認知症の症状が進行した状態でも、知的な能力は残り続けます。認知症は誰もが罹患するもの。病気というより老化現象の一つです。(2)

<がんが見つかっても治療は受けない>

・日本人が一生のうちにがんと診断される割合は、2019年のデータで男性65.5%と、2人に1人以上の確率です。女性も51.2%と、2人に1人です。さらに、日本人ががんで死亡する割合は、2021年のデータでは男性26.2%と、4人に1人は亡くなっているのです。女性も17.7%と、6人に1人です。ご存じのように、がんは最も身近で死亡率の高い病気といわれているわけですから、がんが見つかる可能性は誰にでもあります。

・一般的にがんは、早期発見、早期治療が有効という考えがありますが、高齢になれば、それはほとんど意味がありません。

・それでは、もし、わたしにがんが見つかったらどう対処するか。結論は、「治療は受けない」です。その大きな理由は、日本の医師ががんを切りすぎるため、先々の生活に失うもののリスクが大きすぎるからです。

<転移するかしないか、ただそれだけ>

・がんが怖いと思われている理由の一つに「転移」がありますが、がんには転移しないがんと転移するがん、この2種類しかありません。

・正直なところ、切っても切らなくても、どちらが長生きできるのかはわかりません。

<80歳を過ぎれば誰にでもがんの1つや2つはある>

・わたしが高齢者専門の浴風会病院に勤務していたとき、そこで病死した患者さんの解剖結果を数多く見てきましたが、85歳を過ぎて体中どこにもがんがないという人はいませんでした。

・このように高齢者はがんを発症してもその進行は緩やかで転移も少ないのです。

・専門医は目の前にあるがんを取ることが仕事なので、手術をすれば長生きできる可能性を示しますが、手術後のリスクについては何も言いません。

・「治療は受けない」、これがわたしのがんに対する結論です。もちろん、人に押しつける気はありませんが。

<認知症は誰でも発症するのが前提>

・程度の差こそあれ、認知症は誰がなっても不思議ではありませんし、年をとればとるほど、その可能性は高くなっていきます。2020年時点で、日本の65歳以上の認知症患者数は約600万人、これが2025年に約700万人になると予測されており、高齢者のおよそ5人に1人が認知症となるといわれています。

 さらに細かく見ていくと、85歳以上の4割、90歳以上では6割が認知症を発症しているといった統計データもあり、亡くなった高齢者の脳を解剖してみると、85歳を過ぎたほぼ全員にアルツハイマー型認知症の所見が見つかっています。つまり、高齢者にとってはありふれた病気ということです。

<突然、記憶がなくなるはずはない>

・初期の段階では物忘れ程度で、日常生活に支障はありませんし、それまで培ってきた能力は保たれています。軽度の段階であれば、これまでどおりの活動を続けることも可能です。

<認知症は悪い話ばかりではない>

・認知症はいきなり記憶がなくなったり何もできなくなったりするわけではなく、進行する病気なのですから、その進行をできるだけ遅らせるために、脳が活性化するような喜びを感じること、少しでも毎日が違ってくるような生活を優先的に考えようと思っています。

<我慢することをやめる>

・死を早めたり要介護となったりするきっかけは、がん、認知症に限ったことではありません。80代になると、それまでとは比べものにならないほど、さまざまな病気やケガの可能性が高くなります。

<我慢と幸福のてんびん>

・それでも高齢者の実態としては、多くの人はいまを我慢したら幸せがあると思い、たとえば塩けの強いものや脂っこいもの、甘いものを控え、本当は食べたいのに我慢するなど、さまざまなことにブレーキをかけてしまいます。食べたいものを我慢したからといって長生きできる保証はどこにもありません。

<頼れるものはすべて頼る>

・年齢を重ねていけば、どんなにあらがっても老いを受け入れざるをえない時期というのが、必ずやってきます。とくに80代後半くらいからは、どんどんできないことが増えていき、人に頼らざるをえないことも多くなってきます。

・足腰が弱って、歩行に不安があるというなら、杖や歩行補助器などに頼ってみる。多少の衰えを自覚していても諦めず、器具の助けを借りてでも、いまできる能力を生かすのは、老化を予防するうえでとても大事なことです。

・どんなに体力が落ちても、これまで経験してきたことや蓄積された技術、知識がなくなってしまうわけではありません。

<最期まで自分の好きな世界に居続ける>

・老化と上手につきあっている人ほど要介護状態に陥りにくく、健康寿命が長い傾向にあります。そのような人は要介護となっても、人の手をうまく借りながら、楽しそうに日々を過ごしています。

<100歳の地図  ~人生はすごろくゲーム>

<病気のデパート>

・その原因はすべて不摂生からきたもので、以前からいつかは何かしらの不調が出てくるだろうと覚悟をしていましたが、血糖値が上っただけではなく、血圧も高く、心不全のおそれもあり、健康とはほど遠い状態となってしまったのです。

<自分のからだを使った人体実験>

・当然、お酒も我慢していませんし、塩分を控えることもしていません。食べ物でも我慢、妥協はしないというのがわたしの生き方です。

<人体実験に検査は欠かせない>

・2025年には75歳以上の人口が全人口の約18%に達するとされています。

・年をとるほど、太めの人、コレステロール値が高い人、肉を多く食べている人が長生きしているし、元気なのは事実です。年をとるほど心疾患で死ぬ人が増えるのは、心不全が増えるせいです。最近は、肥満の人のほうが心不全も防げるというデータも日本で発表されています。

<実験だから失敗を恐れない>

・逆に、70歳ぐらいで糖尿病網膜症になって目が見えなくなったり、人工透析を受けることになったりしているかもしれません。

<幸せをもたらすものに金を惜しまない>

・わたしの大きな楽しみの一つにワインがあります。

<自分の判断にかける>

・うまくいけば成功方程式が手に入り、さらに別の実験に取り組むことができます。逆に、失敗したとしても次に失敗しないための新たな実験が始まります。

<生きているだけでラッキー>

・医師のわたしが言うのもおかしな話に聞こえるでしょうが、100歳まで生きるか否かは、かなり「運」の要素が強いと思っています。

<運命と実力は紙一重>

・初めて運がいいなと思えたのは、2022年に出版した『80歳の壁』がこれまでになく大ヒットしたときでした。

<長生きを目指さない>

・もちろん、長生きすることに関して、そのための努力や研究などは続けたほうがいいに決まっていますが、結局、「運」には勝てないとつくづく感じています。

<歩きながらつくる100歳地図>

・ですから、わたしの100歳までの地図は、あらかじめ用意するものではなく、歩きながら地図ができていくというようなイメージです。

・このように、本来は自分自身が行きたい道を自由に選んで決められるはずですが、その選択を邪魔する存在が、医師と家族です。

<善意の押しつけに屈しない>

・医師ではなく家族や周りの近しい人から好きなものを制限されてしまうことです。相手も悪気はないどころか善意で言っていることなので、本当に困ったものです。

<誰だって死から逃れることはできない>

・ある年齢になったら、「人間は死ぬものだ」という覚悟をもたなくてはいけないとわたしは考えています。

<悔いのない人生を航海する>

・なるようにならないのが人生なら、なるようになるのも人生です。必要以上に悩んだり、怖がったりする必要はありません。

<おわりに>

・実際に本の該当箇所を家族に見せて免許の返納を阻止することができたと聞きました。

・自分が進みたい道をふさごうとする人たちに、この本を見せて説得材料として役立てていただければ幸いです。

・世の中が高齢者を中心に回っていくような世界となるよう、わたしはこれからも書き続けるつもりです。

(2025/4/20)

『70歳からの人生の楽しみ方』

いまこそ「自分最高」の舞台に立とう!

櫻井秀勲  きずな出版  2019/7/30

<はじめに  70歳が見えてくると、人生をふり返りたくなる。しかし――>

・「過去より未来を見ていきましょう」というのが、この本で私があなたに伝えたい強いメッセージです。

・じっさい私の70代は、人生の中でいちばん本を書いた時代といっても過言ではありません。

・70歳からは、どんなかたちでもいいから、自分が楽しむこと、自分を喜ばせることが大事なのです。

・若いときには体力で貢献していたことを、年長者は知恵で貢献するのです。

<「歩ける」「食べられる」を長く保つ>

<からだが思うように動かなくなった?>

・70歳からの人生の楽しみ方には、さまざまな方法がありますが、その前提条件として、「健康であること」というのがあります。

・私の場合でいえば、70歳を過ぎたくらいから食堂が細くなり、食べたものが詰まりやすくなりました。

・脚のほうは丈夫で、歩くことはいまでも、それほど苦になりませんが、硬い椅子に長く座っていると、お尻が痛くなってしまいます。それだけ脂肪が減ってしまっているわけです。

・しっかり噛むことができれば、胃腸の負担は軽くてすみます。その意味で、歯のメンテナンスは、70代になったら、それまで以上に気をつけたいことの1つだと私は思っています。

・また、足腰は使うことで強くなります。疲れない程度に、歩くことは毎日の日課として心がけるようにしましょう。

・逆にいえば、多少のからだの支障はあったとしても、「食べたいもの」「行きたいところ」があるというのは、元気で、人生を楽しんでいる人です。

<まずは脳トレで、頭を活性化させて老化を防ぐ>

・いまのあなたのとって一番の恐怖といえば、「将来、ボケてしまったらどうしよう」ということではないでしょうか。

・この本の中で、「高齢者」「老人」という言葉は、できるだけ使いたくないと私は思っています。

・自分の興味のあることを深め、広げていくことで、脳は間違いなく活性化されていきます。

<健康法は、ゆるいくらいがちょうどいい>

・健康であることが大事となると、からだにいいものはなんでも取り入れたくなるのが人情です。

・食材の他にも、サプリメントや健康食品、健康器具なども、「買ったことがある」という人も多いでしょう。それ自体を悪いことだとは思いません。

・70歳で、いま入院するようなこともなく過ごせているとしたら、もともと健康だということがいえそうです。

・だから、いろいろな健康法を試すことは悪いことではありませんが、そればかりになっては生活が窮屈になってしまいます。

・健康法は、理想の通りといかないまでも、6割方できていれば「まあ、いいか」と思えたら、気が楽です。

・好きなものは我慢しない、というほうが、私のからだは、よいように思っています。

<からだに合うものが、からだにいいものになる>

・「身土不二(しんどふじ)」という言葉があります。「地元の旬の食品や伝統食がからだに合っている」という意味で、大正時代に食養会というところが創作したものだといわれています。

・私が子どもの頃の東京の下町では、魚なら小魚類、肉は豚肉、野菜は大根、大豆類が地のものとされていました。

・私が88歳のいまも元気でいられるのは、この食生活のおかげだと信じています。

<飲み過ぎ、食べ過ぎは短命の元>

・70歳を過ぎると、かつての仲間たちの訃報が多くなりました。早い人は、それよりももっと若くして、この世から旅立っていきました。

・「お酒を飲む」「煙草を吸う」というのは、健康を害する二大巨頭のように思われがちですが、それをしていても、健康で長生きする人は大勢います。

・私の個人的な統計によれば、「狭い場所」「天井が低い場所」に何時間もこもって、煙草を吸う環境にある人は、命を縮める危険性が高いようです。

・お酒に限らず、食べすぎも。それによってエネルギーが過剰になると、内臓脂肪が増える原因になります。

<歩くときの姿勢を意識しよう>

・70歳を過ぎてから、足腰が重要だと考え、歩くことは心がけていましたが、歩幅については、それこそまったく気にしてはいませんでした。

・70歳という年齢は、つい縮こまってしまいがちですが、堂々とするだけで、逆に自信も沸いてきます。

・70歳を過ぎたら、転ぶのは命取りです。まずは転ばないようにすることが、第一です。

・私も、数年前から補聴器を使っています。最初は、それに頼るのがとてもイヤでした。私が経験から学んだことは、「文明の利器は使うべきだ」ということです。

<「未知の人」「未知の世界」に触れてみる>

<「生まれて初めて!」の体験を増やそう>

・年を重ねていくにつれて、残念なのは「新しい体験」に出会う機会が減っていくことです。

・「生まれて初めて!」と思えるような体験を、意識して増やしていきましょう。それが、感性を磨いていくことにつながります。

<70歳になったらコンプレックスは手放していい>

・退職しても、退職する以前の名刺を持ち歩く人がいる、という話を聞いたことがあります。実際に、「元・〇〇社 部長」というような名刺をもらったこともあります。

・「70歳」というのは不思議なもので、その年齢に達すると、自分というより、周囲の、あなたを見る目が変わってきます。

・そこで、「年寄り扱いされた」と憤慨する必要はありません。そのメリットを上手に受け取ることも、人生の楽しみ方の1つなのですから。

<面白そう!と思ったら、研究してみよう>

・70歳を過ぎると、心がドキドキすることはありません。それだけ身体の内部が落ち着いてしまったからです。

・さあ、あなたはこれから、どんな教養を身につけますか?研究テーマは無尽蔵にあります。自分が「面白そう!」と思ったことにフォーカスしていきましょう。

<「品格のある人」に人は集まる>

・70歳を過ぎたら「品格」が大切だと、前の項で書きました。

・人は、明るい場所に集まります。明るい人にも、人が集まるのです。

<資格を取って、新しい世界を開く>

・「学び直し」とは、その言葉の通り、「以前に学んだものをもう一度学ぶこと」です。

・それはともかく、「学ぶ」というのは、未知の世界に踏み出す一歩であり、未知の人と知り合う絶好の機会といえるでしょう。

・趣味や教養の世界を広げるものもあれば、資格を取得して開業すれば、仕事になりそうなものもあります。

<「期待されない自由」を楽しんでいこう>

・新たな世界に一歩を踏み出しても、必ずしもうまくいくとはいえません。

・70歳から学び直しをするというときに心得ておきたいのは、「うまくいかなくても気にしない」ということです。

・いまの私は88歳ですから、たいていの場所で、最高齢者になります。

「最高齢者」の役割とは、堂々としていることです。

<「使えるお金」「使わないお金」を使い分ける>

<いざというときのお金は本当に必要か>

・「まだまだ年寄りになりたくない」と思っても、老後は間違いなく、1日1日と迫ってきます。再雇用制度で定年が延びたとはいっても、すでに年金だけの生活という人も多いでしょう。

 いまの働いている人でも、70歳で、50代の頃と同じ収入を得ているという人はほとんどいないのが現実です。そこで、生活は切り詰め、いざというときのために貯金しておこう、となるわけです。

・その際の医療費、介護費の負担が心配で、保険に入っているという人も多いでしょう。

・保険と一口にいっても、国や自治体などの政府機関によって運営されている社会保険と、民間の保険会社で運営されているものがあります。

・健康保険では、収入によって、現状、自己負担額は1割から最大3割となっていますが、病気やケガで入院費用や治療費が高額となった場合には、「高額療養費および医療費限度額適用認定証制度」という公的制度もあります。

 こうした制度や保険を利用することで、いざというときが来ても、じっさいの支出は「それほどかからなかった」ということがあります。

・そうした備えは大切なことかもしれませんが、自分のことでいえば、墓石を使ったお墓はいらないと思っています。マンション式のお墓で十分です。

・たしかに認知症になる率は、50歳より、80歳のほうが高いかもしれませんが、80歳を過ぎても、認知症にならない人のほうが多いのです。

・人生100年と考えると、それまでお金が続くのかということに不安になりますが、だからこそ、使えるお金、使わなくてもいいお金を考えておく必要があるように思います。

<税金のことも、ちゃんと勉強しておこう>

・2018年12月のデータによれば、老齢厚生年金(65歳以上)の月額受給額の平均は、およそ1人あたり14万5千円になっています。

 収入が公的年金のみの人で、65歳以上の場合は、受給額が158万円以下の場合、所得税を払う必要がありません。158万円を超えた場合には、超えた分に所得税がかかり、源泉徴収が行われます。年金が振り込まれる際に、源泉税が天引きされるかたちになっています。

 ただし、その場合、日本年金機構により「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」の提出が求められます。それを提出することにより、控除を受けられることもあるようです。

・年金受給者は、年金以外の収入が20万円以下の場合には、確定申告を免除されていますが、医療費控除などによって、確定申告で納めた税金が戻ることもあります。

・彼女のように、税務署の相談窓口を利用するというのは、間違いがない方法ともいえます。

・税金の勉強をすることは、自分の死後について考える、いい機会ともいえます。将来、財産分与はどのようにするのがいいのか。それを考えると、いまのお金の使い方も見えてくるかもしれません。

・70歳を過ぎたら、お金のトラブルに巻き込まれない、招かないように注意することです。そのための勉強はとても大切です。

<「お金を使っていいもの」リストをつくる>

・老後のことを考えると、できるだけお金は使いたくないと考える人もいるかもしれませんが、70歳を過ぎたら、すでに「老後」の生活はスタートしていると考えましょう。

・私は82歳のときに、ビジネスパートナーの岡村季子さんとともに、きずな出版を起ち上げました。

<人のために使うお金をケチらない>

・生まれたときから不況の中で育ってきた若い世代には、デートも割り勘、ホテル代さえ2人で折半する、というのは、私の世代からすると理解できないことです。

・お金の使い方で大事なのは、ケチになりすぎないことです。「情けは人のためならず」で、人のために使うお金もまた、「人のためならず」であることを覚えておきましょう。

<自分のスキル・教養をアウトプットして稼ぐ道もある>

・前の章で教養を身につけることが大切だと書きましたが、そうして身につけた教養をアウトプットして、お金に換えることも、いまの時代では可能です。

 

・「インターネットの発達により、個人が気軽に情報発信をできるようになり、ファンやコミュニティをつくってそこで稼ぐことができるようになったのです。つまり、誰もが社会の中にある舞台に登り、主役になれる時代です」

・舞台に立つといっても、最初から大舞台をめざす必要はありません。

そのためにFacebookなどのSNSがある、といってもいいほどです。

・人生100年時代を考えたら、まだ70歳の人が、「スマホもできない」「ウェブもわからない」ではすまないと思うのです。

<お金に制限されない人生を選ぼう>

・何か始めようと思っても、お金がかかると思うと躊躇してしまうことはあるでしょう。

・お金は大切です。ことに、人生100年時代を生き抜くには、いい加減な使い方をしていたのでは、お金はいくらあっても足りません。

 使うべきお金と、使わないお金を意識して、人生がより楽しくなるように工夫していきましょう。

<「病気をしたとき」「ケガをしたとき」を覚悟して>

<不慮の事故は誰にも起こる可能性がある>

・どんなに健康に気をつけていても、ある日突然、「その日」に見舞われることがあります。私が自宅の階段で足を滑らせたのは、いまから3年くらい前になります。

・とにかく誰かに助けてもらおうと、指を1センチ刻みで動かして、たった数メートルのところにあるケータイに、30分かけてたどり着きました。ようやく電話がつながったときには、心底ホッとしました。

・足を踏み外したのは、一瞬の出来事ですが、それが命取りになることも十分にあったわけです。

<病気をしたとき、ケガをしたときの心構え>

・前で書いた話をもう少し続けましょう。私の圧迫骨折は、じつは骨折としては、とても軽いものだったのです。

・ところが翌日、痛みは収まるどころか、もうじっとしてはいられないほどになってしまったのです。そして、ついに、救急車のお世話になったのです。

・私の場合は、圧迫骨折以外は頭も内臓も悪いところは見つかりませんでした。

・自分がケガをしたり病気になったりしたとき、それを治すことが1番ですが、老老介護で共倒れとなっては、元も子もありません。家族に負担がかかりすぎないように考えることも、70歳を過ぎたら必要だと思います。

・入院生活で痛感したのは、看護師というのは、本当に大変な仕事です。

<万が一の事態に見舞われたら覚悟を決める>

・男女とも寿命が延びたといっても、それはあくまでも平均です。いつ、余命宣告を受けないとも限りません。そのときどうするか。そうなるか。

・70歳を過ぎたら、その覚悟をしておきましょう。自分の死は覚悟できても、パートナーの死は受け入れがたいものがあります。

・最近では、生前葬をする人もいるそうですが、「あの世はここにありますよ」と、私の目の前を指さした矢作直樹先生の言葉を信じれば、それを体験するのも楽しみ、というふうにも思っています。

<自分にも人にもケガをさせないためにできること>

・高齢者の運転による交通事故があとを絶たない。被害者のことを思うと、運転者側の過失というだけですむ話ではないでしょう。

 私は運命学を専門としているので、事故を起こし、加害者となった人たちの運命を考えずにはいられません。

・私は75歳で、きっぱり自分で運転することをやめました。その日、思いきって自分で牛込警察署に行き、運転免許を返納したのです。

・免許返納は、高齢者の義務となっていくでしょう。若々しさは、別の面でアピールできます。

<病気やケガをしても人生は終わると限らない>

・「がんになったら人生はおしまいだ」そんなふうに思って、心を痛めている人もいるかもしれません。病気やケガをすると、弱気になります。

・70歳を過ぎたら、悲観的になりすぎないことだと、私は思います。悲観的になったとしても、どうして悲観的になってしまうのかと考えてみることです。

・悲観的になっている自分を受けとめることで、悲観的になりすぎるのをくい止めるのです。

<「恋愛」「セックス」を人生から締め出さない>

<老いらくの恋は恐るるものなし、でいこう>

・70歳にもなれば、墓場に行く日も近くなり、おだやかな日常を過ごすことができるでしょう。けれども、そんな日常だからこそ、恋をしてしまうこともあるのではないでしょうか。

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