既存の国際秩序を毀損することに痛痒を感じないというロシアの国家の体質は、すでに2020年のナゴルノ・カラバフ紛争の時点でその片鱗をのぞかせていた。(2)

(2014/11/27)

『「超常現象」を本気で科学する』

石川幹人 新潮社     2014/5/16

・本書は「幽霊はいる」とか「超能力は存在する」などと超常現象を肯定するためのものでもなければ、その逆でもありません。そうではなく、超常現象について、今現在、「実際に何がどこまで分かっているか」、「何がどのように謎なのか」を皆さんに紹介しながら、「いかに未解明の現象に取り組んでいくべきか」という「科学的思考」を身につけていただくことを第一にしたいと思っています。

本書は、あくまで本気の科学の本です。

・幽霊体験の背後には通常、「霊魂説」が控えています。人間の肉体には霊魂が宿り、死後に霊魂だけが肉体から離れて霊界へ行くが、この世に生きる私たちも、肉体から離れて浮遊している霊魂と、ときに何らかの交流や交信ができる、という説です。

 

・もとより実証されているわけではありませんから、霊魂説とは科学的にはまさに仮説にすぎないわけですが、体脱体験や臨死体験、霊視や憑依などの現象が、この霊魂説を支えるとされます。しかし、そうした諸現象を人間の通常の心理的・生理的現象がもたらした錯覚であるとする仮説も有力で、もちろん、霊魂説は決定的ではありません。

<心霊研究から超心理学へ>

・さて、では超常現象が科学の世界でどのように研究されているかというと、じつは古典型的な幽霊体験より、現在はいわゆる「超能力」へと注目すべき研究テーマが移っています。超能力とは、透視やテレパシーといった未知の能力の総称ですが、超能力と幽霊体験には、かなり共通するところがあります。幽霊体験の多くは、一種の超能力による事象として説明できますし、逆の説明もまた可能だからです。

 歴史的にも、19世紀末から幽霊体験を究明する「心霊研究」と呼ばれたものがありましたが、これが20世紀に入って厳密な科学的手法に則った研究に改められ、超能力研究へと展開し、「超心理学」と呼ばれる研究分野になったという経緯があります。

<幽霊と宇宙人は同じ?>

・ユングの超心理学への貢献は、シンクロニシティにとどまらない大きなものがあります。いわゆるUFOの目撃事例と、幽霊目撃事例の共通点を分析し、それらは心理的に同様の根源をもった超常的体験であるとその晩年に指摘したのです。UFOに乗った宇宙人などは幽霊とはまったく違うものという感じがするかもしれませんが、両方とも異世界から来た者という共通性があるのです。それにもし目撃者にキリスト教などの特定の宗教的背景があれば、幽霊との遭遇は悪魔に会うことに匹敵するので、「幽霊を目撃した」と主張するよりも、「空飛ぶ円盤を目撃した」「宇宙人に会った」と主張する方がまだ無難だということになるのです。ときには、金星人や地底人なども登場しますが、これは目撃者の無意識があたかもSF作家のように創作的に働いた結果でしょう。

 

・この指摘は、今日あらためて注目される状況に来ています。というのは、欧米では「宇宙人に誘拐」され、気がつくと宇宙船の中で手足を固定されて寝かされ、身体検査や手術を受けたという訴えが数多くあるからです。お気づきのように、これは、日本における「地縛霊のしわざによる金縛り状況」と同類の構図です。宗教的に地縛霊を持ちだせない場合には。似た効果の別の「実体」がつくられるのだと言えます。

 

・日本でも、超能力者を自称する人々には、「宇宙人に会った」と主張する人が多数います。超能力だけでも信じてもらえないのに、さらに宇宙人にまで言及するのは控えた方がよいと私は思うのですが、かなりありありとした体験らしく、本人たちはまじめに主張します。私が懇意にしているある霊能者も、幽霊だけでなくUFOや宇宙人をよく見ると言います。そして、幽霊が過去の情報に関連するとすれば、宇宙人は未来の情報に関連しているという感触を述べています。これこそ、時間を超えたESP(超感覚的知覚)現象がこうした体験の背後にひかえていることを暗示しているのではないか、と私は思います。

 

・ユングの深層心理学によると、無意識の知恵を意識に伝える「老賢人」という象徴的な存在があるとされます。個々人の内的世界では、老賢人が幽霊の形をとったり宇宙人の形をとったりして意識を支えているのでしょう。もし、その場面が明晰夢を見るようにありありとしていれば、それがその人にとっての「現実」であってもいいわけです。要はその「現実」に個人として、そして社会として、どれほど意味があるかが重要になるのです。

『FBI超能力捜査官マクモニーグル』  

   「遠隔透視」部隊の現実

  (並木伸一郎・宇佐和通) (学研)       2007/2

<幽霊のハンス>

・幽霊もよく見る。亡くなった妻の母も会いにきた。陸軍時代、ドイツでも幽霊を見た。長旅を終えて新しい宿舎に着いた夜のことだ。洗濯をしようと地下に行ったが、どの部屋が洗濯室なのか分からずうろうろしていると、年老いたドイツの男性と出くわした。ドイツ人だと分かったのは、民族衣装を着ていたからだ。

・彼に『洗濯室はどこです』かと尋ねると『ああ、こっちだよ。ついて来なさい』といわれ、『ここだよ』と、部屋まで案内してもらった。私は、礼を言って洗濯を始めたが、目をあげると、彼の姿はもうなかった。

・私は、ドアと彼の間に立っていたから、彼が出て行くのに気付かないはずはない。不思議に思って、あちこち探したが見当たらなかった。

 

・同僚たちの部屋に向かう途中で、ふと当り前のことを思い出した。そこは情報関係の建物で、ドイツ人が出入りできるわけがないのだ。部屋に入って、『あのドイツ人は誰だ?』と聞くと『ああ、それは幽霊のハンスだよ』と、あっさりいわれた。部隊では有名な幽霊だったようだ。悪さをしないが、頻繁に姿を見せるという。

・現れたり消えたりしながら、アメリカ兵とのコミュニケーションを楽しむらしいのだ。その建物に取り付いているのだろう。ドアを開け閉めすることや、あるいは皆がいる部屋に入ってきたり、ポーカーをしているテーブルの脇でじっとしていることもあった。兵士の一人が怒って灰皿を投げつけたら、灰皿はハンスの体を通り抜けて壁に当たった。

(2022/11/30)

『トランプとQアノンとディープステイト』

世界は今、ディープステイト(新世界秩序)の悪魔の計画を覆すべく立ち上がったトランプとQアノンの地球を巻き込んだ超巨大闘争の真っ只中である ⁉ 

嵐吹き荒れる陰謀論の奥底を緊急分析!

人類の向かう先を見通す超緊急出版の本!

菊川征司  ヒカルランド  2021/3/3

<Qアノン>

・トランプは、選挙に不正があったとして国民投票結果を受け入れませんでしたが、その行動はアメリカだけではなく世界中で応援する人たちへと広がっています。その理由はQアノンにあります。

・Qアノン信奉者たちは、この世に悪玉と善玉の戦いがあると考え、悪玉はディープステイトで、それと戦っているトランプは善玉の代表と考えました。

 彼らは、「嵐The Storm」と「大覚醒The Great Awakening」という2つの大きな出来事を待っていました。

・NSA(アメリカ国家安全保障局)の愛国者たちは、その自分たちが持っている豊富な情報を元にして、秘密裏にアメリカを売国奴から取り戻す壮大なプランをQグループの中で作り上げたのでした。

<世界史に残る2つの出来事>

・現時点での断定は早計ですが、世界史に残ると思われる出来事が2020年に2つありました。新型コロナと米国大統領選挙です。

 新型コロナは、2008年のリーマンショックを超す打撃を世界経済に及ぼしたのですから残りそうですが、それを上回る被害を与える病原菌が発生すれば別です。しかもその可能性は大いにあるのです。

・将来、これ以上の伝染病原菌が作り出されないという保証はありません。そうなったら今回の新型コロナは影の薄い存在になり、2009年の新型インフルと同じ運命をたどってしまうでしょう。

 もう一つの米国大統領選挙は、米国史には間違いなく記録されます。

・国民投票の結果をトランプが認めなかったために彼とバイデン陣営両方の主張が連日報道されたので、大統領選挙人という独特の制度を設けた米国大統領選挙システムに詳しくなった方も多いのではないかと思います。

・なぜなら、自由の国アメリカにはディープステイトと呼ばれる闇権力が存在し、国民の知らないところで悪行を重ねてうまい汁を吸っている実態に多くの米国人が目覚め、それに憤った人たちがネットで繋がり、Qアノンと呼ばれる一大勢力になったからです。闇権力とは私がこれまで「闇の世界金融」や「新世界秩序ギャング」と呼んできた人たちのことです。

 Qアノンは、連邦政府・政界・経済界などに根を張って巨大な勢力を構成している闇権力に、トランプが単身で戦いを挑んだと信じたのです。ここまで来るにはQアノンという謎の存在が大きな影響を与えたのですが、闇権力に気がついた人が増えればいつの日か米国の愛国者たちはそれに立ち向かうでしょう。

 そうなればアメリカは2つの勢力に分断され、双方が武器を手にして内乱になる可能性があります。

・どちらにしても世界史に残る大事件です。今後5年間ほどはアメリカ国内の動きには目が話せませんが、テレビや新聞の報道に頼っていては真実が見えません。米国の大手マスコミは20世紀前半から闇権力に取り込まれているので、その報道に頼っていると重要な動きを見逃すことになります。それに代わる情報源としてネットが頼れる存在だったのは以前のことで、近年は巨大IT企業GAFAにも闇権力の支配が及び、彼らに都合の悪い記事や動画がどんどん削除されています。

・全てを網羅できたと思いませんが、世界中の人間があこがれるアメリカンドリームの国の深部には闇の部分が存在し、その闇が2020年大統領選挙を食ってしまったことを理解していただけたら幸いです。

<どんな手段を使ってもトランプの再選を阻止せよ!――焦り狂うディープステイトの姿が見えた!>

<繰り返される大統領選による不正!>

・トランプは、選挙に不正があった、と断言して国民投票の結果を認めませんでしたが、米国大統領選挙における不正は今回に限ったことではありません。

 皆さんは息子ブッシュとクリントン政権の副大統領だったアル・ゴアが戦った2000年の選挙を覚えていますか。

・彼はその夜「最高裁判決に同意できないが、受け入れる」と述べました。実際、最高裁が数え直しを停止しなければゴアが勝っていた可能性が高いのです。それを教えてくれるのは「ミスによる悲喜劇はヴォルシア郡の再集計の混乱を煽っている」と題する11月12日付けワシントン・ポスト紙の記事です。

・ヴォルシア郡とブレバード郡でのゴア票減少や、民主党支持者の多い黒人大学生に対する投票妨害が、悪意のない人為的ミスと言い切れるのでしょうか。

<不正に使われたのはディボールド社製電子投票機!>

・2003年9月、ディボールド選挙システム社内部告発者の大量のメモがネットに流出し、その頃からあちこちでディボールド社製電子投票機の検証が行われ始めました。

<バイデンもブッシュ同様に不正による勝利を確信していた>

・「システムの構造を知ることなく内部に侵入可能で、侵入の有無を調べることは難しい」

・「このマシーンは数々の深刻な攻撃に対して脆弱なので、それが生み出す投票数の正確さを損ない、信頼性がない」

<投票詐欺は以前より広く知られていた>

・彼女たちは2000年の大統領選挙においてフロリダ州ヴォルシア郡で起ったディボールド電子投票機による投票詐欺事件を契機に、全米各地で起きた同様のケースを追っていきます。その目的はただ一つ、投票は正しくカウントされているかどうか、を調査することです。

<選挙管理サーバーにはパスワードも暗号キーもなしで潜入できる>

・トランプは選挙詐欺を暴こうとして最後の最後まで抵抗し続け、それを多くのQアノン信奉者がバックアップし続けました。日本のマスコミはこのときのトランプとQアノンの行動を否定的に報道し続けました。

・彼女たちが雇ったコンピューター・スペシャリスト、ハリー・ハースティは、ある地区のディボールド選挙管理サーバーに侵入して、あっという間に投票数を変更してしまいました。選挙管理サーバーは地区の投票を合計する重要システムですが、パスワードも暗号キーも打ち込む必要なく侵入できるという呆れるほど甘いセキュリティで、しかも変更したという記録はまったく残らないことが判明しました。

<メモリーカードは選挙の公正を裏切っていた>

・AccuVote O-Sのメモリーカードを調べていたハースティは、投票コードの中に書き換え可能なプログラムが存在することに気付きました。つまり機械に触らずメモリーカードだけで投票の改ざんができるはずなのです。そこで実際に可能かどうか試すことになり、ハースティは市販のメモリーカードリーダーを使ってAccuVote O-Sのメモリーカードのコードをいじりました。

・ベブと市民活動家たちが、メモリーカードだけでディボールドの投票機から票が跡形もなく盗まれることを証明したこの映画が全米のケーブルテレビに流され、しかも優れた長編ドキュメンタリーとして2007年のエミー賞にノミネートされたのです。

<ディボールドからドミニオンへの移行>

・この頃から選挙での投票詐欺の事実は、政府首脳だけでなく米国の一般市民にとって通説となっていたと思われます。

・電子投票システムの欠陥が知られるようになって最初に行動した州は、カリフォルニアでした。

・こんな致命的欠陥を持つ電子投票システムを、2010年にそっくり買い取った会社があります。2020年大統領選挙でトランプが不正を訴えたときに何度か口にした、ドミニオンがそれです。

<ディープステイトに操られる政治・司法・メインメディア!――トランプとQアノンは底知れぬ腐敗を白日の下に晒した!>

<不正選挙を問題にさせない勢力>

・米国が世界一の民主国家だったのは19世紀までの話です。第1次世界大戦で疲弊した英国と欧州諸国を尻目に驚異的発展を遂げたアメリカ合衆国を裏で操って、自分たちの目的遂行の道具にしている人たちがいたのです。

<ディープステイトには奥の院が存在する>

・近年ネット上で目にしたり耳にしたりすることが多くなった「ディープステイト(Deep State)」という言葉はその人たちを指し、私が常々「闇の世界金融」や「新世界秩序ギャング」と呼んできた人たちのことです。

 「ディープステイト」という言葉の由来はトルコ語の「derin devlet」

で、国内の情報機関や軍、治安、司法、組織犯罪の中のハイレベルな要素で構成された、目に見えない国家機構やネットワークを指します。ディープステイトのトルコ的解釈は闇の政府、影の政府、または国家内部の国家を指し、選挙で選ばれた政府の方針には非協力的で、おおむね反対勢力を構成します。

 トルコのエルドアン大統領はさぞかしディープステイトに悩まされていることと思いますが、アメリカの場合はトルコ的解釈より深い意味を持ちます。政府部内に潜むディープステイト構成員に、奥から指示を与える人が存在するのです。いわばディープステイトの奥の院です。大手メディアはこの奥の院に取り込まれていて存在を報道しないので、一般国民がこの人たちに気付くことはありませんでした。ところが、トランプが大統領になってから「ディープステイト」を大っぴらに口にしたことで闇権力の存在に気付いたのが、Qアノンと呼ばれる人たちです。

 トランプはツイッターだけでなく発言でも頻繁に「ディープステイト」を使っています。

<メインメディアはすべて反トランプ>

・メディアの多くは、彼が大統領になる前から反トランプです。その原因はトランプが、911の世界貿易センター崩壊は爆弾だった、とか、オバマはアメリカ生まれではない、など、知ってか知らずかディープステイトの神経を苛立たせる発言が多かったからです。

<トランプはディープステイト奥の院の走狗ではない>

・自分の意にそわないとバンバン首を切るのはトランプのやり方です。それまでの大統領は人事権を持っていなかったので閣僚クラスの人間や政府高官を入れ替えることはできませんでしたが、彼は人事権を持っていました。なぜなら彼はそれまでの大統領と違って、ディープステイト奥の院の走狗ではなかったからです。

<トランプは反ディープステイトとして選ばれた>

・ところがトランプはデービッド・ロックフェラーの配下ではありません。泡沫候補だった彼が当選したのは、デービッドがディープステイト構成員に実行させた路線、グローバリゼーションの否定を、「国外に出た米国製造業を米国に戻す」という分かりやすい表現で前面に出したからです。中国企業排除は反デービッド路線の続きで、傍若無人の中国にとって驚異以外の何物でもないと思います。

 2020年選挙の国民投票で7380万という票数は、多くの国民が彼の政策、反ディープステイトに賛意を表明したことを意味します。

・それまでの政権交代時の政府高官や高級官僚の人事は外交問題評議会が取り仕切っていたので、スムーズに埋まりましたが、反デービッドのトランプには外交問題評議会はそっぽを向きました。トランプ政権発足時の重要ポスト任命には時間がかかりましたが、トランプ自身が選んだ人たちで埋まりました。

<国家の中の国家(ディープステイト)>

・「ワシントンのモールの周りに位置する目に見える政府があるが、その背後に、もう一つの、より影のある、より明確ではない政府がある。それは公民101では説明されていないし、ホワイトハウスやキャピタルの観光客には観察できない」

<トランプと陰謀論>

・トランプとその側近は、高級官僚の一部がトランプを大統領として認めず、ディープステイトを形成して弱体化を図っていると唱えてきました。

・陰謀論とは、ある事件や出来事について、政府発表やマスコミ報道によって一般に流布する説とは別に、策謀や謀略によって引き起こされたとする考え方です。そのなかには「北朝鮮による日本人拉致問題」のように当初は陰謀論として扱われていながら後に事実と確認された例もありますが、これは稀な例で、おおむね空想や妄想の類いとして悪い意味で使われます。

<地球温暖化という陰謀>

・NASAによると、公表されている気候科学者の97%は、化石燃料の燃焼などの人間活動が気候変動を引き起こしたと考えているという。

・トランプは、化石燃料悪者説を押し進めるディープステイトに逆らいたいのでしょうね。

<トランプのマイナス面>

・トランプ氏は、潜在的な大統領のライバルに憲法上出馬資格があるかどうかを推測してきた長い歴史がある。

・トランプ氏は1970年代以来、少なくとも25人の女性によって、非合意的なキスや手探りを含む強姦、性的暴行、セクハラの罪で告発されています。

 2016年10月、トランプは、彼に対する性的な違法行為の申し立てを行ったすべての女性と、申し立てを公表したニューヨーク・タイムズを訴えることを言明したが、まだなんらの法的措置は取っていません。

<ディープステイトと共産主義>

・アメリカ憲法の精神は人権を尊重し、政府の介入を最小限に留めようとするのに対して、共産主義体制では人権などないに等しく政府が全てを支配します。権力を握って民衆の支配を計画する人たちにとっては、アメリカ憲法の精神は悪で、共産主義が善なのです。

 第ニ次世界大戦後のソ連の勢力増大と共産中国の出現は、ニューヨークとロンドンの闇の世界金融(欧米奥の院ディープステイト)がバックアップしたのですが、彼らはその魔の手をアメリカ政府部内に伸ばしました。ソ連と中国とアメリカが共産党によって動かされるようになったら、世界中が共産党の支配になるのは時間の問題でした。1970年代中頃の国連加盟国の数は150になっていませんでしたが、3分の1近くの43ヵ国が共産主義だったのです。

 しかしマッカーシーが立ち上がったことで米国民が目覚め、1954年の共産主義者取り締まり法でアメリカ共産党は実質的に非合法の存在になりました。

<米国務省は共産主義だった ⁉>

・当時の国務省は、ユーラシア大陸東側を全て共産主義にするつもりだったことは明白で、北朝鮮が怒涛のごとく南進を開始したのは、アチソン演説から半年後のことで、北朝鮮軍は侵攻開始2カ月後には釜山近郊まで到達しました。

 国務長官肝いりの南朝鮮崩壊政策を成就寸前にぶち壊したのは、共産主義嫌いのダグラス・マッカーサーでした。彼が立案した仁川上陸作戦は危険すぎるとして統合参謀本部に反対されましたが、強行した結果大成功して北朝鮮軍を中国国境まで追い詰めました。軍事作戦大成功にもかかわらず、ワシントンの方針に従わなかった彼は解任されることになります。

 マッカーシー議員はラティモアとアチソンを非難し、1950年12月15日下院共和党は満場一致でアチソンの罷免を可決しました。

<エプスタインの陰謀>

・エプスタインは1953年にブルックリンで貧しいユダヤ人夫婦の間に生まれ、地元の高校で2学年飛び級しているので優秀だったようです。

・2005年3月、一人の女性の訴えでフロリダ州パームビーチ警察がエプスタインの捜査を開始したときには、彼は億万長者になっていました。

 裁判過程で明らかになった彼の品行は、人身売買、性的虐待、若い女性の強制労働などで、小児性愛の愛好者だったようです。

 裁判所に提出された書類には、エプスタインは未成年の少女を「著名なアメリカの政治家、強力なビジネス幹部、外国大統領、有名な首相、および他の世界の指導者」に貸し出したと書かれていたようです。

 彼は2016年に米領ヴァージン諸島にリトルセントジェームズという島を購入し、エプスタイン島と呼ばれるようになったその島に各界の著名人を招きました。

・10月30日、弁護士が雇用した別の病理学者は、エプスタインの首の傷は自殺よりも「殺人的絞殺」との整合性が高いとする報告書を発表しました。

<QアノンとJFKジュニア>

・Qアノンの正確な始まりは、2017年10月に「Q」というハンドルネームの人物によって、匿名画像掲示板の「4chanに投稿された一連の書き込みのようです。アノンは、anonymousの略で“匿名の”や“名を明かさない”といった意味です。

<「Qアノンは誰?」>

<●Qアノンは何を信じているのか。>

・Qアノンは、悪魔を崇拝する小児性愛者たちによる世界的な陰謀があるという考えに基づいており、彼らはすべてをコントロールしている。彼らは政治家を支配し、メディアを支配している。ハリウッドを支配し、その存在を本質的に隠蔽している。ドナルド・トランプが大統領にならなかったら、彼らは世界を支配し続けていただろう。

<●Qアノンが信じていることに真実はあるのか?>

・Qアノンの主張の面白いところは、常に真実がほんの少しあることだ。広い意味では正しい主張もあるが、特定の主張は非常識で現実とはかけ離れている。

 小児性愛者の徒党の場合は、そのようなことが実際に起こっていることは、遠くを見なくてもわかる。カトリック教会の大規模な性スキャンダルのことだ。例えばフィラデルフィアで、カトリック教会の司祭によって多くの若者が性的な被害を受けた。その事実は隠蔽されてきたが、世界中のいくつかの都市で同じことが行われていた、非常に悲劇的なことだ。

 もちろん、ジェフリー・エプスタインのケースもある。エプスタインは億万長者で何十人もの少女に性的虐待をしたというのに、当時の労働長官アレクサンダー・アコスタと取引してパームビーチ郡の刑務所で13カ月間服役し、そのうち週に6日は高層ビルのオフィスで釈放され、リムジンの運転手付きで刑務所との行き来をしていた。

 彼らはしばしば、「このようなことが行われていて、隠蔽されているのであれば、おそらく隠蔽は誰もが思っているよりも大きなものだ」という感覚を持つ。

<なりふり構わぬ史上最大の選挙詐欺はディープステイト没落のスイッチをオンにした――Qアノンの戦略 ⁉>

<出馬断念はディープステイトとの取り引き ⁉>

・彼らにしてみれば次に送り出す予定のヒラリーには、トランプにつつかれて右往左往するような弱みはありませんから、トランプごときに負けるはずはないと高をくくったものと思います。

<政府の負債額増大に比例してディープステイト奥の院が潤う>

・ちなみに、米連邦政府にお金が必要になると連邦準備銀行が用立てます。その債務は巨額ですから利息だけでも大変な額になることは想像できます。その支払先は連銀ですが、これまで一度も連銀は収支報告書を提出したことはないので、その巨額のお金がどう処理されているかは不明です。連銀は私立銀行ですから、おそらくその利益は株主に分配されているでしょう。

・日本を含めて世界中の国々の中央銀行を設立したのは、欧州のディープステイト奥の院です。世界中の政府の負債額に比例して彼らの富も増大します。彼らの目的の一つに国家を破産させることがあるのではないでしょうか。

<主要な新聞、スポンサーが候補者トランプにそっぽを向く!>

・しかし、トランプは現代アメリカ史上初の、主要新聞からの支持がまったくなかった最初の候補者になりました。それだけでなく、多くの共和党寄りの新聞が競争相手ヒラリー・クリントンを支持し、しかもトランプには投票しないよう読者に促したのです。

 その上、共和党の知事、下院と上院の多くの著名共和党議員は、トランプから距離を置き、党の候補者を決める共和党全国大会に出席しないと発表しました。

・共和党寄り新聞が民主党候補を支持し、大企業が大会支援を断ったり縮小したりすることになった原因は、彼の女性蔑視発言と人種主義的言動というよりもディープステイトが動いたからというのが真相に近いと思います。

 不法移民排斥のためのメキシコ国境沿いの壁建設、自由貿易協定反対、TPP反対等の民主主義的公約に、ディープステイト奥の院が危険を感じて傘下の企業や議員を動員したのだと思います。

<「衝撃的」な勝利の裏側>

●11月8日、投票日。

 国民投票でヒラリーはトランプよりも287万票多く得ました。彼女は、ほぼすべての選挙前の全国世論調査とほとんどのスイング州の世論調査でリードしていましたから妥当な出来事ですが、肝心なのは選挙人の獲得数です。トランプの方が過半数を獲得したのです。国民投票で勝って獲得選挙人数で負けてしまった候補は過去に4人いて、ヒラリーは5人目になりました。

 ありそうもなかったトランプ勝利をメディアは「衝撃的」と表現し、負けるなんて微塵も考えていなかったヒラリーは敗北を知ってショックを受け、その晩の支持者集会に姿を見せなかったほどです。トランプ自身も勝てるとは思っていなかったと、大統領選挙人数確定後にウィスコンシン州で語っています。

・まったく政治経験がなく軍務についたことのない大統領が誕生したのです。しかし、トランプ勝利が報じられると全米で大規模な抗議行動が起こり、数日間続きました。抗議者たちは「私たちの大統領ではない」や「次期大統領を受け入れない」などと叫び声を上げました。

・私は32年間の在米生活中に大統領の交代を5回見るチャンスがありましたが、これほど激しい反対デモが起きた例は記憶にありません。この大勢の若者による騒ぎをテレビで見ていた私の頭をよぎったのは、こりゃ、トランプの二期目はないぞ、という思いでした。

 トランプ反対デモに参加した若者たちの多くは、恐らくヒラリーの勝利を確信して選挙登録にさえ行かなかったのだろうと思います。しかしこの人たちは4年後には相手候補が誰であろうと関係なく、トランプを勝たせないために選挙登録して投票に行くだろうと思ったのです。

<ファーウェイ、中共(ディープステイト奥の院)との戦いが始まった!>

・トランプは共和党が支持する自由貿易協定や軍事介入政策に反対しました。これはアメリカの外交政策を牛耳ってきた外交問題評議会が中心になって推し進めたグローバリズムの反対方向です。

 トランプは巨大な貿易赤字を抱える中国との貿易交渉を就任早々から始めました。

・これほど強い対中国敵視政策を実行した大統領がトランプ以外に過去にいなかったのは、ケネディ以外の全員がディープステイトの飼い犬だったからです。

・中国大陸を毛沢東に渡したのは、ディープステイト奥の院の指示によって動いた米国務省と軍部です。共産党のDNAにすり込まれた権力闘争が中国で始まると、奥の院はしばらく傍観していました。待ちきれなくなった奥の院は1971年にキッシンジャーを秘密裏に北京に送りだし、国交正常化の道筋を探らせました。

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