結論からいえば、邪馬台国があったのは幾内。三輪山を中心とする奈良盆地に女王・卑弥呼の都があり、居城は宇陀の鳥見山にあったという。(2)

『地球を支配するブルーブラッド  爬虫類人DNAの系譜』

スチュワート・A・スワードロー  徳間書店  2010/6

<爬虫類人(レプティリアン)支援のシリウスB星人が作った仏教思想>

・こうした宗教の蔓延は、地下の爬虫類人たち(主にチベットの地下に集まっている)が、意図的にコントロールしていた。

・この爬虫類人を支援していたのが、仏教思想を開発したシリウスB星人であり、その他に爬虫類人支配下でこと座(リーラ)文明を再生させようと企むこと座人(リーライアン)の裏切り者集団もいた。奇妙な相棒だ。

・エジプトは、爬虫類人の神々は、オシリスとイシスとして知られていた。エジプトの万能薬的な効力を持つ神々には、極めて多様な合成物(半人半獣)が含まれていた。

・これはアトランティスの交配実験を懐古する気持ちがエジプトの文化になって表われたといえるが、爬虫類人の乗っ取りに向けてエジプトの文化を準備していたシリウス星人が普及させたものである。

・アトランティス人は、昔からのこと座の信仰体系に揺るぎない愛着があったため、爬虫類人が文化的な拠点を築くまでに数千年の時間が必要だった。

<「透明人」とシリウスA星人が創造し、りゅう座(ドラコ)に配置した爬虫類人>

・その生物(透明人)は、私の思考に直接働きかけ、完全にテレパシーで交信してきた。もはや人間が存在しなくなった遠い未来から来たこと、そして、その生物種は、この現実界に由来するものではないことを伝えた。さらに、その生物種は、遠い過去に旅をして戻り、ある品種を作り(これは爬虫類人のことだ)、人間をテストするために敵対させたと伝えた。

・また、シリウスA星のシリウス人の協力を得て爬虫類人を作り、りゅう座(ドラコ)に配置したとも語った。シリウス人は、別の非物質的存在の集団であるオハル評議会の創造物である。シリウスの二連星システムは、決してこと座文明に吸収されたことも、こと座の植民地にもなったこともない。

<古代ヘブライ人とシリウス人DNA>

<古代ヘブライ人は、こと座人(リーライアン)を使ったシリウス人の遺伝子工作物>

・古代ヘブライ人は、現代ユダヤ人と何の関係もない。前の章で述べたようにヘブライ人は、シリウス人が自らとこと座人(リーライアン)の遺伝子を組み合わせてエジプトで作り出した人種である。ヘブライ人は、身長が高くて力は強く、古代ヘブライ語に相当するシリウス語を話していた。学者たちも、ヘブライ語が唐突に出現したことを認めている。

<本来ヘブライ語は高位聖職者やエジプトの秘密結社だけで排他的に使用されていた言語である>

・ヘブライ人は、血の儀式と人間の生贄を習慣としていたシュメール人交配人種の子孫である現地の民族と混合した。こうした習慣が全て古代のエジプト人・アトランティス人・シリウス人の信仰を基盤とする宗教の集合体へ組み込まれていった。これがユダヤ教誕生の経緯である。

<「アメリカ」はL(こと座(リーラ))・アトランティス)、S(シリウス)、D(りゅう座・レムリア)の合体>

・「アメリカ」を象徴的に解読すると、レムリアとアトランティスの結合、こと座人間とりゅう座系爬虫類人の混合という意味になる。恐らくイルミナティが作った薬物LSDのアナグラム(綴り換え)にも隠された意味があるに違いない。

・L(こと座)、S(シリウス)、D(りゅう座)だ!この三つの文明を結合させれば、前代未聞の最強・最先端技術の帝国ができるに違いない。

<50億年前、天の川銀河に入って来た天使的存在(半霊半物質のこと座人(リーライアン))>

<半霊半物質のこと座人が物質次元に囚われて人間的存在に>

・彼らは、直線的な時間で40億年の間、この銀河に存在し、こと座と呼ばれる星団を占拠するようになった。この場所こそが、この銀河系の全ての人間たる存在の生まれた故郷であると考えてよい。この時点ではまだ、こと座人は、完全に肉体としての生命を経験していなかった。普段はエネルギー体であり、物質的な感覚を経験するためにどうしても必要なときだけ物質的な姿をとった。

<琴座避難民の火星とマルデック星>

・火星人は、爬虫類人からの攻撃だけでなく、近隣や親類になる人間的存在の攻撃からも惑星を守るため、惑星クーム出身のシリウスA星人に火星を保護する技術を依頼した。

・シリウス人はオリオン人と交戦していた。この敵対関係は今でも続いている。奇妙なことに、オリオン人はかっては琴座からの移民である人間らしい存在だったが、その後レプティリアンに征服されてしまった。しかし、シリウス人と爬虫類人は互いに取引しており、シリウスAの生命体はドラコに武器を売っている。本当に複雑な政治状況だ。

<地表奪回の交配計画が変身可能な爬虫類人にさせられたシュメール人(出自は火星人)>

・爬虫類人は、この交配の技術を保有していたシリウス人に協力を求めた。シリウス人は、遺伝子改変や思考プログラミングに広範な知識を持っており、それを惜しみなく爬虫類人に与えた。

・変身能力を持った爬虫類人ブルーブラッドは、日常的に人間の姿を維持する技術を得るため、シリウス星人に助けを依頼した。シリウス星人は、改変した動物の形態を通じて、ブルーブラッドに人間のホルモンと血を食べさせることができれば、それが人々に気付かれることもなく、一番簡単に人間の姿を維持する方法だと発見した。

<爬虫類人交配人種はあらゆるエリアに増殖、青い血の血統へ支配を固める>

・ブルーブラッド指導者たちは、聖書のカナン人類、マラカイト人、キッタイト人など中東の人々にも浸透していた。

 同時にエジプトでは、シリウス人がアトランティス人の子孫を作り直していた。これがフェニキア人になる。フェニキア人は金髪で青い目をしており、一部だけ赤毛で緑の目が混じっていた。

・シリウス人は、古代ヘブライ人も遺伝子組み換えを作り出していた。ユダヤ人とは、実際には、こうした遺伝子操作されたヘブライ人とシュメール人の混合物である。

<リゲル人と爬虫類人の交配人種が築いた国が現在の日本と中国であり、これは西洋の親類とは無関係に発展した。>  

<宗教は爬虫類人のマインド・コントロールの道具>

<最初の宗教はレムリア大陸の爬虫類人のカースト制信仰体系>

・狡猾にも、爬虫類人は、男と女、男神と女神というコントロールの仕組みに基づいた宗教を編み出したのである。男神はニムロデ、女神はセミラミスと名付けられた。この二神は、半分爬虫類人で半分人間であるように描かれた。その容姿は人間を怖がらせて服従させるようにデザインされた。

・ニムロデとセミラミスは、やがてエジプトのオシリスとイシスとなり、ギリシャのアポロとアテナとなり、他のさまざまな神々となっていった。いずれも男女、男神女神のテーマは共通していた。もともと両性的であった爬虫類人を人間の原型として男女(アダムとイブ)に分離したことの表現に他ならないからである。

<シリウスA星系の中心的な世界クーム>

・シリウスAの周りを回る軌道を持つ惑星でキルロチという世界がある。そこで、シリウス人は、高度な知性を持つ猫のような生物を創作した。この猫のような存在は、ライオン人間と呼ばれた。

・高次アストラル界には、エーテル体のライオン種がおり、金色で翼を持ち、紫の目をしている。その種の名前をアリという。アリは、古代ヘブライ語でもライオンを意味する。シリウスA星系を統治するオハル評議会で作ったのがアリである。

<爬虫類人・ハザール・バビロニア・シュメール派はこぞってユダヤ教に>

・バビロニア文明では、シュメール文明が中央アジアに拡大してハザールとなる過程で発展したものである。実際に何千年もの歴史を通じて発展してきたものである。ブルーブラッドの数々の組織は「バビロニアの盟友」(ブラザーフッド)と自称している。このバビロニアン・ブラザーフッドが、ヨーロッパのアトランティス系エジプト秘教組織と合体して、フリーメーソンとなった。この人々の一部がバウアーを名乗るようになり、現在ロスチャイルドとして知られている。この一族は、ヨーロッパの金融と商業の基盤を速やかに支配下におさめた。

<欧米イルミナティは、日本のイルミナティは竜座人階層の下等な種の末裔であると主張している>

(2019/4/15)

『トンデモ本の世界X』

と学会 著   楽工社    2011/7/1

<日本トンデモ本大賞>

<その多くは、書店の棚に普通に並んでいるものです>

・僕たち「と学会」という団体は、トンデモ本をはじめ、現代にはびこる数々のトンデモ物件をウォッチングする趣味のグループです。

 毎年、「日本トンデモ本大賞」というイベントも開催しています。

・陰謀本あり、オカルト本あり、成功哲学の本あり、歯の本あり、はたまたポルノ小説ありと、トンデモ本といっても実に多彩なヴァリエーションがあることが分かります。

<無農薬りんご作りで有名な著者の神秘体験満載の自伝>

<『すべては宇宙の采配』  木村秋則  東邦出版  2009年>

・天文学者のジョージ・エラリー・ヘールは、初めて太陽のプロミネンス(紅炎)の撮影に成功したり、当時世界最大の反射望遠鏡を備えるウィルソン山天文台を建設したり、天文学の世界に大きな貢献をした人物である。その一方で、ヘールはしばしば緑色の妖精の訪問を受けていた。

・2007年7月24日、ロイター発のニュースによれば、ノルウェー国王ハーラル5世の娘で、理学療法士でもあるマッタ・ルイーセ王女は、自分が設立に関わった特殊教育センターのウェッブサイト上で、子供の時から天使と交信していると明かした。

 2010年4月、ロシア連邦南部のカルムイキア共和国のキルサン・イリュムジーノフ大統領は、国営放送のトークショーに出演し、「モスクワのマンションのバルコニーに透明のチューブに入った宇宙人が現われた」と発言した。

 こうした事例は他にもある。社会的地位の高い人でも妖精や天使や宇宙人と出会った人はいるのだ。ヘールの場合、妖精は彼の相談相手で、仕事が遅れていると、きびしく叱りつけたりもしたという。つまりヘールの業績の一部は妖精の叱咤のおかげかもしれないのだ。

 もちろん、霊などに悩まされて生活がめちゃくちゃになる人もいるだろうが、その一方で、超常現象と共存し、なおかつ人生で成功を収めた人もいるのである。本書の著書、木村秋則氏についても同じことが言える。

・木村さんは青森でりんご農家を営み、無農薬のりんごの栽培に成功したことで一躍有名になった。

・確かにそうした本筋も面白い。しかし、僕が興味をそそられたのは、本書の中で語られる超常現象の数々だ。それも平凡な幽霊目撃談やUFO目撃談ではない。木村さんの身辺に起きるのは、とびきりのハイ・ストレンジネス事例ばかりなのである。

 たとえば、高校2年の時に龍を見たという話が出てくる。7月のある日、学校から自転車に乗って家に帰る途中のこと、道を歩いていたおじさんが、時間が止まったかのように、片足をあげたまま動かなくなってしまう。

 「オヤジさん、なにしてんだ?」

 パントマイムのように完璧に止まっているオヤジさんに目をぱちくりさせていると、左側にある防風林の上から、いきなりワニの親分みたいな顔がドテッと現れたのです。

 半端な大きさではありません。防風林の向かいにある梅干屋さんに届くくらいの長さで道路いっぱいに恐ろしげな顔を広げています。わたしの位置からは長く伸びた口元と、人間の太ももくらいにある太いヒゲが、なまずのヒゲのように、うにょうにょ動いているのが見えます。ワニの親分の目はまだ後方にあるらしく見えません。

・巨大な龍は尻尾を細い松の木の先端にひっかけて空中に浮いていたが、やがて空に向かって一直線に飛び去った。それと同時に時間が動き出し、オヤジさんは何事もなかったかのように歩きはじめた……。

 龍ですよ、龍。それも不可解な時間停止現象まで伴っている。僕もいろんな超常現象本は読んだが、こんなのは初めてだ。

 これだけでも十分すぎるほど突拍子もない体験なのだが、これも木村さんが体験した超常現象のひとつにすぎないのである。

 りんご栽培がうまくいかず、経済的に困窮していた頃、木村さんは副業として長距離トラックの運転手をしていた。その時、幽霊を助手席に乗せたという。

・話のパターン自体は古典的だが、幽霊が人の姿や人魂ではなく「青白い巨大な三角おにぎり」というのがユニークだ。

 他にも木村さんは、UFOを見たことがあるし、宇宙人にも会ったことがある。やはりりんご栽培で苦心していた頃、畑で二人組の宇宙人に遭遇したのだ。宇宙人は全身タイツを着ていて、鼻も口も髪の毛もなく、目だけが光っていたという。

・りんご栽培に成功して人生が好転した頃、今度は宇宙人に誘拐される。深夜の2時頃、窓から例の2人組の宇宙人が入ってきて、木村さんを抱え上げ、空を飛んでUFOに運びこんだのだ。UFOの中には白人の男女もいた。

・宇宙人は木村さんに、宇宙船の推進力になっているという黒い金属を見せ、「我々は256ある元素をすべて使っているのです」と説明した。

・木村さんは臨死体験もしている。インフルエンザで寝ていた時、シャボン玉のようなものに入って肉体を離れ、死後の世界を訪れたのだ。

 ここまでならありきたりの臨死体験だが、ユニークなのはこの後だ。それから1年以上過ぎたある日、一人の女性が木村さんに会いに来る。運転手付きの黒い車から降りてきた髪の長い女性は、あの日、木村さんといっしょにシャボン玉に乗って、あの世に行ったのだと語る。あの時の体験は

妻以外に話したことはないはずなのに、と混乱する木村さん。

 女性は「わたしは木村さんのあの世への案内人なんです」と言い、大学生ぐらいにしか見えないのに「もうすぐ50歳になります」と言う。そして木村さんと小1時間ほど話をして、「あなたが気づかないばかりに、です」という謎の言葉を残して、また黒い車で走り去る……。

<ブルンヴァンの本との出会い>

<「信じるか信じないかはあなた次第です」>

・「この本が僕を呼んだ」 民俗学者ジャン・ハロルド・ブルンヴァンの『消えるヒッチハイカー』(新宿書房)との出会いはまさにそんな感じだった。

・「『消えるヒッチハイカー』?アメリカでは社会情勢が変わって、ヒッチハイカーが少なくなってるんだろうか?」

 そんなことを考えながら何となく手に取って、ぺらぺらめくってみた。

 そこで初めて都市伝説という魅力的な言葉を知った。ブルヴァンによれば、それは神話や昔話とは違い、現代を舞台にしていて、「これは本当にあったことだ」として語られ(多くの場合、語り手の「友達の友達」が実際に体験したこととされる)、大勢の人に真実だと信じられているが事実ではない口述の伝承である。

 

・タイトルの「消えるヒッチハイカー」とは、車の後部座席に乗せたヒッチハイカーが実は幽霊で、目的地に着くと消えてしまうという話。アメリカでは第2次世界大戦前から、各地で広く語られてきたという。『消えるヒッチハイカー』の中にはそのヴァリエーションが多数紹介されている。

・僕はびっくりした。これは日本の「タクシー幽霊」の話と同じではないか!日本ではヒッチハイクという風習が一般的ではないので、タクシーの話に変わったのだろう。しかも同じパターンの話はロシアや韓国にもあるし、車がまだなかった時代には、馬や徒歩のバージョンもあったという。日本の怪談だと思っていた話が、実は世界的な広がりがあったとは!

・また、ブルヴァンら本職の民俗学者・社会学者らは、都市伝説を基本的に「事実ではない話」として紹介している。ごくごく稀に、都市伝説と思われるものが事実だったと判明した例もあるが、とても珍しい。ほとんどすべての都市伝説は、嘘であると証明されているか、根拠のないものである。

 ところが現代日本に氾濫している「都市伝説」本は違う。「本当かもしれませんよ」という語り口で読者を惹きつけるのである。

<好きだからこそ信じない>

・僕は都市伝説が好きである。だからこそ、「都市伝説を信じてはいけない」と強く訴えたい。

<地震も津波も人工的に誘発されている⁉>

<『気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイル』ジェリー・E・スミス著 (成甲書房)2010年>

・トンデモ本は、大きく二つに分けられる。

 ひとつは、客観的な証拠の類をほとんど何も示さず、自己の強固な思い込みや偏見だけをひたすら書き連ねていく、というタイプのトンデモ本だ。

・もうひとつは、豊富な具体例やデータをあげつつ、読者を巧みにトンデモゾーンへと誘いこもうとするタイプのトンデモ本。こちらは、書かれている個々のデータそのものはけっこう正しいのだが、資料を恣意的に選んでみたり、データが示す文脈を微妙にずらしてみたり、思わせぶりに紹介することなどによって、自説のトンデモワールドの中へ読者を強引に引きずり込もうと狙うタイプの本だ。こちらのほうは、欧米系のトンデモ本に圧倒的に多い。

 この『気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイル』は、明らかに後者に属する本だ。だから、読んでいて、実はかなり楽しい。筆者も知らなかったような事実がたくさん紹介されているからだ。

<核爆発で地震を誘発させる「地震兵器」 ⁉>

・つまり、いろいろ書いているけど、核実験で地震が誘発できるという確実な証拠は、実は何もないってことじゃないの? また万が一、小型の地震が誘発できたとしても、そんなもの兵器にもなんにもならんということじゃないの?

<津波も人工的に誘発されている⁉>

・確かに海中でどデカイ爆発を起こせば、ツナミというか、高波くらいは生まれるだろう。しかし、爆発によるエネルギーは、前に進むツナミを起こすだけでなく、四方八方へと散っていってしまうはずだ。

 ふつうなら、そんな面倒なことはせずに、その爆弾をそのまま敵の頭の上に落とすほうが効果的と判断するのではないだろうか?

<電波で地震を誘発するために作られた「HAARP」⁉>

・本書ではさらにHAARPも扱っている。このHAARPというのは、米国のアラスカ南東部にある高周波を発する電波施設のことで、「高周波能動オーロラ研究プログラム」の略称でHAARPと呼ばれている。

・竜巻も津波も地震も、頭の中の声さえも、みなHAARPのせいにするのは、歪んだ現実認識なんだってさ!そんな使われ方はしてないんだって!なんてまともな意見なのだろう。

・「東日本大震災は、HAARPで引き起こされた」などと信じている「妄想地震兵器」派の方々は、まずは半世紀以上前の、この平田論文から勉強し直されたほうが良いのではないだろうか。

<証拠がないことが証拠である! 最近の地震兵器の先駆本>

<『阪神大震災は闇の権力の謀略だった』池田昌昭 文芸社 2000年>

・2011年3月11日、東日本大震災が起きると同時に、リチャード・コシミズやベンジャミン・フルフォードといった陰謀論者たちが、「人工地震だ」「地震兵器による攻撃だ」といっせいに騒ぎ出した。ネット上でもそれを信じている者が大勢いる。

 地震兵器という発想自体は以前からあったものだが、それが陰謀論者の間で真剣に信じられるようになってきたのは、20世紀の終わり頃からである。ここで取り上げる『阪神大震災は闇の権力の謀略だった』は、その先駆とも言うべき一冊だ。

<事実と妄想の区別がついていない>

・著者は本書の中で、闇の組織が明石海峡の海底にこっそり穴を掘って核爆弾を爆発させ、阪神淡路大震災を起こしたと論じている。

 読むと分かるが、池田氏は論理や証拠を無視し、感性や想像を重視する人である。

・陰謀がなく「被害妄想」「誇大妄想」なのかも知れない。

・陰謀の証拠が見つからないことこそ、陰謀が存在していることを意味しているというのだ。すごい理屈! たまらん!

<ベテランジャーナリストによる妄想力あふれる怪作>

<『東電OL殺人事件』 佐野眞一 新潮社 2000年>

・「足で稼げ」という言葉がある。何もこんにゃく屋の手間取りになれというわけではない(例えが古いね、どうも)(足を使うという事:当ブログ注)。物書きを商売にしている者なら一度は言われたことがあるのではなかろうか。

「取材を大事にしろ」ということである。松本清張の小説に出てくる刑事たちは、ひとつの事件の捜査で靴を何足履きつぶしたかを競うかのように聞き取り調査に回るし、選挙の基本はずばり、ドブ板選挙だ、と田中角栄もよく言っていたそうだ。ドブ板を踏んで一軒々々、訪問して回るようでなければ票は集められないという意味である。

・ベテランジャーナリストであり、『旅する巨人――宮本常一と渋沢敬三』(文藝春秋)で大宅壮一賞も受賞している佐野眞一が、東京都渋谷区円山町のラブホテル街で1997年に起きたOLの殺人事件を追った渾身のルポ、『東電OL殺人事件』(新潮社)は、そのオビの惹句にある「凄絶なルポルタージュ!」という文句を裏切らない力作である。

・ページ数にして444ページという大作のこのルポルタージュ本は、まずその冒頭から、著者の、この事件、というよりこの事件の起こった渋谷という街に対する、なんでそんなに、と首をかしげたくなるほどの思い込み表現から始まっている。

・たとえば、著者は円山町にラブホテルが多い理由をこの渋谷ホテル旅館組合の人などにインタビューして聞き出している。その結果わかったのは昭和27年、岐阜の奥飛騨に建設が開始された御母衣ダムによって、水没した荘川村の住民たちが、保証金を元手にして上京し、円山町でホテル業を始めたのが、この街がラブホテル街になる発端であったことだった。

・しかし、円山町に暗い負のオーラを感じとった著者の心霊アンテナは、このダムの村で凄いものを見つける。それは、世界遺産に指定された白川村(荘川村と同じく一部がダムに沈んだ)の合掌造り集落の一軒の居間に飾られていた、大平正芳元総理の写真だった。この家の主に訊くと、以前選挙がらみで隣県の代議士に連れられて上京して大平に会ったとき、記念にと一緒に撮影したものらしい。田舎の家にはこういう写真がよく飾ってあるものだ。ところがここで、筆者の頭脳はまた、恐ろしい因縁の糸車を感じ取る。

・大平は一時期、円山町の花街に足繁く通った。SKD(引用者注・松竹歌劇団のこと)出身のさる大きな料亭の女将が大平の愛人だったということは、今でも円山町の老妓衆の間で公然と語りつがれている。

・大平さんもとんだところで旧悪をあばかれて、草葉の陰でさぞアーウーうなっていることだろう。そして、さらに著者は凄いことをあばく。殺されたOLの所持していた手帳には、彼女が客としてとっていた男性の名前と連絡先が記されていた。

・警視庁詰めの新聞記者によれば、彼女のもっていたアドレス帳には大平正芳の三男で、現在、大正製薬副社長の大平明の名前と携帯電話の番号も書かれていたという。

・しかも、大平明は大正製薬入りする前は東電に籍を置き、彼女の上司だったこともあるというのだ。著者は彼女の客であった男への取材で、彼女の口から大平明の名前が出たことをつきとめる。

・大平正芳が足繁く通い、愛人までつくった円山町に、彼女が夜ごと立ち、客の一人に、自分の上司でもあった大平の息子の名前をさりげなく告げる。

 御母衣ダムと円山町を結ぶ地下茎のようなネットワークは、大平親子という人的ファクターをはさむことによって、さらに根深い闇を広げていくような気がしてならなかった。

・新聞報道などでご記憶の方もおいでだろうが、この事件で容疑者として逮捕されたのは、近くのインド料理店につとめるネパール人、ゴビンダ・プラサド・マイナリであった。著者は彼と面談し、事件当日のことなどを訊き出すうちに、彼が無実である、ということを確信する。

・結局その著者の信念は実って(?)ゴビンダ被告は無罪をかちとる。それは非常に喜ばしい結果であったと言えよう。しかし、肝心の、昼は東電のエリートOL、夜は男を引っかける売春婦という二面を持った被害者女性の心の謎が解けたかというと……著者の結論は“わからない”である。

・ノンフィクションの要諦は、わからないことは正直にわからない、と書くことだ、わからないことを賢しらにいかにもわかったように解釈してみせる一知半解さこそ、ノンフィクションの邪道だ。

日本は津波による大きな被害をうけるだろう UFOアガルタのシャンバラ

コンタクティとチャネラーの情報を集めています。 森羅万象も!UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象といわれます。

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