祈りと強い信仰心は、不安、悩み、緊張、恐怖といったものを打ち消してくれます。あなたがもし宗教とは無縁でも、祈りにはあなたが想像する以上の効果があります。(3)
<無色透明の「現象」に、自分が「意味」をつけている>
・そしてもう一つは、その現象に対して感謝ができるという、そういう考え方です。
現象はまったく一つなんです。「色即是空」と釈迦が言ったのが、たぶんこのことだと思います。
・「不幸や悲劇は存在しない、そう思う心があるだけだ」と言ってきたのは、実は宇宙の現象の半分しか説明をしていませんでした。あとの半分の説明をします。
幸福という名の現象も世の中には存在していない――これが残りの半分です。不幸や悲劇という現象は存在していないかわり、幸福という名の現象も存在していません。自分が、幸福か不幸かを決めるだけです。
あらゆる現象について、半分しかない。だから不幸と思うのも自由。半分も残っていてうれしい、と思うのも自由。喜んで楽しむのも自由……。
さっき言いましたね。人生というのは、どうも全部、自分のプログラムどおりに決まっているらしい。
そして神様は私たちに、生まれるときに二枚のCDを与えたらしい。決まっているCDというのが一枚あって、もう一枚CDがある。
プログラムが全部絵柄として入っているCDがあって、もう一つは、「それをどうとらえるか」のCDなんです。プログラムCDですね。
・未来も過去も現在も全部、人生に起きること、私たちが味わうことは、全部現象としては決まっている。
こちら100%は完璧にコンプリートなんだけれども、その現象をどうとらえるかという、こちらのCDの内容はというのは、100%が自由なんですね。
<あなたの体は、本当に自分の「意思」で動いているのか?>
・ものの考え方を全部、そういうふうに切り替えていったら、世の中に不幸や悲劇がないことに気がつきます。
不幸や悲劇がない。じゃあ、病気や事故は不幸じゃないのか?結論だけ言ってしまうと、病気も事故も不幸ではありません。全部、自分が生まれる前に書いたプログラムどおりに起きている。
・人の力を借りなければ生きていけませんよ。思うようにできませんよ、ということを味わわせるために、事故や病気が設定されている。
・松山にKさんという65歳の方がいらして、松山に引き篭もって捲土重来を期しているときに突然、2、3年ぐらい前かな、守護霊――彼は守護霊とは言わず守護神と言うんですが――守護神が見えるようになった。
それで、その守護神に話を聞くと、体が悪いのは何のせいだというようなことを全部教えてもらえるようになったそうです。
それをその人に言ってあげて、その人がそのとおりにすると、どんどん体が治っていったということで、最盛期には、朝起きたときに門前に2百人の人が並んでいたそうです。
そのときに、ああ、これならば宗教法人をつくって、みんなに治療をしてあげて、そのぶんのお金をお布施というかたちでいただければ、絶対に金もうけができて、ちゃんと生活ができるなと思ったんですって。
そう思ったとたんに脳梗塞になって、半身が動かなくなったんだそうです。
・リハビリをして、やっとしゃべれるようになって、半身は動かないんですけども歩けるようになって、それで神様に聞いたんだそうです。
何で脳梗塞になったのかって聞いたら、もしそのまんま放っておいたら、必ず宗教団体をつくって金もうけをしただろうって言われたと。
ああそうです。そのまんまだったら絶対、宗教法人をつくりました。だから、そうさせないために脳梗塞を起こさせた、という話なんですね。
・その神様が言うには、神様を金もうけに使ってはいけないって言ったそうですね。その神様も、なかなかおもしろい方ですが。
<キリストはなぜ神のことを「父」と呼んだのか>
・何とか大明神とか、何とか稲荷とか、どうお呼びすればいいですかと言ったときに、その神様はこう答えたそうです。
「キリストは私を父と呼んだ。あなたは日本人なのだから、私をおやじとでも呼んだらいい」――。
・でも、キリストは、主よ、神よ、というところを、父よというふうに呼びかけている。
<神様から呼ばれて受け取ったメッセージ>
・神様が指名をして、小林正観を太陽まで連れていくから、明日連れてくるようにって言ったんだけど、そうですかっていう話だったんです。
いままでに太陽に連れていった人は十人に満たないぐらいですが、何人かいるんだそうです。その方たちも全部、Kさんが自分で決めることができなくて、全部、神様が指名をしてくるんだそうです。
・その十人に満たない何人かの感想というのを言いますと、一人は太陽まで連れていかれて、まぶしくて目が開けられなかったそうです。
目を開いたら目が焼かれるような気がして、どうしても開けることができなかったという人が一人。
それから、太陽のすぐそばまで行っている気がして、熱くて熱くて体じゅうの汗腺から汗が噴き出して、全然暑い日じゃなかったのに、猛烈な汗をかいたっていう人も一人いるんです。
そういう話を主催者の方から聞いていましたので、それはおもしろい。私もぜひ、まぶしくて目が開かないのか、汗がどっと噴き出すのか、とにかくどんな状態なのか、ぜひ味わってみたいと思いました。
・その人は神がかりでもなく、宇宙人でもなく、新興宗教の教祖でもない、ふつうの人である。その七人のメッセージを、これから世の中に伝える役割があるから、それを伝えなさい。
・その前日の11日に、私の守護神は、右脳の40センチ、45度上に、22センチぐらいの塊がいらっしゃるっていう話をしています。
・私の30年の歴史でいうと、Kさんが守護霊と呼んでいる方は、どうも指導霊のようですね。
<親子の関係は「神と人との関係」の見本でもある>
・3月11日にKさんにお会いして、私の守護霊を見ていただいたときには、総髪の女性で、真っ白な頭で後ろで束ねて、眉をそって、ものすごくきれいな上品なおばあさんだということでした。
私は父方の祖母っていうのを全然知りません。母方の祖母は知っているので母方の祖母でしょうかと言ったら、「ああそうです、そう答えています」っていう話でした。
それが11日の段階だった。そして12日の午後2時にお会いしたら、「あっ、小林先生、守護神がお替わりになりましたね」と。
「へえ、そうですか。何者になったんですか」と聞くと、空海さんになりましたって言うんです。
空海さんのメッセージというのが、夜のうちにワープロを通してありまして、今日から私は君の守護神になるって書いてあるんですよ。
・ということで、よく考えてみると、親子関係というのは、私たちは本能だと思っているけれども、どうも本能ではなくて、神と人との関係の見本として、どうも神から親子関係を与えられたみたいだ、という結論になるんです。
<人生は「とらえ方」が10割>
<お釈迦様が語った「縁起」の話に衝撃を受ける>
・人の人生というのは、すべてが「縁起」によって――縁起というのは、自分以外の因果関係、人、事、物、現象、神、仏だそうです――組み立てられているがゆえに、すなわち自分以外のすべての存在から組み立てられているがゆえに、自分の思いどおりに自分の人生がつくれると思っている人間は、必ず苦悩する。
実は、自分の思いによって自分の人生をつくっているということは、まったくないのだと言った。
<人生に自分で決められることは何一つない>
・どうも、人生はプログラムどおりに決まっているらしい、シナリオを書いているとおりに物事が進んでいるらしいということを、私はこの30年間間、ずっと言い続けてきました。
「ほとんど決まっているらしい」とは言ってきたんですけれども、お釈迦様は、「自分の意思によって決められるものはない。全部、人と神、仏の問題だ。100%そうだ」という結論を言ったらしい。
<流されてきた現象を、どのようにとらえるかだけ>
<いま幸せな人は、どこにいても幸せでいられる>
・申し訳ないけど、現象には自由はありません。書いたとおりにしか起きない。それをどうとらえるかの訓練を、実は100%自由な状態で私たちは授けられている。
<すべての現象は「ゼロ」、意味を与えているのは自分>
・口幅ったい言い方をしますが、私、小林正観は「見方道(みかたどう)」の家元です。「何をどうとらえるか」という見方道の専門家で、30年間ずっとそれをやってきました。
・世の中には、つらく、悲しく、苦しい現象というものはありません。自分がそれをどう思うかだけです。
・なぜならば、マイナス現象をプラスと言いくるめているのではなく、もともとがゼロだからです。
<すべてはプログラムということが現象に現れる>
・本当に、自分がすべてプログラムを書いて生まれてきたのですかということについて。
<人から強いられる努力などしなくてもいい、その理由>
・私の人生というのは、私がつくり上げるのではなくて、すべてまわりの事、人、物、現象、神、仏によって成り立つんだっていうことがわかったところから、「そうか、私ががんばって何かをするというのは無意味なんだ」ということに気がつきました。
・闘わないこと、それから努力しないこと、がんばらないことですね。
・ただし、感謝だけはする。働かないのではなくて努力はしないということです。実際には、働くんですよ。働くというのは「傍(はた)を楽にする」という意味ですから、働くというのはいいんです。
私は人の3倍ぐらい働いていますけど、努力して働くのではなく、自分の好みで働くということです。
<「夢も希望もない人生」を生きると悩みは消える>
・私は人の3倍くらい働いていると思います。毎日4時間睡眠で30年生きてきましたから。それから、週の休み、月の休み、年の休みがありません。生涯無休です。
くる日もくる日も原稿を書いて、本を読んで、人と会って、人にお話をしてという状態を続けていますが、自分でそれを不平不満に思うことは全然ないです。
縁起だけで成り立っているというのが、もうわかりましたので、自分では何も考えずに、されるがまま、なすがままに動いている。
・そういう状態になると、「夢も希望もない生活」になります。私は、夢も希望もない生活をしているんです。
夢や希望の満ちあふれている生活というものはどういうものかというと、実は自分の人生に不平や不満がたくさんあるということです。夢や希望がない生活というのは、いま自分が置かれている人生を100%肯定しているということです。
・そのように、「あ、とらえ方の訓練か、ゼロか」って思った瞬間から、いままで悩み苦しみ、苦悩、煩悩がたくさんあった人が突然、全部片づきます。
<長い目で見ると、すべてが幸せだったと気づく>
・どんなことも、幸せという名の現象がない代わりに、不幸という名の現象もない。「私」がどうとらえるかだけ。
<すべてに感謝する人は「感謝される人」になる>
・努力をして、否定的な言葉を口にするくらいだったら、その努力は全部やめて、ただひたすら感謝をして、ありがとうを言っていくと、どうもいいみたいですよということです。
<迷いが消えるQ&A>
小林:簡単に答えますと、生まれる前に100%決めてきた。完全な自由意志で自分の人生を決めてきた。
それで今日、いまここで感謝をする心に切り替えるか切り替えないかは自由なんですけど、その切り替えることも全部決まっているということです。わかりますか。
その結果として、神、仏、精霊たちが助けてくれる、助けてくれないということも、全部決まっているみたいだということなんです。
・だから、未来が確定的に決まっているというのは、自分の選択の連続として未来が決まっているのであって、自分が何も選択していない状態で未来が決まっているということではないんです。
・その奥さんは、障がい児をもっている親同士の仲間なんですけれども。夫からひどいことを言われたというんです。
その障がい児をもっていると絶対に言ってはいけない一言っていうのがあって、本当にその一言を浴びると死にたくなるような言葉が、障がい児の親にはあるんですね。
その絶対に言ってはいけない一言を、その夫が言ったらしい。
それでもう、すごく半狂乱になって、もう私は死んじゃうって言って、うちの嫁さんに電話をしてきたわけです。それが午前2時だった。
小林:今日集まっている人は、だいたい9万6千回の生まれ変わりのプラスマイナス2千ぐらいの誤差のなかにいるんですね。
9万4千回から9万8千回くらいの人です。あと何千回かで10万回に至ったところで、人間として生まれなくなって神に生まれ変わります。
いちばん最初は、守護霊です。肉体をもたない状態になって、人間につく守護霊に生まれ変わります。
それがだんだんと菩薩界に上がり、如来界に上がり、神界にという変遷をどうもくり返すみたいです。
『波動の法則』
宇宙からのメッセージ
(足立育朗) (PHP研究所) 2007/3/1
<どのようにしたら自分の周波数変換ができるのか>
・一つは、瞑想と言う方法がある。瞑想と言うのは、多分、周波数変換をして顕在意識を整え、普段と違った周波数になっているのだと直感的に思いました。そうすると、自然が全然違った内容で理解されて、違った能力が生まれるのではないかーそのようなことが分かっていて何千年もの間に色々な地域で瞑想をする習慣が形成されたのでしょう。
<クォークは、宇宙中に充満しているエネルギー>
・中性子とか陽子は、今の物理学では素粒子と言う形でクォークからできていることになっているのです。クォークからできていることは、確かなのですが、このクォークを中性子や陽子と同じように要素(素粒子)として考えてしまうと、要素(素粒子)としてとらえようとしています。しかし、実際は、そうではなくて、クォークと言うのは、エネルギーそのものだということなのです。
<人間の「意識」は中性子、「意志」は陽子だった>
・中性子が「意識」ということは、大変なことです。あらゆる物質の元になっているもの、それは原子核であり、その中を中性子と陽子があるわけです。全ての存在物に原子核があって中性子、陽子があり、そのうちの中性子が「意識」であるということは、どんなものも全部「意識」で構成されているということになるわけです。これは見えない空気もそうです。
中性子=意識=調和。陽子=意志=愛。
『真 地球の歴史』 波動の法則2
足立育朗 (ナチュラルスピリット)1998/6/1
<肌の色と出身星座の関係>
・現在の地球人の肌の色がなぜ、黄色、白色、黒色、褐色、赤色であるのかの根拠を示します。純粋の地球生まれの人間などの地域(大陸)の地球人も黄色です。カシオペア座の人たちも84%は黄色の肌をしていますが、その他の色は、地球の歴史に関係した出身の星座の星々の人間の肌の色です。
即ち、褐色は、ケフェウス座、琴座の一部、オリオン座の人々の肌の色であったり、赤色は小熊座、獅子座の人々、黒色は大熊座と琴座の一部、白色はプレアデス星団、金星の人々の肌の色です。宇宙に存在する哺乳動物系の進化した人間の肌色は全部で前記の5種類です。また、ここでは詳細は述べませんが、宇宙にはそれ以外に爬虫類、昆虫類、その他計8種類の進化した知的な生命体が存在しています。
例えば、爬虫類系人の肌色は3種類、昆虫類系人は7種類など多種多様です。太陽系の惑星それぞれにも各星座からの移住の歴史があり、人間も住んでいます。
『1日10分で人生は変えられるのに』
夢をかなえる天使のアドバイス
ドリーン・バーチュー ダイヤモンド社 2010/10/29
<幸せな人生をつくり出す5つのステップ>
ステップ1 自分が望んでいることははっきりとイメージする。
ステップ2 自分の邪魔をしている恐れや信念、疑念を見つけだしてなくす、または減らす。
ステップ3 自分の人生から時間を無駄にするものと、エネルギーを失わせるものを取り除く。
ステップ4 自分の直感的でスピリチュアルなコミュニケーション・スキルを強化し、目標達成する方法が自分で分かるようにする。
ステップ5 願望の実現に向かって着実に前進するために、ちょっとした時間を活用する。
<夢が実現にあるよう宇宙に要求しましょう>
・「夢が本当になりますように」と、ただ願うのはやめて、情熱的に強く欲しましょう!
ただ、「夢がかなうように」と希望するのはやめて、今まさにこの瞬間、実現しようとしていることを知りましょう!「いいことは他人にしか起きないもの」と思うのはやめて、いいことは、あなたを含め、誰にでも起きるものだと知りましょう。「天から与えられた自分の道が実現するように」とただお願いするのはやめて、断固とした態度で要求しましょう!
<宇宙の「機会平等の法則」>
・スピリチュアルな法則は、誰も差別しませんし、「~番以下は利用できない」といった制限もありません。それは、電気のようなものです。あなたが誰であろうと、スイッチを入れれば、いつでも明りがつくのです。電気は「誰がスイッチを入れたか」ということは気にしません。単に命令に従うだけです。スピリチュアルな法則も同じです。現実化の法則を伴う人ならだれでも夢を実現できるのです。
・スピリチュアルな現実化の法則は数学の法則とも似ています。2+2はいつも4であり、例外はありません。
・あなたにもこの法則が働くと信じてください。なぜなら、法則が働くには、信じることが必要な要素となるからです。
<「思考は現実化する」という理論について>
・今日、豊かさや成功について書かれた本がたくさん市販されていますが、あらためて見直し、読んでみるとどの本にも共通するポイントがあるのに気付きます。
「自分の願望についてポジティブな思考を持ち、それを受け取ることを確信すれば、実現するでしょう」
この主張は聖書に由来し、またほぼ全ての主たる宗教に反映されています。どの聖典も、感謝を持って生きる重要性を強調しています。物質的なニーズと快適さを満たしてくれるように頼む時には、同時に、今手にしているものに感謝し、あらゆるニーズに神が応えてくれることを知っていてください。
・聖書などでは「人事を尽くして天命を待つ」ことの大切さがはっきり述べられていますが、一般のモチベーションの高め方や成功する方法について書かれた多くの本では、この重要な点はあまり強調していません。
<まずは自分で、するべきことを実行しなくてはなりません>
・どんなことを実行したら、いいのかは、あなたの直感が導いてくれます。
・「現実化するために行う必要があるのは、思考して視覚化することだけだ」と言わんばかりの自己啓発書があります。これでは、人々が途中で投げ出すのも無理はありません。
・あなたを成功へと導く、スピリチュアルなプロセスには、成功を実現する豊かなアイデアを求めて、瞑想しそれを行動に移すことも含むのです。それが結果的に豊かさをもたらすのです。
・「思考は現実化する」という主張について、あなたは、疑念を持ったり、用心してかかろうと思ったりしているかもしれません。そう思う理由のひとつは、あなたが心の奥底で「成功するには努力が必要だ」と分かっているからです。
<原因なくして結果は存在しません>
・お金は「結果」であり、宇宙、ポジティブな思考、そして行動が混じり合って「原因」となります。これら全てが完璧に組み合わさって原因となるのです。
(2016/12/29)
『心の原点』 失われた仏智の再発見
高橋信次 三宝出版 2015/4/1
<法華経は法の存在を教えている>
<天国と地獄>
・さて、人間の魂には三世がある。過去世、現世、そして来世。
現在、この地上に自分があるということは、その人には必ず過去世があったのである。
人間は偶然、両親から生まれたのではない。
過去世とは、私達が今生活している現象界からいうと、あの世であり、かつて自分が地上で生活した前々世のことである。輪廻転生における前世である。私達は苦楽の人生を学習しているが、現世に生まれる前は、実在界すなわち天上界で生活していた。
・この現象界に出た先祖達のなかには、地獄界に堕ちて修行をしている者も多い。
この中で、執着の強い者達、すなわち地球上に残してきたものへの執着心が、地獄霊になったり、憑依霊として、同じような心を持っている人間のなかに乗り込んで、現象界にも混乱した世相を造り出してしまうのである。
人間の心は、一念三千と仏教ではいっている。
心の針は、その人の思う状態によって、暗い地獄界にも、光明に満ちた天上界にも自由に通じてしまうものである。
思うこと自体、中道を根本として考えなくてはならない、ということはこの理由にあろう。
それは表面意識の10%で、五官を通して判断するために、次元の異なった世界を知ることはなかなかむずかしいのである。
それゆえに、現象界は、物質と生命が不二一体の世界であるといえよう。
この物質的現象界は、熱、光、電磁力、重力、エネルギー粒子の集中されたものと、分散された空間から成り、エネルギーの塊りであるといえよう。
実在界、すなわち天上界においては、90%も表面に意識が出ているために、他人にも、自分の思っていることが解ってしまう。
それだけに、実在界においては、修行という目的を果たすことがむずかしいのである。
肉体舟に乗ってしまうと、盲目同様な意識であるため、他人には心のなかを知られることが少ないし、自らの心の世界で正しく判断して行動をしなくてはならない。
・逆に、4次元の世界からこの現象界を見ることは簡単にできるが、直接通信ということは、3次元の霊囲気が精妙にならない限り、不可能に近いといえるのである。
映画のスクリーンと対話することは、フィルムやトーキーに吹き込むこと以外はできないのである。
あの世とこの世とは、このように遠いところでもあり、近いところでもある。
つまり、それは意識の世界であるからだ。
しかし、修行ということを考えれば、この現象界には、私達の肉体舟の保存ができる環境の一切が提供されている。
これこそ、神の心、すなわち慈悲と愛の現われだといえよう。
私達は、この意味で、今の環境に感謝することが当然であるし、この感謝の心を、報恩という行為にすることが人間の道なのである。
つまり、人類のために奉仕することが大事ではなかろうか、ということだ。
生活ができたなら足ることを知って、あまった分は、報恩という行為で人々のために現れさなければならないということである。
・あの世についてもう少し触れてみると、あの世つまり来世とは、いずれ私達が肉体舟を乗り替えて、新しい肉体舟に移り、帰って行く世界である。
私達の、今の肉体舟は、両親の縁によって戴いた原子細胞の肉体である。そして、この原子細胞の肉体舟を包むように光子体があり、その光子体に私達の意識すなわち魂があり、肉体舟を支配している。
つまり、原子体、光子体、霊子体(魂の中心である心)の3体が1つとなって構成されている、それが私達の生命体なのである。
原子体と光子体、霊子体は、霊子線ともいうべきもので結ばれている。
死は、原子体との決別で、電子線が切れてしまったときであり、霊子体は、光子体という舟に乗って次元の異なるあの世に帰ることになっている、といわれている。
光子体や霊子体は、私達の肉眼では見えないが、調和された心の人々の心眼によれば見ることができるのである。
・ゴーダマ・仏陀やイエス・キリスト、モーゼなどは、この光の大指導霊、すなわち如来である。神から一切を任されている天使といえよう。
光の段階を区分すると、幽界・霊界・神界・菩薩界・如来界・宇宙界というような、意識層になっている。
この実験は、私達が地獄に堕ちている霊達に私達の肉体を支配させると、非常に重くなり、肉体の欠陥が現われてくる。また光の段階が上になると非常に軽くなって行くことによって解る。特に、心を調和して、大指導霊が支配すると、非常に身体が楽になって行く。
私達のグループの人々の実験結果が、皆同じ状態だから、はっきりと解るのである。
仏像や、イエス・キリストの像などを見ると、必ず後光が出ているはずである。そのように、私達が心眼で見ると、心の調和されている人の後ろには、後光がはっきりと必ず見えるのである。
<この世界には慈悲も愛もなく、魔王の絶対的支配下におかれている>
・また地獄界は、地上界に執着を持っている者達の世界のため、非常に地上に近い。
土地や、家や墓や寺などに執着心が強く、そのような心を持った霊達が、その場所を住家として、地獄界を展開しているが、この霊達を自縛霊といっている。
地獄にも階段がある。必ず魔王やアシュラー・ラージャンが支配している。そして地獄界は、この地上界とは全く異なり、きびしい世界で、すべてが薄暗く、極寒の世界や、火炎に包まれた世界も存在している。
<光の天使・諸天善神>
・このように、過去世と現世において自ら造り出した思念と行為の集約されたものが、現在の自分自身の本当の姿だというほかはないだろう。
実在界の光の天使達は、常にこうした私達を、温かい心で見守っているということを、忘れてはならない。
この地上界に、警察とか軍隊とか、善人大衆を他の泥棒や暴力から守る職業があるように、実在界でもそうした仕事にたずさわっている天使達もいる。
また光の天使達のなかには、実在界と現象界の人々で、調和された丸い心を持つ人々に、不調和な地獄霊や動物霊達が、近よらないようにする役職を持つ天使達もいる。これを、諸天善神ともいっている。
仏教でいう弁財天とか大黒天とかいうと、何か金儲けの手助けのように思っている人々が多いが、これはとんでもない間違いである。
彼らは、金儲けの協力者などではないということを、知らなくてはならないだろう。
弁財天とは、心のなかに埋没している、輪廻転生の過程に造り出された私達の智慧の宝庫を聞くための協力者であり、大黒天は、肉体を持った光の天使達が、正法を流布するときの協力者である。経済的な援助や環境を提供する諸天なのである。
それを、現代人の多くは偶像化してしまって、これに祈れば財産に恵まれると思っているような人が多いが、残念なことに、全く金儲けには 縁の遠い、諸天善神なのである。
また、稲荷大明神とか、竜神、竜王といった善神もいる。
彼らも、動物霊達に、神の子としての道を教える役職の天使達なのである。
特に狐などは、霊的に強いものを持っているため、人々の心を不調和に導くことが多いので、盲目な人間は、これを祭ってしまっている。
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