自分で管理できなくなる理由として多いのが「認知症」です。65歳以上の認知症の方は約600万人(2020年)と推計され2025年には約700万人と65歳以上の約5人に1人が認知症の推計。(4)

<「あのときの不幸」は、「今の幸せ」を得るために、どうしても必要だった>

・そう考えると、100%すべての人が、絶対的な価値を持って「これが幸せだ」と思えることは、地球上には存在しない。それが私の結論です。

・「幸せ」という現象を「私」が感じるためには、その前半分の現象として、一般的に「つらく、悲しく、苦しい」といわれていることが、どうしても必要だったのです。

<「自分は、たいしたものではないけれど、案外いい奴かもしれない」と思えたら、人生が楽しい>

・自分自身はろくなものではないし、たいしたものでもないし、普通の人なのですから、人の前で話をするときに、「つまらない」と言われても、淡々と話して、帰ってくればいいわけです。

・「自分はたいしたことはないけれど、探してみるとそれなりにいいところもあって、案外いい奴かもしれないな」と思えたら、人生が楽しくなります。

<「時間でしか解決しない問題がある」ということを受け入れる>

・つまり、「時の流れを待たないと、絶対に手に入らないものがある」ということです。

・私は、自分の「おかげさま(守護霊)」に、次のような質問をなげかけてみたことがあります。「人間のまわりには、努力によって解決できる現象は、何%くらいあるのでしょうか?」おかげさまの答えは、「0%」というメッセージが降りてきました。

・私たちは、学生時代から、「為せば成る 為さねば成らぬ何事も」と教わってきました。でも、宇宙のしくみは、どうも、そうにはなっていないようです。

・私たちの目の前に起ることに対して、すべて笑顔で受け入れることができるようになることが、「人生の意味」なのです。

<どんなに褒められても「有頂天にならない」、どんなにけなされても「落ち込まない」>

・「孫氏の兵法」に、「百戦百勝は、最善なるものにあらず」という教えがあります。この教えは、「百回戦争してすべて勝つ武将が優秀なのではない。一度も戦わない武将、戦わずして勝つ武将、敵をつくらない武将こそが優秀である」ことを示しています。

・そのような経験を通して学んだことは、どんなに褒められても「有頂天にならない」こと、そして、どんなにけなされても「落ち込まない」ことです。

<「神様」に好かれる習慣>

<「偶然が2つ以上、重なったとき」は、そちらへ行ってみたらという宇宙からのサイン>

・「宇宙の法則」を学ぶうちに、「未来に存在しないものは、想像ができない。想像ができたということは、未来に存在するからだ」と思うようになりました。

・「ある偶然の重なりが2つ以上あったとき、私はそれを、宇宙がそちらへ行ってみたらと言っているサインだ」と受け止めています。

・「災難に遭うときは、遠慮なく遭いなさい。死ぬときは遠慮なく死になさい。それが災難除けの最良の方法」というものでした。

<「自分が生まれる前に書いてきたシナリオ通り」に、人生は進んでいくらしい>

・「どうも私たちは、自分の人生を、生まれるときから死ぬときまで、すべて、こと細かにシナリオに書いてきたらしい」というのが、40年間、研究して得られた、私の「結論」です。

・「自分が書いたシナリオ通り」に人生が進んでいくのであれば、じたばたする必要はありません。右を選ぼうが左を選ぼうが、どちらを選んでも、選んだものが必ず「自分のシナリオ通り」だからです。

・「こんなひどい悲惨な人生のシナリオを、自分で書くわけがない」と私に行ってきた人がいますが、「悲惨なこと」も「恵まれていること」もこの世にはありません。

・自分がどちらの人格になるかは、「自分で書いたシナリオ通り」で、生まれ育った環境はあまり関係がないようです。

<愛すれば愛される。愛さなければ愛されない。嫌えば嫌われる。嫌わなければ嫌われない>

・「裁く者は裁かれる、裁かぬ者は裁かれない。許す者は許される、許さぬ者は許されない」

・「投げかけたものが返ってくる。投げかけなければ返らない。愛すれば愛される。愛さなければ愛されない。嫌えば嫌われる。嫌わなければ嫌われない」

・「正しい、正しくない」ではなく、「裁く者は裁かれる」のが、どうも「宇宙の法則」のようです。

<自我 + おまかせ=100>

・40年間、宇宙の法則を研究してきた結果、「どうやら神様は、やる気のない人を後押ししているらしい」ということがわかりました。

 宇宙には、「自我+おまかせ=100」という法則があります。

・ところが、「宇宙の法則」がわかってきてからは、「ただただ、宇宙におまかせをすればよい」と思うようになって、「おまかせの部分」がどんどん増えてきました。

・おまかせの人生とは、より具体的に言うと、「やるハメになったことを、ただ淡々とやる人生」のことです。

・私たちの人生は、生まれる前に、「自分で自分の人生のシナリオを書き上げている」ようです。自分の意志とは関係なく、「自分が書いたシナリオ通り」に、ことが進むようになっている。それは「やるハメになった」というかたちで現れてきます。

<「何かすごいことをやる使命があるはずだ」という「思い」を手放す>

・でも、「今とは違う別のところに、すごい役割や能力が隠されていること」は、残念ながらありません。

<目の前の現象は、「自分が発した言葉」によって、つくられている>

・「はじめに言葉ありき、言葉は神とともにありき。言葉は神なりき」という一節があります。この一節について、宇宙から、「はじめに言葉ありき」とは、言葉を発することによって、またそれを言いたくなるような現象が起きてくる」と、メッセージをいただいているのです。

・「はじめに言葉がある」のですから、自分の状況を変えたいのであれば、「嬉しい・楽しい・幸せ・愛している・大好き・ありがとう・ツている」という肯定的な言葉を言えばいいことになります。

 どうやら、私たちの発する言葉は、「打出の小槌」らしい。

 私たちは自分の発する言葉によって、自分の現象をつくることができる「打出の小槌」を使いこなすことができるようなのです。

<「強く念じ続けると、それが叶う」という法則は、どうやら宇宙にはないらしい>

・努力型の「自己啓発セミナー」などでは、「強く念じ続けていると、いつか、それが叶う」という考え方を教えていますが、私は、この考え方にあまり賛同していません。なぜなら、「希望通りにならないことのほうが非常に多い」からです。

・人生の悩みのほとんどは、「自分の思い通りの人生を生きたい」という思いが発端になっています。だとすれば、悩みを克服する究極の方法は、「自分の思いを持たないこと」なのではないでしょうか。

<人生は「楽しむため」に存在している>

・私はこれまで、200人くらいの人から「臨死体験」の話を聞いて、その話から「あの世までの構造」を、だいたい、このようなものであろうと考えてみました。

 心臓が止まると、「魂」は肉体を離れ、トンネルを抜けるそうです。トンネルを抜けると林があり、林を歩いていくと、お花畑が見えてきます。お花畑は、「自分が好きだった花」で満たされていて、おもしろいことに、花も、空も、雲も「半透明」で、色も形もわかるのに「透き通って見える」と聞きました。

 お花畑を100メートルほど進んだ先には、「1本の川」が流れていて、川の流れは3種類。①「流れが速い川」、②「せせらぎのように穏やかな川」、③「流れがまったくない川」。この3種類の川を「三途の川」と言うようで、私たちは、そのうちのひとつの流れに出会うそうです。 

・「それでは『人生のまとめ』について聞く。人生をどれほど楽しんできたか?」

・人生は「楽しむもの」、つまり、人生は「喜ばれるため」に存在しているようです。

<おわりに>

・(無名の兵士の詩)

「南北戦争」に敗れた南軍の兵士の作といわれているそうです。

『大きなことを成し遂げるために、力を与えてほしいと神に求めたのに謙遜を学ぶようにと、弱さを授かった』

『偉大なことができるように、健康を求めたのに、よりよきことをするようにと、病気を賜った』

『幸せになろうとして、富を求めたのに、賢明であるようにと、貧困を授かった』

『世の人々の称賛を得ようとして、成功を求めたのに、得意にならないようにと、失敗を授かった』

『求めたものは一つとして与えられなかったが願いはすべて聞き届けられた(中略)私は、もっとも豊かに祝福されたのだ』

・宇宙は、「裏返しの二重構造」になっているようです。

「お金がほしい」と思っている人ほど、入ってこない。という構造になっているらしい。そして、「もういいや、あきらめた」と思うと、ポンッ、と手に入ることがあるみたいです。

 これが、「宇宙の裏返し構造」のようです。どうも「執着」すればするほど手に入らなくなるどころか、「反対の現象」が迫ってくるという構造になっているようなのです。

 2500年前に、お釈迦さまは、「宇宙の裏返し構造」のことを「執着」という言葉で表現したのだと思います。

 宇宙には、「強く念ずれば必ずや願いは叶う」という法則はないようです。強く願えば叶うのなら、ガンで亡くなる人はいなくなるでしょう。倒産する会社もないはずです。

・「『執着』しないと、その望みは叶うことがあるらしい」というものです。

 私たちは、通常、脳細胞を、わずかしか使っていないそうです。

・残りの脳細胞をどう使うか、私なりに検証したところ、どうも「執着があると、人間の能力は、わずかな領域までしか使われないらしい」ことがわかりました。

・「こうなったら嬉しい、楽しい、幸せ」と思うのはかまいませんが、「そうでなきゃいやだ、ダメだ」と思った瞬間(執着した瞬間)に、そうならなくなるようです。

・「宇宙は二重構造。求めたものと反対のものが与えられるようだ」

●人生は、まわりの人々の「(縁)」によってできている。

・「人は、自分の人生を自分でつくれると思っているから。悩み苦しむ。人生は自分の思いによってでき上っているのではなく『神仏やまわりの人々(縁)』によって成り立っている」という法則です。

・お釈迦さまは、「私の人生をつくっているのは。私ではなくまわり(縁)だ。人は、自分の人生に1%も関わっていない。0%だ」と考えたのでしょう。

・神様、仏様、精霊、守護霊という「目に見えない4者」と、友人、知人、家族、自己の身体という「目に見える4者」を合わせた「8者」によって、私たちの人生は成り立っていると考えられるそうです。

・自分を取り巻くすべてのものに「ありがとう」を言えるようになれば、この8者が味方になってくれるようです。

●「天国度100パーセント」とは?

・そうすると、肉体がなく、痛みを感じない状態である魂の世界においての「地獄度100パーセント」の状態とは、「孤独地獄」であろうと考えることができるでしょう。

・「よき仲間に恵まれている状態」=「天国度100パーセント」となるでしょう。

・繰り返しますと、「天国度100パーセント」とは、競い合ったり比べ合ったりすることでも、努力目標を達成することでもなく、同じ価値観を持つ「よき仲間に恵まれること」なのです。

●「人生の目的」とは?

・「謙虚」とは「感謝」すること。感謝をする人のもとにはたくさんの人が集まってきて、「良き仲間」に囲まれます。

・ただ、「喜ばれること」を続けていけばいいのです。

「思いを持たず」、よき仲間からの「頼まれごと」を淡々とやって、どんな問題が起こっても、すべてに「ありがとう」と感謝する(受け入れる)こと。

「そ・わ・かの法則(掃除・笑い・感謝)」を生活の中で実践することであり、「ありがとう」を口に出して言い、逆に、「不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」を言わないこと。

 すると、神様が味方をしてくれて、すべての問題も出来事も、幸せに感じて「よき仲間に囲まれる」ことになり、「喜ばれる存在」になる。

 これこそが「人生の目的」であり、「幸せの本質」なのです。

2018/12/31

『ザ・メタ・シークレット』  図解

メル・ギル   監訳:山川紘矢・山川亜希子 角川書店 2012/12/8

<「7つの法則」は絡み合いながら働き、現実を作り出している。>

・「宇宙の法則」を使いこなせば、「望む結果」を手に入れることが必ずできる!

1. (思考の法則) 自分の夢が実現すると思い、行動すれば、成し遂げられる。すべては自分自身が創造したものだから。

2. (投影の法則) 自分の中にあるものが外に映し出される。世界を変えたいのであれば、自分自身を変えなければならない。

3. (バイブレーションの法則) 私たちの感情の振動は、似た感情の振動を引き寄せる。

4. (極性の法則) 反対のものとは、性質は同じで程度が違うだけ。困難なことがあっても反対側には良いことがあるのだ。

5. (リズムの法則) 人生にはリズムがある。調子の良いときと悪いときがあることを理解し、流れに乗ることが大切。

6. (両性の法則) すべてのものは、2つの性「男性性」と「女性性」を持っている。両者のバランスを保つと新しい価値が生まれる。

7. (原因と結果の法則) 何か結果があれば、必ずその原因がある。

<「エメラルド・タブレット」から「ザ・メタ・シークレット」まで>

・ヘルメス・トリスメギスタス(古代ギリシャの哲学者、霊的なリーダー)。

・ヘルメスが、「宇宙の7つの法則」を緑色の石=「エメラルド・タブレット」に刻む。

・「ヘルメスの法則」(宇宙の7つの法則)は異端として扱われる。ヘルメス・トリスメギスタスの信奉者(ヘルメス派)たちは「エメラルド・タブレット」の法則を隠す。

・「エメラルド・タブレット」の消滅。

・ヘルメス派に属する3人の覚者(スリー・イニシエーツ)が、7つの法則をまとめた書物「キバリオン」を記す。

・「ザ・シークレット」7つの法則の一部分を「引き寄せの法則」として紹介。

・「ザ・メタ・シークレット」宇宙の7つの法則、宇宙の原理原則を束ねたもの。

<「ヘルメスの法則」>

・「ヘルメスの法則」と呼ばれる、宇宙の原理原則を明らかにした法則があります。この法則は、「ヘルメス・トリスメギスタス」という人物から来ていると言われています。

・ところが、当時の権力者たちは「エメラルド・タブレット」の力を恐れ、その言葉を使う者を異端者として扱い、排除しました。処刑を恐れたヘルメス派たちは「エメラルド・タブレット」の法則の研究を極秘にしました。

・その後、ヘルメスの法則はテンプル騎士団やフリーメイソンなどの秘密組織に影響を与えたと言われています。

 そしてついに、1908年エジプトで、この「エメラルド・タブレット」は発見され、多くのメンターたちにより、現代的に体系化されました。

 2006年に出版された『ザ・シークレット』は、宇宙の7つの法則の中の1つである「引き寄せの法則」を中心に書かれたものです。『ザ・メタ・シークレット』では、ヘルメスが記した宇宙のすべての法則をご紹介します。悠久の時を経て、いま宇宙の原理原則のすべてがあなたに手渡されるのです。

<メタ・シークレットは、「人生は、自分の願い通りになる」と、あなたに教えてくれます>

<7つの法則>

・宇宙には「7つの法則」があります。7つの法則は、それぞれに絡み合いながら働き、現実世界をつくり出しています。「宇宙の7つの法則」を使いこなすことができれば、「望む結果」を手に入れることが必ずできます。

・(思考の法則) 私たちの世界は、毎日、何かを考え、その考えに基づいて行動することによってつくられています。思考し、行動することで、自分の現実を創造しているのです。もし、自分の人生で自分の夢が実現すると信じ、そのように行動すれば、必ず成し遂げることができます。すべては「自分が創造したもの」なのです。

・(投影の法則) 「投影の法則」とは、「自分の思いが周囲に投影される」ということです。自分の中にあるものが、外に映し出されています。私たちは鏡のような存在です。その鏡は、私たちの内側で起こることを外側の世界に映し出します。したがって、世界を変えたいならば、まずは自分が変わらなければなりません。

・(バイブレーションの法則) 世界のすべては「振動(バイブレーション)」しています。私たちの思考も感情も、振動しています。「バイブレーションの法則」は「引き寄せの法則」ともつながっており、私たちの感情の振動は、似た感情の振動を引き寄せます。私たちが、特定の匂いや場所、人に惹かれるとしたら、その匂いや場所が、私たちと同じ振動を持っているからです。

・(極性の法則) 「反対のもの」とは、性質は同じで、ただ「程度」が違うことを意味しています。白と黒、陽と陰、プラスとマイナス、金持ちと貧乏、愛と憎しみ……。どれほど困難な事態に直面しても、その反対側には「良いこと」があります。ですから、どんな問題でも、必ず解決することができます。

・(リズムの法則) 「リズムの法則」は、「すべてのものにはサイクルがある」ことを示唆しています。人生にはリズムがあり、誰にでも調子の良い時と悪い時があります。少し気分が沈んでいる時には、自分に休息を与えてあげましょう。「リズムの法則」に従って流れていけば、人生が楽になります。

・(両性の法則)  すべてのものには2つの「性」があります。男性エネルギーは外向的で宇宙に放出されます。女性エネルギーは内に向いています。プラスの男性性は常にはねつけ、マイナスの女性性は常に引き寄せます。プラスが良いことを意味し、マイナスが悪いことを意味するわけではありません。両者が協力してバランスが取れた時、新たな価値が生まれるのです。

・(原因と結果の法則) 偶然に起こる出来事はありません。そこには必ず、原因が存在します。赤ん坊がいきなり生まれたり、パイが突然現れることはありません。原因が見当たらなくても、それは原因がないのではなくて、私たちが気づかないか、特定できないかのどちらかです。すべてのことは理由があって起こっているのです。

<ついに明らかになった「宇宙の7つの法則」。それが「メタ・シークレット」>

・宇宙には、「7つの法則」が存在しています。「7つの法則」は、さまざまな方法で、私たちの「夢」や「目標」を引き寄せ、具現化します。この本で紹介する「7つの法則」を完全に理解すれば、あなたはすべてを手にすることができます。そして、「心の平和」と「平静な気持ち」をいつまでも持ち続けることができるでしょう。

<新たなる旅たち。知性を超えた、英知の世界へ>

・1976年12月19日の夜、私の人生が突然、変わりました。その日、私は死んだのです。私は19分間、死んでいました。今、生きているのが不思議です。歩いているのも、話せるのも不思議です。

<死亡時刻、午前4時15分。死亡宣告を受けた私>

・私の名はメル・ギルです。ほとんどの人は、私をメルと呼びます。私は心理セラピストであり、講演家として、世界中を旅しています。

 人々に潜在意識について教え、意識は幸福のレベルに関係するだけではなく、運命も決める、ということについて講演しています。

 事故に遭ったのは1976年のことでした。私が18歳の時です。私は仲間と一緒にマレーシアのジャングルの中をトレッキングしていました。

・私の心がいくつかの部分に分離しました。その1つ1つの意識が私のまわりで起こっているいろいろな場面を同時に観察し、理解していました。

 自分が手術台に横たわっている姿、外の部屋で両親と兄弟たちが心配している姿、病院のほかの場面などを同時に見ていました。やり取りされている会話もすぐに理解できました。

「死亡時刻、午前4時15分」

 看護師が透明なセロファンカバーのついた書類に死亡時刻を書きとめようとしているのを見て、「待ってください」と私は叫ぼうとしましたが、声は出ません。

<「光の存在」が教えてくれた信じられない真実>

・そして、私を「もう一人の光の存在」に預けました。私はすぐに“彼女”にも愛されているのを感じました。

“彼女”が伝えてくれた「知恵」を言葉で表現することはとても難しいのですが、私は“彼女”から、「信じられないようなこと」をたくさん学びました。

 その間に何時間も、何日間も過ぎたように感じました。しかし実際には、私の身体が横たわっていた場所では、ほんの数分の出来事だったのです。

・突然、「あっ」という感じがして、私は後ろに引っ張られ、身体の中に戻りました。15分間以上も死んでいたのに、私はこうして生き返ったのでした。

<『ザ・シークレット』は宇宙の法則の1つを表したもの>

・読者のみなさんはすでに『ザ・シークレット』(角川書店)という本を知っておられると思います。

『ザ・シークレット』は、2006年に出版されてから、何百万人もの人々が自分の人生をより明確にするのを助けてきました。この本を知らない人もいるかもしれませんが、ベストセラーになったこの本は「引き寄せの法則(バイブレーションの法則)」を中心に書かれたものです。

 しかし、ほとんどの人は、この「引き寄せの法則」が「宇宙の7つの法則」の一部にすぎないことを知りません。「引き寄せの法則」は晩餐会にたとえれば、ほんの前菜にすぎません。

 前菜は、それだけでは食事になりません。私たちは前菜を見て「素晴らしい。でもこれではお腹はいっぱいにはならないな」と言うでしょう。

<「メタ・シークレット」は、宇宙の原理原則を束ねたもの>

・懐疑的な人たちが私に言いました。「メル博士、『引き寄せの法則』を私はやってみましたが、成功したためしがない。あなたはなぜ、これを推奨するのですか?」

 私は彼らに答えます。「引き寄せの法則」は前菜だと思って使えばうまくいきます。しかし多くの人たちが、繁栄をもたらしてくれる宇宙の法則がほかにもあることを見逃しているのです。

 何かが欲しい、それをお願いする。それだけでなく、もう少しほかのことが必要なのです。

 成功哲学のジョー・ヴィターレ博士はこう言っています。

「『引き寄せの法則』を知っていることは、宇宙を自分のカタログとして持つようなものだ」

 彼の言っていることは正しいと思います。しかし、もっと正確に表現すれば、オンラインカタログに部分的な会員資格を持っているようなものです。

 豊富な商品を好きなだけウィンドーショッピングすることは許されますが、正会員になるまでは、いくつかの限られた品物しか買えません。

 全部の可能性を持つためには、どのように宇宙が働いているか、より大きな秘密を知らなければなりません。その秘密を超える秘密と言えましょう。

 それがメタ・シークレット。

「秘密を超えた思考」です。私が死の淵でえた、宇宙の真実です。

「欲しいものをお願いする」のは、プロセスの一部にすぎません。

「引き寄せの法則」以外の法則も視野に入れ、前向きに使えば、常に良い結果を得ることができます。食事の前菜だけでは少ししか満足できません。それでは全体の食事の満足感や喜びを得ることはできないのです。

<メタ・シークレットとは、「7つの法則」を束ねた宇宙の真理>

・では、メタ・シークレットは、どのように働くのでしょうか?

 メタ・シークレットは、1つの方法でも、1つのシステムでもありません。

 それは「7つある」と言われる宇宙の法則、宇宙の道具、宇宙の原理原則を束ねたものです。

 私が「あちら側」をほんの一瞬、垣間見た時、その言葉はあまりにも広大で、人間の理解を超えているとわかりました。その部分は私の潜在意識の奥底に深くしまい込まれてしまったのですが、私がこちら側に戻った時、私の記憶の中に何かが残り、私はそれを忘れることはありませんでした。

 私はその中で言葉に置き換えることができるものを、本書の中でお伝えしています。

<「思考の法則」私たちは「思いが実現する」ように行動する>

<前向きな思考は前向きな出来事を、否定的な思考は否定的な出来事を引き寄せる>

・「自分の本能を信じなさい」

 何かが私に囁き続けました。その声の通り、自分の本能(=直観)に従って進むと、不思議なことが起こりました。欲しいと思う情報の方が私を見つけてくれたのです。その時点ではこれこそが、生きた「引き寄せの法則」だとは、知りませんでした。引き寄せの法則は「同じものは同じものを引き寄せる」という簡単な宇宙の法則です。

<「何でもできる」と思考して行動すれば、何でもできるようになる>

・私たちは現実の世界でも、毎日、何かを考え、その考えに基づいて行動し、現実をつくっています。つまり、思考によって行動することで、自分の現実を創造しているということです。

・もし、「何でも可能だ」と自分に言えば、それも本当になります。私たちの頭(マインド)はいつも創造しており、私たちに考えられないことはないからです。だから、もし、私たちが「何でも可能だ」と考えることができたならば、それは実現可能なのです。今日や明日ではないかもしれません。しかし、どこかで、いつか、どうにかして、誰かがその考えを取り入れて、それを現実のものにするのです。

<「思考の法則」 私たちはみな、お互いにつながっている>

<我々は、みんなが行動しつくっているエネルギーの1つ>

・「命にはサイクルがある。私たちはその輪の中で動いている」。落ち込んだり、希望を見つけたり。信頼し、愛している」。これらの歌は「私たちは同じエネルギーの一部分だ」と歌っていると私は解釈しています。

<人も動物も植物も、無意識の領域ではつながっている>

・人も動物も植物ももともと1つで、人はかつて右脳(脳の無意識の領域)で動物や植物とコミュニケーションを取っていました。ところが言語を使うようになり、左脳が発達したことで、右脳の機能が衰え、動物や植物とコミュニケーションを取る力が弱まったのです。意識的には人は独立していると感じているかもしれませんが、実際は動植物ともつながっています。

・このような時、私たちは互いにそんなに違いはないのだと気づきます。私たちの基本的な部分はみんな同じです。

<「思考の法則」自分がしてきたことと、本当の自分は違う>

・自分以外のものや、すべての人とつながっていると感じているのが、本当の自分。

・自分のエゴを手放してただ行動すると、人生の流れに乗れる。

・あらゆることを、今よりもっと良くすることがあなたのするべきこと。

<「思考の法則」 心の中の「欲しいもの」は、何でもつくり出せる>

・欲しいものを明確にして行動すれば、手に入るようになる。

・今のあなたの行動が、未来のあなたのすべてを決めている。

<「投影の法則」 宇宙を理解するには、自分自身を理解する>

・私たちの一人ひとりのDNAの中に宇宙が映し出されている。

・前向きに思考して前向きに行動すれば前向きな結果が投影される

<「極性の法則」 どれほど困難な事態でも、必ず解決策は存在する>

・すべての半分は正しいので、必ずどこかで解決策がみつかる。

・「極性の法則」はパラドックス(逆説)としても見ることができます。

 物事はすべてが反対の性質を持っているので、「正しくないのは半分だけ」、と言えるからです。

 言い換えると、半分は正しいのですから、必ず調整することができます。

 このことは、今どんな状況にあろうとも、あなたは自分に必要なだけ、その問題の極性を「肯定的な方向に上げる」ことによって、状況を変える力を持っていることを意味しています。

 どれほど難しい局面にあるとしても「物事の半分は正しい」ことがわかっていれば、それを解決することができるのです。

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