに執着しない。余計な心配をせずに、今を楽しむ。
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